ママにとって、離乳食は未知の世界。


食材の大きさや固さ、アレルギーの有無など、分からないことや心配なこともたくさんありますよね。


2人目、3人目と経験していても、赤ちゃんによって離乳食の進み方は異なるので、手探り状態で進めることもしばしばでしょう。


特に、3大アレルギーのひとつである「卵」を使った離乳食の進め方に、悩んだり疑問を持ったりするママも多いのでは?


そこで今回は卵の離乳食について、いつから始めたらよいのか、おすすめの進め方、注意すべき点など、管理栄養士の視点からお伝えします。


この記事の目次

卵は離乳食初期からスタートしていい?


離乳食の卵は、卵黄と全卵に分かれます。


卵黄は、お粥や野菜、たんぱく質などに慣れてきた離乳食初期生後5~6ヵ月※)以降からスタート

※2019年4月より厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」が改正。卵の開始時期を遅らせることで、アレルギーを発症するリスクが高まるとの考えから、卵を与えてよい時期がこれまでの生後7〜8ヵ月から生後5〜6ヵ月に前倒しされました。


参照元:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」の策定について


しかし、パパやママが卵アレルギーを持っている場合は、この限りではありません。


かかりつけの医師に相談して、卵の開始時期を決めましょう。


卵白を含む全卵は、離乳食中期(生後7~8ヵ月)以降からスタート。


なお、卵白には「オボアルブミン」や「オボムコイド」というアレルギーの原因となる成分が含まれているため、進め方には注意が必要です。


参照元:授乳・離乳の支援ガイド (2019 年改定版)(案)


離乳食における卵の進め方のコツ


時期 卵黄or全卵

離乳食初期

(生後5~6ヵ月)

卵黄 ひとさじから

離乳食中期

(生後7~8ヵ月)

卵黄~全卵 卵黄1個 慣れてきたら全卵1/3

離乳食後期

(生後9~11ヵ月)

全卵 全卵1/2

離乳食完了期

(1歳~1歳6ヵ月)

全卵 全卵1/2~2/3

参照元:授乳・離乳の支援ガイド (2019 年改定版)(案)


卵はたんぱく質にあたります。


そのため、お粥→野菜→豆腐とステップを踏んでから、卵を取り入れましょう。


はじめて卵を与える場合は、固ゆでにした卵黄をひとさじだけ与えます。


アレルギー反応がなければ、表のように量を増やしていってくださいね。


卵の離乳食を進める時の注意点


卵は特定原材料7品目のひとつ。


また、大人とは食べ方も異なるので、注意すべきポイントがいくつかあります。


 注意1.卵アレルギーの症状


卵は、アレルギーの出やすい食材。子供の食物アレルギーの中で、最も多い割合を占めるのが卵アレルギーです。



参照元:平成 27 年度 食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業 報告書


卵アレルギーを発症すると、どのような症状が現れるのでしょうか。


(1)皮膚

  • ・口の周りや耳のかゆみや赤み
  • ・皮膚のかゆみ(首回りやお腹周りからかき始めることが多い)
  • ・柔らかい部分(口の周り・首回り・お腹等)に蕁麻疹や湿疹が出る

(2)消化器

  • ・強い腹痛
  • ・嘔吐
  • ・下痢や酷い時は血便が出る

(3)呼吸器

  • ・咳、くしゃみ、鼻水
  • ・呼吸するたびに喘鳴が出る
  • ・呼吸困難
  • 症状には個人差がありますので、記載してあること以外の症状が出ることも。赤ちゃんの様子を見ながら慎重な離乳食の進め方をしましょう。


    初めて卵の離乳食を与える際には、他の食材同様、1日1回1さじからにします。

  • 小児科の空いている時間帯に与え、様子に変化があったらすぐに受診することが大切です。

注意2.卵には完全に火を通す


大人は生卵や半熟卵を食べてもOKですが、離乳食期にはNGです!他の食材と同じく、卵も完全に加熱してから与えるのが原則。


その理由は、


  • ・サルモネラ菌が死滅するから
  • ・生卵ほどアレルギー性が強いから

の2つにあります。


少しでも安全に食べさせるために、加熱することを守ってくださいね。


注意3.卵を続けて与えないように気を付ける


卵の離乳食を開始して慣れてきた頃であっても、毎日与え続けるのはよくありません。偏った食事や離乳食はアレルギーの原因になることも。


2~3日程度間をあけるサイクルがおすすめです。


 

美味しい卵なら生協がおすすめ!


もちろんスーパーマーケットでも美味しい卵を手に入れることができますが、さらにおいしい卵を求めるなら生協がおすすめ!


卵って毎日のように消費しますよね。そこで生協は、


毎日の食卓に欠かせないたまごは、できるだけオーガニックなものを選びたい


そんなママの気持ちに応えて、黒富士農場の「リアルオーガニック卵」の取り扱いをはじめたそう。


自然豊かな黒富士農場の敷地内には清らかな湧水が流れており、そこで育った鶏は健康そのもの。卵商品へのこだわりが強いのも、生協の特徴です。


出典:ヒトとコトと


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卵は優れた栄養源!


卵は完全栄養食と呼ばれるほど、たんぱく質、脂質、ビタミン(ビタミンC以外)、ミネラルがバランスよく摂取できる食材です。


中でも、アミノ酸(たんぱく質を構成するもの)のバランスが最高!


必須アミノ酸という、食品から補わなければならない栄養素、9種類すべてを摂取できます。



参照元:卵をタンパク質摂取に活用しよう!卵の栄養成分・カロリーと活用レシピ MORINAGA 森永


特に、毎日目覚ましく成長している離乳食期の赤ちゃんにとって、必須アミノ酸はとても大切。


離乳食に卵を取り入れて、上手にアミノ酸を摂取しましょう!



卵黄のみを使った離乳食レシピ(離乳食初期~離乳食中期


卵は、肉や魚のように下ごしらえが大変でないところも、ママにはうれしいポイント♪


上手に取り入れて、楽して栄養満点な離乳食を作ってみましょう!まずは、卵黄のみ使った離乳食からスタートします。


1.卵黄粥


初めて卵を口にする時は、ゆで卵の卵黄からスタート!卵黄をだしで溶いたものを与えてもOKですが、ここでは食べ慣れたお粥と一緒に食べる卵黄粥のレシピを紹介します。


卵黄特有のモサモサ感も薄れて、赤ちゃんも食べやすくなりますよ!


>>レシピはコチラ<<


2.卵黄スープ


卵黄だけを使ったスープも人気メニューのひとつです。スープに卵を入れると、ふわふわで口当たりも◎。


とろみをつけると、食べさせやすくなります。


冷凍保存している野菜スープなどを活用して作ってみましょう♪あっという間にできるので、時間がないときの一品としてもおすすめです。


>>レシピはコチラ<<


3.卵黄だけのオムライス


卵黄に慣れてきたら、オムライスにチャレンジしてみませんか?肉や魚、野菜などいろいろなものを入れられるので、これひとつで食事が完結するお助けメニューです♪


苦手な食材も、まろやかな卵のおかげで食べやすくなるかも。


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4.卵黄プリン


卵黄がクリアできたら、プリンも作れます♪


卵黄と粉ミルクだけで作れるので、家にあるものだけでササッとデザートができるのがポイント!砂糖不使用なのもうれしいですね。


作り方のポイントは、プリンを加熱するときに弱火にすること。火加減が強すぎると、”す”が入る原因になります。


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全卵を使った離乳食レシピ(離乳食中期~離乳食完了期)



卵黄に慣れたら、離乳食中期の後半(生後8ヵ月ごろ)から全卵の離乳食レシピをスタート卵白には、アレルギー成分が入っているため慎重に進めていきましょう。


1.しらすの卵おじや


しらすのほんのりとした塩気がおいしいレシピ。材料を耐熱容器に入れて、電子レンジで加熱すれば完成するので忙しい朝食にもおすすめです。


はじめての全卵メニューにいかが?


>>レシピはコチラ<<

2.野菜たっぷりオムレツ



ふわふわでやさしい口当たりのオムレツは、モグモグする練習にもピッタリです!


電子レンジで作るメリットは、時短になるだけでなく、フライパンで焼くよりも柔らかく仕上がること。


ちなみに、レシピにある野菜にこだわらなくてもOK。ストックしている野菜や、冷蔵庫にある野菜を上手に使ってくださいね。


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3.フレンチトースト


甘くてふわふわのフレンチトーストは、赤ちゃんにも人気のメニューです♪レシピでは丸パンを使っていますが、食パンに変更してもOK。


おやつや朝食メニューに作ってみませんか?


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4.ミニキッシュ


こちらはパイ生地なしのキッシュです。手づかみ食べの練習にもピッタリ♪冷凍保存もOKなので、時間があるときに多めに作ってみてくださいね。


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5.卵サンドイッチ


離乳食完了期(1歳~1歳6ヵ月)になったら、マヨネーズを使ったサンドイッチもOK!ただし、マヨネーズだけだと脂質が多くなるので、半分はプレーンヨーグルトに置き換えてください。


少し塩こしょうを足せば、大人もおいしく食べられますよ。


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6.三色丼



大人と取り分けができるレシピです。鶏そぼろは豆腐を使っているので、ふわふわで食べやすいのもポイント。


家族みんなで食べられるおいしいレシピを、ぜひ作ってみてくださいね。


>>レシピはコチラ<<


微妙に余った卵はどうする?


卵を余さず使えるようになるのは、離乳食完了期(1歳~1歳6ヵ月)以降。


それまでは、中途半端に卵が余ってしまいますよね。捨てるのはもったいないので、大人の料理に使いましょう!


全卵の余りは大人の卵料理に使えますが、1個分の卵白が余っても使い道がないので困る人も多いのでは?


そこで、卵白を冷凍保存することをおすすめします。何個かためて、料理やお菓子作りに活用してみて。


卵白の保存方法


卵白がたまったら、料理やお菓子作りに活用してみてくださいね♪


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卵白の炒り卵


卵白だけでもおいしい炒り卵が作れます♪ピザ用チーズがポイント。


>>レシピはコチラ<<


サクサクメレンゲクッキー


材料2つで、サクサクのおいしいメレンゲクッキーが完成!作り方もとても簡単なので、ぜひチャレンジしてみて。


>>レシピはコチラ<<


バターフィナンシェ


お菓子屋さんのようなフィナンシェがおうちでも作れます。


卵白をメレンゲにしなくてもいいところがポイント。


>>レシピはコチラ<<

卵の離乳食は赤ちゃんの様子を見ながら進めよう


卵は栄養満点で調理がしやすい食材!


離乳食初期(生後5~6ヵ月)から卵黄を取り入れてもOKになったので、ますます活躍する機会が増えそうですね。


しかし、アレルギーの心配があるので、ひとさじずつ与えて赤ちゃんの様子を見ながら進めてみて。


また、パパやママに卵アレルギーがあるなど、卵を使った離乳食に不安があるときは、ぜひかかりつけのお医者さんに相談してみてください。


上手に卵を取り入れて、おいしくて栄養◎の離乳食にチャレンジしてみましょう!


(Photo by:写真AC