妊娠中に出産準備のひとつとしておさえておいてほしいのが「産後うつ」です。


産後はうつになりやすい時期。

それは産後に起こる様々な変化によってママがオーバーワークになりやすいから。


今回は産後うつになりやすい人の特徴や性格をまとめました。


当てはまる人は、しっかり事前準備をしておきましょう。

しっかり備えておくことで、もしもの時の不安をカバーできます。


うつは気の持ちようではなく「脳の機能不全」です。


誰にでも起こりうる病なのです。


恥ずかしがらず、不調を感じたら医師や保健師などにまずは相談してください。


この記事の目次


産後うつになりやすい人の13つの特徴


産後うつになりやすい人の特徴を13つ紹介します。


①10代の妊娠

②シングルマザー

③望まない妊娠

④高齢初産

⑤不妊治療

⑥精神疾患の既往歴

⑦未熟児

⑧障害児

⑨赤ちゃんの慢性疾患

⑩ワンオペ育児

⑪双子など多胎育児

⑫年子育児

⑬イヤイヤ期の2歳児育児

多くの人がこれら13つのうち1つは当てはまるのではないでしょうか。


そうです。


それだけ産後はうつになりやすいんです!!


うつになりやすい性格5つ

これら13つに当てはまれば「必ずうつになる」というものではありません。


産後にかかわらず、うつになりやすい性格の人がいます。

それが以下の5つ。


①まじめ

②責任感が強い

③完ぺき主義

④出産前は評価が高い傾向にある人

⑤道徳観が強い人

学校や会社、仲間うちなどの社会ではこれらの性格は信頼の証。


しかし、産後においてはこの性格によって自分を追い込んでしまいかねないのです。


参考:「うつ病になりやすい人の特徴はあるの?」(八王子メンタルクリニック)


女性の12人に1人はうつになる!産後はうつになりやすい3つの原因


「特徴と性格に当てはまらなないから産後うつにならないよ~」


とここまで読んで思うママもいらっしゃるでしょう。

しかし、該当せずとも産後うつになる可能性はあります。


産後は誰しもがうつになりやすい時期だからです。


何故なりやすいかというとその原因は3つ。


①ホルモンバランスの変化

②生活の変化による疲労

③心理的ストレス・プレッシャー

①ホルモンバランスの変化

産後の急激なホルモンバランスの変化・乱れがうつに影響しています。


東京大学大学院医学系研究科 精神保健学分野の教授である⻄ ⼤輔氏によると、日本人女性のうち12人に1人はうつにおちいります。


そして女性は生涯のうち、2度「うつになりやすい」時期が存在するのです。


それが「産後」と「更年期」。

参考:「妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療(2020年2月6日)」(厚生労働省・e-ヘルスネット)


双方とも「子宮」「ホルモンバランス」が大きく関わるタイミングですね。


産後は妊娠前に身体を元に戻すようにホルモンのバランスが急激に変化します。


同時に授乳のために分泌されるホルモンも。


その急激な変化に身体がついて行くことができず、脳の機能が低下し、産後うつへ繋がっていくのです。


●アメリカでは「Mommy brain(マミーブレイン)」と言われている

産後の脳機能低下のことをアメリカでは「マミーブレイン」と言います。


フリージャーナリストであり2児の母であるエリソン・キャサリン氏が科学者との取材をもとに産後のママの脳について解き明かした結果、出産後のママの脳は一時的(半年程度)働きが鈍ることがわかりました。

参考:「なぜ女は出産すると賢くなるのか 女脳と母性の科学(ソフトバンククリエイティブ )」(Amazon)


②生活の変化による疲労

産後はオーバーワークになりやすい時期。

出産後はすぐに育児が始まりますが、まだママの身体も回復期です。


出産のダメージは長ければ産後1年続くことがあります。

(これは実際に筆者が助産師さんから言われた言葉です。)


そんな身体の状態で、慣れない授乳や、新生児の抱っこ、オムツ交換、沐浴、洗濯など育児による負担が増します。


特に大きいのが「睡眠不足」。


産後から始まる頻回授乳で寝不足が続き、疲れはとれず溜まっていく一方になります。


オーバーワークが続くと、生活に大きな支障をきたしてきます。


この支障をきたす状態がいわゆる「うつ」なのです。


③心理的ストレス・プレッシャー

はじめての出産のときはママもはじめてですよね。


そのため自分や世間の持つ「ママ」のイメージにプレッシャーを感じることも少なくありません。


『ママとしてちゃんと赤ちゃんを育てないと』


という思いが強いと必要以上に圧力をかけてしまい、心理的に育児やママであることにストレスを感じるようになります。


そうなると周りや夫の様子にも敏感になってしまい気が休まらず疲弊していきます。


「赤ちゃんが産まれてしあわせなはずなのに、しあわせだと感じれない、母親失格だ」


と感じ始めていたら、産後うつを疑いましょう。


参考:「妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療(2020年2月6日)」(厚生労働省・e-ヘルスネット)


うつは脳の機能不全によって引き起こされる


性格のことや疲労のことを書くと、


『楽天的だったら大丈夫』

『身体が丈夫なら平気』


と考える人もいます。


しかし、うつは心の問題だけで起こるものではありません。

身体の問題だけでも起きません。


上記3つの原因によって、引き起こされる悪循環がうつなのです。


産後の悪循環

参考:「妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療(2020年2月6日)」(厚生労働省・e-ヘルスネット)


産後の変化によるストレス

ホルモンの変化によって
脳のストレス抵抗力が低下

ものの見方が否定的になる

ストレスがかかる・増える…

産後のホルモンの変化は脳の抵抗力を低下させます。

そこに、産後のストレスや負担(肉体的・精神的)がかかることでいつも以上にもののとらえ方が否定的になるのです。


否定的にとらえるので、ストレスがたまり、そのストレスを脳がうまく処理できず…と悪循環に陥る。


この状態が「産後うつ」なのです。

参考:「妊娠・出産に伴ううつ病の症状と治療(2020年2月6日)」(厚生労働省・e-ヘルスネット)


産後うつなりやすい人の特徴=否定的にとらえやすい事項

冒頭でリストアップした13個の特徴を思い出してみてください。


これらは脳が機能不全に陥った時、


【否定的にとらえられやすい事項】

もしくは

【ストレスや負担が増える育児環境】


が13個リストアップされているにすぎません。


例えば特徴にある「双子・多胎育児」「年子育児」。

夫が育休をとることができるならどうでしょうか。

実母や実父の支援、ベビーシッターや産後院など様々な支援があればどうですか。


支援によってストレスが軽減されるのであれば、産後うつの作循環に陥りにくくなります。


つまり産後うつは、気の持ちようだけでどうにかできるものではないということ。


繰り返しますが、誰でもなりうる可能性があるのです。


産後うつにならないための3ステップ対策


誰でもなりうる可能性がある「産後うつ」。


予防としてできることは3つあります。


①産後うつについて知る

②産後の支援手段を複数持つ

③脳の整理整頓

です。


①産後うつについて知る

大前提として、産後うつについて知っていなければ予防は困難です。


・産後うつはホルモンの変化による脳のエラー

・そこへ産後ストレスが起こることでうつ症状がでてくる


知っていると「産後のストレスを減らす対策」を考えることができ、産後うつの予防に繋がります。


②産後の支援手段を複数持つ

ストレスを減らす方法として「支援」は欠かせません。

何故なら、育児をひとりでする環境ではストレス増加の数に解消スピードが追い付かないからです。


・夫の育休や時短、休日のサポート

・実の両親、義両親のサポート

・ベビーシッター、保育園の登録

・産後院の使用

・助産師相談

・保健師相談

・カウンセリング

・ママ友など気軽に話せる人や頼れる人


③脳の整理整頓

産後は一時的に脳のエラーが起こり、否定的な「認知バイアス(思考や判断の偏り)」が出てきます。


そのため、自分自身の脳が考えていることが「おかしい」と自覚することが困難です。

自覚するための自分の脳内を整理整頓しましょう。


・思っていることを書きだして可視化する

・話を聞いてもらう(言語化)することで自分の考えを自分の耳で聞く


産後うつの発症時期・症状

先程お伝えした通り、産後うつを知らなければ対策が練れませんよね。

産後うつの発症時期や症状など基本的な情報を紹介します。


発症は産後2週間~1ヶ月以内・急激に起こる

産後うつ病は、産後2週間後から1ヶ月ごろに急激に発症します。


発症すると、産後数ヶ月から1年ほど続くことがあります。


産後うつの主な症状

・抑うつ気分

・気興味や喜びの著しい減退

・食欲の減退や増加

・体重の変化

・不眠

・睡眠過多

・イライラして動き回る

・動くのがおっくうになる

疲れやすい

・家事や育児の気力減退

・何に対しても価値がないと感じる

・過剰な罪悪感

・思考力や集中力、判断力の低下
・「母親失格」と自分を責めてばかりいる

・涙もろくなる


参考:「うつ病(みんなのメンタルヘルス総合サイト)」(厚生労働省)

貴女は産後うつになっていない?チェック表


自分が「産後うつ」かどうかを早めに気づくことが悪循環をストップさせる近道です。


下記の9項目をチェックしてみましょう。


☑産後2週間~1ヶ月ごろである

☑何をやっても楽しくない

☑笑顔になれない

☑自分は母親失格だと感じる

☑赤ちゃんをかわいいと感じることができず苦しい

☑突然訳もなく不安になったり怖くなったりする

☑悲しくてみじめな気分になる

☑涙が出る

☑眠いのに寝れない


産前産後におこるうつの種類


産後だけでなく、妊娠期~育児期を通してホルモンの変化や身体的・心理的負担が多く、脳のエラーが起きやすい時期。


時期のよってうつ症状の呼び方が異なります。


マタニティブルー

妊娠中に気分の落ち込みや漠然とした不安や悲しい気持ちに襲われることをマタニティブルーと呼びます。


『出産した時に嬉しいと感じることができない』


など出産直後から産後10日間程度までの抑うつ気分もマタニティブルーとして考えられています。


最近ではパパもマタニティブルー(パタニティブルー)になるケースもあります。


親になるという変化は男女関係なく大きな変化なのです。


産後うつ

マタニティブルーは産後2週間ほどで自然とおさまると考えられています。

それ以降も抑うつ気分が続く、さらに落ち込むことが増えた、という場合は産後うつが疑われます。


育児ノイローゼ

育児ノイローゼは育児によるストレスで、育児がつらい、イライラする、気分が落ち込むなど、というマタニティブルーや産後うつと同様に精神的に不安定な状況のことです。


その状態が長引くことでうつになることがあります。


筆者の体験談です。


産後うつにはならなかったものの、産後の「否定的なとらえ方」がなかなか抜けず、産後数ヶ月後にうつのような症状が出ました。


婦人科で検査した結果、ストレスで脳のエラーが起きており、ホルモンも基準値より少なくなっていました。


★筆者の体験談漫画はこちら★

「《妊娠育児あるある漫画⑯》産後の生理にまつわるトラブルについて 前編」(medicommi)

「《妊娠育児あるある漫画⑰》産後の生理にまつわるトラブルについて 後編」(medicommi)


産後うつは誰でもなりうる!備えあればうれいなし



女性の12人に1人はうつになる。

そして産後はうつになりやすい。


これは決して性格のせいではなく、ホルモンの変化による脳の機能不全や産後のストレスが原因です。

つまり産後うつは誰でも起こりうるのです。


左利きはおよそ10人に1人。

AB型も10人に1人です。

12人に1人という数字は決して少なくありません。

妊娠中にしっかりと対策しておきましょう。


産後うつにならないための対策も大切ですが、

なってしまったときの保険も大切です。


日本初のシェアリング型産後医療保険

「「子育て支えあい保険 子育てシェアリング」


は産後うつに特化したママのための保険です。


産後うつと診断された場合 ・・・保険金50万円

出産した子どもが発達障害と診断された場合 ・・・保険金30万円


など産後のママに寄り添う保険です。


 


産後うつが重症化してしまうとママだけではなく、赤ちゃんへも悪影響を及ぼしかねません。


「母親失格の私など消えた方がいい」と自分の存在を否定したり、子どもに手をかけてしまったりするような最悪の事態に繋がることもあり得るのです。


コロナ禍によって産後うつのリスクは約2倍にも高まっています。


不安なことが多い時だからこそ、支え合う「支援」と、もしもの「保険」が安心につながるのです。


産後うつになりやすいかも、と不安に思う方。

念のために、という方。


産後うつ対策と共にもしものときにそなえてから、出産に臨んでください。

産後はとにかくママの身体回復最優先!!でいきましょうね。


*1 2022年1月17日時点のカラダノート調べでは、産後うつと二人目不妊を同時にカバーする保険商品は日本初となります。

*2 同じ保険料計算グループ内で保険金支払いが発生しない場合、保険料支払いは発生しません。

*3 産後うつ、二人目不妊、子の発達障害を保障する保険商品の比較において(カラダノート調べ)