お好み焼きは離乳食で食べられるのをご存じですか?


離乳食後期から食べることができる上に、野菜もたんぱく質も摂れて冷凍保存も可能!


ソースで味に変化をつけることができるので親子で一緒のものが食べられて、大人も子どもも満足できるメニューなんですよ。


生まれも育ちも関西、祖父母はお好み焼き屋!という関西風お好み焼きに慣れ親しんだ筆者が、離乳食のお好み焼きの魅力をお伝えします!


関西人の方もそうでない方も、ぜひ!離乳食にお好み焼き、食べさせてみてやぁ★


子どものつかみ食べ、めっちゃ進むで!

この記事の目次


離乳食にお好み焼きがおすすめな5つの理由


①野菜がたくさん食べられる

②手づかみ食べができる

③焼いた後冷凍保存ができる

④持ち運びしやすい

⑤大人も一緒に食べることができる

①野菜がたくさん食べられる

お好み焼きには「キャベツ」がたくさん入っています。


そして【お好み焼き】ですから、お好みの野菜をいれてOK!


「にんじん」「たまねぎ」なども一緒に入れるといろんな種類の野菜が楽しめますね。


②手づかみ食べができる

お好み焼きのいいところは手づかみで食べられること。


離乳食後期からは自分でつかんで口に入れる「つかみ食べ」の時期です。


お好み焼きもレパートリーにくわえてみて。


③焼いた後冷凍保存ができる

お好み焼きの魅力はなんといっても「冷凍保存OK」なこと。

1回の離乳食で使う分は少量です。


たくさん作ってたくさん焼いて、冷凍しておけば、電子レンジであたためるだけですぐに与えることができます。


④持ち運びしやすい

離乳食の悩み「お弁当離乳食」。


ベビーフードが便利で衛生的ですが、手作りのお弁当を持ってピクニックに行きたい場合、お好み焼きなら、タッパに入れて持ち歩きやすいですよ。


筆者は保育ママに子どもを預けていたため、離乳食はお弁当でした。


お好み焼きをたくさん作って、冷凍しておき、2~3日に1度位の頻度でお弁当のおかずのひとつとしていれていましたよ。


⑤大人も一緒に食べることができる

 お好み焼きは親子一緒のメニューで食べることができる料理です。


そのため、食の興味が強いお子さんもママやパパの分を欲しがらず、一緒のものを食べている安心感を得ることができます。


さらに、ソースや生地に練り入れるものを変化させるだけで、大人の味にも離乳食にも対応できるのが嬉しいですね。


離乳食後期・完了期|基本のベビーお好み焼きレシピ


それでは離乳食用のベビーお好み焼きの作り方を紹介します!


◆材料 (○約10cm2枚)

キャベツ/4枚(芯の部分は除く)
豚ひき肉(赤身)/大さじ2
小麦粉/大さじ2
卵/1個
青のり/入れる場合はひとつまみ
しょうゆ/少々
油/少々

◆作り方

①ミンチ肉を炒めて火を通す。

 フライパンにこびりつく場合は、少量の油をフライパンにひく。
 キャベツをみじん切り~あらみじん切りにする。


②炒めたミンチ肉、キャベツ、他の材料を全てボウルに入れる。
 フォークなどで混ぜ合わせる。

★キャベツは焼く直前に!

キャベツを入れた後、放置するとキャベツの水気が出てきて生地が水っぽくなるから気をつけてやぁ。


③熱したフライパンに(油を少量ひく)、生地をいれて弱火~中火で焼く。

★生地は半径10cmを2枚分ほど。  

 作るサイズによって枚数は変わんねん(変わります、の意)

 調節できるし便利やろ?


④ほどよく焼き色が付いたらひっくり返す。


⑤大さじ2の水(分量外)をフライパンに入れ、蓋をし水気がなくなるまで蒸し焼きにする。


⑥お好みでソース(1歳から)をかけて完成。

参考:「☆手づかみお好み焼き☆離乳食後期~完了期」(COOKPAD)


ワンポイントアドバイス

①ひき肉はひきわり納豆で代用可能

まだ豚肉にトライしていない、赤身のひき肉が手に入らない、という場合は「ひきわり納豆」で代用可能です。

その場合、分量は2分の1パックほどを目安に。付属のたれは使わずしょうゆを少々足してください。


②にんじんや玉ねぎで品目を増やす

野菜がキャベツだけより、もっといろんな野菜を食べてほしい!というママはにんじんや玉ねぎをプラスしてみて。

特ににんじんは色づきがいいのでおすすめ。

かぼちゃをいれると甘みが増します。


離乳食としてお好み焼きを与える時の注意点


離乳食にも食べることのできるお好み焼きですが、大人用のものとは違う部分があります。

以下の点に注意してください。


①使用食材すべてにアレルギーがないか確認する

お好み焼きはいろんな食材を混ぜて焼くため、どれがアレルギーの原因かわかりづらくなります。

お好み焼きに使う食材は事前にアレルギーがないか個別にチャレンジしておきましょう。


アレルギーの出やすい食材

・小麦 ・卵

②野菜は離乳食期に応じて細かくカットする

お好み焼きに入れる食材は、離乳食の時期に応じてカットします。


離乳食後期はみじん切り、完了期は粗みじん切り、などお子さんの離乳食の進みに応じて変化させましょう。


野菜はぶんぶんチョッパーがおすすめ

キャベツのみじん切りにはぶんぶんチョッパーがおすすめです。


紐を引っ張るだけで細かなみじん切りができますよ。


肉はひき肉を使う

お好み焼きで使う豚バラ肉は脂質が多く、噛み切りにくいので離乳食には不向き。


赤身ひき肉なら離乳食後期から使用OKなのでひき肉を使うと食べやすいですよ。


③しっかり火を通す

 大人が食べるお好み焼きは、厚みがあって中がふわふわ、というタイプを好む人もいらっしゃるでしょう。

しかし、離乳食でのお好み焼きでは火を通すことが必須。


特に卵が生焼けになってしまうと、赤ちゃんの胃腸はまだ未発達なので消化できずお腹を下してしまうなど体調不良になります。


離乳食のお好み焼きは「薄め」にひいて、しっかり火を通しましょう。


肉も先に炒めて火を通してから、生地に混ぜ込んで。

野菜も火が通りにくいものはあらかじめ下茹でやレンジで蒸しておくと◎。

 

④ソースは不要

離乳食のお好み焼きには基本的にはソースは不要です。


大人と一緒に食べると欲しがる、少しずつソースの味も楽しんでほしい、という場合には1歳からOK(離乳食完了期からOK)。


オタフクソースから「1歳からのお好み焼きソース」が出ていますよ♪

やさしい味付けのソースなので、濃い味が苦手なママも子どもと一緒においしく食べることができます。

 

⑤イカ玉は避ける

イカは離乳食期に与えるのはNG。


強い弾力があり、離乳食修了後も噛み切れないため、与える際は注意が必要です。


もしお好み焼きに入れる、という場合にはイカをミキサーですり身にする、包丁で細かくたたいてみじん切りにするなどしてのどに詰まらない工夫をしましょう。


イカはアレルギーが出やすい食材です。

初めて与える時は少量で、食後にアレルギー症状が出ないか観察するようにしてください。


⑥紅しょうがは入れない

生姜は赤ちゃんにとって刺激が強すぎるため、離乳食には不向き。


酢の酸味も赤ちゃんが嫌がる味です。


色のアクセントはにんじんで代用してみてくださいね。


こうすると食べやすい!離乳食のお好み焼き3つの工夫


①スティック状に焼く・切る

②青のりを練りこんで焼く

③ソースは小皿に

①スティック状に焼く・切る

スティック状にして焼くと手で握りやすいので、つかみ食べしやすいです。


②青のりを練りこんで焼く

青のりはあとからかけずに、生地に練りこんでから焼きます。


青のりの風味は離乳食にもぴったりな味付けなので、プレーンと青のりあじの2パターンのお好み焼きが楽しめますよ。


③ソースは小皿に

1歳からソースは使用可能ですが、お好み焼きの上に塗ってしまうと手づかみ食べができません。

もしくは手にべっとりとソースがつくなんてことも。


別の小皿に少量のソースを出しておき、ディップして食べると汚れが少なくてすみます。


お好み焼きは「子どものおやつ」がはじまり!離乳食期から親しみやすい


お好み焼きは離乳食におすすめのメニューです。


①野菜がたくさん食べられる

②手づかみ食べができる

③焼いた後冷凍保存ができる

④持ち運びしやすい

⑤大人も一緒に食べることができる

こんなにメリットがあるメニューを離乳食期に活用しないなんてもったいない。

ぜひ、取り入れてみてください。


お好み焼きのルーツは「一銭洋食」という子どものおやつが始まりだと言われています。

一銭洋食は今のお好み焼きのように肉も野菜も入っていませんが、ソースをかけて味わう、子どもに親しまれるものでした。

戦後の食糧難で、一銭洋食を大人も食べる食事としての「お好み焼き」へと変化させたのです。

参考:「お好み焼きの歴史」(オタフクソース)


元々は子どもに親しまれていたおやつがベースにあるお好み焼き。

だから、子どもに好かれやすい、パクパク食べやすい、メニューなんです。


手軽に作れて、冷凍保存もできるので、離乳食用だけでなく、大人用に作っておくのもオススメやで♪