夏になると食欲が落ちる、夏の終わりに疲れがどっと出る、なんてことありませんか?
それ、夏バテかもしれません。夏バテは早めに解消しましょう。
解消しないままでいると、体調不良を引き起こしたり、熱中症になりやすくなったりします。
さらには精神的にも不調をきたす夏うつになってしまうかも!
夏バテは夏の気候と生活の乱れが合わさって起こりやすくなります。
特に育児に家事にと大忙しのママは自分を後回しにしがちです。
自分のケアを怠るとますます生活が乱れ夏バテする一方…。
今回は夏バテタイプを5つに分けて解消ポイントをまとめました。
この記事の目次
- ママは夏バテになりやすい?原因は生活習慣の乱れ
- 夏に生活習慣が乱れやすい3つの理由
- あなたはどのタイプ?5つの夏バテと解消ポイント
- ママは「夏うつ」にも要注意!気分の落ち込みがサイン
- 夏バテも夏うつも無理せず生活を整えることが大切!
ママは夏バテになりやすい?原因は生活習慣の乱れ
夏バテするのはズバリ生活習慣の乱れです。
生活習慣を5つに分類しました。
S…「Sleep」で「睡眠」
W…「Work」で「仕事(家事)」
E…「Eat」で「食べる(食事)」
E…「Exercise」で「運動」
T…「Time off」で「休暇」
5つの頭文字をつなぎ合わせてS・W・E・E・T(スイート)です。
育児中のママはつい自分を後回しにしがちになります。
そのため、
S…睡眠不足
W…業務過多・終わらない家事
E…食生活の乱れ
E…運動不足
T…休息が足りない
といった生活習慣の乱れがおこりやすくなります。
生活習慣が乱れると、自律神経のバランスが崩れてしまい「慢性的な疲れ」「食欲不振」といったいわゆる夏バテを引き起こしやすいのです。
さらに自律神経のバランスを崩したままでいると、頭痛やめまい、下痢や便秘などといった身体症状がでてくる自律神経失調症になってしまうケースもあります。
厚生労働省も不規則な生活が自律神経失調症の原因である、と言っています。
夏バテ対策としては生活習慣の乱れを起こさない、乱れを早めに改善することが大切です。
夏に生活習慣が乱れやすい3つの理由
実は夏は生活習慣が乱れやすい時期。その理由は3つあります。
・日差し
・高温多湿
・温度差
夏ならではの気候によって、生活習慣が乱れやすかったり、自律神経のバランスを保つのが難しくなったりするのです。
日差し(紫外線)
夏は日差しが強い季節。
紫外線の刺激は自律神経の交感神経を優位にさせてしまいます。
交感神経はとうそう(闘争・逃走)の神経と呼ばれており、激しいスポーツや興奮時、イライラしている時、緊張時に優位になります。
激しい運動をずっと続けていてはバテてしまいますよね。
交感神経が優位であることはバテやすい状況なのです。
交感神経が優位な状態でいると興奮してなかなか眠ることができず、寝つきが悪くなります。
ようやく寝れたとしても夏は朝日が昇る時間も早いので、目が覚めるのが早くなりやすいです。
そうなると疲れが抜けきらない状態から1日をスタートするため、どんどん疲れがたまる悪循環へと陥ります。
高温多湿
高温多湿になると、食欲が落ちたり、身体のだるさが抜けなかったり、という状態になることがあります。
これは高温多湿による体温調節機能の低下が原因です。
全国健康保険協会は30℃以上の暑さ・湿度が高いという夏の気候によって、汗が気化しにくくなることで体温調節機能の働きが鈍くなる、と言っています。
参考:季節の健康情報 平成30年度「8月 夏バテしない生活習慣を!」(全国健康保険協会)
温度差
「気温の高い屋外」
「エアコンによって涼しくなった室内」
との温度差によるストレスによって自律神経のバランスを崩してしまいます。
夏の始まりの5月後半~6月、夏の終わりの8月後半~9月は季節の変わり目で、気温の変化も激しいので、さらに温度差によるストレスがかかりやすくなります。
自律神経はストレスに弱い
自律神経はストレスに弱く、ストレスが過剰になるとバランスを崩すようになります。
人間関係や、仕事、育児といった精神的なストレスはもちろん、夏場は「暑さ」や「温度差」もストレスに。そのため、夏はいつもより身体がバテやすくなるのです。
先に述べた通り、特に乳幼児を育てるママは生活習慣の乱れで自律神経のバランスが崩れがち。
つまり
「慣れない育児によるライフステージの変化」
「夏の気候」
という2つが重なることで、妊娠する以前よりも夏バテしやすい状態の女性が多いといえるでしょう。
私も妊娠出産をするまでは、夏が大好きで夏バテ知らずだったのですが、最近は日差しの中を歩くのもおっくうになり、こまめな休憩が必要になりました。
あなたはどのタイプ?5つの夏バテと解消ポイント
夏バテは「日差し」「温度差」「高温多湿」と3つの環境要因によるストレスから生活のリズムが崩れることでなります。
しかし、家事・育児・仕事とママたちは大忙し。自分ではどうしようもないことも多いですよね。
ここでは夏バテタイプを以下の5つに分類。
- ①日焼け疲れタイプ
- ②血行不良タイプ
- ③水分不足タイプ
- ④食欲減退タイプ
- ⑤気象病タイプ
夏バテ解消ポイントを、タイプ別にまとめました。
2タイプ、3タイプと複数の夏バテタイプの傾向がある人もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、とてもストレスが溜まっている状態です。
解消できるように身体を休める意識をしっかり持つようにしましょう。
①日焼け疲れタイプ
お外での活動が多いママはこのタイプ。
紫外線を浴びると体内に活性酸素が増えます。
活性酸素が増えすぎると正常な細胞を傷つけ出すため、ストレスになり疲れを感じやすくなります。
解消ポイント
・肌のケア、保湿をしっかりする
・帽子やアームガードで日焼けを予防
・抗酸化物質(ビタミンCなど)で活性酸素を除去
・日に焼けると疲れる自覚をして早めに就寝
②血行不良タイプ
夏は氷入りの飲み物や、アイスなど冷たいものがおいしいですよね。
しかし、冷たいものをとりすぎると、身体の中から冷えて血行不良に。
クーラーにあたりすぎる、もしくは運動をしないでいるとさらに血行不良になります。
解消ポイント
・飲み物は常温
・お味噌汁など温かいものも飲む
・クーラーの設定温度を見直す
・15分以上続けて運動
・お風呂にしっかりとつかる
③水分不足タイプ
暑い中でも動き回るママ。汗をかいて健康的!と思いきや、水分補給を忘れて脱水症状が出てくることも。このタイプは熱中症になる危険があります。
特に授乳中は母乳を作るためにいつもより水分不足になりやすい傾向になるので要注意。
解消ポイント
・こまめな水分補給
・ミネラル補給
・就寝前と起床時にコップ1杯の水を飲む
・冷たい飲み物は飲みすぎない
④食欲減退タイプ
暑さでご飯が食べられない。
実は食欲がなくなるのは睡眠不足が原因かもしれません。その場合は睡眠不足で胃の機能が低下しています。
解消ポイント
・胃にやさしい食事
(消化のいいもの)
・睡眠の質を改善
⑤気象病タイプ
夏は台風が多く、気圧の変化の影響を受けやすい季節。台風によって頭痛やめまい、肩こりイライラが起こることもあります。
解消ポイント
・台風情報に合わせて休息をとるように意識する
・台風の時は無理をしない
・気圧アプリで気圧の変化を予測し、スケジュールを組む
ママは「夏うつ」にも要注意!気分の落ち込みがサイン
夏バテの他にもママに注意してほしいのが「夏うつ」。実は女性の方が男性よりも1.6倍くらいうつになりやすいのをご存じですか?
何故なら妊娠・出産・更年期といった女性特有の変化があり、その変化にうつ症状が伴いやすい傾向があるからです。
厚生労働省も女性はライフステージに応じて深いうつ状態に注意が必要、と警鐘を鳴らしています。
参考:知ることからはじめようみんなのメンタルヘルス「こころの病気を知る【うつ病】」(厚生労働省)
夏うつとは
夏うつは季節性感情障害といって、特定の時期(5月~9月ごろ)のみに症状が起こる病です。
夏バテと似たような症状とともに、気分の落ち込みといった精神的な面の不調が起こります。
夏バテが原因になることも
夏バテが夏うつを引き起こすこともあります。
例えば、寝苦しい日が続いて寝不足になれば、日中のパフォーマンスは低下します。
パフォーマンス低下による不達成の増加は、ストレスですよね。
また、出来ない自分を責めてしまうことにも繋がります。
そのストレスでさらに寝不足と悪循環が続き、気づけばうつ状態に、ということも十分あり得るのです。
そのため、夏バテを放置しないことはとても大切。
昨今は感染症対策でピリピリすることも多くなってきています。
今までよりもゆとりを持った生活が必要なのです。
夏バテも夏うつも無理せず生活を整えることが大切!
夏は環境的要因で、いつもよりバテやすい季節。特に前半は何とか持ちこたえていても残暑が厳しい後半になってダウンするママも。
妊娠・出産によって女性のライフスタイルは大きく変化します。その変化が嬉しいことであったとしても、変化にストレスはつきもの。
気づかぬうちにため込んでしまっていることもありますので、「ちょっと最近疲れているな」と思ったらそれは身体のSOSサイン。
独身の頃は簡単に乗り越えられたことでも、ライフスタイルの変化によって、乗り越えるのに時間がかかることもあります。
生活スタイルを「戻す」のではなく、「無理のない生活」にシフトしていく。
シフトしていく、と言えば聞こえがいいですがこれも変化ですので、ストレスがついてきます。だからこそ、無理をしない方がいいのです。
身体のSOSを感じ取ったら、自分の状況を振り返って、足りないないものをこまめに補うようにしましょう。それが夏バテ・夏うつを防ぐコツですよ。