お食い初め、という響きから「お正月にすることかな?」と思う人もいるかもしれませんが、

食い初めとは赤ちゃんが生後100日目を迎えた時にする行事です。


赤ちゃんが「将来食べるに困ることがありませんように』と願う子どもの成長を祝い望む日本の伝統的な儀式ですが令和の現代では、伝統にこだわり過ぎないのがポイント。


何故なら昔は自宅で行うことが多かった儀式ですが、現代では行わないご家庭も増えてきました。

その背景として、核家族、共働きが多数のこのご時世であることが挙げられます。


そのため


①自宅でするが伝統にとらわれ過ぎないお食い初め

②祖父母宅でお食い初め

③料亭のお食い初めプランを利用

④ホテルのお食い初めプランを利用


といったスタイルが令和のお食い初めスタイルです。

今回はお食い初めの基本とともに上記4つのスタイルについて見ていきたいと思います。


この記事の目次


お食い初めは生後100日目に行う儀式!ただし地域差あり


お食い初めとは赤ちゃんが生後100日目を迎えた時に行う伝統的な儀式で、赤ちゃんが「将来食べるに困ることがありませんように』と願う子どもの成長を祝い望むものです。


100日目ではない地域もあり

しかし、地域によっては120日目や110日目などに行う場合もあります。

また現代では100日にこだわらず、100日付近の休日に行うことも多いです。


地域に根差した文化にこだわるなら、地域の人や近くに住む親せきなどに確認しましょう。

日取りは夫婦で相談して決めるのが肝心です。


お食い初めの日にちがわかる計算サイトはこちら

「お食い初めの日程計算」


お食い初めは「自宅」が半数以上だがママの手作りは少なめ


お食い初めを行う場所ですが、中部電力事業創造本部の社員が運営するCOE LOG編集部が2021年に行った調査によると


お食い初めを自宅で行う(54%)

お食い初めを祖父母宅で行う(24%)

お食い初めを飲食店(18%)・ホテルで行う(4%)


半数以上が自宅で、4人に1人は祖父母宅で行っていました。

外食派は飲食店・ホテルを合わせて22%でした。

参照:「お食い初めのやり方|みんなどうしてる? 先輩ママの声を紹介(2021.11.19)」COE LOG


 

ママの手作りお食い初め膳は4人に1人

自宅が半数を超えるようですが、お食い初めの料理をつくる人は先ほどの調査によると、


ママの手作り(27%)

祖父母や家族が手作り(32%)

オードブルやお総菜(27%)

ケータリング・宅配(10%)


と、お食い初め膳を手作りするママは少数でした。

参照:「お食い初めのやり方|みんなどうしてる? 先輩ママの声を紹介(2021.11.19)」COE LOG


お食い初めの時期は産後4ヶ月前後。

ママの身体も心も本調子ではない時期です。


自宅でやるからと言って、ママが料理をしなければならないわけではありません。


最近では、パパの家事育児参入も話題になっていますね。

筆者の知り合いにはパパがお手製のお食い初め膳を作った人もいますよ。


スタイル別|お食い初めでおさえておきたいポイント


現代のお食い初めは以下の4つのスタイルに分類できます。


①自宅でするが伝統にとらわれ過ぎないお食い初め

②祖父母宅でお食い初め

③料亭のお食い初めプランを利用

④ホテルのお食い初めプランを利用


ここでは上記4つのスタイル別にお食い初めで押さえておきたいポイントを解説していきます。


①自宅でするが伝統にとらわれ過ぎないお食い初め

☑参加者の確認

☑料理の準備担当確認

☑食器の確認

☑お食い初めの衣装確認


自宅でする場合、おさえておきたいのが上記4つのポイントです。

夫婦と子どもだけでするのか、祖父母を招くのかというお祝いの参加者数、料理の担当、また祖父母を招く場合は家のお掃除担当も含めてしっかり夫婦で話し合っておきましょう。


何故なら、産後はママの身体も本調子ではなく、赤ちゃんのお世話にも手がかかる時期だからです。


先ほどのアンケート結果からもわかるように、自宅でお食い初めをする場合、お食い初め膳をママが準備するご家庭は27%ほどです。


自宅以外でお食い初めをする人を含めお食い初めをするご家庭全体で見れば、「お食い初めは自宅でママが手作り派」は14.6%しかおらず、「お食い初めは外食派(18%)」よりも少数派なのです。


この時期のママは妊娠出産育児と大きな変化に対応するだけでも大変なのに、理想の母親像が「家事も育児も全部完ぺきにやらないと」と自分を追い込みやすいときでもあります。


親になったのはママだけではありません。

同じくしてパパとなった夫と相談して家族の行事を行ってくださいね。


②祖父母宅でお食い初め

☑費用の確認

☑食器の確認

☑お食い初めの衣装確認

☑交通手段確認

☑お出かけグッズ準備


祖父母宅でお食い初めをする場合は、基本的には料理の準備は祖父母側で行ってくれます。

そのため、費用に関してはしっかりと相談しておきたいポイントです。


また食器についても同様です。

費用とともに持ち込むのか準備していただくのかどうかもあらかじめ確認しておきましょう。


祖父母宅が遠方の場合は交通手段の確認をし、赤ちゃん連れの移動や、自宅以外での滞在になりますので、赤ちゃんを連れてのお出かけグッズ準備も必要になります。


③料亭のお食い初めプランを利用

☑事前予約

☑参加者の確認

☑費用の確認

☑お食い初めの衣装確認

☑お出かけグッズ準備

☑授乳場所の有無


料亭などのお食い初めプランを利用する場合は、早めの予約がポイント。


「土日祝」「大安」「ランチの時間帯」「ディナーの時間帯」といった日時は人気が高く予約が埋まりやすいので、遅くとも1か月前には予約するのが無難です。


なお、予約の際にはお店に人数を伝える必要がありますので、参加者の確認も済ませておきましょう。


外食だと自宅で行うより高額になる傾向があるため、費用についても相談しておくことが大切です。

授乳やおむつ替えができるかどうかも念のため合わせて確認しておくことをおすすめします。


④ホテルのお食い初めプランを利用 

☑事前予約

☑参加者の確認

☑費用の確認

☑お食い初めの衣装確認

☑交通手段確認

☑お出かけグッズ準備


ホテルですので、予約は必須です。

お食い初めの食事に関する費用に加えて宿泊費もかかります。


交通費・宿泊費・食事代…と高額にはなりますが、準備の手間は減りますし、リフレッシュにもなります。


産後は育児と自分の身体の回復に努めていたからこそ、お食い初めの頃の旅行はママにとってもいい気分転換になるはず。

赤ちゃんもしっかりと首がすわる時期でなおかつ離乳食が始まっていない時期ですので、お出かけしやすいタイミングです。


予算や日程の話し合いは産前から話しておくとスムーズです。産後もできるだけ早いうちから体調のいいタイミングで行いましょう。


【体験談】ホテルをおすすめしたい3つの理由

下の子のお食い初めの時に利用した「Hotel & Resorts MINAMIBOSO(千葉県)」


筆者の子ども達は2人もホテルでお食い初めのお祝いをしました。


ホテルでのお食い初めをおすすめしたいポイントは3つあります。


①準備がラク

②遠方の両親も誘いやすい

③産後のリフレッシュ旅行になる


①準備がラク

 ホテルとお食い初めプランの予約をすれば、普段の旅行準備に加え、子どもに着せる衣装を持参するだけでOKなので、お食い初めの準備は衣装のみ。


それも産後の退院時に着せるベビードレスを活用したため。準備は予約だけでした。


慣れないお食い初めの準備をするより、旅慣れしている筆者にとっては旅行に行く準備の方がラクでしたよ。


②遠方の両親も誘いやすい

 自宅で行う場合、祖父母(自分たちの両親)が遠方ですと、両親に自宅で泊まってもらうことになります。しかし、筆者の家には客室やお客様布団がなかったので、遠方の両親を誘いにくい状況でした。


ホテルでお祝いですと、旅行がてらで行きやすく、部屋も別でとれるのでお互いゆったりすることができます。


両家の両親も誘いやすかったですよ。


③産後のリフレッシュ旅行になる

 旅行好きの筆者にとって、妊娠後期、出産、産後の気軽にお出かけのできない時期はストレスそのものでした。


特にバイクも乗るライダーですので、妊娠した時点でバイクの運転も控えていたため、お食い初めの時期は旅に出たい欲がかなり高かったです。


旅行に行くことで家事からも解放されてリフレッシュできました。


ご家族の状況に合わせて、楽しいお食い初めを


近頃のお食い初めは半数以上が自宅で行っています。


お食い初めを自宅で行う(54%)

お食い初めを祖父母宅で行う(24%)

お食い初めを飲食店(18%)・ホテルで行う(4%)


しかし、「自宅でママがお食い初めの料理を作る」のは14.6%と少数です。


令和の時代は「誰もが一緒」ではなく、個人の事情を尊重する時代。

ダイバーシティが重要視される時代です。


昔とは状況が違います。

古き良き文化を取り入れつつ、今の時代に合った楽しみ方が筆者は一番だと思っています。


お食い初めは「子どもの成長」をお祈りする儀式。


形式にこだわることより、その気持ちを込めて楽しむことが子どもの健やかな成長につながるはずです。


ご家族の状況にあわせたスタイルでお食い初めのお祝いをしてみてくださいね。