子供が小さい時はママやパパが持っていた子供の持ち物。3歳になったら自分で持っておでかけや旅行に行ってみませんか。3歳に必要な持ち物と、子供が自分で荷物が持ちたくなるコツを紹介します。


この記事の目次


3歳ができること・発達段階における課題


3歳になると、多くの子供たちが以下のことをできるようになっています。


  • ・自分の名前が言える
    ・衣服の着脱をしたがる、出来る
    ・ひとりで階段を登れる
    ・お絵描きで丸が描ける、人の顔が描ける
    ・ごっこ遊びをしたがる、する

他にもトイレトレーニングが進み、おむつが不要な子供も多いでしょう。日常生活でできることが増えていくと同時に、自分でやりたいという意欲も芽生える時期です。


エリクソンの心理的発達段階によると、3歳は幼児初期~遊戯期(幼児後期)にあたります。

意思が出てきて、目的意識が持てる頃です。自主性や積極性が現れる時期でもありますので、その自主性を伸ばしてあげたい時期ともいえるでしょう。


おでかけや旅行の準備も今までは、ママやパパがしていたということもあるかもしれません。

しかし、3歳からは「自分で」持ち物の持たせるのにいいタイミング。


持ち物の準備や自分の荷物を持つことも自主性を養う機会です。チャレンジさせてみましょう。


3歳の子供に自分で持たせたい持ち物


3歳児がおでかけの時に、自分で持つ持ち物は基本は自分ひとりで使えるものです。お金や保険証などの貴重品はもちろん親が持ちます。

他にも重たいものや、自分ひとりで扱いきれないものは親が持ちましょう。


3歳の基本の持ち物

  • ・リュック(持ち物すべてが入るサイズ)
    ・ハンカチ、ミニタオル
    ・ポケットティッシュ
    ・おもちゃ
    ・おかし
    ・水筒※重いようなら親が持つ、もしくは不要

水筒以外は、そこまで重いものではありません。しかしすべて3歳の子供自身が使うものです。

お気に入りのハンカチやおもちゃがあると気分もあがりますよ。

 

持ち物の準備の前に必要なこと【動機付け】


登園準備は毎日自分でやっている、という3歳児の子供を持つ方もいらっしゃるかもしれません。一方で準備はさせたことがない、という方もいらっしゃるでしょう。


どちらにせよ、おでかけや旅行で持ち物の準備にチャレンジする前に大切なことがあります。


それは目的を設定することです。


目的のために行動する動機付けが大切

目的を設定することで準備をする理由が生まれます。そして目的があるからこそ、準備にも意欲的に取り組むことができるでしょう。この動機付けこそが自主性や積極性を養うのに大切なのです。


しかし、自分で準備したがらない子供に強要するのはNG。強要すると持ち物の準備が受動的な行動になり、積極性や自主性があまり育まれない可能性があります。


動機付けができるようになると、どんどん自主的に持ち物の準備ができるようになってくるでしょう。

日々の生活習慣を身につけるきっかけにもなりますし、おでかけや旅行の準備を自分でする=成功体験を経ての外出なので、より旅行やおでかけを楽しめるようになります。


動機付けができる目的の伝え方

「準備をしてー!」という声かけだけでは3歳の子供が持ち物を準備するのは困難でしょう。準備の内容物と準備する目的を伝える必要があります。特に目的の伝え方が大切です。


例えば家族旅行にいく場合なら、事前に「いつ」「どこへ」「だれと」「どうやって」行くのかを伝えます。そして、旅行先の情報を写真付きの本や動画で見せてあげましょう。3歳児であれば、まだ文字の読めない子も多いからです。文字が読めたとしても、文字情報より図画情報の方が理解しやすいので、旅先を題材にした絵本などもいいかもしれません。


  • <例>
    「あと保育園を10回行ったら」「沖縄へ」「パパとママと子供と」「飛行機に乗って」
  • 沖縄の旅行本(大人用でいい、写真の載っているもの)や動画をみせる

我が家では動機付けをできるように旅行前や帰省前など遠出のお出かけの際は必ず伝えています。1歳の時からしており、自分の荷物は出来るだけ自分が持つようにしています。


そのため、持ち物の準備も2歳頃から少しずつ自分で挑戦し、おでかけや旅行は「自分でできる」ことが多く、楽しいものとインプットされているようで率先して取り組んでくれます。


3歳の子供が自分の持ち物を持ちたくなるコツ

 


自分で準備をした持ち物でも、荷物を持ちたがらないケースもあります。ここでは3歳児が自分で持ち物を準備したくなる、持ち続けたくなるヒントを紹介します。


まずは持ち物をひとつだけ準備させる

最初から持ち物全部を子供に準備させるのは少しハードルが高い場合があります。そういう場合は、おもちゃなど、子供の興味関心が高いものだけを自分で準備させると成功することがあります。


荷造りを自分でさせよう!


自分で荷造りした荷物は、荷物を持たされている感が減ります。中に何が入っているかわからないものより、自分で入れたものがわかっている方が持つモチベーションが上がります


自分で持ち物を準備させ、カバンに詰めるところまでやってもらいましょう。

 

持っていけないおもちゃを持って行かせないコツ

とはいえ、まだ3歳児。持っていけないような重いおもちゃや、たくさんのぬいぐるみをつめたりして、注意すると泣き出してひと騒動…。ママも子供もおでかけや旅行前の楽しい気持ちがちょっぴり減ってしまいますよね。そうならないようにするには、使うシチュエーションを説明して、ママがいくつかピックアップしたおもちゃの中から選択させます。


『おもちゃの中から自由に選んでいないから、不満が残るのでは?』と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、選択権や最終決定権は子供自身にあるので、大丈夫。自分で決定したという気持ちがしっかり持てます。


3歳連れで飛行機や新幹線移動におすすめの持ち物はぬりえ!


3歳にピックアップするおもちゃは何がいいか悩んだら、おすすめなのはぬりえ。

特に「うきうきぬりえカラーワンダー」シリーズはインクが透明なので、ぬりえからはみ出してもドキドキひやひやしません。


専用シートにだけ発色するしくみなので、子供もいつも真剣に色塗りしています。


我が家は旅行や帰省の時しかこのぬりえを出さないため、おでかけの予定がない時にこのぬりえを出すと「しんかんせんのるの~?」と聞いてきます。


 

おでかけのおもちゃは特別!準備のタイミングまで隠しておく

いつも使っているおもちゃを持っていきたい、という子供もいますがここはあえておでかけだけの特別のおもちゃを用意するのも手だと思います。いつものおもちゃはおうちでお留守番、と伝えてあげましょう。


先述の通り我が家では持ち物の準備をするまで隠しておき、準備の時にみせるようにしています。子供は新しいおもちゃが大好きなので、すぐ食いつくはず。そしてイヤイヤ期を過ぎた3歳頃であれば、早く遊びたい気持ちを抑えてお出かけ後のお楽しみとしてとらえることもできる(我慢)ようになります。これも成長ですね。


準備の成功体験が自分の持ち物は自分で持つに繋がる


持ち物の準備を自分でできた、ということは大人にとっては当たり前のようにやっていることなので、成功体験と気づきにくいことかもしれません。


しかし、3歳ごろの子供にとっては、「持ち物を自分で選んで」「自分のカバンに詰めて」「そのカバンを持ってお出かけする」これらすべて、自分で実行する喜びを感じることのできる体験です。


そしてどれも成功体験の積み重ねになりうるものです。日々の持ち物の準備はママが忙しくて付き合うことも難しい、という方は、是非おでかけや旅行の特別な時にチャレンジさせてみてはいかがでしょうか。

 

3歳になると自分でできることがたくさん!自分の持ち物という特別感を大切に


自分でできることが増え、意思が芽生え、自主性が生まれてくる3歳。日常生活の中ではママも忙しく、子供の発達に合わせて成長を促したり見守ったり、ということもなかなか難しいもの。

おでかけや旅行は子供が成長する絶好のチャンスです。赤ちゃんの頃はママやパパが子供の荷物を持つのは当たり前だったかもしれません。しかし我が子の成長のためにも、3歳で自分の持ち物を持つことにトライさせてあげてみてはいかがでしょうか。


自分の持ち物に愛着がわき、物を大切にする心も芽生えるかもしれませんよ。