夏の暑い季節にマスクをつけるのはためらわれる…そんな方も多いかもしれません。しかし、新型コロナウィルスの脅威にさらされている今、マスクをしない方がためらわれますよね。今回は夏の妊婦におすすめのマスクと快適に過ごすコツをご紹介します。
この記事の目次
- 夏にマスクをつける5つの理由
- 夏場のマスクは熱中症のリスクが高くなる
- 夏のマスクは冷感素材や通気性のよいものを
- 夏のマスクを快適にするコツ&ハッカ油はNG!
- 大注目!気になる夏用マスクを7つご紹介
- 夏もマスクで妊娠中の不安軽減を!
夏にマスクをつける5つの理由
夏にマスクをつけるのはずばり予防のためです。
新型コロナウィルスなどの感染症
新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が解除され、新しい生活様式に移行する中で「飛沫の拡散予防」としてマスクの着用が促されていますね。マスクは咳エチケットとして重要な役割を果たしています。
また、新型コロナウィルスだけでなく、妊娠中はいつもより感染症にかかりやすい時期。
はしかやりんご病などは、胎児にも影響を及ぼす可能性があるそうです。感染症対策としての手洗いうがいと一緒にマスクでの対策もしておきましょう。
花粉症
夏にも花粉症はあります。イネ科の植物やブタクサなどが有名ですね。
妊娠中でなかなか薬が服用できない、服用を控えたいというママはできるだけ花粉を体内に取り込まないようにするためマスクを着用しましょう。
においつわり
においつわりの方は、マスクでにおいを軽減する効果が期待できます。
吐き気やよだれつわりなども、マスクに柑橘系の香りがするスプレーなどをひと吹きしておくと、さわやかな香りがしますのでつわりも少しはマシになるかもしれません。
※ハーブの精油など、種類によっては妊娠中に使うのは控えた方がいいものもあります。心配な方は、妊婦専用のものや専門家に相談の上、スプレーしてください。
肌あれ
夏場の仕事場はクーラーがガンガンきいていて乾燥している、など意外と夏場も乾燥しやすいのです。
マスクをすることで、乾燥を防ぎ、肌あれを防ぎます。ただ、マスクの接触が原因で肌あれする方もいます。
紫外線・日焼け対策
妊娠中は紫外線の影響を受けやすく、シミやそばかすがいっきに増えることも。
筆者は妊娠前と同程度の軽いケアをしていましたが、シミができてしまい、妊娠中はいつも以上にケアしておくべきだったなぁと思いました…!
顔下半分を覆うマスク&日傘で、ソーシャルディスタンスを保ちつつ日焼け対策もばっちりですね。
夏場のマスクは熱中症のリスクが高くなる
暑い夏場にマスクをつけて口のまわりを覆うことにはリスクがあります。
熱中症になりやすい
高温多湿下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなります。
妊娠中は水分が奪われやすいため、妊婦は特に注意が必要です。妊娠中期後半から妊娠後期のママはいつも以上にこまめな水分補給をして下さい。濡れタオルなどを首の後ろにあてて冷やすのも効果的です。
筆者も軽い熱中症になり、夕方から夜までにかけて体がずっとほてっていて、大量の汗と頭痛が。風邪をひいたかと思っていたのですが熱中症でした。
妊娠中は普段よりも疲れやすく、夏は熱中症にもなりやすいので、マスクをつけるときはさらに注意して下さい。
夏のマスクは冷感素材や通気性のよいものを
感染症の予防としては効果が期待できないものもありますが、咳エチケット、においつわりや肌あれ、日焼け対策については効果が期待できます。
水着素材
耐久性・速乾性・通気性が高く、ストレッチがよく効くため、顔にフィットしやすいのが特徴です。花粉もつきにくいので花粉対策にも。
クール素材
通気性や透過性が高い、接触冷感のある素材のこと。エアリズムやクールマックスなどがあります。
リネンやサッカーなど天然素材
化繊が苦手な方は、通気性の高い天然素材を選ぶのがおすすめ。
リネンは通気性が高いため、蒸れにくいのが特徴です。また天然繊維の中でも、リネンは抗菌性あるのだそう。
夏物のシャツやワンピースなどによく使われているサッカー生地も、通気性・放湿性に優れています。
夏マスクはこれらの素材のものですと、比較的息苦しさや暑さが軽減されて快適に使えるでしょう。
夏のマスクを快適にするコツ&ハッカ油はNG!
とはいえ、夏のマスクは不快…ということも多々あります。そんな時は一工夫。
汗がついたら取り替える
汗がついたマスクは肌あれの元。汗をかいたらこまめにマスクを取り替えるようにしましょう。
付け替え用のマスクを携帯する
マスクは一日中つけっぱなし、という人も多いかもしれませんが、先述の通り汗をかいたり、人がいないところで外したり(熱中症対策)したあとに新しいものに付け替えるとすっきりします。
そのため、2~3つほど付け替えを携帯するのがおすすめです。
扇風機を持つ
夏の暑さはどうしようもありません。少しでも快適にするために扇風機を使いましょう。首からぶら下げるハンズフリータイプだと、両手が使えるので快適。
BRUNO ウェアラブルファン
(出典:Amazon)
パッと見て扇風機っぽくないおしゃれなデザイン。これなら気軽に街中でも首にかけていられるかもしれません。
ハッカ油は要注意!
夏マスクでさらに快適にするために、マスクにハッカ油を希釈したものシュッとスプレーするという方法があります。
しかし、妊婦はハッカ油は避けた方がよいハーブになります。
掃除中に多少嗅ぐぐらいでしたら、即座に影響がある、というわけではありませんが、呼吸でダイレクトに体内に取り込みやすいマスクに使うのはおすすめできません。
大注目!気になる夏用マスクを7つご紹介
2020年は夏マスクの新商品が目白押し。ここでは夏を快適に過ごせそうなマスクをご紹介します。
ネット予約のみや店頭のみの販売など、各社によって扱いが違いますので要チェックです。
クール素材
水着メーカーのヨネックスがつくったマスクです。
キシリトールを生地に配合したヨネックス独自の涼感素材「ベリークール」を使用したマスク。
ノーズワイヤーも入っているので、ずれ落ちや隙間も気になりにくいです。
紐の調整もできるので、耳が痛い、大きくてすぐはずれてしまうという不安もなさそうですね。
色はブラック・アイスグレー・ピンク・ライトブルーの4色で1枚840円(税別)。
ヨネックスショールーム及びECサイトにて、2020年7月上旬より発売予定。
クール素材
夏の肌着はユニクロのエアリズムを愛用している方も多いかもしれません。そのエアリズムを使ったマスクです。2020年6月に発売されました。
エアリズムを使っているものの夏用、というわけではないため涼しさよりも快適さ重視のようです。
L/M/Sサイズがあり、Sサイズは身長110cm~のお子様向き。
ポリコットン素材・キシリトール加工
ポリエステルとコットンの混紡素材で、キシリトール加工でひんやり感がある夏マスク。
子供サイズもありますので、2人目や3人目などを妊娠中のママは上のお子さんとお揃いや色違いで着用できそうです。
大人サイズ(M・L)4色展開。1枚1,650円
子供サイズ(XS・S)8色展開。1枚1,100円
水着素材
スーツやワイシャツのブランドTaka-Qからは水着素材のマスク。生地から縫製まで日本製にこだわっています。
色は白と黒の2色。シンプルなデザインですので、通勤するパパにもおすすめ。
裏地付きは3枚で1,800円。裏地なし3枚1,500円。(ともに税別)
ポリコットン素材・抗菌加工
こちらもワイシャツやスーツのブランドのマスク。
外側はポリエステルですが、肌側はポリコットンですので肌あたりがやわらかです。抗菌加工と夏用にUV加工もされています。
20枚入りで4,000円(税別)、もちろん洗って繰り返し使えます!
こまめにマスクを取り替えたい、夫婦で分けて使いたい方におすすめ。オンライン販売のみ。
サッカー素材・他
無印良品からもマスクが登場!サッカー織り・ムラ糸天竺編み・鹿の子編みの3種類で、2枚入り999円。
無印良品の夏マスクは店頭販売のみですので、お買い物に行くのは控えたい…というママは家族にお願いすることをおすすめします。
夏もマスクで妊娠中の不安軽減を!
妊娠中は何かとナーバスになりがちです。正常だと言われても、胎児が少し小さめ・少し大きめでもなんだかソワソワ、逆子でまだ大丈夫と言われても落ち着かない、胎動が強くても弱くてもドキドキしてしまう。
マスクで不安が軽減されるならつけておくことにこしたことはありません。そして夏でももちろん使い捨てのサージカルマスクも使ってOK!(筆者は夏場の妊娠中、電車に乗るときはサージカルマスクをつけていました)くれぐれも、熱中症予防は忘れずに。
(Photo by:写真AC)