子供を怒った時、きちんとしつけできているのか不安になったことはありませんか?
せっかく心を鬼にして怒るなら、子供の心にしっかりと届く怒り方をしたいものですよね。
そこで今回は、効果的な子供のしつけについて私の実体験をもとにまとめてみました。参考になったら嬉しいです。
この記事の目次
- 「しつけ」と「怒ること」について
- 子供を怒っていい場面・いけない場面
- 子供にひびく!4つの上手な怒り方
- 上手な怒り方をするための努力
- 覚えておきたい!困ったときの相談窓口とおすすめ育児本ベスト2
- しつけに悩んだら親子教室も活用して
- 子供を上手に怒るとパパ・ママも成長できる
「しつけ」と「怒ること」について
しつけとは、やっていいことと悪いことの判断力や理解力を育てること。
ひと昔前の子供のしつけと言えば、怒ることは当たり前。多少の暴力もしつけのうちという考え方が一般的でした。
しかし、最近は「怒らない・叱らない子育て」が望ましいという声もありますよね。
少しでも大きな声で怒ると虐待だと通報されやすく、たとえしつけのためであっても、怒ることを避けたいと考えるパパやママが増えてきました。
反省させるため外に出してたら、通報されてしまった。
断乳中に夜中子供が泣いていたら、警察がきて子供にアザがないか調べられた。ショックだった・・・
こんな声も聞かれます。
とはいえ、しつけとして子供を怒ること自体は必ずしもNGとは言えません。
実際は子供を怒ることも必要
「怒らない・叱らない子育て」は、子供に考える時間を与える教育法です。
しかし、人に迷惑をかけるような行為をしてしまったときなど、優しく諭して子供を反省させるのでは時間がかかりますよね。
時と場合によっては、怒ることもしつけには必要なんです。
パパやママが怒ることで、子供は普段と違うということを察し「いけないことをしたんだ!」と気づくでしょう。
子供はいずれ親の手を離れます。
パパやママが怒らなかったことを怒る人に出会うかもしれません。そのとき対処するのは子供自身。
善悪の区別や人の気持ちを学ぶためには、パパやママが怒ることも大切なしつけなのです。
次からは、2歳~3歳を怒る際のポイントと先輩ママのひとことアドバイスを紹介します。
子供を怒っていい場面・いけない場面
子供をしつけるうえで怒ることも必要。
とはいえ、怒る場面を間違えると、子供は混乱し、ただ傷ついてしまいます。
また子供が思い通りに動かないからと叩いたり叱責するのは、ただの八つ当たりに。
感情が高ぶってもヒートアップせず、まずは状況を整理することに努めましょう。
1.人に迷惑をかけたときは「怒る」
子供が人に迷惑をかけたときには、きちんと怒りましょう。
電車やバスなどで他人に迷惑をかけたときはもちろんですが、友達を傷つけてしまった時にもしっかり怒ることが大切。
周りの目も気になりますが、その場で怒り、その場で本人に謝らせることが大切。
子どもは「今」を生きてますので、後で話しても伝わりません。
2.ルールを守れないときは「怒る」
子供が生活するうえでも守らなければならないルールがあります。
幼稚園や保育園でのルールや、交通ルール・店舗内でのマナーなどもそのうちのひとつ。
ルールはきちんとした根拠があって定められています。
交通ルールに至っては、守らないことでケガをしたり、命の危険に及ぶこともあるので、より注意が必要です。
守れないならしばらく禁止します。
テレビは2時間までという我が家のルールを破ったので、しばらくはテレビ禁止。リモコンは捨てたことになっています。
まずは注意して行動を改めさせ、注意してもルールを守れないときは強くしっかりと怒りましょう。
3.状況がわからないときは「怒らない」
人に迷惑をかけた時はしつけのためにもきちんと怒るべきです。
しかし、なぜそのような状況になったのかきちんと把握できていないときは、怒るべきではありません。
何か理由があるのか耳を傾け、今が怒るべきタイミングなのかどうか見極めましょう。
子供が友達を叩いたとき、よくよく話を聞くと実は嫌なことをされた仕返しだったということはよくある。その場では子供はあまり言わないんですけどね。
たとえ結果的に子供が悪かったとしても、話を聞いてもらえたという状況で信頼関係が築けます。
親が状況を理解できない時は、むやみに怒らず話を聞く姿勢を大切にしましょう。
子供にひびく!4つの上手な怒り方
しつけの一環として子供を怒る場合、怒り方を少し気にしてみましょう。やみくもに怒ってしまうと、子供はすねてその内容を聞こうとはしません。
上手な怒り方をして、確実に子供の心に届くしつけを行っていきましょう。
1.ゆっくりと落ち着いた声で怒る
感情任せの大きな声は、なかなか思いが伝わらないものです。
怒る場面に出くわしても感情に任せた怒り方はせず、ゆっくりと落ち着いた声で怒りましょう。
怒り顔になるのもいいですが、すでに反省しているのがわかったら真顔で諭すように怒るのもしつけに効果的!
2.しつこい怒り方は避ける
子供への怒りが収まらないとき、つい長々と怒ってしまいたくなりますよね。
謝らないから余計腹が立って、エスカレートする。
こどもが謝りさえすればやめられるのに、謝らないから終わりがない。
しかしこの怒り方はしつけ上あまりよくありません。
子供が怒られているとき、パパやママの話を集中して聞けるのはせいぜい5分程度。
話が長くなればなるほど、言葉の力が薄れてしまいます。
また、しつこい怒り方を繰り返していると、いずれ「もうわかったって!」と逆ギレされてしまうことも。
子供にもわかりやすい言葉で的確な怒り方ができれば、短い時間でも子供はパパやママの気持ちを理解することができます。
3.ほかの子供と比較しない
「○○ちゃんならこんなことしない」など、友達や兄弟と比較して怒るパパやママって意外と多いもの。
しかしこれは立派な人格否定。しつけどころか子供を追い詰めてしまいます。
子供はほかの子供と比較する怒り方をされることで、「どうせ私なんて…」と自分に自信がなくなり、心に傷を負うことになります。
「昨日より今日の方が出来てる!」と過去の本人と比較するようにしています。
上手な怒り方ができるパパやママは、子供と1対1で向き合っています。
4.「言葉」で理解させる
上手な怒り方ができる人は決して暴力をふるいません。言葉だけできちんとわからせて、行動を改めさせています。
叩いてはいけない?
口で言っても聞かない、何度も同じことを繰り返す・・・
叩きたくなる場面はあるかもしれません。
暴力をふるうと子供は確実に恐怖心を抱せることができるので、一時的にはパパやママの言うことを聞くようになります。
しかし、暴力をふるわれた子供は「思い通りにならないときは暴力をふるってもいい」と勘違いしてしまうこともあります。
叩くってことは、大人が子供に暴力を教えているようなもの。それだけは絶対にしちゃいけない。
暴力をふるわれたことの方が鮮明に記憶に残り、怒られた原因やパパやママの言葉をすっかり忘れてしまうことも。
そうなると怒られたことで得るものが何もない…という事態にも陥りかねません。
上手な怒り方をするための努力
しつけのためではなく、パパやママが仕事などでたまったストレスを子供にぶつけているだけなのでは?と勘ぐってしまうくらい感情的な怒り方をしている人に出くわすことがあります。
パパやママも感情がある人間。イライラすることがあるのは仕方ないです。
ただパパやママのイライラは、子供には関係ありません。
イライラしているからと必要以上に厳しく怒ることは、子供にとっては迷惑でしかありません。
そんな事態を避けるためにも、パパやママは普段から上手な怒り方をするために備える必要があるのです。
1.パパママ自身がストレスをためない
子供のしつけのために怒るにしても、子供のしつけと無関係な感情やストレスが加わると、必要以上に子供を傷つける言葉を放ってしまうことがあります。
仕事や人間関係など子供に無関係なストレスは早めに解消し、いつも心に余裕が持てれば、子供のしつけに適した上手な怒り方ができるようになるでしょう。
ストレスの解消はスポーツや趣味に没頭するのもいいですが、子供とのコミュニケーションで解消するのもおすすめ。
子供と思いっきり遊ぶことは癒しにもつながります。
子供の心も満たされ、パパやママが怒らなければならないシーンも減るかもしれませんね。
2.怒る前に深呼吸
怒りのあまり感情が高ぶると、なかなか上手な怒り方ができなくなります。
気持ちが落ち着いた後になって、怒りに任せて子供を怒ってしまったことを悔やむパパやママも多いのでは?
そんなとき深呼吸をしましょう。
怒る前に一呼吸置くことで状況を整理し、子供の気持ちを考える余裕が生まれます。
怒りが爆発した時に「深呼吸しなきゃ!」と思う余裕はないかもしれないので、普段から何かを諭すときも深呼吸してから話し始める癖をつけるといいですよ。
3.パパとママで役割分担する
家庭内で叱り役とフォロー役のバランスを取りましょう。
パパ・ママ両方で叱ってしまう状況は「同期のいない新入社員のようだ」ともいえます。
子供と接する時間の長いママが叱る場面も多いかと思いますが、子育てには実はいい意味で父親の鈍感さが必要なことも。
案外パパの方が怒り方が上手だったりします。
覚えておきたい!困ったときの相談窓口とおすすめ育児本ベスト2
まずは相談窓口をご紹介
このままだと、怒るどころか子供に手をあげてしまいそう。自分の感情がうまくコントロールできないかも・・
そんなママは、迷わず相談窓口にご連絡を!
私自身も、人に話を聞いてもらうだけでほっと安心できた記憶があります。悩んでいることは悪いことではありません。ここでは、3つ紹介しますね。
1.子育てホットライン ママさん110番
[電話番号]
03-3222-2120
[相談時間]
月曜日~金曜日10~12時、13時~16時(土日祝・年末年始を除く)
[HP]
https://www.nippo.or.jp/soudan/
日本保育協会は、保育の発展や充実に関わる活動を行っている歴史のある協会です。
保健師・元保育園長等専門の先生方が妊婦・乳幼児を対象とした子育てについての悩みを聞き、アドバイスを提供してくれます。
2.エンゼル110番(森永乳業)
[電話番号]
0800-5555-110
[相談時間]
月曜日~土曜日10時~14時(日曜祝日・年末年始を除く)
[HP」
森乳コミュニケーション株式会社が運営する妊娠中から小学校入学前までの妊娠・育児に関する無料電話相談。
サイトには「よくある相談」や「コラム」の掲載もあるので、まずは読んで心を落ち着かせるのも良いですね。
3.社会福祉法人 子どもの虐待防止センター(CCAP)
[電話番号]
03-6909-0999
[相談時間]
月曜日~金曜日10時~17時、土曜日10時~15時(日曜日・祝祭日を除く)
[HP]
https://www.ccap.or.jp/for-parent/hotline
話を聴いてくれるのは研修を受けた相談員(女性)。
子育てがつらい、子どもにどう接すればいいかよくわからない、子どもが言うことを聞かなくてイライラするなどの悩みに対し、楽になる方法を一緒に考えてくれますよ。
おすすめ!癒しを与えてくれる本
時間のあるときに心によりどころとなる言葉を貯金しておくといいでしょう。
私が自信を持ってオススメする本を2冊ご紹介します!
読むと楽になる!「可愛がるほどいい子になる育て方 幸せな子ども」
シュタイナー教育を説き、ファンの多い松井るり子さん。子育てのバイブルになるような本をたくさん出してます。
◆口コミの声
いい本です!一晩で読んでしまいました。
情報が溢れる世の中、何を大切にしたらよいか、私はどこへ向かっていけば良いか分からなくなりますが、方向を示してくれた気がします。
我が子が可愛くて可愛くて仕方ないのに何故か怒りすぎてしまったり、ささいなことで悩んだり…。
そんな自分がつらいときにこの本に出会いました。とにかくいろいろ考える前に子どもって可愛がってあげたいなと素直に思える本でした。
この松井さんの本は育児とは…などと教えるような書き方ではなく同じ母親として共感できる暖かくホッとする文章です。
価格:2,280円(税込)
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気軽に読める!「絵になる子育てなんかない」
雑誌VERYの連載も抱えている元TBSアナウンサー小島慶子さんと養老孟司さんの対談著書。
子育て以外にも幅広く視野を向けられそうです!
◆口コミの声
「子どもは感情的に怒らず、理由を説明しましょう」って育児本に書いてある。
でもうちの子は何度も冷静に言ったって聞いてくれない。結局毎日怒鳴ってばっかりでうんざり。
あとがきのタイトルのように、「自然体で、真剣に子どもと向き合えば大丈夫」というか、そうするしかないと思った。そして、小島さんのあとがきに泣けた。
価格:1,404円(税込)
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しつけに悩んだら親子教室も活用して
日々のしつけに悩んだら、親子教室で一緒に相談してみてはいかがでしょうか。
ベビーパークは子供のためのレッスンはもちろん、ママのための「教育法の伝授」、「育児相談」も行っています。
子どもとママの関係をよく見て的確なアドバイスをくれるはず!
現在体験教室に参加すると、Amazonギフト券1,500円がもらえるキャンペーンを実施中!ぜひ体験してみてください♪
子供を上手に怒るとパパ・ママも成長できる
子供を上手に怒れると子供の心の成長にとてもよい影響を与えるだけでなく、パパやママの心の成長にもつながります。
怒りを抑えるのは大人になっても難しいもの。しかし、子供を正しくしつけたいと思えたらその時がチャンス!
子供のためならパパやママはいくらでも変われます。
子供のしつけ、怒り方でもし悩んでいる方がいれば、ぜひ参考にしてみて下さい。
(Photo by unsplash)