出産後、体重計に乗ってみると思った以上に減っていなかった、むしろ太っている、なんてことはありませんか?もしくは母乳育児をすると、母乳の分一気に痩せると聞いていたけど全然痩せない、むしろ太っている、という方もいらっしゃるかもしれません。今回は産後に体重が元に戻らない、太ってしまう理由についてみていきたいと思います。
この記事の目次
- 産後、4人に1人が「体重が戻らない」
- 産後に太る原因は食事にアリ?!
- 私の産後の体重エピソード~痩せるどころか太った1年~
- 食事量が太る原因に!だけど産後の無理な食事制限は禁物
- 焦らず長期スパンで体重を戻そう
産後、4人に1人が「体重が戻らない」
産後は出産して、赤ちゃんが体外に出ると羊水や胎盤も排出され、その分体重は減ります。しかし、妊娠前の体重には戻らない、そのあとも減ることがない、という人が25%、つまり4人に1人はいらっしゃるという状況に。
近頃はママタレやママモデルなどが、産後2ヶ月で元の体形に戻った!などとマスメディアで話すことも増えていますが、それも実際は3割程度のようです。
とはいえ、やはり「妊娠前の体重に戻したい」のが女心。どうして太ってしまうのでしょうか。
産後に太る原因は食事にアリ?!
産後に体重が戻らなかった、リバウンドしてしまったママたちの声をみていきましょう。
食事量の増加
疲れるとつい食べてしまって反省しています。
10キロくらい痩せたので安心して食べ過ぎてしまい、半分くらい戻ってしまった。
母乳をあげているときは栄養取らなければ…と、つい食べ過ぎてしまう。
完全母乳のため夜中にお腹空いてしまい、食べてしまった。
せっかく順調に減っていった体重や体型も食べ過ぎて、少し増えつつある…。
ストレスによる暴飲暴食
ストレス発散に暴食をしてしまう。お昼子供と2人の時にごはんを二合くらい食べてしまったり、あまり噛まずに飲み込むように食べてしまったりしました。
食事量を減らすダイエットはダメでした。ストレスがたまって、結局反動でドカ食いしてしまいました。育児は体力勝負だし、母乳のこともあるので、食事制限は1番ダメだと反省しました。
甘いものを食べすぎた
子どもがまとまった時間寝てくれるようになり、一人の自由な時間が増えると、ついつい甘いものに手が出てしまいました。
ついついお菓子を食べてしまうこと。お昼ご飯をしっかり食べるようにしたい。
疲れが溜まっているのか甘いものや菓子パンがやたら食べたくなってしまう
運動不足や新陳代謝の低下
卒乳後にリバウンドしました。育児で運動不足なのもあるかも。
短時間睡眠だと、代謝が落ちるのか、なかなか痩せないですね。
どうやら産後に太ってしまうのは「食べすぎ」が原因のようですね。また、妊娠中から産後の育児中までどうしても運動不足になりやすいため、食べた分を代謝できてないということもあるようです。
私の産後の体重エピソード~痩せるどころか太った1年~
混合育児の友人から「授乳で痩せるよ!妊娠前より10キロやせた」と聞いていたのですが、私は産後体重が全く減りませんでした。
出産直後に、子どもの体重分と胎盤、羊水分は減りましたが、妊娠前より1キロほど太った状態。(ちなみに妊娠前に半年で6キロくらい増量していました…。人生最大値からの妊娠でしたので、妊娠前に戻っても、太っているという気分…。)
気づけば1年かけて徐々に増量
母乳の出が悪くミルクと半々の割合での混合育児だったためなのか、体重は減ることなく妊娠前より1~2キロ多めの状態を行ったり来たりしていました。
生後6ヶ月で生理が再開し、それと同時に子どもが母乳を飲まなくなったためミルク育児に切り替えたあと、さらに2キロ増えました。
「これはいよいよやばいな。人生最大に重い…」という状態になり、ようやく本格的にダイエットを開始。実に産後1年たってからのことでした。
太る原因は食生活の乱れ
なかなか痩せないので気にはなりつつも、乳児がいる生活はどうしても自分の身体のことは後回しになってしまいがちになります。
その結果。
・夜間も起きるせいか食事の時間が不規則になった。
・授乳中は栄養も考えていたが、卒乳後は「食べられたらいい」に。
・育児家事に追われ、気軽に食べられるパンやお菓子を食べるようになった。
・離乳食の作りすぎた分を食べてしてしまう。
・子供が昼寝をしているうちに「今しか食べれない」とドカ食いをしてしまう。
上記のような食生活にずるずるとなってしまう事態に陥ってしまったのです。
運動不足を解消すべく始めた運動で軽いぎっくり腰に
また、自分で歩くことができない乳幼児がいるとどうしても外に出るのがおっくうになり、運動不足になっていることも痩せない原因のようでした。
特に、産後半年たったころに運動不足を解消すべくスクワットをやったことで軽いぎっくり腰に。しばらく整体院に通うことになり、更なる運動不足に繋がりました。
妊娠・出産・育児で、ママの身体は意外とダメージを受けていたり、蓄積していたりするようです。体重を戻すことも大切ですが、まずは自分の身体の機能そのものを戻すことが最優先だな、と強く感じました。
食事量が太る原因に!だけど産後の無理な食事制限は禁物
産後の食事量が太る原因のひとつであることが見えてきました。それではその食事量をコントロールする食事制限のダイエットをすればよいのですが、リスクもあるようです。
産後に食事制限をしたママ達はどのような結果になったのでしょうか。
食事を減らすのはリバウンドにつながった。
食事制限は効果がよくなかった。
子育てで、ただでさえストレスなのに好きなものを我慢することで、さらなるストレスで肌荒れが悪化した。
ご飯抜く。エネルギー足らず逆効果。
食べないってことはしてはダメ! 忙しくて朝昼食べ忘れて夜だけ食べても痩せるかと思ったが変わらないし、むしろ痩せにくい体になった!
もやしで置き換えしたら体調を崩しました。
食事量をコントロールするのはストレスになるし完母の場合は栄養面でも心配なのですぐやめた。 しっかり食べて、その分子どもと散歩したり一緒に遊んだりして消費エネルギーを増やす工夫をしたほうが結果的にプラス要素が多い気がします。
産後に痩せるべく、食事制限をした結果、多くの人がリバウンドや体調不良などを起こしているようです。産後は自分の身体の変化や慣れない育児で思った以上に、無理をしているのかもしれませんね。
その状態で食事制限をするのは更に無理を重ねることに繋がる可能性もありますので、無理な食事制限は控えたほうがよさそうです。
焦らず長期スパンで体重を戻そう
産後に痩せやすい、痩せにくいは人それぞれです。年齢や体質、さまざまな要因が関係しています。そのため、産後に体重が戻らない人は周りの情報に流されず、慌てすぎないことが大切です。
早くやせたい、元の体重に戻りたい気持ちは痛いほどわかります。しかし無理をしてリバウンドや体調を崩してしまっては元も子もありません。まずは自分の心と身体の健康を優先してください。心と身体の双方が健康な状態になってから、体重を落とす取り組みをはじめましょう。
【調査概要】
期間: 2017年8月18日~8月22日
方法: カラダノ―トママ部調査
対象: 妊娠中・育児中のママ部ユーザー(N=156)
(Photo by:写真AC)