「離乳食って楽しいなって思ってるんです」


そう笑顔で話すのは、1歳3ヶ月のお子さんを育てるりみさん。周りのママ友からは「珍しい」と言われることもあるそうですが、毎日の離乳食作りを心から楽しんでいます。


離乳食に悩む新米ママにとって、この言葉はとても心強く聞こえるのではないでしょうか。でも、りみさんも最初から楽しめていたわけではありません。不安でいっぱいの気持ちから、どのようにして「楽しい」と思えるようになったのでしょうか。


最初は不安でいっぱいだった

離乳食を始める前のりみさんは、多くの新米ママと同じように不安を抱えていました。


「始める前は不安の方が大きかったですね。ちゃんとしなきゃっていうプレッシャーと、いよいよ始めるのかっていう気持ちで。アレルギーのこともあるし、あげるタイミングも大事だし、食べなかったらどうしようって」


ブレンダーは必要なのか、保存容器はどのサイズを何個用意すればいいのか。初めてのことばかりで、準備段階からハードルの高さを感じていました。


でも今では、離乳食作りを「ゲーム感覚」で楽しんでいます。


「食材を1個ずつクリアしていく感覚が楽しいんです。後期になると食べられる食材や硬さ、調味料が増えて、いろんなレシピの幅が広がる。それはそれでまた楽しくて」


楽しめるようになった3つの理由

りみさんが離乳食を楽しめるようになったのには、理由がありました。


食事の大切さを実感していたこと

りみさんは以前、食事管理で10キロのダイエットに成功した経験があります。「やっぱり食事の力は大きくて。体力もついたし、エネルギーがみなぎるようになりました。食生活や生活習慣って本当に大事だなって思っているんです」


自分自身が食事の重要性を実感していたからこそ、子どもにも「健康になってほしい」「好き嫌いのない子になってほしい」という強い思いを持てました。


料理への基礎的な経験

学生時代にクッキング教室に通い、ケーキ、パン、料理すべてのコースを修了していたりみさん。包丁を持つことへの抵抗感がなかったことも、離乳食作りのハードルを下げてくれました。


「どうせやるなら楽しく」のマインドセット

何より大きいのは前向きな考え方。「大変な部分ももちろんあるんですけど、どうせやるんだったら楽しくやりたい。これは離乳食以外でも私の共通する思いです」


好き嫌いのない子に育てたい


りみさんが特に大切にしているのは「好き嫌いのない子に育てたい」という思い。その理由を聞くと、将来を見据えた温かい親心が見えてきます。


「好き嫌いがない方が将来、人付き合いする時に楽だと思うんです。例えばデートする時に野菜が全然食べられないと、行ける店が限られてしまう。結婚して家族でご飯を食べる時も、お互いに面倒かなって」


最近では、以前は普通に食べていた人参スティックを嫌がるようになったお子さん。でも、りみさんは工夫を重ねます。


「大きめだと嫌がるみたいだったので、細かいみじん切りにしてご飯に炊き込んだら食べるようになりました。騙されたと思ってます(笑)」


こんな風に、子どもの様子を見ながら楽しく工夫を重ねているのです。


夫婦で協力する離乳食ライフ

りみさんの離乳食ライフを支えているのは、協力的な旦那さんの存在。「夫は授乳以外は多分全部できると思います。おむつ替えやお世話、寝かしつけも全部できるんです」


離乳食に関しては、りみさんが主体的に調べたり作ったりしていますが、旦那さんもしっかりサポート。ストックには何が何グラム入っているか全部書いてあるので、お留守番の時は旦那さんが献立を組み合わせて食べさせてくれます。


「パパの途中参入が難しいのが離乳食の特徴だと思います。一緒にやるなら、スタートから一緒に離乳食のことを勉強したほうがいい思いました」


レシピは感覚派で自由に

りみさんの離乳食作りで印象的なのは、レシピに縛られない自由な発想。


「調べながら作ることもありますが、結構感覚で作ることも多いんです。この食材とこの食材を使って洋風の味付けにしたらこれかな、とか」


最初は離乳食の本を1冊購入して基礎を学び、その後はインスタグラムで先輩ママのレシピを参考にしながら、自分なりのアレンジを加えていったそうです。


あなたも離乳食を楽しめるように

もちろん、毎日が順調というわけではありません。遊び食べで大変な時期もあったし、食べムラに悩むこともある。それでも「どうせやるなら楽しく」の気持ちで、子どもと一緒に食事の時間を楽しんでいるりみさん。


「自分1人のお昼だったら卵かけご飯で済ませちゃうこともあります。でも家族で食べるとなると、盛り付けを綺麗にしたり、栄養バランスを考えたり。子どものためにできることを考えていると、楽しくできるという面もあります」

子どもへの愛情が、離乳食作りのモチベーションになっているのですね。


りみさんのお話を聞いていると、離乳食に対する見方が少し変わってきませんか?

大変、面倒、不安…そんなネガティブな気持ちも、ちょっとした工夫や考え方の転換で「楽しい」に変わるかもしれません。




りみさん(fpmama_gohan

1歳のお子さんを育てるママ。炊飯器フル活用の簡単離乳食レシピのリールがわかりやすく、はじめての人も失敗しないレシピをが人気。