2020年は新型コロナウィルスに振り回されるという、ほとんどのママやパパが経験したことのない1年でした。日本漢字能力検定協会の「今年の漢字」は「密」。が選ばれましたね。ママ・プレママたちが選んだ「今年の漢字」はどのようなものだったのでしょうか。

 

この記事の目次

 

今年の漢字 第10位「耐」

 


まずは第10位から。10位は「耐」でした。


2017年にも第10位、2018年には第9位にランクインしている漢字です。


「耐」を選んだママの理由

「コロナの中、出産して面会謝絶で夫、上の子に会えなくて耐えがたかった。」

(滋賀県 育休中)

「コロナでせっかくの育休どこにも出かけられなかった忍耐、夫への苛立ちの忍耐。」

(京都府 育休中)


毎年は子育てに対しての「忍耐」で選ばれていた「耐」ですが、今年はコロナで耐えなければいけないことが多い、という回答が目立ちました。


今年の漢字 第9位「禍」「忙」

 


第9位は「禍」「忙」。「禍」は今年はじめて目にした、という方も多いかもしれません。


よろこばしくない、不幸なことや災難なことという意味です。

今年だからこそのランクインですね。


「忙」は2017年に第5位、2018年には第3位、昨年は第6位と常連の漢字です。


「禍」を選んだママの理由

「新型コロナのおかげで、立ち会い出産も入院中の面会も禁じられ、入院中の他のお母さんとの接触も禁じられ、初産なのに孤独な出産になってしまったこと。」

(神奈川県 育休中)

「コロナ禍&自分の本厄でケガ・病気・トラブル多めの年だった。」

(北海道 ワーママ)


「忙」を選んだママの理由

「子供が4人。上から25歳、18歳、4歳、10ヶ月。25歳の結婚。18歳の大学受験、4歳の初めての幼稚園行事。末っ子のお世話。そしてコロナ。気が休まる暇がなく、あっという間に今年も残すところ1ヶ月…。だから。」

(青森県 専業主婦)

「今年は3人目が生まれ、1番上の子は小学生になり、真ん中は保育園、というみんな生活形態が違うということで、かなりバタバタしました。さらに、主人も忙しくなり、ほぼワンオペで過ごしてきたこともあり『忙』という漢字にしました。」

(沖縄県 ワーママ)


「禍」はずばり「コロナ禍だから」という理由でした。本当にわざわいでしたね…。


例年よりランクダウンした「忙」は、お子さんが多いご家庭のママが選んでいたことが目立ちました。


今年の漢字 第7位「病」


第7位には「病」がランクイン!


「病」を選んだママの理由

「新型コロナではじまり新型コロナで終わる1年だったため」 (茨城県 専業主婦)


今年初めてランクインした「病」も「コロナだから」という理由でした。


9位7位とコロナ関連が続きますが、これより上位にもあるのでしょうか…!


今年の漢字 第6位「産」

 


第6位には「産」がランクイン!


妊娠・子育て中のママランキングらしい漢字で、2017年は第9位、2018年は第10位、2019年は第7位にランクインしています。

 

「産」を選んだママの理由

「今年子供が産まれたから。」

(愛媛県 専業主婦)

「子どもを産んで、それが一大イベントだったので。」

(福岡県 育休中)


「産」を選ぶ人は例年通り、今年出産を経験したママでした。

 

今年の漢字 第5位「家」

 


第5位は「家」でした。


ママびよりならではの漢字の雰囲気ですが、実は今年初ランクインなんです!!


「家」を選んだママたちの理由

「思うように外出出来ず、ストレスの溜まる一年だったけど、その分、お金をかけて家の掃除、片付け、プチリフォーム、家具の買い替えをした。」

(熊本県 育休中)

「海外に単身赴任している主人が今年1月末に一時帰国した直後にコロナが広まり、そのせいで出国できず日本の「家」に滞在。無理と諦めてた第二子の出産にも立ち会え、「家」族4人で生後5ヶ月まで一緒に過ごせたし、コロナであまり出掛けることなく「家」でのんびり過ごすことが増えた今年なので、我が家は『家』となります。」

(愛知県 育休中)

「家族が増えたこと、コロナの影響で在宅ワークや外出できなくて家にいることが多かったこと、家族との時間が増えたこと。」

(東京都 育休中)

「長男を出産し育休で家にいたし、コロナ禍でいいにいたし、県外の家族には会えなかったけど、家という温かい場所や大事な人を感じることができたから、悪いことばっかりでもなく、プラスに考えたらこの字かなと思いました。」

(山口県 育休中)


家を選んだママたちの多くがコロナ禍による「ステイホーム」で、家で過ごすことが増えたことで、家族の大切さに気づいた、という声が多く見られました。


コロナで思うように外出ができないストレスを感じつつも、発想の転換をしてプラスの見方ができる意見が多かったのが印象的です。

 

今年の漢字 第4位「生」

 


第4位は「生」の字が選ばれました!


こちらも常連の漢字で、2017年には第8位、2018年は第10位、2019年には第3位とTOP3入りを果たしていました。


「生」を選んだママたちの理由

「今年、新型コロナウイルスという感染症が流行り、命を大切にすることを深く考える年になりました。流行り出した頃、妊娠中で外に少し出るのも感染が心配で、コロナ禍での出産や、育児にも気を張っていました。自分や周りの人の命もそうですが、なによりも我が子の大切な命を守るために、生きるという字が1番あてはまりました。」

(大分県 育休中)

「コロナウイルス蔓延により、自分たちを守るための生活や生活習慣(マスク着用、消毒など)が変わった。」

(福井県 育休中)

「第二子を出産しました。妊娠中は、コロナにかかっても生きて生まなければと気を張っていたし、生まれたら0歳児が一生懸命生きている姿を見て毎日目の当たりにして、私も生きる希望がわいてきます。」

(東京都 育休中)


毎年ランクインされている「生」の漢字。毎年、子どもの出産を通じて、生きることの大切さや命について考える、という声がありましたが、今年はやはりコロナの影響が少なからずあるようです。

 

今年の漢字 第3位「新」

 


さて!いよいよトップ3です!第3位は「新」の漢字。


こちらも毎年人気の漢字で、2017年は第3位、2018年は第4位、2019年は第2位と、例年多くの子育て世代のママ&プレママが今年の漢字として選んでいます。


「新」を選んだママたちの理由

「"新"型コロナによる影響で、"新"しい生活様式が全世界的に広かったから。」

(愛知県 育休中)

「今年は子供も産まれ、引越しもあり、新しい家族と共に新しい土地で生活を始めたから。」

(東京都 専業主婦)

「はじめての出産、子育てを経験し、新たな発見の連続の1年でした。また、コロナ禍での新しい生活様式でいろいろと見直すことも多い1年だったように思います。」

(三重県 育休中)


例年通り、新生活や新居などといった理由がメインであるものの、やはり少なからずコロナ禍の影響がある回答がありました。


「新しい生活様式」というコロナで今までの生活を見直すきっかけも多くなりましたね。

 

今年の漢字 第2位「変」


第2位にランクインしたのは「変」。

昨年は第10位にランクを落とすものの、例年第2位に鎮座していた漢字が、返り咲きました。

 

「変」を選んだママたちの理由

「変化の「変」。子供が誕生して生活や立場(親になった)が変わったから。」

(神奈川県 専業主婦)

「コロナで社会全体が変化していき、その中で妊娠出産をして今までの生活も赤ちゃんがいる生活に変わっていった1年だったので。」

(福岡県 育休中)

「妊娠・出産(産休)・育児(育休)と、自分のライフスタイルの変化、それに伴う精神や考え方の変化に富んでいたから。」

(静岡県 育休中)

 

例年通り、自身を取り巻く環境の変化や心境の変化、世の中の大きな変化などを強く感じた方がこの漢字を選ばれていました。


今年の漢字 第1位「幸」

 


2020年ママ・プレママたちに最も多く選ばれたのは「幸」!


4年連続、堂々の1位です。


「幸」を選んだママたちの理由

「子供2人目が産まれたのと1人目が頑張ってお姉ちゃんをしているのを見て幸せだからです。」

(京都府 育休中)

「ベビーが生まれて、反抗期の上の子たちも、丸くなり、みんなで育児ができているので、何においても幸せ一杯の1年でしたので。」

(大阪府 専業主婦)

「1月に妊娠発覚、8月末に子供が産まれ、育児をしています。妊娠期間から育児までとても大変だけど毎日幸せでいっぱいだからです!」

(石川県 育休中)

「娘が生まれてきてくれて、忙しかったり寝不足もありますが、日々いろんな成長や表情が見れて幸せです。また、娘を通して家族の新しい一面だったり、人を思いやる気持ちだったりいろんなことを気付かされることもあり、娘がいるから気づくことができた幸せな年だったなぁと感じたからです。」

(福島県 専業主婦)

「世界情勢的には大変な一年だったが、個人的には初めての赤ちゃんが無事生まれてくれて、毎日幸せを感じているから。」

(鹿児島県 育休中)

「妊娠が分かり出産を無事終えられたから。また辛いつわりなどの妊娠期間から子どもという一つの宝物を得て「辛」に「一」を足すことで「幸」になったから。」

(長崎県 育休中)

 

ママびよりでの漢字ランキングも今年で4年目。


今年は新型コロナウィルスで、大きくランキングが乱れるか…、と思っていたのですが、1位は不動の「幸」でした。


みなさんの選んだ理由を読んでいて、大変な時こそ、今、手にあるしあわせに「気づく」ということが大切だな、と感じますね。

 

「家族が増える」のはやっぱり幸せ!


今年のランキングは例年入っていた「喜」や「初」「育」が不在

その代わり「禍」や「病」といった漢字が初ランクインしていたことから、コロナの影響は計り知れません。


しかし、1位は「幸」でした。


多くの人が災難にあう中、家族が増えることはやはり変わらずしあわせなことなんだ、ということを今年のアンケートで気づかせてもらいました。


子育ての忙しさや、社会の変化で慌ただしくも生きづらい世の中だからこそ、家族がいるしあわせを今一度しっかりかみしめて、2021年をスタートしたいものですね。

 

【調査概要】

期間: 2020年11月30日~12月7日

方法: ママびより調査

対象: 妊娠・育児中のママ部ユーザー(N=391)