ちまたにあふれている「〇育」。みなさんはいくつご存じですか。赤ちゃんの頃が過ぎ、お話ができるようになる幼児期には教育の情報が気になるママも多いでしょう。しかし「食育」「足育」とか聞くけれど、いったいどれがいいの?どんなものがあるの?と悩みますよね。今回はさまざまな「〇育」ジャンルをまとめて紹介します。
この記事の目次
- 知育(ちいく)
- 体育・スポ育(たいいく・スポいく)
- 徳育(とくいく)
- 食育(しょくいく)
- 美育(びいく)
- 足育(あしいく)
- 歩育(ほいく)
- 旅育(たびいく)
- 外育(そといく)
- 野育(のいく)
- 木育(もくいく)
- 水育(みずいく)
- 火育(ひいく)
- 味育(みいく・MIIKU)
- 色育(いろいく)
- 眠育(みんいく)
- どの育みにしても選択してはじめることが大切
- 今求められているのは生きる力!親子にあう「〇育」を取りくもう!
知育(ちいく)
知育ドリルや知育玩具など、知育は子育てをしているとよく耳にする「〇育」のひとつ。
思考力や記憶力、判断力、発想力、想像力といった知能を高めて、知識を豊かにする教育のことです。
知育に関する資格
- 知育レクリエーションインストラクター
リトミック知育インストラクター
知育玩具インストラクター
知育あそびインストラクター
体育・スポ育(たいいく・スポいく)
体育はさまざまな運動を通して、心も体も健全な成長をねらう教育です。また同時に自分の身体のことを学ぶことでもあります。
体育の中でスポーツに絞ったものはスポ育ともいいます。学生の間は体育の授業があるので、比較的イメージしやすい教育でしょう。
体育・スポ育に関する資格
- 体育の教員免許(小学校・中学校・高等学校)
徳育(とくいく)
あまり聞きなれない言葉かもしれません。しかし「道徳教育」と聞くと、小学校の時にそういう授業があったな、と思い出される方もいらっしゃることでしょう。
徳育とは、道徳的な心情を養うための教育のこと。子供の教育のなかでも知育、体育と並んで重要視されている教育です。
判断力や実践意欲、やさしさや協調性など性格形成にもかかわってくる教育です。
食育(しょくいく)
食育は2005年に食育基本法が施行され、目にする機会が増えた「〇育」ではないでしょうか。
食事は体を作ります。その食事そのものや食文や食材など食を通じて食に関する知識を学ぶ教育のことを食育と言います。
子供の頃の食育は食生活の習慣や食事のマナー、食べる楽しみを学んで、生活習慣を身に着けることを目的としていることが多いようです。
離乳食期から食育を取り入れているママも少なくありません。
食育に関する資格
- 食育インストラクター
食育アドバイザー
食育栄養インストラクター
美育(びいく)
美育とは美術や音楽などの芸術を通じて情操を豊かにし、人間性の向上をはかる教育のこと。感性や創造性、審美眼を養います。
あまり見なれない言葉ですが実は知育・徳育・体育と並んで重要視される教育です。
美育に関する資格
- 美術、音楽の教員免許(小学校・中学校・高等学校)
足育(あしいく)
足は体を支える大事な土台。足育(あしいく)とは、健康的で理想的な足を育てるために、足や靴についての知識を身につけること。
靴の選び方や、正しい歩き方や姿勢ができる子供に育てます。
足育に関する資格
- 足育アドバイザー
歩育(ほいく)
先ほどの足育は「足」そのものに注目しましたが、「歩く」ことに注目した歩育というものもあります。
歩育はただ歩くだけではなく、ウォーキングを通じて体力づくりや気力づくり、仲間や家族と歩くことで繋がる交友関係つくりなど、生きる力を身につける育みになります。
歩育に関する資格
- 歩育コーチ
旅育(たびいく)
旅育も保育と同様、ただ単に家族旅行に行くのではなく、旅を通じて、親子の絆を深め、子供の視野を広げることで、計画性や選択能力、想像力、柔軟性を養う取り組みです。
そして子供だけでなく親自身の成長、可能性を広げることも旅育ですので、親子で生きる力を育める教育です。
旅育に関する資格
- 旅育プランナー
外育(そといく)
外育とは自然のなかで遊びを楽しむ子育てのこと。そして自然を通じて心の育成もはかります。
外育に関する資格
自然体験活動指導者
野育(のいく)
外育と似ているもので野育というものもあります。野育とは、自然だけでなく園庭や公園などの、屋外空間でさまざまな人やものに出会うことで子供たち自身が自ら育っていくことです。
木育(もくいく)
木育は2004年に北海道で誕生した育みです。木に触れたり、親子で気で遊んだり木製のおもちゃに親しんだりすることで、豊かな暮らし、社会、そして森をつくる活動を木育と言います。
木を通じて、感性や創造性を養い、好奇心を高めます。
木育に関する資格
- 木育インストラクター
水育(みずいく)
サントリーが提唱する環境教育。2004年から活動を開始。水を通じて水そのものや水によって育まれる森の大切さを感じ、将来に水を引き継ぐために「考える」取り組みです。
幼児より小学生向きの育みでしょう。
火育(ひいく)
大阪ガスが提唱する教育。火を使う体験を通して豊かな心を育み、生きる力を身につけます。
火を使った調理と生活に密接にかかわる一方で、火災など人に危険があるものでもある火。火のおこしかたや扱い方を学ぶ取り組みのため、こちらも小学生向き。
火育に関する資格
火育マイスター
味育(みいく・MIIKU)
食育の原点ともいえる育み、それが味育です。味育は味覚を育てることを通して、子供の心と体の健康を守る取り組みのこと。
おいしさをキーワードに五感のひとつである味覚(甘味 塩味 酸味 苦味 旨味)を知ることで、健康と生きる喜びを感じるための取り組みです。
味育に関する資格
- MIIKUマスター
色育(いろいく)
子供のカラー(個性や才能)に気づき、自己肯定力を養う育みを色育と言います。色の持つ意味を知り、色を通じてコミュニケーションを図り子供の可能性を伸ばします。
色育に関する資格
- 色育アドバイザー
眠育(みんいく)
寝る子は育つ、と言います。その睡眠を通じて子供の心身の発達を見守ることを、眠育と言います。子供に生じるトラブルを正しい睡眠によって未然に防ぎ、生活リズムを整える取り組みです。
睡眠で疲れがとれないと、注意力・制御力が低下してしまうでしょう。その低下が発達に影響しかねません。しっかりとした睡眠習慣を身につける育み、それが眠育です。
眠育に関する資格
- おねむりレクチャー
眠活眠育アドバイザー
眠育アドバイザー
どの育みにしても選択してはじめることが大切
たくさんの育みがありますね!そしてどれもこれも子供の成長にとって大切なこと。1つに絞ることはできません。一方ですべてを取り入れるのも難しいでしょう。
大切なのは子育てにどの育みを取り入れていくか選択すること。小さなうちは多少は親の希望になると思います。「丈夫な子になってほしい」とスポ育や歩育に取り組んだり、「感性豊かな子になってほしい」と美育や色育に取り組んだ結果、子供が違う分野に興味を持っても大丈夫。
全ては経験の上に成り立っています。そしてどの育みも子供の力になるはず。まずはママやパパが気になる分野の育みから取り入れてみるのがいいかもしれませんね。
今求められているのは生きる力!親子にあう「〇育」を取りくもう!
どの教育をみても「学力」を育むものではありません。もちろん、育みを通じて学力の向上につながることもありますが、どの育みも手段やアプローチは違えど、生きる力を養うための教育です。
生きる力は、文部科学省も力を入れており、学校教育の現場だけでなく家庭教育の中でも求められているものですので、家庭教育として「〇育」を取り入れてみてくださいね。
(Photo by:写真AC)