妊娠すると気になることはたくさんありますが、逆子(さかご)もそのひとつ。逆子になると難産になったり、帝王切開になったりすると聞くので不安に思う方もいらっしゃるでしょう。今回は逆子についてまとめました。


この記事の目次


逆子(さかご)とは


逆子とは胎児の頭の向きがママの胸側に向いていること。

出産が近づくと、通常胎児は頭を子宮口側に向けて、頭から産道を通るような位置に落ち着きます。(頭位)


これは胎児の頭が1番大きいため、先に通して分娩をスムーズにするためと考えられています。逆子の状態だと難産になりやすく、計画帝王切開での出産になるケースがほとんどでしょう。

 

そのため胎児が逆子になると、分娩時までに頭位になってほしいと思うママも少なくありません。いつまでに逆子がなおっていれば、逆子によるリスクなく、経膣分娩が臨めるのでしょうか。

 

逆子が分娩に影響するのは妊娠9ヶ月ごろから


妊娠初期から中期の頃は胎児もまだまだ小さく、子宮の中をくるくる動き回っています。
そのため、妊婦健診時にたまたま逆子の状態であることはよくあることです。


まだまだ動き回る時期なので、逆子については特に気にする時期ではないでしょう。


妊娠8ヶ月で逆子だった時

妊娠後期に入ってからの逆子だと、分娩に影響があるのでは…?と心配になってくるかもしれません。妊娠8ヶ月、妊娠28週目ぐらいであれば後期に入ったところですので、動き回る時期です。


どんどんお腹が大きくなり、ママも少し動くだけで疲れやすい時期のため、もう回転しないのではないか…思う方も多いでしょう。


31週目ごろに逆子であっても、まだ頭位に戻る可能性は十分あります。


妊娠9ヶ月で逆子だった時

臨月を迎える前ですので、ここから頭位になる胎児が多くなります。妊娠32週目ごろがもっとも羊水量が多いと言われていますので、逆子の場合は、まだ半数以上が頭位にもどると考えられているようです。


33週目以降から時間が経つにつれ、頭位に戻る可能性がどんどん減っていきます。


そのため、産院によっては、計画帝王切開の話がでてくるかもしれません。


臨月(妊娠10ヶ月)で逆子だった時

逆子が治る可能性はかなり低くなります。またこの頃になると胎児の機能の発達も十分になるため、計画帝王切開の話が具体的に進められることがほとんどとなってくるでしょう。


【体験談】妊娠7ヶ月目で逆子になった我が子!不安が募る


下の子を妊娠中、7ヶ月目に逆子になった我が子。その妊婦健診の帰り道は、まだ大丈夫、とは頭ではわかりつつも、このまま、逆子だったらどうしよう…と不安になりました。


悩んでも仕方のないこととはわかっていましたし、帝王切開でも元気に産まれてこればそれが一番です。


しかし、妊娠中はマタニティブルーも相まってなのか、逆子と聞いただけで、心にずーんと重く響きました。1ヶ月後、妊娠8ヶ月に入ってからのエコー検査で逆子がなおり、頭位になっていることを聞くまで、心の中にずっとそのずーんとしたものがありました。


おそらく、逆子だったら、と悩むママの多くが同じような心情なのではないかと思います。ましては初産の時であれば、何もかもがはじめてで不安も大きいものでしょう。


周りの励ましが受け止められないくらい落ち込んだ時は


「生まれたら忙しくて忘れるよ」、「元気に生まれたら一番よ」


という先輩ママの言葉も受け止めることが難しいこともあるかもしれません。


旦那さんに相談したくても出来ない、不安の深刻さが伝わらない、ということもあるかもしれません。


そんなときは、体調が許すなら気晴らしにお散歩や普段いかないおしゃれなカフェなどに行ってみてはいかがでしょうか。深呼吸をしてからお腹をなでて、胎児と心の中で会話してみるのもいいかもしれません。


不安な時は気持ちもネガティブになりがちです。ただ、無理に解決しよう、とすればするほど不安が増すこともあります。逆子は必ずしもママの原因ではありません。励ましの言葉も耳に入らないほどなら、ひとりで気分転換も大切です。


それでも気持ちがしんどい時は、妊婦検診でなくても産婦人科で相談するのも手ですよ。


あとは、気軽にできる逆子のなおし方にトライするのも前向きになれるかもしれませんね。


【逆子のなおし方1】逆子体操


リラックスした状態で、膝をつき、腰を高く上げ、胸を床につけた四つん這いのような姿勢を取ります。

もしくは仰向きに寝て、お尻の下にクッションなどを挟みおしりの位置を高くするブリッジ法もあります。


どちらも逆子の状態の胎児の頭が下向きになるような姿勢ですね。


【逆子のなおし方2】産道側から声をかける


産道側から、パパやその他の家族などママがリラックスできる相手に「こっちから出てくるんだよ」「こっちむいて」など胎児に話しかけてもらいます。


声のする方向に向くことで逆子がなおるかもしれません。


【逆子のなおし方3】マタニティスイミング


マタニティスイミングで逆子なおしもあるようです。水中ででんぐり返りするというもの。マタニティスイミングに通っていらっしゃる方は一度スクールに相談してみるのもいいかもしれませんね。


【逆子のなおし方4】鍼灸・ツボ・マッサージ


逆子に効く鍼灸やツボ、マッサージもあるようです。そうでなくとも妊娠中はマイナートラブルがつきものですので、リフレッシュをかねてマッサージを受けるのもいいかもしれません。


なお、マッサージを受ける際はかならず妊婦である旨を伝え、妊娠時期も伝えるようにしましょう。


【逆子のなおし方5】骨盤位外来で外回転術をうける


逆子に悩むママたちの多くが最終手段として、「外回転術」を考えているようです。張り止めを使用し、エコーで胎児の向きを確認しながら、ママのおなかの外から手技を使って回転させるというもの。


しかし、骨盤位外来を受診したとしても、逆子が治る可能性は100%ではありません。国立成育医療研究センターの施行事例によると、成功率は以下のようです。


当センターでの成績ですが、2012年1月から2016年12月の間に496例外回転術を施行し378例(76.2%)が頭位に矯正できました。内訳としては、初産婦さんでは333人中237人成功(71.2%)、経産婦さんでは163人中143人成功(86.5%)となっています。また、他院から紹介になっている患者様もいらっしゃるため全例の把握はできていませんが、外回転で頭位に矯正された後分娩が終了されている174名の内訳としては、初産婦さん208人中161名(77.4%)、経産婦さんで117人中106人(90.6%)がその後経膣分娩に至っています。


引用:国立成育医療研究センターのウェブページ

そのため、どのなおし方も絶対なおる、というものではないのです。

逆子のなおし方にトライするときは、『これでなおってくれたらラッキーだな。』くらいの気持ちで取り組むのがいいのではないでしょうか。


逆子は妊娠後期になおることも


妊娠週数がすすむにつれ、逆子がなおる可能性が低くなりますが、決してゼロではありません。私が妊娠中に読んだ体験談の中には、計画帝王切開でいざ手術当日に逆子が治った、というケースもありました。


帝王切開であろうと、経膣分娩であろうと出産が大変なことにはかわりありません。
どちらの分娩になっても、リラックスして臨めるのがいいですね。


逆子でも気にしすぎない!リラックスして過ごすマタニティライフを


妊娠中は些細なことが気になります。胎児に影響しないかな、と気をもむママも多いでしょう。しかし、気にしすぎて、気疲れしてしまってはママの心と体が心配です。妊娠中は自分の身体と胎児の身体、そしてそれ以外にも悩むことはたくさんあるかもしれません。


逆子は分娩時のリスクや帝王切開になる可能性がありますが、ママや胎児も健康を脅かす状態ではありません。どうか気にしすぎずリラックスして過ごしてくださいね。


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