妊娠中と産後しばらくなかった存在。「生理(月経)」

出産後、いつぐらいから始まるのか気になる人も多いはず。


生理再開時期は実は「授乳」と関係があるのはご存じですか?


授乳が完全ミルクだと生理の再開が早く、完全母乳だと遅くなる傾向にあるんです。


とはいえ、必ずしも母乳育児だからと言って、生理の再開が遅いわけではありません。


早い人にはいくつかの特徴があります。


産後の生理再開が早い人の5つの特徴


産後の生理再開が早い人は5つの特徴があります。


①母乳育児をしていない

②身体の回復が早い

③栄養のある食事をしっかりととる

④生活環境がいい

⑤年齢が若い

①母乳育児をしていない

母乳育児をせず、完全ミルクでの育児の場合、生理の再開が早くなります。


②身体の回復が早い

妊娠出産のダメージによる回復が早い人は、生理の再開が早くなります。


③栄養のある食事をしっかりととる

栄養バランスがよく質の良いをとることで身体の回復が早まります。


④生活環境がいい

生活環境がいいとしっかり休息できるため身体の回復が早まります。


⑤年齢が若い

一般的に年齢の若い方が回復力が高いです。



そもそも、産後の生理再開時期は産後1~2ヶ月


そもそも産後、生理が再開するのは産後1~2ヶ月頃です。


お医者さんがつくった妊娠・出産の本で国立病院機構 千葉医療インターの大川玲子先生によると出産後、妊娠を継続するために胎盤から大量に分泌されていたホルモンが減少し、ホルモン環境が急変します。

そのことによって妊娠前の状態に戻るのが産後1~2ヶ月なので、機能的に生理おとずれるようになってくるからです。

参考:「HUMAN+Babyプラス お医者さんがつくった妊娠・出産の本 第三版(2017/3/30)」(日本産婦人科学会


しかし、身体の回復状況によって異なるため、上記の5つの特徴に当てはまらない人は生理の再開が遅れていきます。


特に、完全母乳で育児をする場合、生理再開が遅くなる傾向にあります。


母乳育児をすると生理再開が遅くなる理由は「ホルモンの影響」


完全ミルクよりも完全母乳の方が生理再開が遅くなる、というのは聞いたことがある、という人も多いでしょう。

実際、母乳育児の場合ですと、生理再開が出産から1~2年後になる人もいます。


これは母乳を与えることで「プロラクチン」というホルモンがママの身体から出ているため。


プロラクチンは乳腺を発達させて母乳をつくるホルモン。

母乳を与えていると分泌され続けます。


プロラクチンは母乳をつくるだけでなく、卵巣機能を抑制する働きもあるため、授乳している間は生理が再開されにくくなるのです。


436人のママの声|産後の生理は授乳スタイルで再開時期の傾向が異なる


とはいえ、授乳中に生理が再開した、という声もよく耳にします。

実際、完全母乳と完全ミルクで生理再開の時期は異なるのでしょうか?

またミルクと母乳の混合育児の場合はどうなるのでしょうか。


ママびよりがインスタグラムのフォロワーに対して「産後の生理の再開時期」について調査を行ったところ、完全ミルクの授乳スタイルのママは生理再開時期が早く、完全母乳スタイルのママは再開が遅い傾向になるのがわかりました。


完全母乳のママの生理再開時期


4人に1人は完全母乳でも産後4ヶ月未満で生理が再開しています。


「授乳中だから再開しない」ではなくあくまでもホルモンによって生理再開がしにくくなる状態のため、授乳中でも再開する人が多数派でした。


混合育児のママの生理再開時期

3人に1人は産後4か月未満に生理が再開しています。


完全母乳のママより、全体的に早い時期に再開している傾向にあるため、母乳のつくる量が完全母乳より少ないとホルモンの分泌量や卵巣への影響があることがわかります。


完全ミルクのママの生理再開時期


産後4ヶ月未満で生理が再開した人が65.4%と半分以上にのぼります。


比べてみると4ヶ月未満で生理が再開した方の割合は完全ミルクが抜きんでており、生理再開時期には母乳をつくるホルモンの影響を感じますね。


参照:「産後の生理再開時期調査」実施時期2022年5月 有効回答数436名(ママびより)


授乳中に生理が再開される理由「授乳量の減少や間隔の変化」


先程の調査結果でもわかるように、母乳育児によって生理再開は遅くなる傾向はあるものの、授乳中に生理が再開する人も少なくありません。


早い人の特徴②~⑤に当てはまる

考えられる理由としては、冒頭の特徴②~⑤に当てはまる人は授乳中に生理が再開しやすくなる状況と言えます。


産後の生理再開が早い人の5つの特徴 

①母乳育児をしていない
②身体の回復が早い
③栄養のある食事をしっかりととる
④生活環境がいい
⑤年齢が若い

授乳量や授乳間隔の変化

そして、授乳中の生理再開になるきっかけはやはり授乳。

母乳の授乳量や授乳間隔の変化によってホルモン分泌にも変化が生じ、それが生理再開へと影響するのです。


授乳量や授乳間隔の変化のタイミング

・夜まとまって寝てくれるようになった(間隔が空く時間が増える)
・離乳食が軌道に乗り、授乳量が減った(飲む量が減ると作られる量も減る)

卒乳後も生理が再開しないときには子宮トラブルの可能性有


生理がないと快適なので、つい忘れがちですが産後に生理が再開しないときは子宮トラブルが起こっている可能性があります。


卒乳後1~3ヶ月で生理が再開しますが、ない場合は何らかの異常があるかもしれません。


考えうる子宮トラブル

・排卵障害
・子宮筋腫
・甲状腺の病気

など

基本的には妊娠出産、授乳による女性ホルモンの変化・乱れ・不安定さといったものの影響のため、問題がないことが多いですが、産後1年半~2年経っても生理の再開がない場合は婦人科を受診するようにしましょう。


完全ミルクの人は産後1年経過しているにもかかわらず、生理が再開しない場合は出来るだけ早めに婦人科で診てもらってください。


次の妊娠をしていても生理が来ない

なお、子宮トラブル以外では、次の妊娠をしている時も生理は当然ながらやってきません。


妊娠の可能性もふくめ、生理の再開がないようなら産婦人科で相談しましょう。


母乳育児中の生理再開が母乳に影響


母乳をあげているタイミングで生理が再開すると気になるのが母乳の質。


母乳は血液で作られています。

生理は赤くて「経血」というくらいですから、血液に関するイメージも湧きやすいですね。

つまり、双方とも血液に関係するため何か影響があるのでは?と考える方も多くいることでしょう。


これは赤ちゃんにしかわかりませんが、生理時は母乳の質や味に変化があると言われています。


そのため、生理中の母乳は授乳拒否をする赤ちゃんもいるそうですよ。


なお、授乳中に生理が再開した場合、鉄分不足による貧血が起こりやすくなります。

こまめに鉄分を摂取するようにしましょう。


産後の生理再開には個人差あり!早めにナプキンの準備を


産後の生理が早い人には5つの特徴がありました。
そして、完全母乳育児の場合は、プロラクチンという授乳に関するホルモンが、卵巣の働きを抑制するため、生理再開が遅くなりやすい傾向があることも、今回の調査で実感しました。

とはいえ、どの授乳スタイルでも産後7ヶ月までには半数以上のママが生理が再開した、と回答しています。


急に来るとナプキンがなくて、乳児連れで買いに行くのが難しい…なんて困ったことになってしまうかもしれません。


産後はなかなか自分のケアはできないものですが、生理の再開がいつやってくるかわかりません。産褥期が過ぎたらナプキンやサニタリーショーツなどの準備をしておきましょう。