子ども用のハーネス(迷子紐)の利用については賛否両論あり、自分が利用する親の立場になると「使おうか使うまいか」悩むママも多いはず。
子ども用ハーネスの利用者は3~4人に1人。
少数派のため、使うのに二の足を踏む方もいらっしゃるでしょう。
しかし、お子さんが「動くのが大好きな好奇心旺盛なタイプ」であればハーネスはつけるべきだと筆者は感じています。
何故なら筆者は第一子はハーネスなしでOKなタイプの子ども、第二子はハーネスが必要と感じたタイプの子だったからです。
今回はハーネスが必要な理由とそのタイプの個性を持つ子どもについて体験談に基づいてフォーカス。
筆者が実際に使用したハーネスの情報もありますので、ハーネスを検討されている方は是非チェックしてみてください!
この記事の目次
- 子ども用ハーネス利用者はおよそ3割
- 子ども用ハーネスはお子さんの個性に応じて必要と感じる理由
- 【体験談】ここまで違う!ハーネスが必要な子・不要な子
- ハーネス・迷子紐、子どもリードにおすすめは2in1タイプ
- 子どもの安全を守るため!子どもの個性に応じて活用しよう
子ども用ハーネス利用者はおよそ3割
子ども用のハーネスを使用している、もしくは過去に使用していた人はおよそ3割。
同時に「必要だ」と感じる人も3割ほどですので、3~4人に1人はハーネスを子育てで使用もしくは検討をしているようです。
参考:「賛否両論の子ども用ハーネス、子どもを守る「命綱」として理解を 「ママトーク」アンケートより(2021/11/30)」(mamatalk powered by 北海道新聞)
参考:「迷子紐(子ども用ハーネス)って正直アリ?ナシ?【ママの本音のYES&NO】(2017/7/21)」(HanakoママWeb)
日本人は現在3~4人に1人は高齢者。
Instagram利用者数は3,300万人(2019年6月時点)なので4人に1人が利用しています。
なお、左利きは10人に1人です。
そう考えると、利用者の数は決して少なくはありませんよね。
筆者も子どもが小さいときに活用していましたので、3~4人に1人の中に含まれます。
子ども用ハーネスはお子さんの個性に応じて必要と感じる理由
子ども用のハーネスは子どもの個性に応じて必要です。
何故なら、2015年~2019年の6歳未満の子どもの交通事故の理由が「飛び出し」が60.1%、「幼児のひとり歩き」が9.2%だから。
およそ7割の交通事故が子どもがひとりで急に飛び出す、どこかへ行ってしまう(迷子)のときに起こっているのです。
参考:「12歳までの子供が起こした交通事故の約6割が飛び出し…子供の飛び出し事故の実情(最新)(2021/8/7)」(ガベッジニュース)」
またドリームエリア株式会社が2018年に調査したアンケートでは「子どもとはぐれることが多かった年齢は「2〜5歳」」と答えた保護者が80%にのぼりました。
参考:「ドリームエリア、「子どもの迷子」に関する緊急アンケート調査結果公開。子どもとはぐれることが多かった年齢は「2〜5歳」と回答した保護者が80%〜親が子どもに注意を払っていても、少しの油断ではぐれている〜(2018/8/17)」(PR TIMES)
筆者自身も幼児期にひとり歩きで、交通事故にあいました。
生きているのが不思議といわれた事故で、小学校を卒業するまで脳の検査をしていましたし、今も後遺症があります。
それもあって遺伝子的にひとりで出歩くのではないか…と、人一倍わが子の飛び出しに敏感な親です。
動くのが大好きな好奇心旺盛なタイプにはハーネスを
歩くのが好きな子。
興味のあることにすぐ行動が伴う子。
とにかく動き回っていたい子。
手をつなぐのが嫌いな子。
好奇心旺盛ですぐ行動に移す傾向のあるお子さんは歩き始めの1歳頃からハーネスが必要です。
何故なら1歳の頃は言語コミュニケーションでの意思疎通が難しい時期だから。
言葉で制御するのは困難でしょう。
ハーネスをつけることで学習
また、歩けるようになったことが嬉しくてどんどん進むタイプの子は歩く分だけ、身体能力が向上します。
ハーネスを使用せずにいると、よちよち歩きのうちは親がすぐに追いつくことができますが、成長とともに走るようになるとすぐに姿が見えなくなります。
言葉で意思疎通ができる2~3歳ごろになるとハーネスを使用しなくなるでしょう。
しかしよちよち歩きのときに自由に歩き回っていたため、成長してもその時と同じように動き回ることで飛び出しや幼児のひとり歩きのリスクが上がるのではないでしょうか。
アクティブなお子さんには言葉での意思疎通が難しい歩き始めの1歳前後のうちからハーネスを利用する。
そうすることで、「お出かけの時は親のそばで行動する」ということを体感して学習してもらうことが安全につながると筆者は考えます。
【体験談】ここまで違う!ハーネスが必要な子・不要な子
我が家は上の子はハーネス不要なタイプの子どもで、下の子はハーネスがないとお出かけが困難でした。
■下の子の性格やハーネスを使った時期■
歩き出した時期
生後10ヵ月~
ハーネスを使用してた時期
1歳~1歳4ヶ月ごろ
性格
よくしゃべる。よく食べる。よく寝る。よく動く。
とにかく動く。とにかく力が強い。とにかくなんでも早い。
落ち着いてほしい。
親から見た感想
ひとりで走り出す。
1歳8か月の時に裸足でひたすら芝生を走り続けていた(親はテント設営していた)体力化け物。
走り回ることこそ生きがい、を感じるくらいの1歳児。
■不要だった上の子のタイプ■
歩き出した時期
1歳3ヶ月~
性格
おっとり。慎重派。音楽のなるおもちゃや絵本が好き。
ひとつのものをじっくり観察する。
よく寝る、ふつうに食べるがゆっくり。
親からみた感想
ひとりで走り出してどこかにはいかない。
ひとりで歩き回るけど、いったん止まって観察する。
初見のものは苦手。食わず嫌い。警戒心はあるものの、社交性は高い。
同じお腹から生まれた子どもでもハーネスが必要だな、と感じる子、感じない子がいます。
親からみて「この子の安全を守るためにはハーネスがいる」と思う個性の子にはハーネスを利用することをおすすめします。
我が家のハーネス利用シーン
といっても、我が家も毎回利用していたわけではありません。
利用時期:下の子が1歳~1歳4ヶ月ごろ
利用シーン:母+子+子の3人での移動時
子どもの年齢:上の子:3歳 下の子:1歳
主に利用していたのは「ベビーカーを使用しない、空港など公共施設を利用時」です。
・下の子が歩きたがり(抱っこ紐でおとなしくしない)
・上の子が小さく、ワンオペで2人をみるのには限界がある
・リムジンバスを待つ時間やチェックインカウンターなど、親の監督のもとその場にとどまる必要があるとき(手続きで子どもから目を話す時間ができてしまうとき)
親が複数の子どもに絶えず気を配り続けることは不可能です。
どうしても目線を外すことタイミングは出来てしまいます。
そのタイミングで事故が起こらないようにするために、我が家ではハーネスを導入。
また健脚に育ってほしいという思いから、歩き出してからはベビーカーを使用しない、という育児方針もハーネス利用を後押ししました。
歩き始めの頃から歩かせていたおかげで、我が子は健脚です。
3歳でも抱っこを1度もせがむことなく、自分の荷物を背負って大人と一緒に1万歩歩いてくれます。
この点については、子ども本人の個性と筆者の育児方針がマッチしているのを感じますね。
ハーネス・迷子紐、子どもリードにおすすめは2in1タイプ
これからハーネスを購入しようと考えている方におすすめしたいのが2in1タイプです。
肩から回して、背中の部分でリードをつなぐタイプと、手と手をつなぐタイプの2通りで使えます。
肩から回して使用
・主によちよち歩きの時に使用。
リストバンドタイプで使用
・しっかり歩けるけれど、言葉が通じずすぐに飛び出すときに使用。
・兄弟姉妹で使用。
歩きが安定していないときは肩から回して使用していました。
紐の部分がすぐ外せるので、飛行機に搭乗後にサッと外し、降りる時にサッと取り付けられるのがよかったです。
リストバンドタイプでは子ども同士で手をつないで待ってもらうときに重宝しました。
子どもが離れ離れになると、親ひとりで目を配るのは困難ですが、2人1組でいてくれると安心。
また、ハーネスを卒業=手をつないで歩く習慣をつけるのにもリストバンドタイプは重宝したので、1歳半になってからもしばらくはカバンに入れてお出かけしていました。
コンパクトなので、必要な時だけ使えるのが嬉しいですね。
子どもの安全を守るため!子どもの個性に応じて活用しよう
否定的な意見をぶつける人には2つのパターンがあります。
ひとつは「想像力の欠如」
ふたつめは「嫉妬による否定」です。
「自分の子どもはどこかに行かなかったからそんなのいらない」
という我が子以外の子どもの個性を想像できない人や、
「犬をリードで引っ張って制止するように親が引っ張ったら子どもがこけてしまってなんてかわいそう」
と、自分が勝手に利用シーンを想像して否定する人。
「子どもが小さいころにはそんな道具がなく苦労した、ラクせず同じ苦労をしてほしい」
という嫉妬からの否定があります。
子ども用ハーネスは「子どもの安全を守るため」の育児アイテム。
誤った使い方はNGですが、利用を検討されているママの多くは子どもの個性を踏まえて安全を守ることと心ない否定の意見に攻撃される不安を抱えて揺れ動いているのだと思います。
子どもの安全を守る=ママを犠牲
ではありません。
子どもの安全を守る&ママの精神衛生も守る
が令和の子育てなのです。
我が家はもうハーネスは使用しない年齢になりました。
しかし、まだまだ子どもは飛び出してしまいます。
その時にすかさずいう言葉は
「移動の時はお母さんと一緒!だよ」
です。
この言葉を言うと、はっとして手をつないでくれます。
1歳の頃はハーネスを使っていました。
すぐ手をはなす小さな手にリストバンド型タイプをつけて移動したこともありました。
しかし、そういった小さな積み重ねが子どもの中に学びとして残ってくれているから、言葉の通じる年齢になった今は、声掛けで手をつなぎなおしてくれるのです。
歩くのが早く、すぐに行動を起こすタイプのお子さんの安全を守るため、子ども用のハーネスを活用してみてくださいね。