陣痛がくると、間隔を計測してお産の進み具合を判断します。とはいえ、いざ陣痛らしきものを感じて『どうやってはかったらいいの…?』と思うママもいらっしゃるかもしれません。ここでは陣痛のはかり方やおすすめのアプリを紹介します。
この記事の目次
- 陣痛は痛みや張りを感じはじめたら
- 陣痛の計り方は簡単!
- 陣痛アプリの使い方
- 【筆者の体験談】陣痛が来なくて陣痛アプリの出番なし?!
- おすすめの陣痛アプリはコレ!
- 陣痛アプリを事前にインストールして出産に備えよう
陣痛は痛みや張りを感じはじめたら
陣痛とは規則的な子宮収縮(これがお腹の張りや痛みとして感じる)が起こることです。この規則的な子宮収縮が10分間隔で来るところから分娩がスタートします。
痛みや張りが続くのは数十秒
陣痛が10分間隔の時は、収縮(張りや痛み)は20~30秒程度です。
陣痛が5分間隔になってくると、収縮が30~40秒ほどになってきます。
子宮収縮に伴う張りや痛みは個人差が大きいですが、間隔が狭まっていくほどに張りや痛みの強さが増します。そして、誕生(娩出)が近づくにつれ、陣痛の間隔は狭まり、子宮収縮も60秒ほど続くようになっていきます。
陣痛の間隔はお産の進み具合を判断する目安のひとつになるため、陣痛が始まったタイミングや、間隔の情報が重要。そのため、陣痛を感じはじめてから、計測する必要があるのです。
なお、出産に向けての入院になる陣痛の目安は以下の通りです。
初産の場合
一般的に初産の分娩所要時間は12~16時間。そのため、陣痛が10分~5分間隔になったら入院のケースが多いようです。
陣痛が10分以上の間隔だと家でリラックスして過ごしてください、ということも。
経産婦の場合
経産婦の分娩所要時間は5~8時間。初産の半分程度です。これは一度出産をしているため、産道が柔らかくお産が早く進むと考えられているから。そのため、陣痛が15分~10分間隔になると入院、というケースが多いようです。
あくまでもこれらは一般的な目安です。出産は個人差が大きいですので、気がかりなことがあれば必ず産婦人科に相談しましょう。また陣痛が始まっていると感じた時は、昼夜問わず連絡を。
陣痛の練習「前駆陣痛(ぜんくじんつう)」
陣痛が来る前に「前駆陣痛」といって陣痛の練習をすることがあります。この場合は、お腹の張りや痛みを感じるものの、間隔が不規則であったり、1~2時間経つと痛みや張りがひいていくため、本陣痛ではないとわかります。
ただ、初産の時は全てがはじめてなので、正直前駆陣痛なのか、本陣痛なのかはわからないと思う方がほとんどかもしれません。
冷静に判断するためにも、正産期に入ってからは張りや痛みを感じたら、『陣痛かもしれない』と捉えて計測するようにしましょう。
陣痛の計り方は簡単!
まずは、子宮収縮が感じやすいように楽な体勢で安静にします。
座っていても横になってもOK。
「痛いな」「お腹が張るな」と感じたら計測スタート。そして、また再び痛みを感じ始めたタイミングで計測をストップ。この繰り返しで計測し、間隔を判断します。
陣痛の間隔を把握するのに、痛みの持続時間を計測する必要はないのです。
陣痛の始まりは間隔も広く、痛みや張りも弱いため、ストップウォッチなどで計測してからノートに記録することも可能でしょう。しかし、お産がどんどん進み陣痛の間隔が狭くなってくるとそのような余裕はなくなってきます。
陣痛計測アプリをひとつインストールしておくと、計測と同時に記録もできるのでおすすめですよ。
陣痛アプリの使い方
陣痛アプリもいくつかありますが、基本は
陣痛(子宮収縮)を感じたらボタンを押す
これだけです。簡単ですね。
ボタンを押すだけで、陣痛の日時や間隔を記録してくれます。
この陣痛記録は、産婦人科に連絡する目安のひとつになります。
産婦人科到着後も、必要に応じて陣痛アプリの画面をみせれば状況が伝わりますので、陣痛に備えて陣痛アプリをインストールしておきましょう。
【筆者の体験談】陣痛が来なくて陣痛アプリの出番なし?!
筆者が初産の時は、陣痛アプリの出番はありませんでした…!帝王切開ではなく経膣分娩だったのですが、陣痛を感じにくい体質のようで、(微弱陣痛)陣痛を感じぬまま子宮口が8センチまで…!
陣痛アプリを使ったのは、前駆陣痛の時だけでした。
ただ、陣痛アプリで記録していたおかげで、間隔が不規則であったり、痛みが小一時間でおさまったりしたため、『これは出産ではないな』ということがわかったのは大きかったです。
里帰り出産にもかかわらず、夫の立ち合いを希望していたため、スマホはすぐ連絡できるよう肌身離さずもっていたため、そのスマホで陣痛が計測できる、という安心感もありました。
陣痛が来ないと出産はできない
微弱陣痛だったため、陣痛促進剤を使用しての出産でした。そのとき担当医に言われたのが
「陣痛が起きないと出産(経膣分娩)はできないからね」
という台詞。
陣痛の強さには個人差があるものの、張りや痛みをまったく感じずに出産するということはどうやらまずないようです。
おすすめの陣痛アプリはコレ!
それでは、インストールしておきたいおすすめの陣痛アプリを紹介します。
陣痛きたかも
出典:Googleplay
筆者が使った陣痛アプリはこちら。ボタンを押すだけで記録してくれるので簡単・ラクチンでした。おさまったボタンもあるので、子宮収縮がどれくらい続いているかのチェックも可能。
さらには「家族モード」という、陣痛間隔をパパや家族にお知らせする機能もついています。立ち合い出産を考えているパパや、前駆陣痛や陣痛の始まりも一緒に共有したいというご夫婦にもぴったりですよ。
胎動〜陣痛時計
出典:Googleplay
かわいいイラストがほっと和ませる陣痛アプリ。こちらも胎動カウンター機能が付いています。シンプルな作りなので、操作も簡単です。
陣痛アプリを事前にインストールして出産に備えよう
大きくなってくるお腹に、いつ生まれてくるのかそわそわしている人もきっと多いはず。入院準備や産後の準備も大切ですが、陣痛に備えての準備も忘れずしておきましょう。
実際使うかどうかはその時になってみないとわかりませんが、陣痛アプリは簡単便利ですので、ひとつインストールしておくことをおすすめします。素敵なお産になりますように。
(参考文献:母子保健テキスト)
(Photo by:写真AC)