「ティッシュをビリビリしたがる子どもと、どう向き合えばいいんだろう…」

そんな悩みを抱えた時、同じ育児の悩みを持つママさんの存在は何よりの救いになりますよね。今回ご紹介するのは、妊娠をきっかけにInstagramでイラスト漫画の発信を始め、育児に奮闘するママたちのコミュニティを作り上げた「しる子」さん(shiru__ko2)。保育園に通い始めた息子さんと北海道での日常を、温かみのあるイラストで表現されています。


イヤイヤ期と保育園生活

保育園に通い始めて良かったことは、自分の時間ができたこと。「自分の中で思い描いている1日のプランがちゃんとこなせるようになった」と話すしる子さん。その反面、「常に風邪をひいている状態」という保育園あるあるも経験しています。

1歳9ヶ月頃から始まったイヤイヤ期。息子さんは「バナナを自分で皮をむきたかった」「蒸しパンの紙を自分ではがしたかった」と小さなことで泣き出すことも。特に印象的なのは「ママが帽子をかぶらないとダメ」という時期で、「1ヶ月ずっと家の中で帽子をかぶっていました」というエピソードは多くのママが共感できるのではないでしょうか。

しる子さんが心がけているのは「好きなようにやらせる」こと。また「時間に余裕を持つ」ことも大切にしています。「この時間に出かけると思ったら、もうその30分前に出るくらいの意識で。親が時間を管理したり、気持ちのコントロールが大事」と語ります。


妊婦の転落事故から始まった育児漫画の道

しる子さんがイラスト漫画を描き始めたのは、息子さんを妊娠したのがきっかけでした。小学5年生からパソコンでイラストを描き始め、高校生時代にはフリーのイラストレーターとして活動していましたが、大学入学を機に一度はイラストの世界から離れていました。

妊娠後期に、ベッドから転落して恥骨を折ってしまったんです。その『骨折妊婦』のエピソードからフォロワーさんが増え始めました」

そんな予想外の出来事がきっかけで、育児漫画を描き続けることになったしる子さん。もともとアパレル業界で働いていましたが、現在は退職し、イラストと漫画の仕事をメインにしています。


漫画制作と育児の両立

漫画制作は息子さんの昼寝の時間や保育園に行っている時間を活用。1ページ作成に2時間以上かけることもあるという丁寧な作りが特徴です。

「私の特技が、かわいい目を引くイラストだと思っていて。時間がかかったとしても、表紙だけでもいいから、とりあえずかわいいものを」と意識しているそうです。


感動を呼んだおじいちゃんの思い出

最も反響があった投稿は、旦那さんのおじいちゃん(息子さんから見るとひいおじいちゃん)のお話。がんで余命宣告を受けていたものの、ひ孫の誕生を見届け、かわいがってくれたというストーリーで、多くの共感と感謝の声が寄せられました。


イラストで広がるママたちのリアルなつながり

しる子さんのアカウントの特徴は、フォロワーさんとの距離の近さです。DMは基本的に全て返信し、コミュニケーションを大切にしています。

「フォロワーさんも写真を送ってくれるんです。子どもの成長の様子や、『うちの子もこういうことしますよ』という共有も。自宅保育をしているときは、みんなで『頑張ろうぜ』みたいなノリでやっていけたのが、すごく大きかったです」

さらに驚くのは、オンラインで知り合ったママたちとリアルな交流も積極的に行っていること。家に招いたり、オフ会を開いたり、カフェで子ども連れで集まったり、プールに行ったりと様々な形で交流の場を作っています。

「同年代の子どもたちのママなので話が合うんです。みんなで集まって企画するのが楽しいですね」


ママとして、クリエイターとして


しる子さんの今後の目標は、在宅ワークを続けながら息子さんの成長を見守ること。「インスタグラムは趣味の延長線上ですけど、家で働くためのきっかけになれば」と話します。

最後にフォロワーさんへのメッセージを頂きました。

「いつも見てくれてありがとうございます。コメントで励ましてもらったり、『嬉しい言葉で励まされました』というのもいただくんですけど、こちらこそって感じです。楽しく自由に更新していくので、気楽にコメントやDMください」

しる子さんのアカウントは、育児の悩みや喜びを共有できる温かいコミュニティ。育児に奮闘する日々の中で、同じ気持ちを持つママたちと繋がることで、ひとりじゃないと感じられる大切な場所になっています。




しる子さんのInstagramはこちら(shiru__ko2/