保育園や幼稚園は義務教育ではないものの、小学校に向けて集団生活への準備にもなるので多くのご両親が入園させたいですよね。


また、ママの職場復帰の強い味方となってくれます。


そんな保育園・幼稚園は、義務教育ではないため費用がかかります。入園準備をするにあたって必要なものはもちろん、その費用がどのくらいかかるのかは気になるトピック。


ぎりぎりで慌てることのないように、今回は入園準備の費用面を調べてみました。


この記事の目次

プレスクールの種類を知ろう!


小学校前の子供が通う施設をプレスクールといいますが、プレスクールには保育園、幼稚園、認定こども園の3種類があります。


それぞれの特徴や公立か私立かの違いによって入園準備の費用が変わってきます。


1.保育園(保育所)


保育園は児童福祉法によって規定された児童福祉施設で、子供の世話をしてくれるのは保育士の資格を持った「保育園の先生」です。

 

公立と私立があり、公立は地方自治体が運営しているので働く人は地方公務員となります。私立保育園は学校法人やNPO法人、または企業が運営することが多いようです。


保育園の疑問1:費用の面ならやっぱり公立?

実は、公立でも私立でも自治体から認可を受けた認可保育園なら保育費用は同じ


各家庭の前年度の収入などによって地方自治体が保育料金を決めます。

 

私立保育園にお高いイメージがあるのは、保育料でなく、入園準備として制服やお道具などにかかる費用と別払いの特別カリキュラムがあるからだと思われます。


保育園の疑問2:無認可はダメな保育園?

認可保育園以外に、無認可保育園と認可外保育園があります。


国の定めた一定の基準を全部クリアしていないので認可されてないのですが、悪い保育園という訳ではありません。

 

例えば、深夜に子供を預かるということなどであえて認可を取っていないところもあります。


認可保育園と異なる点は、独自の保育料が定められている点。


入園準備の費用はほぼ変わりないはずですが、保育時間に融通が利いたり、独自のカリキュラムを設定しているところが多いので、毎月の保育料には割高になります。


2.幼稚園


幼稚園は学校教育法によって規定されている「学校」です。先生方は「幼稚園教諭」の資格を持っています。


入園準備はほぼ保育園と同じ。お道具セットやスモックなど、幼稚園により独自に用意する必要があるものもあります。


幼稚園にも公立と私立、認可、無認可があります。無認可が悪い幼稚園であることに繋がらないのは、幼稚園も同じです。 


幼稚園の疑問1:幼稚園の保育料はどうなった?

2015年4月からの「子ども・子育て支援新制度」によって、公立幼稚園の費用は所得に応じた負担となりました。

 

しかし私立幼稚園は、園の決めた保育料を一律に求めるところがほとんど


その費用は3年間の平均で約150万円と言われており(文部省調べ)、公立幼稚園の保育料と比べると約2倍以上の費用がかかるようです。 


2019年10月からは、幼稚園無償化がスタート!全額負担ではないものの、家計に優しくなるのが嬉しいですね。


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幼稚園の疑問2:私立幼稚園は保育料以外も高い?

私立幼稚園は、保育料だけでなく入園準備に対してもやや高め。


例えば、有名私立幼稚園の青山学院幼稚園では入園準備として100万円以上が必要です。初年度の費用は毎月の保育料を合わせて約163万と言われています。


幼稚園の疑問3:インターナショナルスクールの費用はもっと高い?

 インターナショナルスクールはもっと費用がかかります。例えば、小室圭さんが通ったことで一躍その名を知られるようになったCanadian International School of Tokyo。


20018年度年間保育料は160万です。これに施設維持費や初年度の入園料などが加算され、1年目の費用はなんと250万超えです。


3.認定こども園


認定こども園は保育園と幼稚園をあわせたような機関です。認定こども園にも公立と私立があり、保育料は収入によって決められます


しっかり教育を受けさせたい働くママは、教育機能も兼ね備えた「認定こども園」は今注目されています。


【幼稚園の場合】入園準備の金額はどのくらい用意する?


入園準備のための費用を細かく見ていきましょう。


公立の認可幼稚園の入園準備費用は約5万円


公立幼稚園の場合、入園準備にかかる費用はだいたい5万円前後


公立幼稚園には入園料がないところもあるので、入園準備として必要なものを揃えるための費用がメインとなります。以下の費用の具体的な金額は例です。


  1. 入園料…0~30,000(円)
  2. 制服、鞄、体操着など…20,000
  3. 給食用ナフキンなどの小物…2,000
  4. 給食費…4,000
  5. 福利厚生費…1,000
  6. PTA費…1,000
  7. その他諸経費…2,000

合計 4万~7万(これに保育料が加わります)


毎月の費用は保育料と給食費が主で、約1万円~2万円程度を見込んている家庭が多いようです。


制服や鞄は指定のない幼稚園もありますので、その時はどのくらいの価格のものを買うかによって、大きく入園準備に必要が額が変わります。


おさがりをもらえれば入園準備の費用をグッと抑えることができます。


私立の認可幼稚園の入園準備費用は15万あれば安心


私立の場合の入園準備は、学校によってふり幅が大きくなりますが、平均的に入学準備に必要な費用は約10万円


地域によっては15万円程度用意しておいた方が安心です。


私立の入園準備にかかる費用は入園料や施設使用料など、学校に納めるお金がメインとなります。


文部科学省の「子どもの学習費調査」によれば、


公立幼稚園の費用は平均年額22万2264円(月額保育料と給食費など含む)、また私立幼稚園では49万8008円(同)


とのこと。


入園準備にかかる費用も公立幼稚園の2倍から3倍の10万から15万とみてよいと思われます。


ママ友ネットワークを活用するのも手!

私立幼稚園の入園準備でも、出来るだけ出費を抑えるためにはママ友のネットワークでおさがりがもらえないかを探ってみましょう。


幼稚園で開催されるバザーもねらい目!


兄弟のいる子では、おさがりで入園ということは珍しくありませんから、おさがりでも周りから浮くようなことはないですよ。


私立幼稚園には費用の補助金あり


私立幼稚園は、通わせたくて行かせている人ばかりでなく、地域によっては通える範囲に公立幼稚園がなかったり、抽選に外れてしまって、私立幼稚園しか選択肢がなくなる場合もあります


そうなると毎月の保育料も心配ですが、入園準備のための金額がかなり変わってくるので困ってしまいますね。


そんなご両親のために、「私立幼稚園就園奨励費補助金」と呼ばれる制度があります。

 

申請すると、家庭の年収や市民税などから算出された補助金を受けることが可能に。


自治体によっては採用していないところもありますが、各自治体や幼稚園に問い合わせてみましょう。


入園準備のために、まとまった費用を貯めておこう


入園準備にかかる費用を見ると、あらかじめ貯めておかないと家計を圧迫する可能性があることが分かります。


入園料が高額となる私立幼稚園を目指している場合は、計画的に貯めておきましょう。

 

実際に教育費用がかさむのは、中学・高校・大学。今のうちに出来るだけ出費を抑えて、将来の貯金に回してあげたいですね。


入園準備を機に、定期的に一定額を貯金する積み立てを始めるのも良いアイディアだと思いますよ


(Photo by Photo AC)