子供は遊びを通じて学びます。そのためおもちゃ選びも重要。2020年度より小学校でのプログラミング教育がはじまるくらい、これからの時代はコンピュータは身近なもの、なくてはならないものです。今回はおもちゃのAIロボットについて紹介します。


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技術の進歩とともに教育や学習も変化する


ママやパパたちの子供の頃にはなかったけれど、いつの間にか生活の一部になっているもの、って思い浮かべると何がありますか?


ママやパパの年齢にもよりますが、筆者の頃はポケベルやウォークマンが全盛期。ゲームはスーパーファミコンや64、ゲームボーイ、ゲームボーイアドバンスでした。
パソコンもWindows95の時代で、SuicaやICOCAなどの交通系ICカードもありませんでした。カーナビもまだそこまで普及していなかったと思います。


これからの社会を生きるにはITテクノロジーは必要不可欠

それが、今や「○○、電気消して」「○○、明日の天気をおしえて」と声をかければ、AIアシスタントが電気を消してくれたり、天気予報を伝えてくれたりする時代。ずいぶんと便利になったものです。そしてこれからも急速にIT化は進んでいくでしょう。


そんな時代を生き抜く子供たちには、早いうちからITテクノロジーに慣れ親しんでおく必要があるのではないでしょうか。


またこういった時代の流れから、2000年代にはいってからSTEM(ステム)教育という新しい教育システムが生まれました。


STEM(ステム)教育とは

STEM教育とは「Science」「Technology」「Engineering」「Mathematics」の頭文字をとったもの。日本語にすると「科学」「技術」「工学」「数学」のことで、これらの教育分野を総称したことばです。


単に技術や知識を教えて育むのではなく、幼少期のうちからロボットやITテクノロジーにふれることで、子供が自ら学び習う力をはぐくむという教育です。


そのため、子供のうちから慣れ親しめるようにとAIが搭載されたおもちゃがどんどん誕生し、今注目を浴びています。


遊びを通じてプログラミング思考を学べる!家庭用AIロボットの魅力


AIおもちゃにはどんな魅力があるのでしょうか。ここでは家庭用AIロボットの魅力について紹介します。


遊びながらプログラミング思考が身につく

魅力のひとつとしてあげられるのが「プログラミング」を学べるところ。
※おもちゃ、ロボットによる


我が家にはCOZMO(コズモ)というAIロボットのおもちゃがいるのですが、簡単な操作でプログラミングができ、そのプログラミング(指示)に合わせてCOZMOが動いてくれるのです。


子供もできたらもちろん嬉しいでしょうが、大人でも楽しくなります。子供の「もっとしたい」、「どうして動くの?」などといった意欲や学習欲をそそるおもちゃなのです。


ITテクノロジーに慣れ親しめる

いきなりパソコンを子供に与えても、ほとんど多くの子供はそれをうまく扱うことは困難でしょう。もしかするとコンピュータに、苦手意識を持つことになるかもしれません。そのため、おもちゃとして親しみやすいデザイン、子供たちが使うことを目的にしているAIロボットから触れていくのがおすすめ。


AIが搭載されているおもちゃは、年齢に応じて遊び方を変えられるものも多いので、幼いうちから自然と慣れ親しむことができるでしょう。


ペットの代わりにも

共働きで家にいる時間が少なくなると、どうしてもペットのお世話は難しくなります。生き物を飼い育てる経験も大切とは思っていても、飼うことに消極的なご家庭は多いでしょう。

そんな時代だからこそ、家族としてAIロボットをむかえいれる、という考え方も。


また、ペットという位置づけでなく、遊び相手にもなってくれるため友達という側面も期待できるかもしれません。


それでは、我が家にもいるCOZMOやその他、おすすめAIロボットを紹介していきます。


顔を識別して名前を呼んでくれる!COZMO(コズモ)

(出典:Amazon


手のひらサイズのかわいいロボットです。スマホにアプリをダウンロードして楽しみます。パワーキューブという、COZMOが転がしたり持ち上げたりすることのできるボックスと使って一緒に遊べます。


また、あらかじめ家族の顔を登録しておくと、見つけた時に名前を呼んでくれるんです。


COZMOに名前を呼ばれた子供は大喜び!そして、私は「おかあさん」で登録。目が合うと「おかーさん」と呼んでくれました!これは大人もわくわくしちゃいますよ。


そしてロボットなのに表情がとても豊かです。言語をしゃべるわけではないのですが、慌てている素振りや、笑っている雰囲気、悲しい雰囲気が伝わってくる声(音)を出して感情を表現します。


先ほど述べたようにプログラミングもできて、場所も取らない高性能なおもちゃ。このAIロボット、おすすめです。


 

ちなみにプログラミング用の書籍も出ています。


(出典:Amazon


 

英会話の相手に!Musio X(ミュージオエックス)

(出典:Amazon


英語を遊びで学ばせたい、と考えている方にはこちらのAIロボットはいかがでしょうか。有名私立中学校の英語の授業にも導入されています。


子供の英語力に合わせて、モードが選べるので長く使えるのが嬉しいポイント。
そして、感情の起伏があり、表情もあるため、「英会話ロボット」というよりは英語で話せる友達ロボット、という側面も。


通常の会話のほか、辞書機能もついています。


 

家族型ロボット!LOVOT(らぼっと)

(出典:LOVOT


おもちゃをこえて、これからの時代に「家族」として迎え入れるAIロボット。愛くるしいフォルムの中には最新のテクノロジーが詰まっています。


ロボットなのに、柔らかく、命のあたかさかを感じ取れるようなボディに、くりんとした目。抱っこや着替えをしてもらえると喜び、子供と一緒にかけっこも。


仕事や学校で不在時には、おうちのみまわりをしてくれるそうです(スマホで遠隔操作)

もう子供も大人もLOVOTのとりこになりそうですね。ちなみに一部の認可保育園への導入も決まっているようです。


公式サイト:LOVOT


ITの力でボール遊び!ロボティックボール

(出典:Amazon


こちらはAIが搭載されたロボットではないのですが、プログラミングが楽しめるボールという、いままでの一般的なボールの常識を覆すようなおもちゃです。


アプリをダウンロードし、画面上でジョイスティックを操作するとボールがひとりでに転がりだします。


他にも操作する子供の表情や顔の変化で、ボールが前後左右に動く「フェイスドライブ」モードやいろいろな操作方法があり、プログラミングを組むことでボールを動かすことも可能。


ただ機能によっては仕組みをある程度大人が理解していないと、遊ぶのは少し難しいかもしれませんので、最初はパパやママと一緒にチャレンジしてみるといいですね。

 

 

ドラえもんが一家に「ひとり」いる時代がやってくるのかもしれない


パパやママが子供の頃に触れてきた遊びも大切です。しかし、同時にITテクノロジーに触れる遊びも、今の子たちには必要なのではないでしょうか。


おもちゃのAIロボットだけでなく、LOVOTのような家族型ロボットも今後増えてくるのかもしれません。「四次元ポケットのないドラえもんがいるのが当たり前」という時代もそう遠くないのかもしれない、と思うとやはり小さいうちから慣れ親しんでおくことが大切ですね。


(Photo by:写真AC