インフルエンザやノロなど、感染症が流行る季節。免疫力や抵抗力の低い小さな子供や赤ちゃんは感染しやすいので、出来るだけ菌やウィルスから守りたいもの。また感染症にかかってしまった時に家族内での感染拡大も予防したいですよね。今回は予防対策のひとつとして除菌グッズを紹介します。
この記事の目次
- 除菌にはいろんな種類がある
- 小さな子供にもOK!使える除菌グッズ6選
- 我が家は二酸化塩素系と次亜塩素酸系の除菌グッズを併用
- 除菌グッズを使う時に気をつけたいこと
- 手洗いうがいなどの対策と一緒に除菌グッズを取り入れよう
除菌にはいろんな種類がある
除菌、と言っても実はいろんな種類があるのはご存じでしょうか。また種類によっては、効果の期待できないものもあります。
アルコール系除菌(エタノール)
アルコール系の除菌剤はいろいろなウィルスや細菌に効果があります。キッチン用品の消毒や手の消毒などにもよく使われていますね。アルコールはすぐ乾き汚れも落とすため、掃除に使うことも。しかし、赤ちゃんのおもちゃなどへの除菌方法としては不向き。またノロウィルスにも効果が期待できません。
二酸化塩素系除菌(クレベリン)
二酸化塩素の力によって、物に付着していたり、空気中に浮遊していたりするウィルスや菌を除菌してくれるものです。室内に設置したり、首などにかけて携帯したりすることで、除菌の効果が見込めるでしょう。お手軽なため、インフルエンザが流行りだす季節に準備するご家庭も多いかもしれません。
独特の塩素臭がするため、使い始めや除菌剤の近くで呼吸をすると気分が悪くなることも。
一方で消臭効果もあるため、スプレータイプのものでおむつにシュッとひと吹きかければおむつ臭を防ぐアイテムにもなります。
赤ちゃんのいるお部屋でも使用可能。ただし手の届かないところに置くようにしましょう。
次亜塩素酸系除菌
次亜塩素酸もウィルスや菌を除菌してくれる力を持っています。あまり聞いたことがない名前ですが、「ミルトン」などの哺乳瓶の消毒液に使われていると知れば、親近感を覚えるママも多いはず。その他、プールや食材の洗浄にも使われており、介護施設や保育所などでもウィルス対策として使用されています。
さらにアルコールでは除菌できないノロウィルスの除菌もできますので、感染性胃腸炎のときなどの排泄物や吐しゃ物のからの感染拡大を防ぐのに、非常に重宝します。
小さな子供にもOK!使える除菌グッズ6選
感染症が流行る時期、小さな子供や赤ちゃんがいるご家庭で取り入れられる除菌グッズを紹介します。
クレベリン 置き型 150g×2個セット
(出典:Amazon)
置いておくだけで除菌効果が見込めるので、赤ちゃんがいるご家庭だけでなく、多くの一般家庭や病院などで感染症予防に取り入れられているアイテム。
150gタイプなので、8畳~12畳に1個の間隔で設置するようにしましょう。効果が期待できるのは使用開始から約2ヶ月です。
クレベリンステック(携帯用)
(出典:Amazon)
ステックタイプのクレベリンです。ぽきっと折ってから使います。使用目安はおよそ2週間。
子供にもたせるなら、ミッキーデザインのようにキャラクタータイプの方が愛着を持って使ってくれるかもしれません。
もちろんシンプルなデザインのものもあります。
クロニタス スプレー ミント 300ml
(出典:Amazon)
クレベリン同様、二酸化塩素を使った除菌剤です。二酸化塩素と芳香を掛け合わせることで独特の塩素臭が軽減されています。おむつなどにシュッとひと吹き。他にもキッチンや排水溝まわり、バスルームやトイレなどにも使えます。
クロニタス首掛けマスク(携帯用)
(出典:Amazon)
携帯用のクロニタスです。カードタイプの薄型なので持ち運びに便利。パパやママの社員証などにも入れられます。ただし乳児には使用不可なので要注意。子供に使用する場合は、幼児になってからがよさそうです。
iPOSH(アイポッシュ) 400ml
(出典:Amazon)
99.9%が水からできているアイポッシュは、口に入っても人体に影響のない次亜塩素酸系の除菌スプレー。※飲料水ではありません。他にも花粉やダニ対策などにも使えるので、一年中通して一家に一本置いておきたい除菌グッズです。
ノロキラーS (瞬間消臭・強力除菌) 400mL
(出典:Amazon)
その名の通り、ノロ対策にぴったりの除菌グッズです。次亜塩素酸系のものは弱酸性のグッズが多いのですが、ノロキラーは次亜塩素酸ナトリウムと塩素をイオン化することで、中性になっている商品です。
我が家は二酸化塩素系と次亜塩素酸系の除菌グッズを併用
我が家は11月から室内置きのクレベリンを使用しています。開けて部屋に置いておくだけ。ちなみに開封直後は小学校のプールを彷彿とさせるような塩素臭がします。
そして通年でアイポッシュ。こちらはおもちゃなどにシュッとかけるだけなので、気軽に除菌できます。そしてノロなどの感染性胃腸炎になったとき即座に対応するため、常備グッズのひとつです。
冬の子連れおでかけも除菌グッズ
年末年始の帰省など、子連れで人ごみに出る際は首からかける二酸化塩素系の除菌グッズを娘に持たせています。
2歳のころから使い始めましたが、首の下にぶら下げるのは少し心配なのでリュックのサイドポケット(メッシュ状)に入れて使用。
これで効果があるかというのは目に見えませんが、11月~3月頃に0~2歳をつれて、新幹線や飛行機に乗りましたが、いまのところ一度もその間で感染症にかかったことはありません。
夫がインフルエンザになったときのお話
娘が1歳の頃に夫がインフルエンザにかかったときのことです。クレベリン置き型は設置していたのですが、それに加えてアイポッシュを空間に向けてシュッシュ。
クレベリンの効果が効きづらそうな場所、トイレや廊下などはアイポッシュをこまめに吹きかけていました。
あとは夫は寝室に隔離。娘とは面会謝絶を徹底し、空間除菌もしたことで、私も娘もうつりませんでした。
除菌グッズを使う時に気をつけたいこと
除菌グッズを購入するときや使用時に気をつけたいポイントをまとめました。
エビデンス(根拠)がある除菌グッズを取り入れる
ちまたにはいろいろな除菌グッズがあふれています。可愛いパッケージのものなど心がひかれることもあるでしょう。しかし除菌成分のエビデンスが不確かなものもあるのが事実です。
インフルエンザやノロウィルスなどの予防や対策を考えるなら、エビデンスがあるものを取り入れるようにしましょう。
正しい用法を守る
どの除菌グッズも正しい用法を守って使用しないと、期待する効果は得られません。
アルコール系の除菌であれば、水と混ざることで濃度が薄くなり、同時に効果も弱まります。二酸化塩素系の除菌であれば、例えば置き型タイプのものなら、空間の広さに応じて個数を変更する必要があります。
基本的には用法が記載されていますので、必ず守って使うようにしてください。
手洗いうがいなどの対策と一緒に除菌グッズを取り入れよう
除菌グッズをそろえれば一安心、というわけではなりません。大切なのは菌やウィルスをもらわない、うつさないこと。手洗いやうがい、マスクをつけるといった対策をすることが大切です。そして栄養のある食事とたっぷりの睡眠。ただ、小さな子供や赤ちゃんがいるご家庭ではなかなか取り組めないこともありますので、まずは除菌グッズを取り入れてみるところからはじめてみてくださいね。
(Photo by:写真AC、筆者撮影)