妊娠中、今が妊娠何週目、妊娠何ヶ月だったかわからなくなることはありませんか?書類記入や会社や友達に報告するときなどに今自分や胎児がどんな時期かもよくわからない…なんて焦ることも。今回は妊娠週数や予定日の数え方や胎児の成長目安など、十月十日の流れを説明します。


この記事の目次 


妊娠月数と妊娠週数の数え方


まずは妊娠月数と妊娠週数の数え方です。


妊娠月数と妊娠週数一覧

妊娠1ヶ月[妊娠0週・1週・2週・3週]
妊娠2ヶ月[妊娠4週・5週・6週・7週]
妊娠3ヶ月[妊娠8週・9週・10週・11週]
妊娠4ヶ月[妊娠12週・13週・14週・15週]
妊娠5ヶ月[妊娠16週・17週・18週・19週]
妊娠6ヶ月[妊娠20週・21週・22週・23週]
妊娠7ヶ月[妊娠24週・25週・26週・27週]
妊娠8ヶ月[妊娠28週・29週・30週・31週]
妊娠9ヶ月[妊娠32週・33週・34週・35週]
妊娠10ヶ月[妊娠36週・37週・38週・39週]
妊娠11ヶ月[妊娠40週・41週・42週・43週]


妊娠中の週数や妊娠月の数え方のポイント


妊娠〇ヶ月

4週間(28日)で月が変わります。カレンダーの暦通りではありません。


妊娠〇週

0日~6日まで。7日はなく、週数が増えて0日になります。

例)22週5日目、22週6日目、23週目0日目、23週目1日目…


妊娠40週0日

出産予定日です。


十月十日

妊娠の総期間。日数にすると280日です。妊娠0日目から数えて、280日後は40週0日になります。


妊娠開始日と出産予定日の算出方法


そもそも、妊娠がスタートした日はいつなのでしょうか。出産予定日と合わせてみてみましょう。


妊娠0週目の算出方法

妊娠0週目は最終月経のあった週です。最終月経の初日(1日目)が妊娠0日目になります。妊娠がわかった日や受精をした日ではないので、妊娠を考える方はとくに毎月の月経(生理)の記録をつけておきましょう。


出産予定日の算出方法

妊娠0日目から十月十日(280日)後が出産予定日です。
最終月経のあった月にプラス9すれば、出産予定月が算出できます。
12を超えるようなら、最終月経月よりマイナス3してください。


例)

最終月経月1月 → 1+9=10月生まれの予定
最終月経月9月 → 9-3=6月生まれの予定


出産予定の日にちは最終月経の初日にプラス7してください。


例)

最終月経の初日6日 → 6+7=13日生まれの予定


この算出方法を組み合わせて、出産予定日の目安をつけるのが一般的です。


例)

最終月経の初日1月6日 → 10月13日が出産予定日
最終月経の初日9月30日 → 6月37日 → 7月7日が出産予定日


他にもある!妊娠時期の表現


他にも妊娠中によく聞く時期表現を、まとめてみました。


妊娠初期[妊娠1ヶ月~妊娠4ヶ月]

妊娠の初めのころ。妊娠1ヶ月はまだ受精していない時期も含まれており、妊娠2ヶ月頃も妊婦さん自身が気づいていないケースもあるため妊娠1ヶ月~妊娠2ヶ月の頃は「妊娠超初期」と表現することも。多くの妊婦さんがつわりで悩む時期。


妊娠中期[妊娠5ヶ月~妊娠7ヶ月]

つわりが落ち着く妊婦さんが多くなる。妊婦検診も2週間に一度程度だったのが4週間に一度程度と間隔があくため、安定期とも表現される。おなかのふくらみが目立ち始める時期。


妊娠後期[妊娠8ヶ月~出産まで]

妊婦検診の間隔が2週間に一度程度に。おなかのふくらみもすっかり大きくなり、他人からも妊婦とわかるようになる。


臨月[妊娠36週~妊娠39週]

40週0日目が出産予定日なので、その前の1ヶ月間(妊娠10ヶ月)を出産に臨む月、臨月(りんげつ)と呼ぶことも。いつ生まれてもおかしくない時期のため、妊婦検診も1週間に一度程度に。


正産期[妊娠37週~妊娠41週]

胎児の身体機能が整い、母子ともに出産の負担が少ない時期。そのため計画帝王切開は37週目を目安にされることが多いようす。


過期妊娠[妊娠42週~]

予定日を過ぎてもしばらく妊娠状態が続いている状態。胎盤の機能が低下してくる時期のため胎児への影響が懸念される時期。そのため陣痛促進剤などで陣痛を誘発する、帝王切開など、出産へのなんらかの処置が行われるでしょう。


週数を数えるのは妊娠中だけじゃない!


妊娠中は妊娠週数を数えることが多くあります。しかし、妊娠出産にまつわる週数を数えるのは妊娠中だけではないのです。


産後も出産週数や出産月を記入することがある

出産後も記入することが多いのが「出産日の週数と日数」です。産後、母子手帳に記載されます。子供の予防接種などの問診表で記載することが多く、また定期検診やその他、保育園などの申し込み書類にも記入します。


出産月の記入を求められることもありますので、その際は妊娠週数と妊娠月の表を確認してから記入しましょう。


妊娠月別!胎児の成長目安


妊娠月別で胎児の成長をまとめました。


妊娠2ヶ月(妊娠4週~7週)

妊娠5週目胎嚢が確認できるようになってきます。妊娠検査薬で妊娠判定が出ることも。ホルモンバランスの変化で落ち込んだり滅入ったりすることもあります。
妊娠6週目になると胎児の心拍が確認できることも。つわりの症状も出始める時期です。
妊娠7週目になると脳やせき髄の神経細胞のおよそ8割が作られます。胎児の大きさは体重:2~4g程度、身長:8~16mm程度になります。


妊娠3ヶ月(妊娠8週~11週)

妊娠8週目になると2頭身ですが、内臓の基本形はほぼできあがってきます。妊娠9週目ごろから、エコー(超音波検査)で胎児の身長が測定できるようになり、その数値から妊娠週数を判定します。妊娠10週頃には顔の形成がだいぶ進み、肺や胃、腸などが機能しはじめます。妊娠11週目のころになると、頭、胴体、足にしっかり区別され3頭身に変化していきます。また脳の構造が出生時と同じになります。体重:10~12g、身長:43~60mm程度になります。


妊娠4ヶ月(妊娠12週~15週)

妊娠12週目頃になると羊水の中で手足を動かし、泳いでいるように動き回ります。咽頭に声帯ができ、体毛も現れる時期です。妊娠13週目には爪もはえはじめます。神経細胞が急激に発達し、この頃から指を吸うようなしぐさもみられるように。14週目ぐらいから胎児の心臓の力で血液を全身に送れるようになります。15週目の頃になると骨の形成がどんどん進み、手には指紋が形成されます。体重:40~100g、身長:100~115mm程度へ成長していきます。


妊娠5ヶ月(妊娠16週~19週)

この頃になると胎盤が出来上がります。胎児は耳が発達し、皮膚や骨、筋肉などがしっかりしてきます。そのため胎動を感じるママも出てくる頃でしょう。外性器も完成しており、エコーに映ることもあります。妊娠19週目には体重:220~250g、身長:150~170mm程になります。


妊娠6ヶ月(妊娠20週~23週)

聴覚が完成し、外の音に反応することも。また睡眠のサイクルも出来始めてきます。身体はできてきていますが、体脂肪率は3~4%ほど。ここから少しずつ脂肪がついてきてふっくらとしていきます。脳がさらに発達し、記憶や情緒面の能力も増します。まぶたが開閉するようになり、明暗が感じ取れるように。23週に入るころには体重:450~650g、身長:250~300mmほどになります。


妊娠7ヶ月(妊娠24週~27週)

反射神経が発達し、外の刺激に反応して動くことも。肺の発達が進み、肺呼吸ができるようになります。視覚もさらに発達し、明暗がわかるようになってきます。27週目には、体重:800~1250g、身長:360~400mmになっていきます。しかし個人差や、エコー検査にも誤差があるため産院から指導がない限り、心配しすぎないようにしましょう。


妊娠8ヶ月(妊娠28週~31週)

皮下脂肪がついてきて、どんどん赤ちゃんらしい体型になっていきます。内臓の機能がほぼ完成し、呼吸の練習をはじめます。聴覚も完成に近づき、体温調節や免疫も機能し始め、自力で生命維持ができるようにどんどん成長していきます。身体がだいぶ大きくなり、子宮の中で自由に回転するのが難しくなります。この時期も逆子の場合は産院とよく相談しましょう。31週目頃には体重:1400~2200g、身長:420~450mmになります。


妊娠9ヶ月(妊娠32週~35週)

子宮がだいぶ窮屈になり、頭が骨盤の間にはさまるような形になってきます。窮屈さから動きにくく、胎動が減ったように感じられるでしょう。しかし、全く動かないということはありません。20~30分程度の一定のリズムで寝起きを繰り返します。自律神経が発達していきます。35週目には肺の機能がほぼ完成し、この頃に早産となっても自力で肺呼吸ができるようになります。体重:2000~2700g、身長450~460mm程度になります。


妊娠10ヶ月(妊娠36週~39週)

臨月です。今まで急スピードで成長していた胎児ですが、この辺りからゆっくりになります。37週目、正産期に入ると胎児の頭が骨盤内にはいっていきます。体脂肪率は15%くらいまでつきます。39週目頃には体重2800~3300g、身長480~500mm程度になります。


あくまでもこれらは目安です。大人にも背の高い人、細い人など個性があります。実際、38週1日で生まれた我が子は3300gを超え、身長も500mmあったので、出産予定日までお腹にいたらもっと大きくなっていたことだと思います。


ただ、胎児はまだやってきたての小さな命。発育不全などの心配事はつきものでしょう。妊娠中はなにかと不安になりやすい時期です。心配事は産院の先生に相談するようにしましょう。


妊娠週数は妊娠経過を確認するのに大切な目安

妊娠週数や妊娠月数は、その時期にあった妊娠経過であるかを確認するために必要な情報です。妊娠するまではなかなか目にしない計算方法で、毎回迷ってしまうこともあると思います。そういう時はぜひこの表や計算方法を参考にして下さいね。


参考:ママびより-妊娠・出産〜産後までママに必要な情報を毎日お届け-

画像:筆者作成及び撮影