出産を機にキャリアの見直しをする人たちはおよそ4割。

育休中に家庭と仕事の両立に悩み、転職を考えるママも少なくありません。


準備や下調べをせずに退職・転職活動をしてしまうと、保育園への入園資格を失うことになります。

今回は妊娠・出産でキャリアについて考えるママたちへ転職に伴う保育園への影響についてまとめました。


【かぞくとキャリア連載企画】ワーママの転職メソッド第1回です。


※「子育て世代の就労意識に関する調査(2021年1月6日~2021年1月14日 N=466)」(カラダノート)

この記事の目次


育休中に転職!保育園への入園内定への影響は3通り


育休中に転職を考え中のママ。

保育園の申し込みの時期が近づくと育児との両立でキャリアを悩むことでしょう。

転職を考える人もいらっしゃるでしょう。


でもちょっと待ってください!!



育休中に転職をすると、自治体によっては保育園の入園許可が取り下げられてしまう可能性があります。


自治体の方針としては大きく分けて3つ。


・原則、育休中の転職は不可

・転職可能。ただし同条件での勤務でも指数が下がる

・転職可能。利用基準指数を再計算の上、判定

お住いの自治体によって異なりますので、まずは自治体のホームページや保育園の入園手続きに関する書類、保育課に電話などで確認をしましょう。


東京23区の多くは入園内定後の転職はマイナス印象


保育園申し込みに提出した就業先に復職せず転職した場合、東京23区では入園取り下げや指数が下がるなど、育休中の転職にマイナスの印象を持つ自治体が多い傾向になります。


育休中(保育園利用申請済み・入園内定中)の転職について自治体の認識・対応をいくつかピックアップしてみました。


足立区

申込有効期間内に就労先が変わった場合は、速やかに書類(家庭状況申告書・就労証明書)
を提出。利用調整に反映。

利用基準指数が低くなる勤務条件だと、入園見送りになる可能性有。
荒川区

元の勤務先に復職することを前提に指数を算定。
転職し、それまでと同じ勤務条件で働く場合でも同じ就労指数では算定しない。
墨田区

復職できない場合や復職証明書の提出がない場合は、内定取消し又は退所。 
世田谷区

入園月前に転職した場合は、内定取消または退園。

※育休取得前と同じ会社・勤務での復職が必要。
※入園月中の転職は認めない。
港区

復職せずに転職した場合、それまでと同じ勤務条件であっても、就労から就労内定の指数に下がる。
そのため、入園内定後に勤務先を変更していることが判明した場合は、内定取消し。

※上記は全て令和3年度保育施設利用の申込みの場合

復職せずに転職した場合は保育園への影響が出る可能性は高い

基本的に復職を前提条件にしている自治体や「転職の場合は同条件でも指数が下がる」自治体が多数です。


つまり、自己都合による転職はマイナスの印象でとらえられているということ。

復職せずに転職した場合は保育園への影響が出る可能性が高いといえるでしょう。


ただし、会社都合の場合はその限りではありません。倒産や経営悪化、解雇などでの転職は個別に相談のケースがほとんどです。


その際は、転職前と同等の条件を求められる場合もあります。事前に確認し、転職活動の際に企業を選ぶ基準にするようにしてください。


育休明けの転職は可能!気をつけたい3つのポイント


復職前提で保育園の内定をもらい、育休中に転職!…というのはマイナスの印象が強く、保育園入園にも影響があります。


では復職後に転職するのはどうなのでしょうか。


実は復職後に転職するのは基本的にはOK!


しかし、いくつか気をつけたいポイントがあります。


復職先の在籍期間

自治体の多くが、復職先での勤務実績が一定期間あった上での転職は可能としています。


・1日でも勤務実績があればOK
・入園月は復職先への勤務が必須
・最低1ヶ月の在籍期間が必要

上記は一例ですが、在籍期間が1日でOKな自治体から、1ヶ月程度の在籍期間が必要な自治体、入園した学年の間は在籍(4月ならおよそ1年)など、期間はさまざまです。


条件を満たさず退園になってしまうケースもありますので、事前に調べておきましょう。


仮に復職先への在籍期間が1ヶ月必要な場合、4月1日に入園、4月半ばに復職、5月半ばに退職、5月中に転職ができることになります。

この場合、保育園の内定通知が出る1~2月ごろから転職活動を並行して進めることも可能です。


無職になる期間

復職先の在籍期間は問わないものの退職後1ヶ月以内の再就職が必要など、転職期間が短い場合もあります。


つまり


復職 → 退職 → 無職(転職活動開始) 

と、無職(内定状態ではなく、転職活動中)の状態が発生してしまう、若しくは長く続いてしまうと、自治体によっては保育園に通い続けるのが難しくなるケースもあります。


先ほど例に挙げた5月に復職先を退職、5月に転職先に入社など、無職期間が短いスムーズな転職活動が望ましいでしょう。


無計画な退職は、無職の期間が長くなり退園になってしまうこともあるため避けるのが無難です。


保育園を一度退園すると再入園は難しい


働きながら、育児も家事もしながらの転職活動。

これはとても大変です。

 

そのため、


『いったん保育園を退園し、就職活動をして再度入園申請をしよう』


と思うママもいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、保育園は一度退園すると再入園は難しいと言われています。

 

何故なら、待機児童がいる場合だと待機している人が入園するため欠員がなくなり、

今度はあなたが待機する側になるからです。



転職のタイミング

転職のタイミングも重要。


転職するために退職をしても、自分の希望に合う求人が見つからなければ無職の期間が長引き、保育の必要要件を満たしていないため、退園しなくてはなりません。


求人業界で働いていた筆者の知識ですが、求人が増えるのは2~3月。

なぜなら4月入社に向けての求人が増える傾向にあるからです。


続いて7~8月で「9月入社(秋入社)」も狙い時。


外資系ですと9月入社が新入社員の入社時期になるケースもあります。

日本の企業でも4月採用の取りこぼしなどをフォローするのがこの時期ですので、4月入社ほどではないものの求人が増える傾向にあります。


ただし、増えるからと言っていつでも希望に合う仕事内容の求人があるわけではありません。

上のタイミング以外でも自分の希望条件に合う求人が出ることもあります。


こまめに求人をチェックしておきましょう。


育休中に転職を考えるママは両立への不安を抱えている


そもそも何故、育休中に転職について考えるのでしょうか。


それは復職後の仕事と育児・家事の両立に不安を抱えているため。


その不安な気持ちが両立ができる仕事へ変えたい・転職したいという思いへとつながっていくのです。


子どもが生まれたことで、今までの生活は一変します。

人生における優先事項やキャリアUPについても出産を機に見直すのは当然のことではないでしょうか。


復職に不安を感じる場合、


「残業ありきの環境」

「通勤時間が長い」

「リモートができない職域」

「ワーママへの理解がない」


などといった両立への懸念があるということです。


そうなると転職先に求める条件は


「残業がない」

「通勤時間が短い」

「リモートワークができる」

「ワーママの多い職場」


など、両立すべく自己都合の条件が多くなるでしょう。

条件が多くなると、それに見合う求人は必然的に少なくなります。


子育て世代に特化した転職エージェントを利用しよう


こまめな求人チェック。

その中で、両立できる条件に絞って求人探し。

履歴書作成や職務経歴書作成など。


家事育児仕事をこなしながら、ひとりで転職活動するのは荷が重いもの。


こんな時に気軽に相談できればな、と思いつつ、有名な転職エージェントではフルタイムでバリバリ働きたい人向けのイメージ…と、登録をためらってしまう…。


そんなママには子育てに世代の転職に特化した転職エージェントの利用がおすすめです。


「かぞくとキャリア」では、


現役ママ&パパのキャリアカウンセラーがサポート!

ラインで気軽にキャリア相談ができる!

今すぐの転職でなくてもOK!


と、気軽に子育てママの仕事の悩み相談ができます。


そしてカウンセラーに話すことで情報整理ができ、自分の考えがまとまりやすくなりますよ。

(乳幼児の育児中は大人と話す機会が減るので、考えが整理できなくなりやすい)


さらに、子育て世代に特化しているから


リモートワーク可能

時短勤務でスタートOK

託児所あり


など、両立に向けての条件にあった求人を柔軟にご紹介することが可能です。


履歴書や職務経歴書もキャリアカウンセラーと相談しながら作成できるので、転職がはじめての人にも安心。

気になる企業へのエントリーや条件確認はキャリアカウンセラーにおまかせ。

面接対策のサポートもあります。


冒頭でも書いた通り、出産を機にキャリアの見直しをする人は5人に2人の時代です。

子育てに理解のある企業への転職で家庭と仕事の両立を目指しませんか。



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