幼稚園受験が近づくと
「面接って何を聞かれるの?」
「どう答えるのが正解?」
「パパと練習する必要ってある?」
と不安を感じるママも多いはず。
幼稚園の面接は事前対策が欠かせません。
事前に準備することで、面接本番は落ち着いて普段のパフォーマンスが発揮できるようになるからです。
基本的な質問を親子別に合計19個ご紹介します。
親はあらかじめ回答を書き出し、練習します。
子どもは日々の生活の中で「質問に答える」ということに慣れてもらうのが必勝法です。
今回は我が子を都内の幼稚園合格に導いた筆者の面接体験談を交えて、両親・子ども別に面接の基本を解説します!
さらに、幼稚園受験を失敗したママの声もご紹介。
ぜひ幼稚園の受験対策の参考にしてくださいね。
この記事の目次
- 【両親編】幼稚園受験面接の13つの質問と事前対策
- 【子ども編】面接でよく出る6つの質問と事前対策
- 幼稚園受験で面接が必要な3つの理由
- まだまだある!事前準備しておきたい6つの面接対策
- 面接前後や合格後に気をつけたいたったひとつの事
- 幼稚園の面接はいつも通りの関わりを心がけて
【両親編】幼稚園受験面接の13つの質問と事前対策
まず最初は、パパママの幼稚園受験での面接対策。
一番気になるのが、「どんなことを聞かれるのか」ということですよね。
ここでは、幼稚園受験の面接で聞かれそうな質問例をご紹介します!
幼稚園受験の面接:質問例
<幼稚園について>
・幼稚園を志望した理由
・どうしてこの幼稚園を知ったの?
・通うとした場合の交通手段
<子どもや家庭関連>
・子育てで気をつけたことは?
・しつけはどのようなことを意識しているのか?
・子どもに将来はどのような人間になって欲しいのか?
・子育てで最も楽しかったことは何か?
・子どもの長所と短所を教えてください
・子どもが興味を持っていることは何か?
・子どもと1日の過ごし方や、子どもの好き嫌い
・子どものアレルギーの有無
・最近どんなことで叱ったのか/褒めたか
・子どものできることやできないこと
(トイトレの状況を聞かれる場合が多い)
一般的に、幼稚園の面接では上記のような質問をされる場合が多いです。
筆者も息子のプレ幼稚園の面接を受けましたが、「幼稚園を知ったきっかけ」や、「家庭での教育方針」を聞かれました。
基本的な質問でありながらも、しっかり準備していないと言語化するのはなかなか難しいので、対策が大切です。
事前対策は「回答を文章に落とし込む」
上記で挙げた質問を元に、回答を文章に落とし込んでみるのがおすすめです。
人は頭で思い描いているだけでは、いざというときにしっかりと言語化できないものです。
①自分の思いをメモ帳に記入
②記入した文章を読み上げる
上記を反復しておくことで、面接本番もあせらず回答することができますよ。
父母両方で面接に挑む場合は、パパママでしっかり認識を合わせておきましょう。
★筆者のワンポイントアドバイス
幼稚園の方針は、園によってさまざま。礼儀や秩序を重んじる幼稚園、お勉強を大切にする幼稚園、そと遊びの充実させている幼稚園など。
まずはホームページや事前配布資料等で理念をしっかり確認して、その理念に合った回答を作成できるようにしましょう!
【子ども編】面接でよく出る6つの質問と事前対策
次は、子どもが聞かれる面接の質問例をご紹介します。
大前提は「先生が言っていることを理解できるかどうか」です。
面接の回答内容が間違っていても、大丈夫。
キチンと受け答えができるかどうかをみる場合が多いです。
幼稚園受験の面接:質問例
・名前と年齢
・好きな食べ物
・好きな絵本
・朝ごはんは何を食べたか
・普段は何をして遊んでいるか
・好きな遊び
子どもへの面接は、子ども自身について聞くことが多いです。
筆者がプレ幼稚園の面接の時は、「〇〇くんは何が好きなの?」と聞かれ、我が子は「でんしゃ~」と答えていました。
さらに先生は、「どんな電車がすきなの?」とどんどん深堀しながら、質問を広げていました。
子どもは単語しか話せなかったのですが、会話として成立しており、先生もにこやかでしたよ。
事前対策は「質問に答える力を養う」
朝ごはんは何を食べたかを聞かれたり、好きな遊びについて聞かれるというのは、日ごろの生活がいかに重要かが問われています。
朝ごはんをしっかり食べさせて「今日の朝ごはんは何食べた?」と聞いてみたり、親子で一緒に遊ぶ時間を取るなど、面接を意識した生活を始めるのが良いでしょう。
そして、名前と年齢は言えるようにしておくことが大切!
これも、面接を想定した質問のやりとりを子どもとできるようにしておきましょう。
ママびよりのライターママの話ですが、面接の場でお名前と年齢が言えず、受験に失敗したというトホホな経験談もあります。
他の質問にはいくつか答えられたそうですが、やはり自分の名前が言えないのはひとつの大きなポイントです。
幼稚園受験で面接が必要な3つの理由
そもそも、なぜ幼稚園受験で面接を行うのでしょうか。
幼稚園教諭の知り合いに聞いたところ、以下の3つの理由から面接を実施しているようです。
理由①幼稚園の理念や教育方針と家庭の考え方が一致しているか
幼稚園側にも理念や教育方針があり、それに沿った子どもに入園してほしいと思っています。
また、ご両親側も、お子様を預ける幼稚園の方針は重要です。
この部分の歯車が合わないと、幼稚園もパパママさらには子どもにとっても、苦労が増えることになります。
そのズレを少しでもなくすために面接が用意されているのです。
理由②親子のコミュニケーションを面接で見られている
面接の短い時間とはいえ、日々の関わりの延長として親子同士で取るコミュニケーションの特性は現れるもの。
幼稚園の先生はプロ!短時間でも、親子の雰囲気や関係性を見ています。
理由③子どもの性格を見られている
面接の受け答えの雰囲気、回答内容によって、その子どもの個性を見ています。
これらは、入園願書や試験だけでは分からないことですよね。
そんな親子の内面の部分を探ることが、幼稚園受験の面接の目的のひとつであると考えます。
まだまだある!事前準備しておきたい6つの面接対策
これまでご紹介したように、面接ではパパママも子どもも想定される質問を予想して、それに合わせた回答を事前に用意しておくことが大切です。
ここでは、他にも、幼稚園受験の面接で気を付けておくべきポイントがありますのでご紹介します。
面接前の準備
・願書をしっかり読み込む
ほとんどの幼稚園受験では、願書の提出が必須になっています。
書いたことと面接の内容がちぐはぐにならないように、しっかり読み込んでおきましょう。
筆者は、忘れないように記入した願書を写メを撮って、いつでも見れるようにしておきました。
他にも願書記入後にコピーをとっておく、という方法を実践しているママもいますよ。
・幼稚園まで行き、所要時間や交通手段を確認しておく
幼稚園受験では、初めて行く場所である場合も多く、子連れで行く場合は時間に余裕を持っておくことがとても大切!
雨が降った場合の交通手段の確認や、道順の確認など念入りに行っておきましょう。
・「母子分離」ができる状態にしておく
幼稚園受験で大切なのが、母子分離。
子どもだけの面接の場合、「初めての場所でママと離れることができるか」どうかは重要なポイントになります。
習い事なども母子分離できるものを選んだり、ときどき祖父母に預かってもらうなど、対策を考えておくと良いでしょう。
面接中の態度
・子どもの質問に親が答えない
意外とやってしまうのが、子どもの質問に答えてしまうこと。
特に子どもが無言でもじもじしていると、「〇〇ちゃん、△△でしょ」と言ってしまいたくなりますよね。
しかしこれはやってはいけません。
幼稚園の先生から子どもに投げかけられた質問には、子どもがしっかりと答えられるまで待つ姿勢を大切にしましょう。
「イライラしない、手助けをしすぎない」ということが大切です。
・笑顔でのぞむ
緊張はするかと思いますが、パパママ共に笑顔でのぞむことを心がけましょう。
緊張が伝わると、子どもも普段との違いを感じ取って落ち着きがなくなってしまったという話もよく聞きます。
パパママの平常心が、子どもに安心感を与えるのです。
面接の服装
受験幼稚園でもカジュアルな幼稚園でも、親子共々Gパンのようなカジュアルな普段着は避けましょう。
パパならスーツ、ママは紺色のワンピースなどで色を統一するのがおすすめ!
子どもも、紺色のワンピースやズボンなど、きれいめな恰好を心がけましょう。
▼服装の詳細はこちら▼
面接前後や合格後に気をつけたいたったひとつの事
面接対策をしっかり行い無事面接が終わって、ホッとするママ。
合格通期がきて喜ぶママ。
ふっと気が緩んだ時に気をつけてほしいことがあります。
それは
「SNSで必要以上につぶやかない」ということです。
面接試験が終わった、合格したとなると、誰かに報告したくなる気持ちはとてもよくわかります。
「我が子が幼稚園合格しました!春から幼稚園児です!ワクワク」
この程度なら問題ありません。
「○○園の受験なう。受験番号は0000!」
「○○園に合格!」
「□□園の面接で△△先生という方にこんなこと聞かれた。」
といった風に、個人や場所が特定できるような投稿は避けましょう。
幼稚園の面接はいつも通りの関わりを心がけて
幼稚園受験の面接では、面接で聞かれるであろう質問の受け答えの練習や、母子分離がきちんとできているか、両親が子どもを手助けしすぎていないかがポイントになります。
とはいえ、縛られすぎると子どもの個性をつぶしてしまう恐れも...。
子どもがのびのびと過ごせる3年間になるためにも、幼稚園受験の面接はあります。
普段から親子同士のコミュニケーションを大切にして、子ども自身が「できた!」という感覚や気持ちを尊重するようにしましょう。
幼稚園受験では、他の子どもと比べると親自身がしんどくなってしまいます。
筆者も受験をした年の夏ごろに焦ってしまいしんどくなった経験がありました。
しかし、他人と比べるのではなく、比べるのは、昨日の我が子。
と気づいてからは、前向きに受験対策に取り組みました。
昨日に比べてどんな風に成長したか、何を好きになったか、など子どもの「できる」を見つけられる親でありたいな、と思います。
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