母乳で赤ちゃんを育てたい。と思っていても赤ちゃんの入院や仕事の都合で母乳を飲ませてあげられない時もありますよね。
母乳を保存して赤ちゃんに届けてあげたいと考えているママも多いはず!そこで今回は母乳はどんな保存ができるのか、保存した母乳の飲ませ方をご紹介します。
栄養がたっぷり含まれていて、赤ちゃんの精神安定剤とも言われているほどママと赤ちゃんを繋げてくれいる母乳。
正しく保存して、たくさん赤ちゃんに届けてくださいね♪
この記事の目次
母乳の保存方法・飲ませ方
母乳を保存することでママが居なくても栄養たっぷりの母乳が飲めたり、おっぱいから母乳を飲むのが苦手な子でも搾乳して保存しておくことで母乳を飲ませてあげることができます。
ただし、しっかりと衛生面や保存方法を守らなければ、母乳成分が破壊されてしまいます。
ライフスタイルにあった保存方法を見つけて、赤ちゃんに母乳を届けてあげてください!
1.常温保存
搾乳した母乳は常温(16℃~25℃)で保存することが可能です。常温で保存すれば、赤ちゃんがお腹をすかせて泣いた時でもすぐに人肌まで温めることができますが、短時間しか保存することができません。
清潔な状態で搾乳し保存した場合でも常温での保存期間は4時間以内に留めてください。
この4時間以内の保存期間は正期産に生まれた健康な赤ちゃんであることが望ましく、赤ちゃんがNICUや特別ケアで入院している場合には適しません。この場合は病院の医師や看護師さんに母乳の保存方法や保存期間の基準を聞き対応してください。
また、25℃を超えるような真夏には常温保存ではなく後述する冷蔵・冷凍保存が適しています。
2.冷蔵保存
赤ちゃんの授乳間隔が空いたり、長時間預けたりしなければいけない時は常温保存の4時間以内という保存期間は少し短くなります。
冷蔵保存(4℃以下)であれば、保存期間は3日以内と長くなります。しかし、冷蔵庫は母乳以外にも冷やしているものがあるためドアの開閉が頻繁に行われ、庫内の温度を4℃以下に保つことは難しいと言われています。
そのため、冷蔵庫の温度変化が少ない庫内の奥で保存してください。哺乳瓶に搾乳し、そのまま保存するため倒れないようにドアポケットに保存しがちですが温度変化が激しいので避けましょう。
3.冷凍保存
搾乳した母乳を最も長く保存できるのは冷凍保存です。冷凍庫内(-20℃以下)の環境であれば保存期間は最高で6ヶ月以内。長期保存に適していますが、保存期間を過ぎないようにしっかりと保存時期を記載して古くなったものは破棄するよう注意が必要になります。
母乳は冷凍すると膨張するため保存容器の7割程度に納めると容器の破損を防ぐことができます。
また冷凍保存する時は小分けにするととても便利です。たくさんの量をまとめて冷凍してしまうと解凍するときに時間がかかり、少量の母乳が必要な時でもすべての母乳を解凍しなければいけなくなります。
一つの容量は60mlが解凍しやすく、小分けにすることで量の調節もしやすく便利です。
保存した母乳の飲ませ方
搾乳し保存した母乳は基本的に赤ちゃんが飲みやすい人肌の温度まで温めて飲ませてあげましょう。
<温める手順>
①ぬるま湯(40℃以下)で容器に入れたまま母乳を湯煎して温めます。
②母乳は脂肪分が分離するため、容器を優しく左右に揺らし混ぜる。
<注意点>
・電子レンジや熱湯での湯煎は行わないでください。
・母乳を激しく振ったりまぜてはいけません。
お腹が空いて泣き止まない赤ちゃん。焦る気持ちは分かりますが、電子レンジや熱湯を使って温めてはいけません。母乳の栄養・免疫・保護成分などが熱で破壊されてしまい、熱々の母乳で赤ちゃんが火傷をおってしまうかもしれないからです。
冷凍保存した母乳の飲ませ方
冷凍保存した母乳は長期間、保存は可能ですが解凍するのに少し時間がかかってしまうのが難点です。解凍方法を2つご紹介します。
①冷蔵庫へ移動し12時間ほどかけて解凍する
②流水(37℃)に浸し20分以内で解凍する
いずれも時間は掛かってしまいますがしっかりと栄養や免疫成分が保たれたまま赤ちゃんが飲むことができます。早く解凍するために、レンジや熱湯および常温では解凍しないでください!
<解凍してからの保存期間>
常温保存 | 最大2時間 |
冷蔵保存 | 最大24時間 |
赤ちゃんがお腹いっぱいになってしまい母乳が残ってしまっても衛生的、栄養成分の面から再冷凍はしないでください。
母乳保存の注意点!
これまでに母乳の保存方法や飲み方についてご紹介しました。母乳の保存する際の注意点をまとめたので、しっかりと守った上で栄養たっぷりの母乳を赤ちゃんに届けてあげてくださいね!
⬛衛生面に気をつける
搾乳する時はしっかりと手洗いをしてから行いましょう。保存する容器は使い捨てのものが望ましいですが、哺乳瓶で保存する時はしっかりと消毒をし乾燥させてから使用してください。
⬛赤ちゃんの飲み残しは捨てましょう
お腹いっぱいになった赤ちゃんが残してしまった母乳。もったいないと思わずに捨ててください。赤ちゃんの口から雑菌が侵入し、繁殖してしまいます。衛生的にNG!
⬛母乳の温め方
母乳を温める時、最近ではボトルウォーマーもありますが湯煎や流水が基本です。電子レンジや熱湯で温めると時短になりますが、母乳成分が破壊されたり火傷に繋がるので行わないでください。
⬛保存期間をしっかり管理
それぞれの保存方法には保存期間があるため、しっかりと容器に保存期間を記入し古くなったものはすぐに破棄しましょう。
実録!母乳保存、体験談
母乳を搾乳し保存をしようと考えてるママも多く、理由は様々!ワーキングママや赤ちゃんが入院していたり、ママの息抜きだったり長時間預けなければいけない用事があったりするけどやっぱり赤ちゃんには母乳を飲んでほしいものです。
思いがけない子どもの入院!
我が家の場合、子どもの出生体重が基準よりも軽く母子で退院できず赤ちゃんだけ入院が長引いてしまいその間、母乳を病院まで届けていました。
退院してから至急ドラックストアに向かい手動の搾乳器を購入。自宅に戻ってからは胸がよく張るようになり、その度に搾乳していたので搾乳器を購入して正解でした。
⬛保存方法は病院が指定!
まだ飲む量が少量なので小分けにしすぐ冷凍。私の場合は母乳を届けなければいけないとう状況たっだので病院からも冷凍での保存と指定されましたが暖かい季節でもあったので、衛生面や栄養面のことを考えると冷凍が一番良い保存方法でしょう。
⬛母乳を持ち運ぶ時は保冷バックに保冷剤
病院まで届ける時は保冷バックに母乳と一緒に保冷剤を数個入れキンキンに冷やし母乳が溶けないように注意をして赤ちゃんまで届けていました。
⬛搾乳器を購入しようか迷っているママは・・・
私自身、出産準備の段階で搾乳器を購入するか迷ってい方がいる場合はもし使うようになってからでも遅くはないと思います。
既に、仕事の関係など母乳保存をしようと考えているのであれば購入してかまいませんが、間に合わなくても手で搾乳するという方法もあり、長期間使うようであればお値段が張っても電動がおすすめ!
手動は手も疲れるし、時間もかかるしで結構大変でした・・・。短期間であれば手動の搾乳器で問題ないと思います!
おすすめ!母乳保存をスムーズに行うためのグッズ5選
母乳を保存するには搾乳する必要があります。搾乳するには労力も時間もかかるので忙しいママには大変!
そこでここでは、母乳を保存する時にあると便利なグッズをご紹介します。
1.ピジョン 母乳フリーザーパック
母乳を保存するにあたって一番必要になってくるのが保存容器です。母乳フリーザーパックは母乳やフリーザーパックの内部に直接触れることなく注ぎ入れる事ができるのでパックの中は無菌状態を保つことができます。
搾乳した母乳を上部のチャック部分から注ぎ入れ、授乳時には下部の注ぎ口部分をカットすることで哺乳瓶に入れることができるのでとても衛生的です。
冷蔵・冷凍どちらにも対応しているのでママがちょっと外出するときの母乳確保や長期保存にも適しています。
赤ちゃんとママの強い味方です!
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2.ピジョン さく乳器(手動タイプ)母乳アシスト
手で搾乳するのが難しいと感じているママにはさく乳器がおすすめ!さく乳器をセットしたら霧吹きのレバーのように動かすだけで搾乳することができます。
ピジョンのさく乳器は赤ちゃんが飲んでいるような自然さを再現し、片手でも握りやすいレバーなのでママの負担も最小限。
さく乳器を使うと大切な母乳をこぼすことなく保存できるので、短時間でしっかりと搾乳することができますよ!
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3.メデラ 搾乳器 電動スイング
人によって搾乳する理由は様々ですが、短期間で終わる人もいれば長期にわたって搾乳し続ける人もいます。搾乳は思っている以上に時間と労力を使うので電動式の搾乳器を使っているママも多いようです。
メデラの搾乳器は世界各地で愛され、日本の産院や病院でも多く使われいる搾乳器のひとつ。
電動タイプなのでお値段は張りますが、赤ちゃんのお世話で毎日忙しいママが少しでも休んだり自分の時間を作るには必要なアイテムかもしれませんね!
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4.カネソン 母乳バッグコネクター
手動もしくは電動の搾乳器で搾乳した母乳は付属の哺乳瓶へ保存されますが、量が多く小分けにしたいときや長期保存のため冷凍するときはフリーザーパックに移し替えることがほとんど。
面倒だし、衛生的に心配と感じるママも多いと思いますが、カネソンの母乳バッグコネクターを搾乳器へ直接セットするとフリーザーパックへそのまま母乳を保存することができます。
カネソンから発売されている商品ですが国内の主要メーカー「広口ほ乳瓶用さく乳器」に対応しています。
私が搾乳しているときには見つけられず、後から発見したときは衝撃を受けました!知っていたら購入していたと思います。
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5.カネソン マミーホット&クール
母乳育児をしている多くのママを悩ませるトラブルが乳腺炎です。しっかりと搾乳しきらなかったり、乳腺が詰まるとおっぱいが張って痛くなってしまいます。
そんな時は冷やすことで母乳の分泌を抑えることで痛みを和らげることができ、そこからしっかりと搾乳することで乳腺炎を防ぐことができるのです。
母乳育児が終わっても、子どもの熱冷ましや温めてママのリラックスに使うこともできるので長く使うことができますね!
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母乳を保存をうまく取り入れてみて
母乳育児をしていると1日中赤ちゃんと一緒に居なければ行けないと考えているママも多いですが、母乳を保存することで仕事に早期復帰できたり、気分転換に子どもを預けてリフレッシュすることもできます。
しっかり、保存方法を守れば赤ちゃんはいつでもママのおっぱいを飲むことができるので、母乳保存を取り入れながら無理のない母乳育児をしてくださいね!