コロナ禍になり、しばらく自分の親とも配偶者の親とも会えていない、という人も多いはず。自分の親や夫、妻の両親のことも気がかりな方もいらっしゃるでしょうし、「孫の顔が見たい」「おばあちゃんに会いたい」など孫と祖父母の交流の機会をどうするかという悩みもありますよね。今回は会えない祖父母と孫の交流方法から、祖父母である両親の健康についてみていきたいと思います。


この記事の目次


コロナ禍で祖父母との交流が減少傾向


同居や近距離で住んでいる場合を除き、新型コロナウィルスの登場によって帰省を控える人が増えています。


ワクチン接種により今後その動きにも変化があるかもしれませんが、まだ先行きは不透明です。


特にコロナウィルスは高齢者が重症化しやすいため、祖父母との交流を控える意識も高いかもしれません。


他にも地域的な問題など、コロナ禍に伴う様々な要因で交流がしにくい状況が続いていると言えそうです。


実家が遠方だと会えるのは年数回


そもそもコロナ禍以前より、遠距離のため年1回・数回しか帰省できないという方も少なくありません。


実際筆者も実家は新幹線で2時間以上かかり(前後の電車やバスを含めると4時間以上)、夫の実家に至っては飛行機の距離です。


元々会う機会が少なかったのにもかかわらず、コロナでさらに会えない日が続きました。


しかし、我が家ではコロナ前よりオンラインツールを活用して離れていながらも交流をしていました。


コロナになってからも活用しておいてよかった!と感じている、実際に使用しているツールをこのあと紹介いたします。


会えない祖父母と孫の交流に役立つアプリ


コロナで会えないことはもちろん、距離的になかなか会う機会がとれない人たちへ実際に筆者が活用しているアプリを紹介します。


まごチャンネル

スマホのアプリで動画や写真を共有しても、小さな画面で見づらい、操作が難しい、なんていう祖父母世代におすすめなのが「まごチャンネル」です。


祖父母宅に専用の受信機をテレビにカンタン接続!


こちらが撮影した動画や画像をアプリで送信すれば、受信機から通知があり、テレビのチャンネルで入力切替をすれば、テレビで送ったデータの視聴が可能なのです。(使用料が別途必要となります)


・テレビの大画面で見れるので、よりこちらの状況が伝わりやすい
・時間を気にすることなく、データ送信・視聴が可能
・テレビなので高齢者でもラクラク操作

 

我が家では後期高齢者である義両親宅に設置。

動画はまごチャンネル、画像はLINEで共有しています。


まごチャンネルの紹介はこちら


みてね

両親義両親ともにスマホをフル活用されている、パパやママの兄弟姉妹とも画像の共有をしあう仲である、なんていう場合はまとめて一括でデータを共有したい、ということありませんか?


そんなご家庭におすすめなのが「みてね」。


個別に送受信が不要なうえ、日付で自動ソートしてくれるので振り返りもラクチンです。


・義両親、両親、夫(妻)など別々に送信する必要がない
・個別に送信してもらう必要がない
・年月日で自動ソートされてわかりやすい


みてねの詳細はこちら


LINEグループアルバム

LINEは使えるけどそれ以外のアプリはからっきし…という方や、使用アプリは最小限にしたい方におすすめなのがLINEのグループ機能です。


メッセージと一緒に画像共有をすると、数枚ならいいですが何十枚もあるとずっと通知音が鳴るという状態に…。さらに保存期間があるため、保存をし忘れているとダウンロードできなかった、なんて画像も。


こんな時はLINEアルバム。

アルバム機能を使えば、通知も「アルバムに追加しました」の1件のみ。

さらにアルバムを削除しない限り、機種変をしてもアルバムに画像は残り続けるので保存し忘れなどにも安心です。


さらにグループを作っておけば、グループでのアルバムも作成可能です。


スマホで気軽に見れるので、祖父母にとっても孫の姿をいつでも携帯できるのは嬉しいことではないでしょうか。


動画はアルバムに保存できないため、一定期間が立つと保存や視聴ができなくなるので、先述の通り動画はまごチャンネル、画像はLINEで分けて活用しています。


・機種変してもアルバムは残る
・アルバムとともにメッセージのやり取りができる

 

LINEの詳細はこちら


LINEビデオ通話

やはり祖父母との交流で欠かせないのはリアルタイムで顔を見合わせてのお話。
相手の反応があると、祖父母も孫も嬉しいもののようです。


我が家では、月に1~2回程度ビデオ電話をしています。


「じぃじ!」「はーい」の会話だけでも楽しそうですし、にらめっこ(変顔大会)などもしています。


0歳のころから始めており、小さい頃はスマホの裏側を見て「あれ?いない??」と疑問に思っている子どもをほほえましく見ていたりしました。今ではすっかり慣れて画面越しに通話を楽しんでいます。


ネックは部屋の汚さが気になることぐらいでしょうか。

義両親や両親が使えるのであれば、背景が変えられるようなビデオ通話アプリもおすすめです。


あとはお互いの電波状況によってはラグが生じ、通話にずれが起こるのも気になります。


・画面越しで顔を見ながら通話出来る


LINEの詳細はこちら


両親との連絡が両親の幸福度に関係する


孫と祖父母の交流が子どもにとってもシニア世代にとってもメリットがあると感じ、積極的にその機会を持とう、と考える子育て世代のパパやママたち。


孫との交流も大切ですが、あなたとの「親子」の交流もメリットがあるのです。


ママびよりを運営する株式会社カラダノートと慶應義塾大学ウェルビーイングリサーチセンター長の前野隆司氏と共同で「初孫世代の幸福度」に関する調査を行ったところ、


子どもとの連絡頻度が高いほど、幸福度が高い傾向にあるということがわかりました。


コロナうつ、という言葉が登場しましたが、コロナによって人との交流が制限されると人は幸福感を感じにくくなるのかもしれません。


とはいえ、交流もやみくもにすればいいわけではない、ということは多くのママやパパが体感していることでしょう。何故なら、交流疲れをしてしまうこともあるからです。


そのため、適度な距離での交流バランスを見極める必要があります。


両親・義両親との距離の保ち方で大切なのは夫婦で話し合うこと


とはいえ、自分の親と違い、結婚して「親子」になった義理の両親とは実の両親と同じように交流、というわけにはいかないかもしれませんし、バランスをとるのも難しいもの。


多くは義両親に対して気を遣う人かと思いますが、ご家庭によっては実の両親が気を遣う、両方の両親は同じくらい、という人もいらっしゃるでしょう。


気の遣い方や、距離の保ち方も人それぞれです。


家庭には家庭独自のルールがあります。どのルールが正しいかどうかの是非はここでは掘り下げませんが、ママにはママが育った家庭のルール、パパにはパパが育った家庭のルールがあります。


まずはその違いをパパもママも自覚することが大切。


そのうえで、ママとパパが力を合わせて新しい家庭のルールを作り上げていくことで、両親・義両親との適切な距離を保てるようになるでしょう。


家庭のルール作りで欠かせないのは「夫婦での話し合い」です。


お互いが「これが我が家のマイルール」というものがあるはず。


話し合いですり合わせすことで適度な距離が保てるのと同時に、夫婦が作り上げる家庭のカタチもどんどん作り上げられていくのです。


孫との交流だけでなく「自分の親」との交流をしよう


親子の交流は決して子どもが幼少期だけではありません。子どもが大人になっても親にとっては子どもは一生「子ども」です。


ご自身のお子さんはどうあってほしいですか?子どもが成長し、大人になっても交流が絶えない親子でありたいと願うのなら、「子ども」であるご自身も親との交流をしましょう。


祖父母として孫との交流も楽しいでしょうが、いつだって我が子との交流も楽しいものであってほしいと願うのが親心だと思います。


親になったからこそ、わかる「親の気持ち」があるはず。

親大先輩の「親」と「親心」トークも弾むかもしれませんよ。


参考:株式会社カラダノート「初孫世代の幸福度に影響が高いのは「子どもとの連絡頻度と終活」健康不安は少しあっても幸福度は高い」

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