BLW(Baby-Led Weaning)とは、イギリス発祥の離乳食への取り組み方のこと。
ペースト状のものをスプーンで与え始める従来の方法ではなく、赤ちゃんに固形状の食べ物を手づかみさせ、赤ちゃんのペースで食べさせることを指します。
赤ちゃん自身の意思を尊重するスタイルなので、「こどもまんなか社会」の実現を目指す日本でも、注目されはじめている離乳食方法なのです。
世界20ヶ国以上で取り組みが広がっている注目の「BLW」。
今回はその方法についてみていきましょう!
この記事の目次
- BLW(Baby-Led Weaning)の特徴・メリット
- BLWの進め方
- BLWの注意点
- BLWと従来の離乳食の違い
- BLWは赤ちゃんの主体的な食事!従来の「離乳食」を食べない子にもおすすめ
- 全員プレゼント!お食事用「バーバパパのエプロン」
BLW(Baby-Led Weaning)の特徴・メリット
イギリス式の離乳食「BLW(Baby-Led Weaning)」はイギリスの保健師であり助産師でもあるジル・ラプレイ(Gill Rapley)氏によって提唱されている新しい離乳食への取り組み方です。
同氏が2008年にイギリスで出版した『「自分で食べる! 」が食べる力を育てる:赤ちゃん主導の離乳(BLW)入門 』は社会現象になるほど注目され、世界へと広がりつつあります。
BLWの特徴「赤ちゃん主体」
BLWの特徴は赤ちゃんが離乳食の食べ始め時を決めることです。
従来の離乳食は「育児マニュアル」に則って書かれている時期に合わせて、親が離乳食を与え始めるタイミングを決めるのが一般的ですね。
それに対してBLWでは離乳食を食べるのは赤ちゃんが食事に興味を持ち、自分の意思で食べたい、と思うときからはじめます。
ハイハイやおしゃべり、歩くと行った赤ちゃんの発達に関する行動は、目安はありますが「自分」で決めて行動に移しています。
親御さんによっては促す方もいらっしゃるかと思うのですが、筆者は『子どものしたいタイミングがその子のベスト!』と思って見守った結果、上の子が歩いたのは『1歳3ヶ月』で下の子は『11ヶ月』と4ヶ月も差があります。
こういった行動の発達と同様に、BLWでは食事も子どもたちが食べはじめる時期を決めるべきなのでは?という考えに基づいており、自分で食べ始め時を決めるのが最大の特徴です。
BLWの5つのメリット
BLWには従来の離乳食にはない以下のメリットがあります。
・赤ちゃんが五感を使って食事を楽しむことができる
・赤ちゃんの口や手先などの発達促進
・赤ちゃんの自尊心や自信が身につく
・ママの離乳食づくりの負担軽減
・食事時間の奮闘が起こりにくい
・赤ちゃんが五感を使って食事を楽しむことができる
・赤ちゃんの口や手先などの発達促進
・赤ちゃんの自尊心や自信が身につく
食事を「おいしい」と感じるには味覚だけでなく、五感をすべて使うことが必要と言われています。
BLWでは、赤ちゃん自身が自分の目で見て(視覚)、手に取り(触覚)、匂いや味を感じながら(嗅覚・味覚)食事ができるので、離乳食の始まりから食事を楽しむことができるようになります。
歯がはえてくると、噛んだ時の音など(聴覚)でも食事を楽しめるようになってきます。
親が主導でスプーンで与えるのと違い、子ども自身が五感を使いながら食事をすることで、口や手先の発達促進にもつながり、子ども主体で進めていることで「できた」が積み重なり、自尊心や自身も身についていくのです。
・ママの離乳食づくりの負担軽減
・食事時間の奮闘が起こりにくい
そして赤ちゃんだけではなく、ママへのメリットがあります。
ペースト状のものをつくる手間は本当に大変ですよね。
産後数ヶ月で、まだママの身体も産後のダメージを抱えていたり、授乳などで睡眠不足であったりする中で、5~10g程度の離乳食をつくるためにすり鉢でする作業は負担が大きかったと、筆者自身も感じていました。
手間暇をかけて、やっと完成した離乳食を赤ちゃんの口元に運び、一口も食べてくれないときはくじけそうになることも。
くじけそうになりながらも我が子と向き合うも、作った離乳食を食べてくれない日々が続くと、ママも食事の時間が楽しめなくなってしまいます。
そうすると赤ちゃんもますます食事が楽しいものではなくなり悪循環に陥るのです。
赤ちゃん主体で固形物からのスタートなら、調理の手間も少なく、負担が少ない分、食事の時間もおおらかになります。
BLWの進め方
BLWの進め方を簡単に紹介します。
①ひとりで座れるようになってから
②スティック状の固形物からはじめる
③親子で同じものを一緒に食べる
④赤ちゃんが元気な時に
①ひとりで座れるようになってから
赤ちゃんが自力で食べるためには座ることが必要です。
腰がすわってからはじめましょう。
まだひとりで上手に座れないときは、クッションなどで支えをつくることも大切です。
支えを使用するときは手が自由に動かせるかチェックしてください。
②スティック状の固形物からはじめる
最初の段階では「太め」「スティック状」からはじめます。
赤ちゃんの手で握りやすく、口に運びやすいからです。
筆者もよく蒸したさつまいもスティックを与えていました。
手づかみ食べにぴったりでしたよ。
おやきもスティック状にカットして与えていました。
③親子で同じものを一緒に食べる
できる限り、親子で一緒のものを食べるのがおすすめです。
なぜなら、それが食べ物だと赤ちゃんがわからなかったり、そもそもどうやってつかんで口に運んでいいかもわからないからです。
ママが一緒に同じものを食べることで、食べ方を学び自分で食べるようになります。
④赤ちゃんが元気な時に
これは従来の離乳食でも言われていることかと思いますが、体調のいい日にはじめます。
自分で食事をすることは赤ちゃんにとっては学びの瞬間でもあります。
疲れている時だと集中できませんので、元気な時間帯を選びましょう。
BLWの注意点
メリットがたくさんあるBLWですが、おこなうにあたり注意する点があります。
①母乳やミルクは今まで通り
②赤ちゃんの口に親が食べ物を運ばない
③食事の際は絶対に目を離さない
①母乳やミルクは今まで通り
BLWでは1歳になるまでは母乳(ミルク)がメインの栄養源とされています。
食事が進んでくると、母乳やミルクは自然と欲しがる量が減っていきます。
つまり、母乳やミルクの減量も赤ちゃん主導で行います。
②赤ちゃんの口に親が食べ物を運ばない
親が食べさせるのではなく、ご飯を赤ちゃんの前に置く、もしくはママから手渡しにて行います。
その食べ物を「食べるかどうか」は赤ちゃん自身が決めるからです。
くれぐれも「少量しか食べていないから」と無理に食べさせたり、食べている赤ちゃんを急かしたりしないようにしてください。
最初のうちはまだうまくできなくて当然ですし、BLWの取り組みはじめは少量しか食べないことが多いです。
③食事の際は絶対に目を離さない
必ず食事中はお子さんから目を離さないでください。
赤ちゃん主導で行うものですが、安全はママが管理します。
食べている間はしっかり観察しましょう。
なお、アレルギーや消化器系疾患などが疑われる場合は、事前に小児科医に相談してください。
BLWと従来の離乳食の違い
BLWと従来の離乳食でははじめる時に3つの違いがあります。
違いのポイントは以下の3つです。
・食べ方
・食べ物の形状
・食べる時期
下記表で比較してみました。
BLW |
従来の離乳食 |
|
食べ方 |
赤ちゃんが手づかみ食べ |
親がスプーンなどで食べさせる |
食べ物の形状 |
固形食 |
ペースト状 |
食べる時期 |
赤ちゃん主導 |
親主導 |
BLWでは食べ始めから赤ちゃん主導で、固形食を赤ちゃん自身で手づかみ食べをして進めていきます。
従来のやり方は、親が赤ちゃんを観察しながら、親主導で離乳食を開始し、ペースト状のものを親が食器を使って食べさせるところから進めていきます。
参考:「従来の離乳食との違い」(一般社団法人 日本BLW協会)
BLWは赤ちゃんの主体的な食事!従来の「離乳食」を食べない子にもおすすめ
BLWは、離乳食のスタートから赤ちゃんに固形状の食べ物を手づかみさせ、赤ちゃんのペースで食べさせるイギリス発祥の離乳食への取り組み方のことです。
子どもが主体的に取り組むことが特徴で、メリットは以下の5つ。
・赤ちゃんが五感を使って食事を楽しむことができる
・赤ちゃんの口や手先などの発達促進
・赤ちゃんの自尊心や自信が身につく
・ママの離乳食づくりの負担軽減
・食事時間の奮闘が起こりにくい
離乳食初期中期ごろのママの離乳食づくりの負担もぐっと減るので、食事を楽しむ余裕も生まれ、親子、双方にとってメリットがある取り組み方なのです。
特に従来の離乳食の「ドロドロ」が苦手で食べない赤ちゃんにもBLWは適しています。
2児の母である筆者も、子どもの離乳食への姿勢が全く違ったので、このスタイルには納得です。
下の子は離乳食後期で軟飯(おにぎり)などを食べていたので、食への興味関心、発達も個人差が大きいものだ、と実感しています。
赤ちゃん主体で始める離乳食「BLW」。
親子にとってメリットがたくさんありますので、双方に無理なく取り入れてみてくださいね。
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