新生児~0歳の育児は細切れ睡眠で、『いつ寝てくれるようになるのだろう…』と嘆いていたママは多いはず。1歳、2歳になっても夜中に起きるお子さんもいますが、多くは寝てくれるようになってきます。しかし、なかなか寝ない!という問題が。今回は2歳ぐらいから増えてくる「寝ない子」対策について見ていきたいと思います。


この記事の目次


2歳ごろの寝ないの悩み「寝つきが悪い」「早起き」


新生児のころは2~3時間の細切れ睡眠&授乳で産褥期のママもへとへとでしたよね。


2歳ぐらいになってくると2~3時間の細切れ睡眠、というのはごく少数になってきます。


しかし、2歳になっても睡眠の悩みはあるんです…!


寝つきが悪い

就寝時間になってもふざけている、いつまでたっても寝ない、寝かしつけに2時間かかる…。なんてことありませんか?もしくは増えてきていませんか?


0歳のころと比べると「ラク」なようにみえるかもしれませんが、2歳の子どもがいる家庭は、0歳育児とは違った忙しさがあります。


そのため『子どもを寝かしつけた後に家事をしたい』『ひとりで休憩する時間が欲しい』と言った声も。


しかし、早く寝やしつけたいのに全く寝ない。


2歳ごろの幼児のママさんパパさんの寝かしつけの悩みで多く寄せられる声です。


早起き

そして、寝つきが悪くとも、寝入り時間が遅くとも何故か早起き!


休みの日だってお構いなしに早起きで、親は『もう少し寝かせてほしい…』と涙目になります。
 

子どもが寝ない理由はコレ!原因4つ


昼寝が長い

2歳になってくると体力もだいぶついてきます。一日中お出かけもせずに室内遊びだと、お昼寝不要、なんて日もあるでしょう。


保育園などに通っている場合はお昼寝の時間にしっかり寝てしまうことで体力が有り余り、眠気が起こらず寝つきが悪くことがあります。


家庭保育の場合も、お昼寝しているうちに家事を済ませたい…!というママの気持ちからつい、お昼寝を長くさせてしまい、夜寝つきが悪い、なんてこともあるかもしれませんね。


パパやママと遊びたい

保育園に預けているケースなどでよくあるのが、パパやママと遊びたくてなかなか寝付けない、ということがあります。


日中会えないパパやママ。でも寝る時はずっとそばにいてくれる。だから寝ないでこの瞬間を楽しみたい!というのは、それだけパパとママが大好きな証拠でもあると言えそうです。


部屋が明るい

寝かしつけの時は部屋の電気、どうしていますか?


枕灯ですと、明るく感じることがあるかもしれません。


また天井の照明器具にある常夜灯も寝転ぶと目につきやすいため、お子さんによってはまぶしいと感じているかもしれません。


足元灯などをうまく活用しましょう。


お風呂に入ってすぐ就寝

ワーキングマザーや、日中に用事が立て込むときは夕ご飯・お風呂の時間は戦いですよね…!あわただしく夕食、お風呂そしてすぐ就寝!ではなかなか寝付けないかもしれません。


お風呂に入ってから1時間後くらいが一番ベストな寝入りばなですので、その時間までは寝付かない心づもりも必要かもしれませんね。


幼児の寝かしつけルール「睡眠環境を整える」「入眠儀式のアップデート」


睡眠環境を整えることはとても大事。これは、子どもだけでなく大人にとっても重要なことです。


夏の快適な睡眠環境

  • ・室温28℃以下
    ・湿度は50%前後
    ・風通し(そよ風)
    ・熱のこもりにくい寝具
    ・寝返りのしやすいパジャマ

冬の快適な睡眠環境

  • ・室温18℃前後
    ・湿度は50%以上
    ・冷気が入らないようにする
    ・掛け布団が重すぎない
    ・寝返りのしやすいパジャマ

梅雨や秋雨の時期は湿度に気をつけましょう。


また季節の変わり目、春・秋は日によって気候が大きく変化するため、タオルケットや毛布など状況に応じて使えるようにベッドサイドや布団の足元に置いておくのがおすすめ。


季節問わずですが、頭に熱がこもっている状態ですとなかなか寝付けません。


冷えピタをおでこに貼る、後頭部の上の方(首近くを冷やすとかえって目が覚める)をアイスノンなどで冷やすと、脳がクールダウンして眠気がやってきますよ。


布団のサイズ

まだ使えるから、と言ってベビー布団(70×120)で寝させていませんか?
2~3歳くらいまで使用できるそうですが、お子さんの体格によってはベビー布団が狭く感じているのかもしれません。


幼児からはキッズ布団(90×140)、小中学生はジュニア布団(90×180)と、実は成長に合わせて布団のサイズも変わるんです。


とはいえ、成長の度に買い替えるのは面倒ですしコストもかかります。

ベビー布団からそのまま大人用の一般的なシングル布団(100×200)に買い替えてしまってもOK!


ちなみに我が家はこのパターンでした。


そのため、縦横無尽な寝相で毎晩ぐっすり寝てくれています。


入眠儀式を赤ちゃん→幼児へ変化させる


0歳の時は抱っこで寝かしつけ、添い乳、ホワイトノイズ(テレビの砂嵐の音など)、とんとん寝かしつけなど、さまざまな工夫を凝らして寝かしつけをされていたことでしょう。


しかし、自分の意志で走り回るようになり、言葉でのコミュニケーションができるようになってくる2歳ごろからは新たな入眠儀式にアップデートしましょう。


  • ・寝る前の絵本
    ・ぬいぐるみと一緒に寝る
    ・ストレッチ

寝る前の絵本は「この本を読んだら寝よう」とお約束にするのがいいでしょう。


お世話好きのタイプのお子さんなら、一緒に寝るぬいぐるみを選んで寝かしつけしてもらうのもいいかもしれません。


ストレッチも2歳ぐらいから親子一緒に取り組めるはず。ママやパパにとってもストレッチで体をほぐすことはメリットがありますよね。


就寝するには副交感神経を優位にさせることが大切。


寝る前にリラックスすることで副交感神経が優位になりますので、入眠儀式にリラックスを取り入れていきましょう。


寝かしつけグッズの選び方!おすすめ絵本&ぬいぐるみ


絵本もぬいぐるみも入眠儀式に活用できますが、選び方が大切です。


絵本はワクワクしないテーマを

絵本は何でもいいわけではありません。大冒険の話や軽快なリズムで読めるなど、ワクワクするようなストーリーだと、脳が興奮してしまいなかなか寝付けなくなってしまうかも。


優しい気持ちになれるストーリーのものがおすすめです。また、読み方もゆっくりと落ち着いた声で読むようにしましょう。


どれがいいかわからない、という方は「寝かしつけにおすすめ」と言われている絵本などから始めるのが無難です。


おやすみ、はたらくくるまたち

(出典:Amazon


出版社 ‏ : ‎ ひさかたチャイルド


働く車が大好きな子どもにおすすめの絵本。


ページをめくるごとにゆっくり読んであげると、車たちと一緒に子どももうとうと眠くなってくるはずです。

 

よるくまシュッカ

(出典:Amazon


出版社 ‏ : ‎ 百万年書房


「北欧の幼児教育」と「瞑想の呼吸法」をベースに手がけられた絵本で、読み聞かせることで子どもの眠気を誘ってくれます。


子どもの名前を呼びかけてリラックスさせるなど、眠くなるには理由がある、というのも納得の絵本ですよ。

 

ぬいぐるみは肌触りの良いものを

寝かしつけに使うぬいぐるみは寝具選びの観点で、探します。


ぬいぐるみは寝ているときに当たってしまうため、肌触りがいいものを選びましょう。


また子どもの好きなキャラクターを選んであげるのも◎。一緒に寝たい、という気持ちがわいてくるはずです。


りぶはあと 抱き枕 ディズニー モチハグ ミッキーマウス

(出典:Amazon


もちもちの抱き心地にうっとり。


ディズニーキャラクターと一緒に寝れる抱き枕ぬいぐるみです。


親子や子ども同士で取り合いにならないよう、ひとり1つあってもいいかもしれませんね。

 


ちなみに我が家の息子が2歳になりたての頃はトミカのバスを抱いて寝ていました…。


肌触りは寝るのに適してはいないのですが、本人がこのおもちゃと寝たい!という気持ちを尊重することも寝かしつけには大切だと感じています。


就寝後、トミカは布団から出して、眠りの妨げにならないようにしましょう。
(子どもよりも一緒に寝ている大人の睡眠の妨げになります、トミカ)


寝れない日があるのは仕方ない「ま、いっか」の気持ちも大事


大人でも、寝れない日、寝付けない日、早く起きちゃう日、ありませんか。


遠足の前はなかなか寝付けなかった、とか大事な試験前だからしっかり寝たいのに寝付けない、ということを経験した方も多いはず。


もしかするとお子さんは毎晩、ドキドキワクワクしているのかもしれませんよ。


季節の変わり目や成長でぐっすりなる日に変わっていきます。


「早く起きなさい」と怒る日々になっていく、なんてまだ想像もできない日々かと思いますが、頑張っているパパやママだからこそ「ま、いっか」でやり過ごすことも大切ですね。

 

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