おうちで過ごすとき、ホッと一息つく時に欠かせない「飲み物」。


コーヒーが好きな人もいれば、お茶が好きな人もいます。

お酒が一番の楽しみ!という人もいらっしゃるでしょう。


これらの飲み物で欠かせないのが「水」です。


茶葉やコーヒー豆で味わいは変わるのは当然のことですが、同じ茶葉や豆でも「水」が違えば風味も変わるのです。


今回はおうちで過ごすときの飲み物に使う「水」にフォーカス。

コーヒーやお茶に合う水の質や温度などを知ってよりおいしく楽しみましょう。


この記事の目次


おいしい水を使うと飲み物のおいしさが変わる


家事の合間のティータイムや仕事帰りの晩酌など、おうちで過ごす時間の中で飲み物に癒されるひと時は私たちの生活で欠かせないもの。


できるならおいしい飲み物が飲みたいですよね。

高価な茶葉やお酒もいいですが、予算の都合もありますし、お気に入りの茶葉や焼酎の銘柄がある人もいるでしょう。


実は水を変えるだけでもいつもの飲み物がおいしくなります。


水を変えるだけですから、気軽に取り入れやすいですよ。


水道水から天然水へ

コーヒーやお茶を淹れる時、多くのご家庭では水道水を沸騰させて使用しています。

この水道水を天然水に変えるだけで、味わいが変わるのです。


水道水は塩素で消毒殺菌をしているため、カルキ臭がします。

このにおいや雑味がコーヒーやお茶の風味を損ねることがあります。


特に日本茶の場合、茶葉から進出する成分はおよそ0.3%ほどですので、いかに「水」が大切なのかがわかるはずです。


日本人唯一のワールド・バリスタ・チャンピオンも水が大切!

日本人唯一のワールド・バリスタ・チャンピオンである井崎 英典氏は著書「ワールド・バリスタ・チャンピオンが教える 世界一美味しいコーヒーの淹れ方」でもコーヒーを淹れる時の水の大切さに触れています。


コーヒーのプロであるバリスタも水にこだわっていることから、水選びは欠かせません。


参考:「ワールド・バリスタ・チャンピオンが教える 世界一美味しいコーヒーの淹れ方」(井崎 英典・ダイヤモンド社 2019/12/19)


お手軽なのはウォーターサーバー

天然水のペットボトルを購入して活用するのもいいですが、おすすめはウォーターサーバーです。


ウォーターサーバーであれば、ワンプッシュで冷水とお湯を飲むことができます。

鍋でお湯を沸かす時間もかからず簡単にお湯が出せるので、すぐにお茶やコーヒーを淹れることが可能です。

お酒の水割りも冷水で割ることができるので、冷蔵庫に冷やさずキリっとした冷たさがすぐに楽しめます。


そしてわざわざ買いに出かける必要もありません。


またペットボトルは開栓すると、出来るだけ早く飲む必要がありますが、ウォーターサーバーなら必要な時に必要な分だけ飲めるので無理に飲み干す必要がないのもポイントです。


飲み物をつくる時の「水」で大切な3つのこと


ウォーターサーバーやペットボトルの天然水であればなんでもおいしく変わるわけではありません。


飲み物をつくる時の水を選ぶ時に大切にしてほしいことは以下の3つです。


①温度

②硬度

③無臭


①温度

水の種類も大切ですが、淹れる時の水温もおいしさに影響します。


例えば、紅茶は出来るだけ100℃(90℃以上)のお湯で淹れるとおいしくなりますが、玉露は50℃ほどでじっくり淹れるとよいとされています。


②硬度

硬度とは、水に含まれるカルシウム・マグネシウムの含有量を表す度数のこと。

おいしいお茶やコーヒーをつくる時は「軟水」を選びましょう。


軟水は 0~60mg/L未満のものを指し、日本の水は水道水を含め多くが軟水です。


硬水ですとお茶やコーヒーに含まれている成分(カテキンやカフェイン)と反応して味が淡白になってしまい、香りも減少します。


③無臭

水ににおいや雑味があると、コーヒーやお茶のうまみも減ります。


先ほどもお伝えした通り、水道水はカルキ臭がします。

水道水を使用する場合は、カルキ臭を取り除くため、浄水器に通したり、しっかりと煮沸したりしましょう。


つぎからはコーヒー・お茶・お酒と種類別に楽しみ方を解説していきます。


コーヒーの楽しみ方「水の温度で風味が変化」


前出のバリスタ・井崎 英典氏によるとコーヒーを淹れる時は、約30~50ミリグラムの硬度の軟水のミネラルウォーターがおすすめとのこと。


参考:「ワールド・バリスタ・チャンピオンが教える 世界一美味しいコーヒーの淹れ方」(井崎 英典・ダイヤモンド社 2019/12/19)


さらにコーヒーを淹れる時のお湯の温度も、コーヒーの味わいに影響します。


温度が高いと「苦み」低いと「酸味」

コーヒーの抽出は温度が上がれば上がるほど溶解度は上がるため、お湯の温度の低い方が濃度の低いコーヒーになります。


高温での抽出:酸味も苦味もたくさん抽出される。

低温での抽出:溶け出しやすい酸味が出るが、苦みは控えめに抽出される。


同じコーヒー豆でも抽出する際のお湯の温度によって味わいが変わるのです。


実際、東京都渋谷区にあるコーヒーショップ「THE COFFEESHOP ROAST WORKS」が調べたところによるとお湯の温度で以下のような変化がありました。


◆浅煎りの豆

高い温度(96℃):チョコレートやキャラメルのような甘さ

ぬるい温度(86℃):爽やかなフルーツの酸味・香り


◆深煎りの豆

高い温度(96℃):濃度感のあるしっかりとした口当たり。苦味がきつい。

ぬるい温度(86℃):口当たりは軽い。甘さと苦味のバランス◎。


参考:「最適なお湯の温度とは|コーヒーの味は湯温で変わる(2022.10.07)」


ウォーターサーバーのお湯は85℃前後のものが多いので、そのまま使用すると苦みの少ない丸みのある酸味の飲みやすいコーヒーとなりそうですね。


お茶の楽しみ方「茶葉によって最適な温度が違う」


お茶は種類が多く、茶葉によって最適な温度が異なります。

何故なら、お湯の温度によって浸出するお茶の香味成分が異なるからです。


温度別|お茶の種類

茶葉によって最適な温度の目安をお湯の温度別にまとめました。


100℃

紅茶・ほうじ茶・玄米茶・番茶


80~70℃

煎茶


50℃

玉露


紅茶やほうじ茶など香りを楽しむものはしっかりと沸騰させたお湯を使用しましょう。


特に紅茶は低い温度ですと苦みだけが強くなってしまうので95℃以上で浸出するようにしてください。


水だし可能なお茶もお湯だと香りが豊かに

ルイボスティ・麦茶は水出しが可能な茶葉ですが、お湯で淹れる方がコクがあり香りが豊かになります。


お酒の楽しみ方「水は割るだけではない!」


お水のおいしさが引き立つ飲み物と言えばお酒もそのひとつ。


焼酎のお湯割りやウィスキーの水割りにもウォーターサーバーの水を使えば、お酒の味わいを損ねることなく楽しむことが出できます。


そしてお酒と割る以外にもお酒を楽しむために水が活躍することがあります。


「ロック」「チェイサー」です。


ロックの氷は天然水で

家庭用の製氷機で作った氷よりお店で買った氷のロックの方がおいしい、と感じたことがある人も多いはず。


これには理由があります。


①大きな氷であること

②天然水で作られていること


このふたつです。


氷は小さいとすぐに溶けだしてしまいますが、大きいとゆるやかに溶けだすのでロックの味わいを楽しむことができます。

そして水道水を凍らせた氷はカルキ臭や雑味が出てしまうため、無味無臭の天然水がおすすめです。


家庭でロックアイスをつくるのであれば、「ゆっくり凍らせる」ことがポイント。


凍らせる容器に天然水を入れたら、タオルで巻いてから冷凍庫に入れます。

そして時々、水をゆっくりかき混ぜます。これを繰り返してゆっくりと凍らせるのです。

凍ったらアイスピックなどで砕いてから手ごろなサイズにします。


少し手間がかかりますので、氷に限っては購入するのが簡単かもしれませんね。


チェイサーはリセット役でもある

チェイサーは「お酒のあとに追うように飲むもの」という意味です。

日本では強いお酒を飲むときに、悪酔い防止として出されるお水のイメージですよね。


チェイサーには、悪酔い防止の他にも、お酒の味を楽しむために「お口直し」としての役割があります。


ウィスキーやテキーラなど強いお酒を飲んでいると、香りや味がわからなくなってくることがあります。

そういったときに水を口に含むことでリセットすることで、再びお酒の香りや味を楽しむことができるようになります。

そのため、無味無臭で飲みやすい天然水ならリセットにもぴったりです。


お酒の飲み過ぎは脱水症状や急性アルコール中毒になる恐れもあります。

健康を害しては楽しくお酒を飲むことができなくなりますので、チェイサーの水で胎内のアルコール濃度をさげることも楽しみ続けるコツです。


おいしい水でくつろぎ時間の飲み物をさらにおいしく


おいしい水をコーヒーやお茶を淹れる時のお湯として使うことで、素材の旨みを邪魔することなく香りや味わいを手軽に楽しむことができるようになります。


お酒も水道水ですと雑味を感じやすくなりますが、天然水ならおいしく割ることができます。


水そのもののおいしさも大切ですが、それ以外にも気をつけてほしいポイントは3つです。


①温度

②硬度

③無臭


水の温度によってコーヒーや茶葉から出る味わいは変わりますので、それぞれ適切な温度で淹れてください。

水の硬度は「軟水」を選ぶことで、水に含まれるミネラル成分がコーヒーやお茶の風味を損ねることがなくなります。


そして飲み物は香りも楽しんでこそですので、無味無臭の天然水がおすすめです。



コーヒーは特に水の質や温度で味わいが変わります。


お気に入りの味わいが発見できると、外でも我が家のコーヒーがほしくなるかもしれませんね。


そんなときは、マイボトルにいれて持ち歩けば、お外でもいつもの味が楽しめますよ。



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