えびは離乳食後期から使用できますが、アレルギーリスクが高く、弾力があるため噛みにくく離乳食に不向きです。
焦って食べなければならないものではありませんので、幼児食・3歳以降にチャレンジしてもOK。
それでも、保育園などからアレルギー対策や食育の視点により、食べ慣れるために家庭で与えてほしい、と求められることがあります。
えびを離乳食で取り入れる際に注意してほしい点や、取り入れやすいレシピなどをご紹介します。
この記事の目次
- 離乳食でえびは後期からOK!ただしごく少量で!
- えびは3歳以降からでいい!焦らないでいい3つ理由
- 近年はベビーフードもえびを避ける傾向に
- 離乳食でえびを与える時の注意点
- 新鮮なえびの見分け方
- 離乳食で取り入れやすいえびのレシピは「おやき」
- 離乳食のえびは焦らなくていい!
- 全員プレゼント!お食事用「バーバパパのエプロン」
離乳食でえびは後期からOK!ただしごく少量で!
離乳食でえびを取り入れるのは離乳食後期からOK。
ただし、ごく少量のスタートです。
そして離乳食期に無理に取り入れる必要はありません。
何故なら、えびはアレルギーが出やすいため、離乳食では避けたい食材のひとつだからです。
えびは3歳以降からでいい!焦らないでいい3つ理由
離乳食期にえびを取り入れなくてもいい、とお伝えしましたが、離乳食が完了してからも急いで与える必要のない食材なんです。
極端な話ですが、幼稚園に入園する3歳以降でも問題ありません。
アプリ「ステップ離乳食」のえび・かにの特徴でも「早く与える必要もないので3歳以降でも」と明記しています。
それには3つの理由があります。
①アレルギーのリスク
②腸に負担がかかる
③塩分の摂り過ぎ
①アレルギーのリスク
えびはアレルギーを引き起こす可能性がある食材です。
神奈川県衛生管理研究所のデータによると、えびは魚介類の中でもアレルギー発症例が多く、甲殻類のアレルギーは、アナフィラキシーショックなど、重症化しやすいため注意が必要です。
参考:「神奈川県衛研ニュース 神奈川県における食物アレルギーの実態(2006)」(神奈川県衛生管理研究所)
②腸に負担がかかる
えびは消化が難しいため、腸に負担がかかりやすいです。
赤ちゃんの胃腸はまだ未発達のため、負担も大きくなります。
③塩分や調味料の制限
えびには自然に塩分が含まれています。
そのため塩分の摂り過ぎに注意が必要です。
※離乳食期の赤ちゃんの1日の塩分摂取目安は生後6~11ヵ月は1.5g、1歳は3g未満。
近年はベビーフードもえびを避ける傾向に
筆者が出産をしたのは2016年と2018年。
その頃の離乳食後期~離乳食完了期向けのベビーフードには、えびを使用したメニューがいくつかありました。
筆者が愛用していたえびのベビーフード一例
●ピジョン 管理栄養士さんのおいしいレシピ たらとえびのお魚だんご(9ヶ月頃~)
●森永 大満足ごはんえびとブロッコリーのトマトリゾット(12ヶ月~)
しかし、今現在はどちらも生産を終了しています。
筆者が今回調べたところ、いま出回っているベビーフードでえびを主体としたメニューの商品は見つけることができませんでした。
えびは離乳食期に与えなくてもいい、という常識が、ここ近年で急速に業界全体へ広がっていることが読み取れます。
離乳食でえびを与える時の注意点
えびは離乳食で避けたい食材ですが、保育園などに預ける際に、園側から「食べ慣れるように」とお願いされることがあります。
与えること自体は離乳食後期からOKですので、過度な心配はせず、えびを初めて離乳食に取り入れるときに注意すべき5つの点に留意しながらはじめていきましょう。
①新鮮なものを選ぶ
②しっかりと加熱する
③食べやすく消化しやすいようにすり潰す
④ごく少量からはじめる
⑤体調のチェック
①新鮮なものを選ぶ
離乳食でえびを使用するときは新鮮なものを選びましょう。
②しっかりと加熱する
食中毒予防、及び消化に負担がかからないようにしっかりと加熱しましょう。
なお、加熱をすることでアレルゲンが変性するため、アレルギー反応を起こす可能性を減らすことにも繋がりますよ。
③すり潰す・細かく刻む
えびは消化が難しい上に、弾力があるため歯がない赤ちゃんには食べにくい食材です。
与える際は消化しやすいようにすり潰したり細かく切って与えましょう。
④ごく少量からはじめる
えびには塩分が含まれいるためごく少量からスタートしてください。
なお、桜えびは塩分がとても多いため離乳食にはおすすめしません。
⑤体調のチェック
えびを与えた後はアレルギー反応が出ないか、お子さんの様子をしっかりと観察しましょう。
食べ慣れないときは保育園に相談を
とはいえ、なかなか扱いにくい食材で、頭を悩ませるママも多いでしょう。
その場合は、まず保育園に相談してみてください。
えび・かにの除去食対応をしていただけるかと思います。もしくはアレルギー検査をしてもらうのもいいのではないでしょうか。
新鮮なえびの見分け方
新鮮なえびを選ぶポイントはこの3つです。
①色とつやを確認する
②触感をチェックする
③目を見て鮮度を確認する
①色とつやを確認する
新鮮なえびは、明るい赤色やピンク色をしており、つやがあることが特徴です。
色がくすんでいたり、つやがなかったりする場合は、鮮度が落ちている可能性があります。
②触感をチェックする
えびの体表面はなめらかで、触るとつるつるとした感触があります。
新鮮なえびは、触ると弾力があり、体がしっかりしているのが特徴です。
また、体に凹みやへこみがないかも確認しましょう。
③目を見て鮮度を確認する
えびの目をよく観察すると、鮮度が分かります。
目がはっきりとしており、黒っぽく輝いている場合は、新鮮なえびです。
一方で、目がくもっていたり、輝きがなかったりする場合は、鮮度が落ちている可能性があります。
離乳食で取り入れやすいえびのレシピは「おやき」
離乳食でえびを取り入れるなら「おやき」がおすすめです。
みじん切りやすりつぶしたえびを少量活用するのにもってこいのメニューだからです。
少量でもしっかりとえびの風味が感じられるうえに、離乳食後期~完了期は手づかみ食べも盛んになりますのでぴったりなレシピになります。
にんじんや玉ねぎなどの野菜と混ぜると、栄養バランスもとれますよ。
離乳食のえびは焦らなくていい!
えびは離乳食後期、カミカミ期から取り入れることが可能です。
しかし、アレルギーのリスクがあり、噛みにくく、消化がしにくい食材なので、離乳食期に必ず取り入れなければならない食材ではありません。
離乳食期に与える場合、ママの調理負担も大きいので避けられるのであれば幼児食期まで避けて通るのが無難です。
それでも、保育園等へ預ける際には離乳食期からいろんな食材に食べ慣れることが求められます。
そのため、離乳食期に与える際には以下のポイントに留意しましょう。
①新鮮なものを選ぶ
②しっかりと加熱する
③食べやすく消化しやすいようにすり潰す
④ごく少量からはじめる
⑤体調のチェック
0歳の成長が目まぐるしく、ママも常に変化を強いられる状況が続きます。
無理をすると心身への負担が大きくなりますので、力まず、ご自身とお子さんのペースで進めてくださいね。
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