2人目が生まれたけれど、いったいどうやって寝かしつけたらいいのだろう?と悩んでいるママ。

実は私もそのひとりでした。


私がワンオペ育児で0歳2歳の寝かしつけを乗り切れたのは、海外の育児事情を参考に自力で寝てもらう習慣を早くに身につけてもらったから。


自力で寝る習慣づけに成功したのは睡眠環境を整え、「上の子ファースト」「オリジナルネントレ」「ホワイトノイズ」の3つの寝かしつけ対策をした結果です。


早期ねんねトレーニングで自力で寝てもらう。それだけで寝かしつけが本当にぐっと楽になりますよ!


 この記事の目次


2人目寝かしつけ対策「上の子ファースト」と「Cry it out法アレンジ」


0歳2歳の寝かしつけは「上の子ファースト」と「Cry it out法アレンジ」で乗り切りました!


上の子ファーストで赤ちゃん返りをさせない

2歳差の2人の寝かしつけの時に意識したのは「上の子ファースト」です。


上の子は、下の子が生まれると「ママをとられる」と不安になってしまいます。


その不安から赤ちゃん返りになってしまうことも。


上の子の寝かしつけはパパ、下の子は授乳があるのでママ、というツーオペ育児のご家庭もあるかもしれません。


その方法がとれるのならそれに越したことはないですが、ワンオペ育児のママがまだまだ多いのも事実。


ワンオペ育児ママにとって、寝かしつけのタイミングで上の子に赤ちゃん返りをされてしまっては寝かしつけは困難になることでしょう。


寝かしつけの時こそ上の子ファースト

寝かしつけをスムーズにするために我が家で行った対策は


・上の子と一緒のベッド(布団)で寝る
・下の子はベビーベッドでひとりで寝る


このふたつです。


寝る時に下の子は同じ布団で寝ないことで、上の子はママをひとり占めできます。


そのため、寝かしつけのタイミングで赤ちゃん返りが起きません。


我が家は生後1ヶ月~生後7ヶ月までこの方法を徹底していました。


そのせいか、日中の上の子の赤ちゃん返りも少なかったように感じます。


抱っこをしない!Cry it out法を参考にねんトレ成功!

上の子の寝かしつけは上の子優先にすることで成功しても、ワンオペ育児では下の子の寝かしつけが残っています。


私はアメリカ式の寝かしつけ「Cry it out法」を参考にしました。


Cry it out法(クライ・イット・アウト)とは

行動療法によるねんねトレーニングのひとつ。アメリカの小児病院で小児睡眠障害センター長であるファーバー先生が提唱する方法で、欧米諸国での寝かしつけとしてもポピュラーな手段です。


⓪夜たっぷり寝れるように日中にしっかり活動する。
①夜、寝る時間になったら赤ちゃんひとりで子ども部屋のベットに寝かせる。
②赤ちゃんが夜泣きしても部屋には入らない。
③泣き続けるようなら、赤ちゃんの様子を見に入室する。
 このときに抱き上げないようにする。
④様子を見に入室するまでの時間を少しずつ長くしていく。
 (例)1日目は3分・5分・10分、2日目は5分、10分、20分…)

上記の方法で、生後4~6ヶ月ごろからスタートするのが主流のようです。


私はこの方法の


「様子は見るけど抱っこはしない」


をヒントに、抱っこをしないねんねトレーニングを生後1ヶ月からスタートしました。


子どもが自力で寝入る!抱っこをしないねんねトレーニング


Cry it out法のアレンジ。それは「寝入るときに抱っこしない」ねんねトレーニングです。


そもそもですが、我が家には下の子をひとりで寝かすことができる子ども部屋はありません。そのためCry it out法を実践するのは不可能でした。


日本の住宅事情は欧米とは違い、部屋数が少ないおうちや、近隣の方へのご迷惑を考えることもあります。


また、別室で寝ることは睡眠時無呼吸症候群のリスクもあります。


そして夜お腹がすいて起きてしまう分には、授乳をさせたい気持ちがありました。


2人の子どもを寝かしつける時に大切なのは、


夜間授乳後の負担を減らす = 抱っこせずに寝入ってくれること


だったのです。


就寝時のスタイル

ひとつの部屋で上の子と私とは同じベッド、下の子はベビーベッドと3人で就寝。


夫だけ別室で就寝というスタイルでした。


我が家のねんトレ方法

①就寝時、赤ちゃんが泣いたら、授乳。
②授乳後、寝ていなくともそのままベビーベッドへ。
③ホワイトノイズをかける。
④泣いても抱っこせず、手をあてるだけにとどめ、そのままママも就寝。

なお、日中のお昼寝の時は抱っこで寝かしつけることもありましたし、抱っこの時間も出来るだけとるようにしていました。


つまり「夜は寝る時間」を徹底的に叩き込んだのです。


赤ちゃんのうちから「自力で寝入る」トレーニングを取り入れる。


これは睡眠の英才教育ではないかと思っています。


ホワイトノイズをおやすみの儀式にすべき理由5つ


上記の方法で③ホワイトノイズをかける、とありますが、このホワイトノイズの「音」が我が家の寝かしつけではとても重要なポイントでした。


「音の合図」をおやすみの儀式に

ねんねトレーニングを調べる中で知ったのが「おやすみの儀式」。


おやすみの儀式をすることで、寝る時間だということを学習させるのだそうです。
その儀式として「音」を使った理由は5つありました。


  • ・赤ちゃんは聴力が一番発達している
    ・大人にも安眠効果がある
    ・音=寝ないは間違い
    ・ママの鼓動と錯覚して落ち着く
    ・上の子の睡眠のじゃまにならない

産まれたての赤ちゃんは視力が悪く、色もまだはっきりと区別できないと考えられています。しかし聴力は妊娠後期、お腹の中にいる頃から発達しているので、儀式の合図に音を取り入れました。


そして、ホワイトノイズは赤ちゃんだけでなく、子どもや大人にも安眠効果があるため、上の子の寝かしつけのじゃまになりません。


そして音で起きてしまうというのは、急な音なだけで、一定で流れている音は逆によく寝られるのだそうです。


さらにホワイトノイズは胎内の音と似ているようで、産まれたての赤ちゃんにとっても落ち着く音のようです。


砂嵐・心伯・波の音などお気に入りを見つけよう!

とはいえ、赤ちゃんにはホワイトノイズにお気に入りがあるかもしれません。


実際、上の子はテレビの砂嵐がよく効き、下の子は波の音でした。


ちなみに産後の睡眠不足の私はどちらの音も気にならずに寝ていましたよ。


0歳2歳の睡眠環境を整える5つのルール


「上の子ファースト」「オリジナルネントレ」「ホワイトノイズ」の3つを0歳2歳の寝かしつけに取り入れた我が家。


ベビーベッドに置くだけで、泣くこともなく、そのまますっと自力で寝てくれるようになりました!


早々に2人目の寝かしつけに成功したのは、3つの対策とともに以下の5つマイルールで睡眠環境を整えていたからです。


・お風呂→就寝の流れで固定する
・寝る前は調光照明で薄暗くする
・おやすみの儀式をして照明オフ
・授乳は別の部屋で行う
・夜泣きに即時反応しない


まず寝る前の流れを習慣化させることで睡眠スイッチを入れやすくしました。


必ずお風呂に入り、部屋の照明を落とし、おやすみの儀式であるホワイトノイズを流すとともに照明オフ、寝る、と就寝までの流れをパターン化することで、「寝る時間」への準備を学習させたのです。


授乳前のおむつ替え、授乳後のゲップなどを考えると、上の子が寝ている部屋でもぞもぞ動くのは上の子の睡眠の妨げになります。


上の子の睡眠環境を整えるべく、下の子が起きたらすぐに別室に移動。


私の場合は混合育児だったため、調乳作業もあったので別室がマストでした。


ちなみに別室にうつる時は、自分が寝ていたところに布団を丸めておいて、自分の代わりにしておくのがコツ。
こうしておくことで、上の子が寝ぼけて薄ら目をあけても、人のようなシルエットがあることで安心して寝てくれました。


そして夜泣き対策。


上の子がいると、上の子の睡眠環境を考えて、夜泣きに即時反応しがちですが、実はこれ「寝言」の場合も。


ママの赤ちゃんの泣き声センサーは感度良好な人も多いですから、すぐ起きる→抱っこで泣き止ます&別室に連れていく、を即時でしてしまう人もいるでしょう。


ただの寝言だったのに、抱っこや移動で起こしてしまう。そうママの行動が夜泣きの原因になってしまうのです。


寝言の場合は30秒ほどでおさまることが多いので、まずはじっと様子を見てから判断しても遅くありません。

30秒くらいなら、意外と上の子も起きませんし、起きても寝ぼけていることが多いので、すぐすっと寝てしまいますよ。


世界の育児方法で選択肢を増やす


私が育児で参考にしていたのは先ほど紹介したCry it out法など「日本以外の育児事情」です。


何故なら、日本でNGとされている育児が海外ではOKだったり、推奨されていたりするからです。もちろん、その逆もしかり。


つまり、日本ではNGと考えられている育児方法でも健やかに育っている人類はたくさんいる、ということです。


そう思ったきっかけは1人目の離乳食でした。


生後5ヶ月ごろから、手作りの離乳食にチャレンジしたのですが、これに悪戦苦闘。


食べ物によって体調を崩し、病院に駆け込んだ経験もしました。


食べてくれないときが続くと心配と食べてもらえない徒労感で、育児ノイローゼに。


そのとき、ふと海外の離乳食事情を調べたところ、欧米はベビーフードが主流なことや、1歳まで離乳食を始めない国や、しばらくオートミールを食べさせている国などがあることを知ったのです。


話がそれましたが、今の日本で主流の育児方法が必ずしも正解ではない、ということに気づいた瞬間でした。


日本の中でさえ、時代が違えば育児方法は違うのですから、私が2人目の寝かしつけにあたって海外の方法を参考にしたのは、ごく自然な選択だったのです。


寝かしつけに頑張るママ!倒れる前に対策を


私は『抱っこしないと寝ない』というのは必ずしもそうだとは思っていません。


もちろん、個人差はありますが、少なくとも我が子は抱っこせずに寝ていますし、成長した現在何かしらの問題行動が起きていることもありません。


保育園などから子どもの成長で何かしらのご指摘を受けたこともないです。


むしろ、早々から自力で寝るため、保育士の先生方に「いったいどうやってこんな子どもに?」と育児方法をたずねられていました。


プロがみても珍しいぐらい「寝るのが上手な子」なのです。


これは、自分が早期にねんねトレーニングを実践した結果だと感じています。


抱っこで寝かしつけをしないと不安なママさん。負担でなければその方法でもいいと思います。しかし、負担と感じているなら、ぜひ海外の育児方法にも目を向けてください。


Cry it out法を取り入れているアメリカやイギリス、フランス人の親子が全て愛情がない、なんてことはないですよね。


私はひとり目のの育児経験から、視野を世界に広げることで自分の「こうあるべき育児」がいかに視野の狭い判断だったか、ということに気づかされました。


今の時代の育児は、ママがひとりで負担や不安をたくさん抱えながら行う場面が多く、子育ては孤育て、とも言われています。


抱っこで寝かしつけもひとつの方法です。ですが、全てのママが「そうするべき」育児方法ではないのです。みんなちがってみんないい。


抱っこ方法・Cry it out法・ねんねトレーニングも、手作り離乳食もベビーフードも、どれも我が子を思っての育児手段。だからママがしたい育児方法を選択してください。


それがママにとっても子どもにとってもベストなはず。


寝かしつけの悩みは多くのママが悩んでいます。ママにも赤ちゃんにも個性があります。
全ての親子に当てはまる方法はありませんが、私の成功体験がヒントになれば幸いです!

 

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