パパ向け特集!おすすめの妊娠・育児本6選!男性も父親の準備&実践をSTART!


令和の妊娠出産育児は、パパも一緒に!が主流のスタイルに変化してきています。妊娠してお腹が大きくなることも出産することもパパにはありませんが、妊娠中からママと子供を一番そばで支える存在。だけど、パパってどうすればいいの?と悩んでしまう男性も。今回は、そんなプレパパやパパになりたての男性におすすめの書籍を紹介します。


この記事の目次


パパが妊娠期から「子育て」を主体的にするメリット


女性は妊娠をすれば、身体の変化から少しずつ「ママ」を意識する方も多いかもしれません。


ママの母性は自然と身につくものではない

しかし、身体の変化があるから母性が自然と湧いてくるというよりは、変化に応じて自分で学習して対応していくことで、こどもへの感情も合わさって「母性」が少しずつ身についていく、という感覚です。


つまり、女性も妊娠すれば誰でもオートマチックに母性が備わるわけではないのです。


パパの変化がないと将来が不安になる


妊娠での変化に戸惑うことも女性は多くあります。一方で、パパとなる夫に変化がみられないと、これから先「夫婦、子供」の家族運営をしていく中で、さまざまな変化が生じたときにこの「夫」と家族としてやっていけるのだろうか、と不安になる女性も少なくありません。


夫の変化で家族の絆を深めることができる

そのため、妻の妊娠がわかったタイミングから「パパ」として自発的に変化していくことは、家族としての絆を深めるというメリットがあります。


産後クライシス・熟年離婚など夫婦危機の回避にも繋がる

また、男性が主体的に子育てにかかわることは産後クライシス回避にも繋がるでしょう。産後クライシスとは出産2~3年後までの間に夫婦の中が急激に悪化する現象の事を指します。


出産や産後、そして未就学児の育児は本当に大変です。そんな時に夫の協力や理解が得れず、夫婦の不仲は、熟年離婚の原因になるくらい、女性にとっては忘れがたきものです。


妻の妊娠期に子育てパパへ意識をシフトすることで父性が養われる

産前産後のかかわり方でその後の夫婦のあり方に大きな影響を及ぼすのであれば、男性もパパになるための自発的な変化、自主的に学ぶ姿勢は「父性」を問われるポイントでもあります。

 

とはいえ、どう学べばいいのか、と迷う男性もいらっしゃるでしょう。そこは母親になる女性も同じことで、妊産婦向けの妊娠・育児本が充実しています。そして、今は男性向けの書籍も時代の変化に沿って登場しているのです。

 

おすすめの本:新しいパパの教科書

(出典:Amazon


プレパパから3歳児育児くらいまでのパパ歴の浅い男性の「育児バイブル」として人気なのがこちらの一冊。


パパ団体「NPO法人ファザーリング・ジャパン」 のパパたちによる指南書。


今の時代の育児は、「絶対にこれが正しい」というような指針はなく、取捨選択が迫られる世の中です。「みんなちがってみんないい」の多様化の中でも、子育てにおけるセオリーがある。そのことを伝えてくれる書籍です。


 

おすすめの本:出産・育児ママのトリセツ 〜「子どもができて妻が別人になりました」というあなたへ

(出典:Amazon


妊娠してから、奥さんが変わってしまった、子供優先になって俺のことはどうでもよくなった…という声を聞くことがあります。


これは、妻には妻の事情があるのですが、夫である男性にはわかりづらいもの。妻の変化がわからない、そんな人におすすめしたいのがこの1冊。


妊娠期から出産を経て、1歳ごろの育児までのおよそ2年の間のママに起こる変化を7つの時期に分けて解説されています。


この時期の妻はこういう変化が訪れるから、こんな風に変化するかも!という原因がわかるはず。妻の変化の理由がわかれば、不要な夫婦間の衝突が避けられるかもしれませんね。


 

おすすめの本:コウノドリ

(出典:Amazon


綾野剛主演でドラマ化にもなったマンガ作品です。主人公は産婦人科医で、日々さまざまな妊婦さん産婦さんと向かい合います。妊娠中のさまざまなトラブルや出産時のハプニングなど、どの出産も同じエピソードはない、ということを感じさせられます。


また、妊婦を取り巻く家族や仕事友人関係など、妊婦のおかれている環境の大切さも感じ取ることができるでしょう。


マンガ好きなら、スラスラ読めてしまうと思いますので、是非全巻読んでみてください!


ただし、全巻大人買いすると数万円になりますので、奥さんへの事前相談をしておくといいかもしれません。



おすすめの本:嫁ハンをいたわってやりたい ダンナのための妊娠出産読本

(出典:Amazon


上記のコウノドリの主人公のモデルになった、大阪の周産期医療センターに勤務する産婦人科医の先生が自身の経験をもとに執筆された一冊。


つわりのことや予定日とは?という妊娠の基礎情報から、妊娠出産に伴うリスクなどを、関西弁を交えて解説されています。


ダンナだけでなく、プレママの嫁ハンが読んでも充実している内容ですので、夫婦一緒に読んでみるのもいいかもしれませんね。



おすすめの本:朝起きたら妻になって妊娠していた俺のレポート

(出典:Amazon


こちらもマンガですので、マンガ好きはスラスラ読めてしまうはず。


イクメンを自負していた主人公が乳児を持つ妻に離婚を言い渡され、朝起きたら妊娠中の妻の身体に心が入っている状態に。文字通り「妻の身になって」みることで、妊娠中の自分の行動が離婚される理由だけの無神経さがあったことに気づく…という作品。


果たして主人公はこのまま出産まで向かうのか、離婚を阻止できるのかが気になります。


妊娠中・出産後のママたちに「パパの教科書にしてほしい!」と望む声が続出の作品ですので、妊娠中の妻を持つプレパパだけでなく、全世代の男性に読んで頂きたい一冊です。



おすすめの本:はじめてママ&パパの妊娠・出産

(出典:Amazon


「妊娠・出産の教科書」と言えばこの一冊を挙げるママも多いはず。


こちらの書籍はママだけでなくパパにもおすすめです。妊娠初期から出産まで細かな情報が書かれているだけでなく、実際のママたちの声も掲載されているのがポイント。


さらには、おなかにあてることで、パパも一緒に胎児の大きさを実感できる 実物大シート がついているので、夫婦で一緒に読みたい一冊です。


 

パパになる男性に大切にしてほしいことは「会話」


これらの本を読むこと、妻の身体を労わること、家事や育児を積極的にすること。どれも素敵です。


しかし、相手のを思いやっての行動が裏目に出ることもあります。それはパパもママも同じことでしょう。お互いがお互いを思いやっているのに、その意図が伝わらないのはとても悲しいことですし、夫婦ゲンカの火種になってしまっては、やるせない気持ちになってしまいます。


1日30分。妻と話そう。

齟齬がなるべく生まれないようにするためには、妊婦の妻・小さい子供を育てている妻の話を聞いてほしい、ということです。出来れば毎日、30分ほど妻と過ごす時間を設けるようにしてみて下さい。


「今日は体調どうだった?」という声掛けをしてもらい、今日った出来事を夫に話す。それだけで少し気持ちが楽になる女性もいます。そして、男性も妻から話を聞くことで、妻の望んでいる「パパの妊娠・出産・育児への参加」のあり方がみえてくることでしょう。


妻の望むものと、自分の望むものを掛け合わせて家族はかたどられていきます。


令和の育児は「孤育て」パパの育児参加は必要不可欠


とはいえ、パパも仕事で疲れているかもしれません。筆者は週6勤務や26時に社用車で帰宅、といった残業や休日出勤が多い仕事に就いていましたので、仕事の大変さというものは体感しています。


しかし、私個人はそんな仕事と小さな命を守る、自分の判断がその命の生死に直結する責任感、昼夜問わず週7・24時間ワンオペ育児はくらべものにもなりませんでした。


昔と違い今の育児は孤独です。特に新型コロナウィルスによって、今まで以上に人との接触に気を遣う機会が増え、ますます母子2人で孤立する状態に拍車がかかっているのではないでしょうか。


孤独な子育ては、母親の健康を蝕みます。精神的にも不安定になります。


お金で解決できることもありますが、不景気とあってはなかなか難しいかもしれません。その結果、全てではありませんが、産後クライシスによる離婚、母親の心の病気、ネグレクト、虐待…といった社会問題に繋がっていくのです。


これは決して大げさではなく、どの家庭でも大なり小なり起こりうることなのです。自分の家族が、妻がそうならないためにも、「パパ」として積極的に妊娠のことを知り、育児にかかわってほしいと思います。

 

パパもママも「向き合う努力」が必要!自分たちらしい家族のカタチをつくっていこう


子供がやってくることで家族の人数が増えます。そうなると当然、変化はつきもの。妊娠出産育児を通して夫婦間での意見の衝突が多少なりともあるはずです。特に女性側は体の中から変化しますので、その変化の戸惑いや不安などは到底一人で受け止められるものではありません。

だからこそ一番近くにいる家族の夫にその変化を知ってもらい、ともにのりこえたいという気持ちがあります。そのとき、ママもパパもきちんと向き合えるかどうかで、のりこえ方も変わってくる気がしています。


自分たちらしい家族のカタチを作っていく変化はきっと楽しいものですから、 妊娠の身体の変化とともに、少しずつパパへの意識改革・パパへの準備をしていってみてくださいね。


(Photo by:写真AC