子供を育てる上で必ず考えなければいけないのが、「しつけ」。社会に出ても通用する子供を育てるには、「しつけ」が必要不可欠といえるでしょう。
とはいっても、
「どうやって子供をしつけたらいいの?」
「しつけっていつからやるのが正解?」
と悩んでしまうこともあると思います。
今回はそんなパパ・ママのために、いつからしつけをすればいいかだけでなく、年齢に合わせたしつけの方法や我が家の実践方法をわかりやすく伝授!
ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
- そもそもしつけって何?
- しつけはいつから始めるのが正解?
- 1歳のしつけは基本ルールの存在を伝える
- 2歳のしつけはパパママの余裕が大事
- 3歳以降のしつけはお手伝いを中心に
- お気に入りを見つけて!しつけに役立つ本ベスト3
- 【番外編】しつけに悩んだら親子教室も
- 適切なタイミングでしつけを開始しよう!
そもそもしつけって何?
そもそも「しつけ」ってなんでしょう?
辞書での意味では以下のようになります。
しつけ(躾)
人間社会・集団の規範、規律や礼儀作法など慣習に合った立ち振る舞い(規範の内面化)ができるように、訓練すること。
ちょっと堅苦しいですね・・・
しかし、しつけを「礼儀作法などの立ち振る舞いを訓練すること」と捉えると、イメージを持ちやすいのではないでしょうか。
いずれは独り立ちしていく子供。
大人になったときに困らないようにするためにも、「しつけ」はとても重要です。
子供にとって何より役立つのはモデルである大人の生活態度そのもの。「しつけ」は、親である私たちしかできない場面が多いことにも気づきます。
しつけには2種類ある
しつけには、
・共有型しつけ
・強制型しつけ
の2種類あります。
トップダウンで「ダメ」「いけません!」と頭ごなしに叱る「強制型しつけ」により、子供の反応に敏感で子供に合わせて柔軟にサポートを行う「共有型しつけ」を受けている子供の方が語彙力が高いということも研究により明らかになりました。
子供と接する際は、「共有型」を意識するのがおすすめです!
しつけはいつから始めるのが正解?
実は、しつけを始める時期にも正解はありません。
あんな小さい子に怒ったらかわいそう。
そんな小さい子に言ってもまだ分からないと思う。
我が子より年上の子のママが子どもを怒っているのを見て、↑のように感じるママも。
私もあまり上手に怒れなかったので、厳しくしつけているママを見て一緒に怯えている自分がいました(笑)
感情に任せて怒ることは良くないですが、子供が小さいからといって伝わらないということはありません。
しかし子供の年齢によって、しつけのポイントが変わってくるのは事実!
次からは、1歳からのしつけのポイントと我が家の実践内容を紹介します。
1歳のしつけは基本ルールの存在を伝える
1歳のしつけポイントは、「食に関わる生活習慣」「友達とのコミュニケーション」を通じて世の中にはルールがあることを伝えることです。
その1.食に関するマナーを教える
1歳になると、離乳食も終わって大人と同じように食事ができるようになります。
そのタイミングに合わせて、スプーンやフォークの使い方、なるべく食卓を汚さないようする食べ方を教えることがしつけにつながります。
子供は大人の真似をするのが得意!
そのため、食事のしつけには1歳のタイミングがおすすめなんです。
実践!我が家で行ったこと
まずはきちんと座って食べること、遊ばず口に入れることを教えました!
我が子は食に興味があり、何でも食べる方だったのでわりと好きなようにさせていました。
ママ友によっては、「左手でおさえる」「コップは両手で持つ」など最初からしっかり教えている人もいましたよ!
その2.順番や秩序の「社会性」を教える
1歳になると、保育園や公園などで友達とふれあう機会も増えてきますよね。
そんな時は、順番を守ることを教えたり、公園に行くまでは一緒に手をつなぐなど、社会性を身につけてもらうことを意識しましょう。
実践!我が家で行ったこと
公園で遊びながら遊具の順番を守ることもしつけの一環になります。
我が家では、滑り台を「滑る方から登らない」ことを何度も伝えました。
登ってはいけないところへ登るなど、危ないことをしたときには叱る必要があります。
好奇心旺盛な時期ですが、ダメなことはダメと繰り返し伝えることがしつけには良かったように感じます。
その3.めげずに怒らず「諭す」
おもちゃが欲しいときなど言葉がでなくて、お友達を噛んでしまうことも1歳ならよくあること。
お友達を傷つけるのはいけないことなので、そこはしっかりと「ダメ」と伝えましょう。
その時、怒るのではなく、諭すことが大事。
しかし、1歳児は❝なぜダメか❞を納得して理解するのは少し難しい時期。
まずは、諭すことを大切にし、失敗を許容しながらしつけをしていくことが重要です。
実践!我が家で行ったこと
保育園でお友達を噛んだと報告を受けた我が子。
私は「友達を傷つけるなんて」と、落第点をもらったかのようにショックでしたが、保育園の先生は「よくあることだから」「言葉が出るようになったらなくなるから大丈夫」と励ましてくれました。
家で私を噛んだときは「痛いんだよ、自分も噛まれたら嫌でしょう」と実際甘噛みしてみたりして、繰り返し伝えました。
3歳になった今では、そんな悩みはなくなりましたよ!
2歳のしつけはパパママの余裕が大事
2歳児のしつけポイントは「よい・悪いをはっきり子供に伝えること」「パパ・ママが余裕を持つこと」を前提に考えていきましょう。
その1.よい・悪いをはっきり子供に伝える
2歳になると、俗に言う「イヤイヤ期」がスタート。自己主張を自分でコントロールできなくなる時期ですね。
この時期はいいことがあったら褒める、悪いことがあったら叱るといったアメとムチをうまく使いながら、子供とコミュニケーション取るようにしましょう。
友達のおもちゃが欲しい、もっとお菓子が食べたい、今すぐ電車から降りたいなどことごとく難題をぶつけてきます。
・今まで順番を守れていたのに・・・
・こんなにわがままじゃなかったよね・・・
と悩んでしまうことも。
叱ることばかりで褒めることがない、と思ってしまったときも、例えばお野菜を食べた、トイトレが上手くいったなどちょっと出来たことを盛大に褒めると、ママのご機嫌も保たれます。
子供が自己主張を出せるのは、ママやパパとの信頼関係があるから。そうした関係性の中で思う存分、わがままを言えるのです。
実践!我が家で行ったこと
子供がわがままを言ったらまず受け止める、共感することにしていました。
毎回それで収まってくれるわけではないのですが、
まずは気持ちを受け止め、「じゅんばんばん♪」など歌を交えて気持ちを切り替えさせる、「あと何回、何秒ね」と伝えると納得してくれることが多かったです。
その2.パパ・ママが余裕を持つ
イヤイヤ期にパパ・ママも一緒になってイライラしてしまうのは絶対NG。
ひと呼吸おいて、「いまどんなことを考えているのかな」と子供にしっかり向き合ってあげることがしつけの近道です。
2歳児は自我が芽生え、自分でやりたい時期なので、仕上げだけママやパパがやってあげることで気持ちを尊重できます。
我が家で実践!危険なこと以外大目に見る
絶対ダメなことは抱き止めてでもダメと伝え、それ以外は大目に見てあげましょう。叱ってやめさせると、かえって繰り返したりします。
やらせてあげると、意外と1~2回で納得することもあります。
我が子はオムツをはかないと逃げ回って、結局そのままおもらし・・・
頭で理解するのは難しくても、失敗しちゃったことは分かっています。
冷静に「今度はちゃんと履こうね」と伝えられれば十分!失敗した経験も必要です。
そのあとは同じことは繰り返しませんでした。
3歳以降のしつけはお手伝いを中心に
3歳児のしつけポイントは「我慢を覚えてもらうこと」「子供にパパ・ママのお手伝いをしてもらうこと」を前提に考えていきましょう。
その1.まずは我慢を覚えてもらう
3歳になると、子供は感情のコントロールが徐々にできるようになってきます。
この時期だからこそ、自由奔放にさせるのではなく、行動に一定の制限をかけて我慢をさせることが重要です。
例えば、「この遊びが終わったらごはんにしようね」と声をかけて、遊ぶことを我慢する=約束を守ってもらうイメージです。
そのためには大事なことは、事前に伝えておくこと。子供は急な予定変更を受け付けません。
「このあと出かけなければならない」「このあとはお布団で寝る時間」など、前もって伝えることが大切です。
子供が我慢を覚えるようになると、TPOをわきまえた行動を選択できるようになります。
実践!我が家で行ったこと
分かりやすくご褒美シールを取り入れました。
目標は「泣かずに幼稚園に行けた」から「(何でもいいので)我慢が出来た」など。
単純ですが、1枚シールを貼れることがモチベーションにつながっています。
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子供が好きなキャラクターを選びましょう!
こちらは、目標を書ける台紙が6枚、裏は表彰状になっていて、我が家では大活躍でした。
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その2.パパ・ママのお手伝いをしてもらう
パパ・ママのお手伝いをしてもらうと、自然と子供は日常生活のルールを身につけることができ、褒めるチャンスも生まれます。
例えば、兄弟の世話をしてもらうとか、掃除や洗濯をしてもらうなど。
お片付けや着替えも一人でできるようになるといいですね。
子供がお手伝いをしてくれれば、パパやママの負担も減るので一石二鳥です。
実践!我が家で行ったこと
我が家のお手伝いはお風呂を沸かすボタンを押すこと。
ボタンを押したいという気持ちがメインですが、お風呂に入る少し前に押さなければいけないという流れも分かるようになってきました。
他にも幼稚園の鞄や帽子をしまったり、翌日の準備をしたり、身の回りのことは自分でやらせて必ず簡単にでも褒めるようにしています。
お気に入りを見つけて!しつけに役立つ本ベスト3
世の中には様々な育児書が出ていますが、私自身が読んで本当に参考になった本を3冊ご紹介します。
同じ本でも子どもの成長とともに、ママの感じ方も変わってくるもの。
何度も読み返すような自分なりの育児のバイブル、お気に入りの1冊を見つけておくと、安心して子育てを行えますよ♪
1.これ1冊で網羅!「1~6歳 子どもがかしこく育つ しつけと遊び」
しつけや生活習慣とともに頭のいい子に育てる「遊び」がたくさん載っています。
習い事や保育園・幼稚園・小学校の選び方についても書いてあるので、長く使える心強い1冊です!
◆口コミの声
癇癪を起したりイヤイヤ期に入った2歳の息子にしつけはまだ早いようにも感じるし、そのまま放っておくのも違うしと何冊も手に取りました。
読んでみたら私の考えていたしつけとは全く違うもので日々の生活に取り込める事ばかりでした。
当たり前なのですが沢山の大切なこと、それに遊びがしつけにつかがるアドバイスも書いてあり購入にいたりました。
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2.読むと励まされる!「ママ、もっと自信をもって」
知る人ぞ知る「ぐりとぐら」作者の中川李枝子さんの本。
「おててピン!」ときびしい声で伝えることや「未来の担い手を育てる母親は時代の最先端にいる」ことなど。
読んでいて励まされること間違いなしです。
◆口コミの声
一歳の息子を持つフルタイムで働く母です。
著者の長年の保育士としての経験からくる、子供に対する観察力と温かな愛情、そしてまた、働くお母さん達への理解ある文面に、とても元気をもらえます。
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3.肩の力が自然と抜ける「ママのゆるコツ事典」
絵もついているので読みやすく、家事育児についてたくさんのアイディアが凝縮されています!
◆口コミの声
これをするべき、これはしないほうが良い、などの押し付け的な本ではなく子育てを頑張るお母さんに寄り添ったとても素晴らしい本でした。
家事に育児に仕事に頑張る全てのお母さんが共感し、癒される本だと思います。
為になるアドバイスやゆるコツネタ、可愛いイラストが満載で一気に読んでしまいました。
疲れたときに、読むと元気がでます。
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【番外編】しつけに悩んだら親子教室も
しつけに悩んだら、親子教室で一緒に相談してみてはいかがでしょうか。
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相談して先生が話してくれたとおりに実践すると、本当に子供が聞いてくれたり!
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適切なタイミングでしつけを開始しよう!
「いつからしつけを始めたらよいんだろう」と迷んでいた方も、開始の時期に正解がないことをご理解いただけましたでしょうか。
しつけは、子供の成長に合わせてパパ・ママが決めたタイミングからスタートでよいのです。
しつけは、私たち親にしかできない部分があることも事実。
ご夫婦で方針を話し合った上で、立場を決めて考えていくと良さそうですね。
我が家も娘のしつけに奮闘中!
いつになったら終わりというものでもないので、楽しみながら、社会性を身につけていってほしいなと思っています。
(Photo by unsplash)