新型コロナウィルスによって生活が一変した2020年。7月からはGOTOキャンペーンが始まり、10月には東京都もその対象に。さらには都民割など自治体独自のキャンペーンも始まっています。今回は乳児を育てるママたち552人にGOTOキャンペーンの利用についてアンケートを実施しました。
この記事の目次
- GOTOキャンペーンはお得に楽しめる経済政策
- ママの本音「子連れ旅行に行きたい」派が86.3%
- GOTOトラベルキャンペーンの利用には消極的
- キャンペーン利用者が気をつけたこと
- 選び方にも変化が!GOTOで選ぶ旅行のポイント
- 【体験談】GOTOで楽しむ新しい子連れ旅行のスタイル
- ママのリフレッシュも大切!感染対策をしておでかけを楽しんでいい
GOTOキャンペーンはお得に楽しめる経済政策
GOTOキャンペーンは新型コロナウィルスによって外出自粛などが続いたことで低迷した景気や経済を再興させるべく、日本政府が打ち出した経済政策です。
国の支援によってお得な価格で、旅行や外食・イベントなどに「行く」ことができるのです。
旅行に行く消費者の宿泊費などの一部を国が支援してくれる(最大35%割引)+地域共通クーポンがもらえる(最大15%分)など、いつもより安価で旅行が楽しめるGOTOTravel(トラベル)キャンペーンや、「トリキ錬金」で物議をかもしたオンライン予約でポイントが付与されるGOTOEat(イート)キャンペーン、チケット会社経由で特典が受けられるGOTOEvent(イベント)キャンペーンなどがあります。
小さなお子さんがいるご家庭では、おでかけや家族旅行などで利用できるGOTOトラベルキャンペーンが一番気になるところですよね。
期間は2021年2月1日まで(日帰りは1月31日まで)
GOTOキャンペーンは期間限定。GOTOトラベルキャンペーンについては、2021年2月1日まで(日帰り旅行の場合は1月31日まで)です。
そのため「今のうちに使って旅行に行きたい」「帰省にうまく利用したい」と利用を希望する声がありますし、実際に使ってみた、という声も聞きます。
しかし一方で新型コロナウィルスを恐れて「今の時期に遠出をする気になれない」「小さな子供を連れて旅行にはいけない」という声もあります。
そのため、GOTOキャンペーンを利用したことを言えない、なんていう声も…。
「ぶっちゃけ、みんなどうしてるの?」というママの悩みを今回、ママびよりが緊急アンケートを行い、聞いてみました。
ママの本音「子連れ旅行に行きたい」派が86.3%
今回、0~4歳の子どもを持つママたちに「子連れ旅行に行きたいか」という質問をしたところ、
行きたい…58.9%
そこそこ行きたい…27.4%
あまり行きたくない…8.5%
正直行きたくない…5.3%
と、8割以上のママが「旅行に行きたい」という気持ちでした。
行きたい派は「親子の思い出」「子どもへの新体験」が多い
旅行に行きたい気持ちがあるママたちの50.3%が「親子の思い出づくり」のために旅行に行きたいと回答。
コロナの有無にかかわらず、親子の思い出づくりのための旅行は家族旅行の理由としてもよく上がります。コロナ禍でいろいろと制限が増えた中、家族との思い出づくりを大切にしたいという気持ちも増加傾向かもしれません。
続いては「子どもに新しい経験をさせたい」が18%、「リラックスしたい」12.7%でした。他にもワーママの場合は「育児休暇が明ける前に旅行がしたい」という声も多くみられました。
旅行が親子の絆形成に効果的であるのと同時に、幼少期の経験が人生を豊かにする観点から旅行に行きたいという子どもの成長の糧とする点、リフレッシュや休みが取れるうちに楽しみたい、という親の休暇という側面の両方が旅行に行きたい理由のメインのようです。
行きたくない派は「新型コロナウィルスが不安」が66.7%!
一方で、行きたくない、と旅行に消極的なママたちがその理由として挙げたのが「新型コロナウィルスが不安」ということ。実に3人に2人がその理由をあげています。
このママたちは新型コロナウィルスがなければ、旅行を検討していたということ。
つまり、多くのママたちが「旅行に行きたい」と感じているのではないでしょうか。
他に行きたくない理由としては、子どもが小さすぎて負担が心配、子どもが目を離せず落ち着けない、という理由が29.6%と続き、「旅行が苦手」というような答えは今回の調査では見られませんでした。
GOTOトラベルキャンペーンの利用には消極的
ほとんどのママたちが旅行に行きたいと感じているものの、GOTOトラベルキャンペーンの利用については、利用の予定がないと答えたママが61.6%と半数を超え、実際に利用した方は10.9%とわずか1割ほどでした。
旅行に行きたい気持ちがあるものの、コロナ禍にあっては小さな子連れでの旅行は気が引けるというのが今のママたちの実情のようです。
子どもの健康やパパの健康、ママの職場やパパの職場、その他の交友関係にも「もしも」の可能性を考えると「今は我慢しよう」「控えよう」という傾向になってしまうのかもしれません。
特に日本は「欲しがりません勝つまでは」の贅沢は敵、という思想が綿々と受け継がれているせいか、国民がみんなが頑張っているときに、贅沢したり、楽しむのはよくない、と我慢や苦労を限界までする人が多いように思います。
キャンペーン利用者が気をつけたこと
ウイルスという、目に見えない脅威だからこそ、下手に身動きが取れない気持ちもあるでしょう。
しかしきちんと感染対策をして、体調不良時は旅行をキャンセルするなどのエチケットを守れば、家族で楽しんでいいですし、それが経済再興の一助になります。
実際にGOTOキャンペーンを利用したママたちはこんなことに気をつけていました。
「移動は混雑時間をずらす」
「観光場所は庭園観賞など外の場所に行く」
「観光名所に行く際、混雑する昼間を極力避ける」
「食事はテイクアウトも利用する」
他にも日本旅行業協会の「旅程場面毎『新しい旅のエチケット』」にて感染リスクを避けて旅行を楽しむためのエチケットが解説されています。
今後旅行を計画する際にはチェックしておきましょう。
選び方にも変化が!GOTOで選ぶ旅行のポイント
GOTOを利用して、今までの旅行とは違う楽しみ方をしているという声もありました。
車で行く、公共機関は利用しない
公共交通機関は避ける
車で移動出来るところ
車で行ける距離で、子供が飽きない移動時間(2〜3時間程度)
車で行ける距離で考えるようになった
車を借りて移動するようなプランを考えるようになった
今回圧倒的に多かったのが「車での移動」です。
小さな子どもを連れての公共機関での移動は、コロナ禍でなくとも大変です。車なら、家族以外との接触も避けられる上に、移動中の 気疲れもぐっと減ります。
県内・近場で楽しむ
県をまたいでの移動はしたくなくなった
県外には行かないなど、近場で尚且つ車で行ける距離のところに行くことにした
市内や近隣でのレジャー施設を探すようになった
歩いて行ける場所に泊まることにした。
続いて多かったのが、「県内や近郊で楽しむ」という声です。
長距離移動での感染リスクや、自分たちが感染者だった万が一の場合に備えて、近場で楽しむ旅行に切り替わっています。
この機会に、自分が住んでいる都道府県の魅力再発見も楽しいかもしれません。
野外を選ぶ
なるべく外レジャーを選ぶようになった
キャンプ
室内のレジャーは避ける
外レジャーを優先するようになった
感染対策として野外での観光を選ぶ人も増えています。近年のアウトドアブームにのってファミリーキャンプデビューをした人もいらっしゃるかもしれませんね。
旅先での過ごし方にも変化あり!
密になりそうな場所は避け、感染対策のしっかりとした宿でのんびり過ごしたいと考えるようになった
外食をしない、部屋食を希望
車で行ける距離、部屋に露天風呂が付いている、部屋食などを希望するようになった
車で移動できる距離、部屋食、離れの宿
車で旅行に行ける距離。部屋食できる。
お店での外食はしない。車内で食事をするなど。
食事の時はマスク外すため、気になる、心配だ、という考えから旅行中の飲食はできるだけ家族以外とは一緒に食べない工夫をしているママたちの声が上がりました。
特に小さい子連れですと、ゆっくり食べるのが大変ですから部屋食の方がのんびりとおいしいものが食べられるかもしれませんね。
また、素泊まりでテイクアウトの食事を楽しむのも新しい楽しみ方と言えるでしょう。
【体験談】GOTOで楽しむ新しい子連れ旅行のスタイル
旅育プランナーでもある筆者が、今回「新しい旅行のカタチ」として都内で一泊二日の家族旅行に行った体験談を紹介します。
筆者の情報
東京都在住
2歳と4歳の2児のママ
在宅勤務のため日常で大人との会話が乏しい
趣味の旅行に行けずストレス
両家の実家もそれぞれ500㎞、1000㎞程離れている
宿泊したホテル
10月より、東京都もGOTOキャンペーンが適用になったため、車で15分ほどのところにある東京ベイ潮見プリンスホテルに宿泊しました。
今回ホテル選びの際にチェックしたポイント
・家から近い
・車で行ける(駐車場付き、無料※プランによる)
・部屋に独立風呂がある
・大浴場がある
・キッズルームがある
・部屋が広くてキレイ(2020年9月1日オープン)
0歳・1歳連れとは違い、「授乳」や「お風呂」への懸念がぐっと減ったため、ホテル選びは比較的容易でした。
旅行の目的
リフレッシュ・旅行気分、非日常感を味わう
気をつけた点、工夫した点など
・こまめな体温測定
・こまめな手洗いと消毒
・大浴場は空いている時以外は入らない
・臨機応変を楽しむ
・ホテルで何もしないを楽しむ
一泊二日宿泊した感想
土日に一泊二日、スペシャルプランで土曜の朝10:00~日曜の夕方18:00までの滞在でした。
一泊二日なのにかなりのんびり出来て二泊したような気分に。
滞在中は雨だったのもあって、部屋でAmazonプライムまつり(笑)
キッズルームが空いている時にはキッズルームでも遊びました。
日曜日は晴れたので、ホテルの前にある小さな児童公園へお散歩。
子どもは目新しいものが好きなので、よく見るプライムビデオもキッズルームにあるよく見かけるおもちゃもそこら辺にある普通の公園も、非日常的な空間で触れ合うといつも以上に楽しいのか夢中で遊んでいました。
そしてママである筆者自身も家にいないことで家事から解放され、久々に子どもとゆっくりと過ごす時間を楽しみました。
旅行に行くことで、コロナ禍になってからじっくり子どもと遊んでいなかったなぁ、ということに気づくことができてよかったです。
朝、子どもと主人が寝ている間にひとりで大浴場を満喫できたのもいいリフレッシュでした!ワンオペ育児だと一人でお風呂に入るのは本当に贅沢です(笑)
車で15分の旅先なので、帰宅後に旅行疲れがないのも嬉しいポイントでした。
GOTOだからこそのスペシャルプランはねらい目かも
私たちが泊まったホテルはオープン記念のプランでとてもリーズナブルに宿泊することができました。他のホテルもおそらくGOTO用に特別プランを打ち出されているかもしれません。
このタイミングだからこそ、お得なプラン+キャンペーン特典を利用しての宿泊が楽しめるかもしれません。普段なら絶対止まらないようなお住まいの近くのホテル、おすすめです。
ママのリフレッシュも大切!感染対策をしておでかけを楽しんでいい
新型コロナウィルスによって、人との接触・交流の機会がグッと減ったことで若者や女性のメンタルを危惧する声をよく耳にするようになりました。そうでなくとも産後や子育て期はメンタルも不調になりやすい時期です。さらに子育てはハプニングの連続ですので、ママのリフレッシュは必須。
GOTOキャンペーンを利用して旅行をしてもいいし、利用せずに旅行にはいかないのもいい。大切なのは、どちらも責めないこと、妬まないこと、そしてママがリフレッシュできていること、だと筆者は思っています。大切なのは「ママ自身の心」です。
コロナに限らず感染症をうつさない、もらわない、広げない配慮をしながら、おでかけを楽しんで下さいね。
【調査概要】
期間: 2020年10月7日~10月17日
方法: アンケート方式
対象: アプリ「授乳ノート」ユーザー(N=552)
(Photo by:写真AC)