毎日、なんとなく落ち着かない日々が続きますね。
『新型コロナウイルスの影響で、解雇されてしまった。』
『出勤日数が減って収入が減ってしまった』
『子どもがいるため、今後の生活費が心配・・』
など。
今は大丈夫でも、今後を考えると不安を感じる方も多いと思います。
今回は、国や自治体が打ち出している給付対応や、難しい申請方法を分かりやすく解説しているおすすめyoutuber(税理士さん)もご紹介!
ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
- 【基本のキ】解雇の場合は「失業保険」を受け取る
- 生活費に困ったら「緊急小口資金」と「総合支援資金」
- 家賃に困ったら「住宅確保給付金」
- 食べ物に困ったら「フードバンク」
- これを機に知っておきたい「生活保護制度」のこと
- 必見!助成金について分かりやすく解説している税理士youtuber
- 補助金に関する最新情報は一次情報で得よう
【基本のキ】解雇の場合は「失業保険」を受け取る
コロナウイルスの影響で勤務先より解雇の連絡を受けた場合、雇用保険に入っていれば「失業保険」を受け取ることができます。
まずは住所地(住民票に記載されている住所)を管轄するハローワークに行き、求職の申し込みを行ってください。
失業保険の支給日ですが、7日間の待機後、1カ月後くらいで銀行振り込みとなります。
ここでポイントとなるのが「会社都合」の退職か、「自己都合」の退職かという点。
解雇の場合は「会社都合」となります。
「自己都合」退職の場合は、7日間の待機後、さらに3ヶ月間の給付制限がかけられてしまいます。そのため、現金の受け取りが遅くなってしまうので要注意!
給付金額は、雇用保険に加入している期間と勤続年数により異なります。(給与の45~80%程度で前後)こちらもハローワークで確認してみてください。
【参考1】
<ハローワークに行くときの持ち物>
・雇用保険被保険者離職票1
・雇用保険被保険者離職票2
・雇用保険被保険者証
・本人確認証明書(運転免許証、もしくはマイナンバーカード)
・印鑑
・写真2枚(縦3cm×横2.5cm)
・預金通帳
【参考2】
ハローワークのHPでも、失業保険の申請から受け取りまで、詳しく説明しています。
>>こちらよりご確認ください!<<
生活費に困ったら「緊急小口資金」と「総合支援資金」
『解雇はされていないが、休業になったため収入が大幅に減ってしまった。』
『雇用保険に加入していないため、失業保険がもらえない。(非正規雇用)』
そんな方もいらっしゃると思います。
その場合は、生活福祉資金貸付制度を利用しましょう。
今回の新型コロナウイルスの影響を踏まえ、現在は特例措置が出されています。
1.緊急小口資金
◆対 象 者 :
新型コロナウイルスの影響を受け、休業等により収入減少があり、緊急かつ一時的な生計維持のための貸付けを必要とする世帯
■貸付上限額:10 万円以内
ただし、以下の場合は 20 万円以内の貸付が可能
(1) 世帯員の中に新型コロナウイルス感染症の罹患者等がいるとき
(2) 世帯員に要介護者がいるとき
(3) 世帯員が 4 人以上のとき
(4) 世帯員に下記の①または②の子の世話を行うことが必要となった労働者がいるとき
①子の世話を新型コロナウイルス感染症拡大防止策として、臨時休業した小学校等に通う子
②風邪症状など新型コロナウイルスに感染したおそれのある小学校等に通う子
(5) 世帯員の中に個人事業主がいること等のため、収入減少により生活費が不足するとき
■利 子 :無利子
■据置期 間:貸付の日から 1 年以内
■返済期 限:据置期間経過後 2 年以内(相談時に決定します)
簡単に説明すると、
返済は1年据え置かれ、返済期限は2年以内。保証人も不要となります。
2.総合支援資金
◆対 象 者 :
新型コロナウイルスの影響を受け、収入の減少や失業等により生活に困窮し、日常生活の維持に困難し、日常生活の維持が困難となっている世帯
■貸付上限額:(単身世帯)月 15 万円以内、(複数世帯)月 20 万円以内 ともに貸付期間は原則 3 月以内
■利 子 :無利子
■据置期 間:貸付の日から 1 年以内
■返済期 限:据置期間経過後 10 年以内(相談時に決定します)
■要 件 :原則、自立相談支援事業等による支援を受け付け、継続的な支援を受けること
簡単に説明すると、
毎月20万円を上限に3カ月間、最大60万円が借りられます。返済期限は10年。
「緊急小口資金」と「総合支援資金」共に、給付(もらう)ではなく貸付(借りる)となりますが、返済期限まで収入減少が続く場合は、返済免除の可能性もあります。
相談窓口は、各自治体の社会福祉協議会。受付は始まっており、審査が通れば数日で振り込みがされます。
【参考1】
詳細は、厚生労働省HPをご確認ください。
家賃に困ったら「住宅確保給付金」
家賃の支払いに不安を感じる方は、「住宅確保給付金」の活用を検討してみましょう。
「住宅確保給付金」は簡単に言うと、一定期間、国や自治体が家賃を代わりに払ってくれるというものです。
対象者は、
・ハローワークを通じて、求職活動をしている
・過去2年以内に雇用保険に加入していた
となります。
なお4月20日以降の申請分では、「離職後2年以内」の人だけでなく、「当該個人の都合や責に帰すべき理由によらないで、給与等が減少」した人も支給対象に含められることが決まりました。
職はあるものの、自宅での仕事が思うように進まないママやパパはぜひチェックしてみてください。
相談窓口は、全国の生活困窮者自立支援相談機関まで。
家賃滞納後の相談になってしまうと、申請が複雑になってしまうとのこと。「家賃が払えない!」と少しでも不安を感じたら、すぐに相談するのがおすすめです。
【参考1】
詳細は、厚生労働省HPをご覧ください。
食べ物に困ったら「フードバンク」
「フードバンク」とは「食料銀行」を意味する社会福祉活動のこと。
まだ食べられるのに処分されてしまう食品を、食べ物に困っている施設や人に届ける活動がメインとなります。
東京都、神奈川県、埼玉県在住の方は、フードバンクの個人利用ができます。
(詳しくは、こちらをご確認ください。)
その他地域の方は、お住まいの自治体や役所にお問合せしてみましょう。まずは、食べ物の確保、大切です。
【参考】
これを機に知っておきたい「生活保護制度」のこと
生活保護制度とは「国が生活に困窮する国民に対し、必要な保護と、自立を助長することを目的とする」制度のこと。
一定の条件を満たせば、
・住む場所
・お金(世帯人数により金額が変わる)
・医療
・教育
・介護
を正当に受ける権利があります。
家計が回らなくて困る、と判断したらすぐにお近くの自治体で相談してみてください。
【参考】
必見!助成金について分かりやすく解説している税理士youtuber
複雑な助成金の仕組みを、わかりやすく動画で解説しているyoutuberがいます。
税理士である大河内薫さんです。
▼税理士大河内薫の税金チャンネル▼
こちらの動画では、
これまで説明した
・緊急小口資金(借りる
・雇用等調整金(もらえる
・日本政策金融公庫(借りる
・持続化給付金(もらえる
について詳しく解説しています。
他にも、
・結局「現金30万円」は誰がもらえるのか
・フリーランスの確定申告
・会社員の年末調整
など、わかりづらい税金や助成金のことを分かりやすく教えてくれます。文字で理解するのが苦手な方は、要チェックですよ。
補助金に関する最新情報は一次情報で得よう
これまで貸し付けや給付金について説明してきましたが、新型コロナウイルスの影響度によっては、対象条件が変更になる場合があります。
まずは、お近くの自治体や役所、厚生労働省等のホームページなどの一時情報で最新情報を得るようにしましょう。
最新情報は、上記アカウントから発信されることも。
まずはフォローしておくのがおすすめです!
そしてお金に困ったら、カードローンや消費者金融に借りる前にまずは役所に相談するのが大切。
この状況が少しでも早く落ち着き、かけがえのない日常が戻ってくることを願っています。
(Photo by:unsplash)