赤ちゃんが誕生し、嬉しい時間。しかし、同時に子育ての悩みに直面することにもなります。授乳・離乳食・オムツなど0歳の悩みから、イヤイヤ期などの悩み、体調の悩みや、ママの負担に関する悩みなど…。新型コロナウィルスによって、実家の帰省が難しい、友達と気軽に相談しながら気晴らしランチもいけなくなった…。そんな世の中にママたちの不安は募る一方。そんな時に頼りたい、子育て相談先をまとめました。
この記事の目次
- 助産師
- 保健師
- 臨床心理士・カウンセラー
- 医師(小児科・産婦人科・心療内科など)
- 児童相談所
- #8000(子ども医療電話相談)
- 保育士
- ママ友(近所・SNS・旧友)
- 実母・義母
- 子育て相談はどんどんしよう!
助産師
出産後の子育て相談の強い味方!助産師さんです。
妊娠中にも相談に乗ってもらっていた方も多いかもしれません。
助産師相談は妊娠期~出産~産後の育児やママのケアと、変化が一番激しい時に寄り添ってくれる存在です。
出産する産院の助産師外来があれば、出産に立ち会ってくれた助産師への相談もできるかもしれません。
また分娩は取り扱っていない、相談専門の助産院もあります。
相談内容
産後ケア・育児相談・授乳相談など
筆者の助産師相談レポ
里帰り出産だったため、里帰り先では分娩した産婦人科の助産師外来で授乳相談をしていました。
自宅に戻った後は「母乳専門外来」のある助産院を探して相談に。
どちらも、こちらの状況(混合育児やワンオペ育児、上の子問題)などをくみ取ってくださり、ひとりで悩んでいたらもっとつらかったと感じます。
保健師
保健師とは保健指導をすることがお仕事。
行政の保健師は地域住民の健康相談にのったり、生活改善の助言をしたりして、予防医療に努めます。
そのため、産後の保健師訪問や0歳の定期健診でお話する機会も多いはず。
定期健診時以外でも、母子の健康に関連して気になることがあればまずは電話などで問い合わせてみましょう。
お住いの保健所・保健センター・女性健康支援センターなどで相談が可能です。
相談内容
産後のママの健康相談(身体・メンタルヘルス)
育児相談など
筆者の保健師相談レポ
筆者はひとり目の出産のときに保健師さんにお世話になりました。
初めての育児・初めて住む町(結婚とともに引っ越し・すぐ妊娠したため)・旦那はテロで邦人が殺害された国へ海外出張・両家両親は遠方・ワンオペ育児etc…と他にも産後にありえないほど衝撃的なことが重なり、つらくて電話したのが地域の健康サポートセンター。
すぐさま、地域の保健師さんが駆けつけてくださいました。
お話を聞いていただいたおかげで、前向きになり、その後も定期的に相談に乗っていただくことで乗り切れたのを覚えています。
臨床心理士・カウンセラー
育児相談以外にも夫婦の問題や、ママの仕事の問題、保活など、出産後のママにはいろいろと悩み事がつきもの。
状況によってはひとりで抱え込むのはつらいケースもあります。
そんな悩みが不眠をひきおこし、体調に影響が起こることも。
そうなる前に臨床心理士やカウンセラーに相談し、解決の糸口を見つけてみましょう。
相談できる人が近くにいない、相談しようとしてもいつも聞き手役になりがち、プライベートの付き合いがある人に相談しにくい、などという方に特におすすめです。
行政やメンタルクリニック、病院併設、そのほか個人でカウンセリングを行っている方もいらっしゃいます。
自分の悩みにあった相談先を選ぶのがベストですが、よくわからない、という方はまずは行政に相談するところから始めてみてもいいかもしれません。
相談内容
悩み事全般
筆者の臨床心理士相談レポ
産後、育児中、コロナ禍と定期的に利用しています。
母子ふたりきりで家に閉じこもっていると大人と話がしたくなるので、小さな子どもを育児中の私にとっては心理士の先生とお話しする時間はとても有意義です。
行政の臨床心理士相談や、心療内科のカウンセリング、産婦人科に併設されている妊娠出産育児ケアのカウンセリングなど、カウンセリングと言っても差運セリングを受ける場所も内容も異なります。
しかし、どのカウンセリングでも「大人に話を聞いてもらえる」「専門的な観点から、自分に沿った解決方法を一緒にみつけてくれる」ので、友達の雑談より根本的な解決方法が見つかりやすいと感じます。
カウンセリングに行くほど悩んでない、こんな大したことない悩みで申し訳ない…という気持ちでいくことが多いのですが、「意外とそういう悩みの方が多いですよ」、とのこと。
些細な悩みでも放置すると健康に悪影響を及ぼしますので、「誰かに話を聞いてもらいたい!」という人はカウンセリングに気軽に行ってみてください。
医師(小児科・産婦人科・心療内科など)
子どもの病気の相談と言えばやはり小児科です。
熱や下痢嘔吐、鼻水咳といった内科的症状だけでなく、肌荒れやケガ、目線が合わないなど発達で気がかりな点などもまずはかかりつけの小児科を受診してみてください。
ママの産後の疲れや出産に伴う諸症状(産後のイライラ・月経の悩み・便秘・尿漏れ・膀胱炎など)は産婦人科でも相談できます。
育児ノイローゼなどで気持ちがまいってしまったときは心療内科などメンタルクリニックを受診するのもOK。
授乳中で薬を服用したくないなど、事前に状況を話すのがベターです。
相談内容
家族の病気やケガなどの症状全般・子どもの発達相談
筆者の産後の医師相談レポ
筆者は産後の症状がひどく、妊娠よりも出産よりも産後1年が一番つらかったタイプ。
産婦人科で漢方を処方してもらったり、メンタルクリニックでカウンセリングを受けたりしました。
メンタルクリニックを受診するまでは、抵抗があったのですが、今では「なんでもっと早くに受診しなかったのだろう!」と思うほどです。
気の持ちようだと思っていたのですが、メンタルの不調は脳のエラーが原因のひとつのようです。
産後はホルモンバランスの変化や、慣れない育児などで生活も不規則になりがち。
脳もエラーが起こりやすくなるようで、エラーが起きていれば気の持ちようではどうにもならないのです。
性格が変わった気がする、病的に無気力、寝れない日が続いているなどは一度受診してもいいかもしれませんね。
児童相談所
虐待を通報する場所、親から暴力を受けた子どもが駆け込む場所、というイメージがあるかもしれません。
しかし、それは一部に過ぎず、ママからの育児相談もOK!なのを皆さんご存じですか?
児童相談所は0歳~17歳の子どもに関するいろいろな問題について、家庭や学校などからの相談に応じる場所。
つまり、育児に悩むママが自発的に相談していいんです。後述しますが筆者も利用しました。
児童のイメージが小学生くらいだったのですが、0歳から相談可能とのこと。
相談内容
子どもに関する悩み全般
筆者の児童相談所相談レポ
2020年4月の緊急事態宣言で、育児ノイローゼ気味なり『このままだと子どもに悪影響が…最悪傷つけてしまうかもしれない…!通報される前に自分から電話してみよう』という今思うと随分とまいっていた状態で電話をかけました。
相談所でソーシャルワーカーさんと相談している間は、子どもを別の方が見てくださり、久々子どものいない空間で大人と会話し、号泣。
子どもを見てくださっていた方も、「子どもさんたちは全く問題なし!」と悪影響の不安を払しょくしてくださいました。
育児疲れでの相談も受け付けているそうで、育児疲れに対する支援をご提案いただき、ショートステイを利用しました(緊急事態宣言時ではありません)
ワンオペ育児でまいっている人、身近に相談したり預けたりできる大人がいない方はぜひ児童相談所に相談する選択肢も取り入れてみてください。
#8000(子ども医療電話相談)
土日祝や夜間など、診療時間外の子どもの体調不良は、親にとっては不安で心配でしかありませんよね。
すぐさま夜間救急に行く前に、まずは#8000に電話して相談してみましょう。
翌朝の受診で問題ないかどうかという判断材料になります。
また、翌朝受診する場合、その晩に家庭でできる対応方法などを聞くことも可能です。
相談内容
診療時間外の子どもの医療相談
保育士
保育園に通っているママの育児相談の相手で心強いのが、保育士さん。
我が子の普段の様子を知ってもらっている分、育児相談がしやすいですよね。
相談内容
育児相談全般
ママ友(近所・SNS・旧友)
コロナ禍で一番減ったのがママ友との気兼ねない交流、かもしれません。
これが意外と、日々の小さなストレスの発散になっていた、と失って気づきますよね…。
直接会うことはかなわなくとも、オンライン飲み会や、SNSでの交流でも相談できることもあります。
ただし、逆にストレスになる、ということもあります。
そういう場合は、連絡を控えめにしたり、SNSをやめてみたり、離れる時間も大切です。
相談内容
ママ同士でいろいろ
実母・義母
親に相談できるなら、自分や夫を育てた経験がある「母」の存在が大きいですよね。
遠く離れていても電話で相談することもできます。
夫の扱いに困ったら、義母に相談するのもありかもしれませんね。
相談内容
親子によって異なる
子育て相談はどんどんしよう!
子育てをしていて思うのは「ひとりで子育てなんて無理!」ということです。
コロナ禍で、地域の方との何気ない雑談などにも支えられていたことに気づきました。
共働き家庭が増え、近所の井戸端会議もなくなり、専業主婦や在宅ワークのママは大人と雑談ベースでの相談がしくい世の中です。
ひとりで考えていてもいい方向に向かないと感じたときは、上記の相談先をうまく活用していきましょう。
自分の思いや考えを口に出すと頭が整理されるので、気を取り直して前に進んでいけるはず。
また、専門家の助言は自分の頭の中にない概念や、忘れていた概念を呼び覚ましてくれるので、おすすめです。
ママも子どもも人生を楽しく過ごしていきましょう♪
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