わが子が乳児から幼児へと少しずつ成長していくと、できることが増えていきますね。その中で「知育」に興味関心があるママも多いはず。今回は「カレンダー」という日用品を知育に取り入れるメリットやおすすめのカレンダーをご紹介します。


この記事の目次


カレンダーを知育に取り入れるメリット


どの家庭にもカレンダーはひとつはあるアイテムではないでしょうか。

カレンダーは知育にも取り入れることのできる便利な日用品なのです!


数字を認識できる

1から最大31までの日にちが並ぶカレンダーは、数字の順や並びを認識するのに役に立ちます。


人が言語を習得する流れは


聞く→話す→読む→書く 


が一般的ですが、「聞く」の時に数字を指しながらこちらが「これは1だね」など声をかけてあげると、聞くと読むがリンクしやすいため、理解が早くなります。


日にちは生活するうえで毎日意識するものですので、「知育を新しく取り入れる」よりはハードルが低いため、実践しやすいですね。


さらに数字は日常生活を営む上で必要不可欠。


園生活でも「3人でグループになるよ」「5個積み上げられるかな」など小学校に上がる前でも数字に触れる機会はたくさんありますので、数字を覚えるのは早すぎる、ということはありません。


曜日感覚を身につけることができる

カレンダーは曜日感覚を身につけることにも役立ちます。


固定休日で働くパパやママがいるご家庭の場合、保育園に行く日、パパがお仕事に行く日に一定のルールがあることや行動予定を曜日と連動して覚えることができます。


曜日感覚を身につけると「次の日曜日はおやすみだから○○したい」と先のことを考える、計画性の発達にもつながっていきます。

 

月・日の関係を知ることができる

数字を覚えると同時に日付に関しても知ることができます。

 1年は12か月あることや、月と季節への結びつきもできるようになってきます。

 

行事や祝日への理解が深まる

曜日や日付、季節の感覚が身についてくると、年中行事や祝日への理解が深まります。


例えばプレゼントをもらえる行事は子どもにとってうれしいイベントですよね。


日付が理解できると、誕生日やクリスマスに興味を持ちます。


特に誕生日は人それぞれ違うため日付を通じて、「お父さんの誕生日」「お母さんの誕生日」「私(僕)の誕生日」など、」自分以外の人への興味関心にもつながっていきます。


日付や行事の理解を深めるには大人の知識も必要です。日本で生まれ育つなら日本の文化を知っていて損はありません。


特に大きくなってから海外の異文化に触れる時に、自分の国の文化を知っていることはとても大事だと感じます。というのも異文化交流の際、相手の文化伝統に根付いたものに話が咲くことが多いからです。


日本の文化に関する書籍を持っていると、今後の家庭教育にも使えますので心強いですよ。

 

大切にしたい、にっぽんの暮らし。

(著)さとうひろみ(出版)サンクチュアリ出版

 

計画性を養う

日付・曜日感覚が備わり、年中行事への理解が深まると、カレンダーを通してスケジュールへの理解も進みます。


カレンダーに書かれている予定が、何日後にある、と理解できるようになると、「昨日」「今日」「明日」の過去現在未来の感覚がわかるようになってきます。

 

知育に使うカレンダーの選び方


では知育でも使うことを考えたカレンダーの選び方を紹介します。


文字が大きく読みやすい

小さな文字だと読みにくいため、大きい字で書かれているものがわかりやすいです。


祝日や日曜が赤色など平日と異なる色使い

曜日や祝日の理解を深めるためには平日は黒字、日祝日は赤字など、色分けがしてあるものが望ましいでしょう。土曜日が青字になっているタイプも。


月曜始まりでも日曜始まりでもどちらでもOK

マンスリーカレンダーやウィークカレンダーの場合、月曜始まりでも日曜始まりでもOK!
ご自身が使いやすいタイプを選びましょう。


大き目の書き込み欄

カレンダーに予定を書き込んで使う場合、大き目の書き込み欄があると◎。


大人にとっては書きやすく、子どもにとっては見やすいためです。


まだ字が読めなくとも、親が書き込んでいるしぐさや、何かが書いてあることからその日に「予定」があることを意識できるようになると、スケジュールの把握能力が養われます。


ひらがなを読む練習のために、予定をひらがなで書いてあげてもいいでしょう。


知育におすすめのカレンダー5種類!

それでは知育におすすめのカレンダーを紹介します。


曜日感覚や計画性に「月めくりカレンダー」


多くのご家庭にひとつはある壁掛けタイプのマンスリーカレンダー。
1~12月が1枚ずつに分かれているので、月感覚も身につきやすいですね。

 

365日毎日の習慣に「日めくりカレンダー」


毎日の習慣化には日めくりカレンダーがおすすめ!「昨日は4日だったね。めくると…5日だね」と数字の順番を日々を通じて学ぶことができます。


また子どもはカレンダーをめくるのが結構好きだったりします。


朝起きた時の習慣にすると「1日の始まりスイッチ」が入り、登園準備もスムーズになるかも?


家族の予定を書き込める「家族カレンダー」

(出典:Amazon


ご家族が4~6人ほどいらっしゃる場合、カレンダーのメモ欄に個人の予定を書き込むとごちゃごちゃするということがあります。その場合は、家族カレンダーを取り入れてみてください。

 ※2021年のカレンダーです

ワクワクが止まらない「アドベントカレンダー」

(出典:Amazon


クリスマスはやっぱりアドベントカレンダー!期間限定ですが、12月だけに登場することで特別感がありますよね。楽しみながら数字に親しめるのがポイントです。

 

祖父母宅が遠方・旅行好きには「地図付きカレンダー」もおすすめ

(出典:Amazon


ご時世的に長距離移動が難しいこともありますが、自家用車で移動するなどの対策をしつつ、健康管理をされている方は家族旅行を考えていらっしゃるかもしれません。


また祖父母が遠方の場合、日本地図は位置関係を学ぶのにとても役に立ちます。


我が家は旅行好きなのと夫が単独出張が多く、両実家が遠方。コロナ禍以前は、新幹線を年に3回、飛行機も5回ほど乗ることがあり、車でも近郊の県に旅行に行っていました。

そのため、早くから日本地図を用いて「ばあばの家は○○県だよ」「スキーに行ったのは○○県だよ」という風に旅行や帰省と合わせて“ながら知育”をしていました。


月日の感覚が身に付き始めたので、地図とカレンダーを組み合わせて、日程と旅行先(帰省先)をリンクさせることができるといいなと考えています。


この場合は、年カレンダーがいいでしょう。


その年にどれだけ旅行したか、移動したかがカレンダー1枚でわかるので、旅行が気軽にいける世の中であれば取り入れたい知育カレンダーといえるでしょう。

 ※2021年のカレンダーです


「子どもにいいもの」を自分らしく気軽に取り入れる


子どものことを思って知育を取り入れる方も多いですが、親の負担が大きくなり無理をしてしまい調子を崩すようなことになってしまったり、イライラしたりしてしまっては逆効果。
日用品の中にも、家庭学習に使えるものはたくさんあります。特別なものを買う必要はなく工夫次第でできることはあるのです。

1日1分、カレンダーの前で子どもと話すだけでも子どもの脳にとっては大きな刺激になりますので、親にとって負担のない方法で子どもと楽しく知育に取り組んでみてくださいね。


 photo by photoAC