妊娠するとどんどん大きくなってくるお腹。嬉しい半面、夜の寝づらさも出てくるでしょう。そんな時に夜の寝づらさを改善するアイテムとして重宝されるのが「抱き枕」。妊婦におすすめの抱き枕とそれに代わる代用品を紹介します。
この記事の目次
何故妊婦は夜寝づらくなるの?
そもそも、どうして妊娠中は寝づらくなるのでしょうか。
胎動で起きてしまう
寝ていてもおなかの赤ちゃんは、赤ちゃんのタイミング、サイクルで寝たり起きたりを繰り返したいます。妊娠の時期にもよりますが、胎動が分かるころですとだいたい30~90分毎ぐらいに寝たり起きたりを繰り返しているそう。
そのため、ママが就寝中にお腹の中で起きて元気に動くと、その胎動で目を覚ましてしまうことも。
ホルモンバランスの変化
妊娠中はその時期に応じてホルモンのバランスも変化していきます。妊娠中期以降、お腹がどんどん大きくなるころは女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌が増えてくる頃です。このエストロゲンが眠りを浅くすると考えられており、夜の寝づらさへと繋がります。
体勢が安定しない
お腹が大きくなることで、体のバランスが崩れ、寝る体勢が整わないことで寝づらい場合もあります。
特に妊娠前にうつぶせ寝やあおむけ寝だった人は、いつもと違う向きで寝ることに慣れておらず、体勢が整いにくいかもしれません。
また胎児に何かあったら、と思うあまりに寝返りを意識しすぎて、過緊張が原因で寝づらくなることも。
こむら返り
妊娠後期になると、就寝中にこむら返り(足がつる)が起きやすくなるようです。そのため、寝てる間に飛び起きる、なんてことも。
大きなお腹を支える疲れのほか、血行不良によるものと考えられています。
寝る姿勢によっては、血行が悪くなるのかもしれません。
妊娠後期はシムス位が寝やすい!
胎動やホルモンバランスの変化は妊娠している以上、どうすることもできませんが、寝る体勢についてはある程度改善することが出来ます。
シムス位
左側を下にして寝る姿勢のことです。まず左側が下になるように、うつ伏せに近い状態で横向きに寝ます。左足は伸ばし、その上に右足を曲げて重ねます。
左手は曲げておくか背中側へ伸ばします。
シムス位が辛い場合は、もちろんそれ以外の態勢で寝てもOKですし、抱き枕を使うことで安定するかもしれません。
抱き枕は負担軽減に
抱き枕を抱くことで体圧が分散し、体にかかる負担が軽減されます。
妊娠中はお腹が大きくなり、お産に向けて骨盤も少しずつ緩んできます。抱き枕を使うことで体の負担を減らして寝る体勢を整えましょう。
妊娠中だけでなく、産後の身体もママの身体には負担がたくさんあります。抱き枕は妊娠中だけのものではありません。今後も使えるものですので、妊娠をきっかけにひとつ購入してもいいかもしれませんね。
妊婦におすすめの抱き枕5選
それでは、妊婦におすすめの抱き枕を紹介します。
Marine Moon 抱き枕 U字型
(引用:Amazon)
全身をしっかり包み込んでカバーしたいならこちら。
脊椎の曲線にぴったり沿うように設計されているので、寝ている間も首・肩・腰をしっかりと支えてくれます。
また、背もたれクッションや、授乳クッションとしても活用できるので、産後も使えるでしょう。
ただし、非常にビックサイズなので、寝床を抱き枕に占拠されてしまうかも?!
MOGU 気持ちいい抱きまくら
(引用:Amazon)
触り心地が気持ちいいMOGU(モグ)の抱き枕です。
触り心地のよさの秘密は直径1mm以下の超微粒子パウダービーズ!
我が家にもMOGUのクッションがありますが、あまりの気持ちよさに子供が寝てしまうほどです。
抱き枕はその独自のフォルムが、どんな寝姿勢にもフィット!
横向き寝でも手足のポジションを安定させてくれるでしょう。
また上下の向きでマクラありとなしのスタイルが選べるので、お好みのスタイルにて夢の中へ…。
Eleoption 抱き枕 C型
(引用:Amazon)
C型の抱き枕です。クッション部分を背中側にするため、クッションが大きなお腹にあたることがないタイプのものです。
抱き枕を抱きかかえるのではなく、抱き枕にくるまれるような寝姿です。
横向き寝でも身体を丸まらせて寝たいタイプの人におすすめです。
BELLE MAISON(ベルメゾン) 妊婦さんのための 抱き枕
(引用:Amazon)
妊婦さんのことを考えた設計の抱き枕。
妊娠中の寝やすさ・シムス位のとりやすさを考え、抱きつく部分は少し高く、足ではさむ部分は低くして幅広になっています。
天竺ニット素材なので肌触りもやわらか。汗の描きやすい妊婦のことを考えて、自宅で洗濯も可能です(ただし手押し洗いのみ)。
たまひよSHOP 抱き枕 (カバー付き)
(引用:Amazon)
たまひよからも妊婦のための抱き枕が出ています。妊娠中は抱き枕として使い、産後は授乳クッションとして使えるなどなんと6WAYのクッション!!
防ダニ仕様で透湿防水加工がしてあるので、汗やミルクのしみ込みを防ぎます。
そして洗濯機で洗えるので汗かきさんも安心です。
抱き枕は不要!代用品で乗り切ったアイデア
妊娠中だけしかいらないものは、なかなか手が出せないな、と思う人も多いはず。
実は筆者もそのひとりでした。そのため、代用品で乗り切りました!
代用品1.普通のクッション・座布団
実は、身体を安定させるためだけなら、意外と普通のクッションや座布団をうまく駆使すればできるんです。
私は同じサイズのクッションをふたつ用意し、一つ目は足側、二つ目は腕側にして寝ていました。
ふたつのクッションを使用することで、お腹の部分にあたるクッションがなく、快適でした。
代用品2.冬布団を丸めたもの
夏の妊婦さん限定かもしれませんが、夏場は分厚いお布団をかぶって寝ない方も多いはず。
そのお布団をくるくると丸めれば、抱き枕の代用品になります。
意外と使い勝手もいいので、夏にお腹が大きくなる出産予定が夏~秋の方におすすめです。
代用品3.大きなぬいぐるみ
ぬいぐるみも抱き枕のようにして寝ることが可能です。しかし、ぬいぐるみの形状によっては代用品にするのは少し難しいかもしれません。
日中にたくさん動くのも眠るコツ
代用品ではありませんが、お腹が大きくなるとどうしても動くのがおっくうになりがち。また子宮頚管の短さやお腹の張りなどで、安静にしている人は動くこともままならないため、眠りがどうしても浅くなります。
安静指示などなく経過が順調な場合は、日中は無理のない範囲でお散歩などで体を動かしましょう。マタニティヨガやマタニティスイミングもおすすめです。
身体を動かすことで、夜の寝つきがよくなり、体勢を気にすることなく眠れるかもしれません。
抱き枕よりリラックスして寝れる姿勢が大切!
妊娠中は来たる出産&産後の睡眠不足に備えてできるだけ、しっかりと睡眠をとっておきたいもの。
抱き枕はどの妊婦さんにとっても必須、というわけではありません。筆者のように代用品でどうにかなる人もいます。
大切なのは、妊婦さん自身が寝やすいかどうかということ。
いろいろ試してみて、やはり寝付けないようでしたら抱き枕をとりいれることで、眠りが改善されるかもしれませんよ。
(Photo by:写真AC)