働くママにとって、死活問題とも言える保育園事情。特に東京都の保活は、待機児童も多く想像以上に大変な思いをした、もしくはしているパパママも多いはず。


今回は、東京都の待機児童数や保育園に入るための対策をご紹介!保育園入園の決め手は、何よりも最新情報をゲットすることがとても大切です。


ぜひ参考にして頂いて、東京都の保育園に無事入園できることを祈っています。


この記事の目次

東京都の保育園:待機児童はどれぐらいいる?

まずは、待機児童の定義と全国と東京都の待機児童の実情についてご紹介します。


待機児童とは?


待機児童(たいきじどう)とは、子育て中の保護者が、保育所または学童保育施設に入所申請をしているにもかかわらず、入所できない状態にある児童のことを言います。


保育園設立を進めているものの、年々増えているのが現状です。


待機児童数は全国にどれぐらいいる?


厚生労働省の調査によると、2017年10月現在で待機児童数は全国に5万人を超えることが分かりました。


これは、2016年に比べて約7,500人増えた結果とのこと。これは、7500人のママが働く機会を失っているとも言えますよね...。


この待機児童数が増えていく問題は、ご家庭の収入が減っていることはもちろん、日本の経済にも影響が出ていることは言うまでもありません。


東京都の待機児童数は?


東京都のHP情報によると、8,586人の待機児童数がいるとのこと。


東京23区別の待機児童数を見てみると、


1)東京都 世田谷区 861人


2)東京都 目黒区 617人


3)東京都 大田区 572人


という結果になりました。


各区により住民の大小もあるため、数値による単純比較はできないものの、世田谷区の待機児童問題はやや申告と言えそうです。


という私も、世田谷区在住。周りのママ友を見ていても、夫婦で2人とも共働きかつフルタイムの状況でも、第1子(特に1歳児)を認可保育園に入れるのは、相当苦労している様子がうかがえます。


東京都の保育園:待機児童数が少ない街はどこ?(2018年時点)


さきほどは東京都での待機児童数が多い街を紹介しましたが、ここでは東京都での待機児童数が少ない街を紹介します。


・東京都 杉並区 0人


・東京都 豊島区 0人


・東京都 千代田区 0人


なんと、東京都でも住む地域によっては待機児童数が0のエリアもあるのです!


豊島区は17年・18年と2年連続で待機児童数はゼロ、千代田区は14年から17年の4年連続で待機児童数ゼロを実現しています。


探せば、待機児童がゼロの地域も東京都にはあるんですね。


特に千代田区は、東京都の中心地でもあるので、引っ越せばパパママの仕事場が近くなるというメリットも!


千代田区は、今流行りの「職住近接」を叶えるには最適の場所といえそうです。


待機児童ゼロ!東京都杉並区の取り組みは?

先ほどご紹介したように、東京都杉並区では待機児童数ゼロを最近実現したため、今注目が集まっているエリアです。


杉並区は、少し前まで世田谷区と並んで待機児童数が多かった自治体の一つでした。


そんな杉並区は、待機児童ゼロに向けて、自治体ではどんな取り組みを行ったのでしょうか。ここでは、杉並区が実施した待機児童ゼロに向けた取り組みを紹介します。


待機児童ゼロの取り組み1.きっかけはママの声から


待機児童数が減らない現実に見かねて、子供を持つママたちが区役所で抗議活動を行ったことがきっかけでした。


「入れない」と嘆くだけではなく、勇気を持って自治体に働きかけたママたちは、同じママとしてその行動力のすごさを実感します。


待機児童ゼロの取り組み2.保育園を急ピッチで増設!


杉並区では、働くママたちの声を受け、保育園増設を急ピッチで進めるものの、それ以上に住民が増えているため追いつかない状況でした。


しかし、なかなか減らない待機児童をきっかけに「緊急事態宣言」を発令!公園や学校隣接地、区有施設を使い、保育園設立を決意したのです。


驚くべきは、杉並区の認可保育園の入所状況!なんと、70%の子供たちが認可保育園に入所していると言われています。


待機児童ゼロの取り組み3.公園エリアに保育園開設も


もともと公園になっていたエリアにも保育園を開設。住民の反対も強かったようですが、自治体が思い切って保育園開設に踏み切ったのです。


住民すべての要望を取り入れることは難しいですが、優先順位を決めて実現した姿に感動した住民も多かったのだとか。


待機児童ゼロの取り組み4.今後も認可保育園開設に向けた取り組みを行う


現在は待機児童ゼロを実現した杉並区ですが、今後も引き続き認可保育園設立に手を抜くことはありません。


杉並区に住んでいるママ友がいますが、商業施設も多く、公園や緑もあるので子供を育てるのにとても良い環境と言っていました。


杉並区は待機児童ゼロを実現した背景には、ママの声と行動力がきっかけといっても過言ではありません。


当時、ママの会の代表をつとめた方はこんなことも言っています。


当事者が声を上げ、行政が初めて深刻さを分かってくれたと思う


日常的に行政と市民が意見交換する土台があればいいと思います。

(出典:朝日新聞)


文句を言うだけでなく、政府へ対等に意見をしたことで待機児童が解消されたとは、私を含め、働くママは見習うべきところがあるなと感じます。


杉並区の待機児童ゼロに向けた詳しい取り組みを知りたい方は、こちらをご覧ください。


>>東京都杉並区のHPはこちらから<<


保育園に入れなかったら・・ママが働く選択肢

保育園に入れなかった場合、様々な選択肢があると思います。ここでは、働くママの選択肢と、私自身が経験した保活についてもご紹介できればと思います。


働くママの選択肢1.育休を延長する


会社が許す限り、育休を延長するというのも一つの手!私のママ友は、1年半以降は無給になるものの、在籍するという選択をしました


在籍期間、趣味の洋服コーデをインスタグラムに投稿するようになり、今ではインスタグラムの仕事も少しずつ入ってきているようです。


働くママの選択肢2.退職して専業主婦に


こちらも意外と多い、働くママの選択肢のひとつ。子供が小さいうちは一緒にいたいというママも多いはず。


経済的には苦しくなる家庭は正直多くなると聞きますが、子どもが小学生に入るタイミングでパートに復帰する選択をするママも多くいます


働くママの選択肢3.ベビーシッターにお願いする


ベビーシッター=お金持ちが雇うもの、という認識があるママも多いはず。しかし、最近では、お手頃価格でベビーシッターを雇えるようになってきました。


フルタイムで預けるのはやはりお金がかかることですが、たとえ収支がマイナスになっても働くことを優先するママは意外と多いという現実もあります。


収入に関係なく、本気で仕事を続けたいママや高収入のママが利用している場合が多いです。


働くママの選択肢4.退職してフリーランスに


こちらは、私自身が選択した道。新卒で入社した会社を辞め、フリーランスに転身しました。


ありがたいことに、仕事を紹介してくれる友達に恵まれ、職場に恵まれ、今では会社員時代のストレスもなく、子どもと向き合えています。


結果として、子供が寝た後に仕事をしたり子連れで会議に参加したりと、新たな働き方を模索する日々ですが、充実度は高いです。



以上、4つの選択肢を紹介しました。


待機児童が解消されているとはいえ、保育園に入れる保証は100%あるわけではありません。保活失敗した場合のことも、少し考えておくのがおすすめです!


東京都でも、事前リサーチで待機児童ゼロの地域に住める!

待機児童問題ですが、まだ全国に5万人以上いるものの、各自治体の取り組みを見ると、待機児童解消のために一所懸命に取り組んでいることがわかりました。


そしてその成果が少しつずつ見えてきています。


保育園に入るために、待機児童ゼロの地域に住んだり、待機児童が少ない地域を見極めて住むことも大切。


そして万が一保育園に入れなかった時、働くママとしてどう動くべきかを考えるきっかけにもなりました。


東京都の保育園探しをきっかけに、子供も働くママもそして家族も、幸せな毎日を送れる日々になれば幸いです。


出典:東京都自治体

出典:日経新聞

出典:日経新聞

出典:Wikipedia

出典:ビジネスジャーナル

出典:朝日新聞


(Photo by:写真AC