出産後の産褥期のママの体は大忙し。その中のひとつが悪露(おろ)。十月十日赤ちゃんを育て守った子宮の中から剥がれ落ちてくるものです。今回はその悪露対策としての産褥パッドについて紹介します。


この記事の目次


産褥パッド(お産用パッド)とは


産褥パッドとは、産後直後から始まる悪露を受け止めるためのものです。

子宮粘膜の分泌液、血液だけでなく、胎児を守るために使われていた胎膜および胎盤組織などがはがれ落ち、悪露として体外に排出されるのを産褥パッドで受け止めます。


悪露は産後直後からおよそ1ヶ月ほど出続けます。産後直後は悪露の量も多いため、オムツに近い大きさの産褥パッドを使用します。


悪露の経過


悪露は分娩直後から3日間ぐらいがもっとも多く、赤色です。その後、1~2週間かけて量が減っていき、褐色になっていきます。3~4週間で黄色、そののち白色・透明と続き、消失します。


実際は生理がだらだら続く感覚だった

上記の経過は目安です。個人差もあります。筆者の体験ですが、産後2週間~1ヶ月健診までは褐色もしくは茶色がかった悪露で、だらだらと生理が続いているような感覚でした。


産褥パッドと生理ナプキンの違い


悪露は生理と似たイメージの現象のため、生理ナプキンでいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。


産後直後は生理ナプキンではカバーしきれない

しかし、生理と比べ物にならない量の悪露が出てくるため、産褥用の専用パッドがあるのです。


筆者の産後の経験談ですが、産後直後は、夜用のナプキンであったとしても悪露を受け止めるのは難しいのではないか、と感じる量でした。


悪露の量が減るにつれて生理ナプキンで代用も可能

個人差はありますが、産後2週間ぐらい経ってくると悪露が落ち着いてくる方も多いでしょう。この頃になれば生理ナプキンで代用できる方も多くなってくるかもしれません。


産褥パッドは産院で用意をしてくれることが多い

そんな産褥パッドですが、入院中のものは産院で用意、もしくは産院指定の「出産セット」を購入することでついてくる場合が多いようです。


しかし、個人的には産院から提供された産褥パッドだけでは心もとないと感じました。


産褥パッドは自分で購入しておくのがおすすめな理由4つ


病院で用意された産褥パッド(お産セットに入っている量)だけでなく、自分で購入しておいた方がいい理由があります。


1.こまめに替えないと不快・陰部がかゆくなる

悪露が出たあとの産褥パッドはこまめに替えないと不快です。2日目など、生理の量が多い時に会議や記念式典などなかなかナプキンが替えられない時の不快感をイメージしてもらえるとわかりやすいと思います。


不快でない、という方も同じ産褥パッドを長時間つけておくことはおすすめしません。蒸れて、陰部がかゆくなることもあるからです。


2.できるだけ清潔に保ちたい

会陰裂傷や会陰切開をしている場合、できるだけ患部を清潔に保ちたいという気持ちもあるでしょう。


3.替えるタイミングと健診のタイミングが合わずに無駄遣いも

出産後、産院での入院時には、助産師による検診や医師による内診台での診察があります。


タイミングによってはあまり汚れていない産褥パッドを付け替えることになるかもしれません。


4.たくさんあると安心感がある

入院中は気軽にお買い物ができません。また、産後の身体をしっかり休ませつつ、同時に赤ちゃんのお世話もあります。


思ったより悪露が多く、産褥パッドがなくなるかもしれない、とハラハラするくらいなら、事前に購入しておくことをおすすめします。


お産セットで有名!オオサキメディカルの「dacco」ブランドのお産用パッド

(引用:Amazon


筆者も購入したdaccoブランドの産褥パッドのLサイズとMサイズ。


daccoブランドと言えば「お産セット」が有名で、多くの産婦人科で使われているため、もしかすると出産先のお産セットと同じ産褥パッドかもしれません。


LサイズMサイズ共に、おしり側が夜用ナプキン以上にワイドになっているため、悪露の後ろもれをしっかりガードしてくれます。立体ギャザーが横もれを防止してくれるのも嬉しいポイント。


Mサイズでも夜用ナプキンより大きいため、1人目の時はMサイズを2個購入。しかし、思ったより悪露がドバ!っと出ることがあり、Mサイズでは受け止めきれないことがありました。


そのため、2人目の時はLサイズ1個、Mサイズ2個を購入して入院時に持参。かなり快適に過ごせました。


dacco お産用パッド ソフトレーヌαガード

Lサイズ(30cm×56cm) 5個入

(引用:Amazon


価格 660円

 

Mサイズ(20cm×41cm) 5個入

(引用:Amazon


価格 352円

おむつでおなじみの「ムーニー」のお産用ケアパッド

(引用:Amazon


生理用ナプキン「ソフィ はだおもい」で培った技術を駆使してできた、ムーニーの産褥パッド。羽付きなので、生理ナプキンは羽根つきの方は安心感があるかもしれません。


お肌のことを考えて、表面はやさしいなみなみシートを採用。

産褥パッドとおむつ、親子そろってムーニーで揃えるのもありですね。


ムーニーいちばんやさしいお産用ケアパッド

Lサイズ(28cm×55cm) 5個入

(引用:Amazon


価格 473円

 

Mサイズ(17.5cm×40cm) 10個入

(引用:Amazon


価格 519円

 

悪露が落ち着いてきたら…産褥パッド代わりに使いたい生理ナプキン

経膣分娩で産後の経過に大きな問題がなければ、産院にもよりますが1週間以内で退院になります。


退院後も産褥パッドを使いますが、産後2~3週間ほどたってくるとだいぶ量も落ち着いてきますので、生理ナプキンで代用できるでしょう。


いつも使っている生理ナプキンでもいいのですが、私はなぜか産後はいつものナプキンがあいませんでした。


産後の肌は繊細なのかもしれません。


そんな私がたどり着いたのが、コットン素材のナプキンでした。

肌触りがよく、非常に快適でしたので産後の悪露ケアに悩む人はぜひ一度試してみてください。


ナチュラムーン 生理用ナプキン 普通の日用 (羽なし) 24個入

(引用:Amazon


価格 512円

 

コットンラボ オーガニックコットンナプキン ノンポリマー 20個入

(引用:Amazon


価格 345円

 

産後の負担にならないようなら布ナプキンも

産褥パッドや生理ナプキンのかさかさした感じが好きではない、1ヶ月近くもつけるのはつらい、という方は布ナプキンはいかがでしょうか。これなら、履き心地は快適かもしれません。


しかし、悪露がついた布ナプキンを洗濯する必要があります。産後は自分の身体もまだまだ安静の時期。そんななかめまぐるしく赤ちゃんのお世話に追われますので、布ナプキンを洗うのが負担になる可能性も。


すぃーと・こっとん 布ナプキン 3枚入

(引用:Amazon


価格 2,000円

 


サラサーティ ランジェリー用洗剤 下着用洗剤 経血おりもの用 ソープの香り 120ml

(引用:Amazon


価格293円

 

※価格は変動することがあります。予めご了承ください。


産後の準備は万全に!産褥パッドも用意しておこう!


出産が近づいてくると、どうしても出産の方にしきが行きがちですが、大変なのは産んだ後です。ママの身体のトラブルや赤ちゃんのお世話などが一気に押し寄せます。備えあれば憂いなしですので、入院前の荷物でLサイズは1個準備しておくのがおすすめですよ。


(Photo by:写真AC