家事をしたくないな、と思ったこと、ありませんか。筆者は家事はできるがしたくない、優先順位が低いタイプの人間です。家事がしたくないのはただの面倒臭がり?それとも…。今回は、育児と家事の両立(プラス仕事)の壁に直面した時に心が軽くなる方法を見ていきたいと思います。


この記事の目次


何故家事をしたくないのか?家事したくない理由


そもそも、何故家事がしたくないのでしょうか。


家事の種類が多く多岐にわたる

家事と一言に行ってもやることはたくさん。


洗濯ひとつにしても、洗濯物を色ものと白ものに分ける、洗濯量に合わせて洗剤を入れる、時に詰め替え作業をする、洗濯が終わればかたちを整えて干す。乾いたら取り込んで、畳んで、引き出しに入れる。その過程で靴下の片方がなければ探したり、ポケットにてっしゅが入っていたらその掃除をしたりすることもあります。


そして並行してその他の家事もしなければなりません。タスクの種類と量が多すぎると、したくなくなる気持ちが強くなります。


疲れきっていて休みたい

日々の育児や家事、仕事などに疲れきっていて体も心も休憩したい、という時も家事をしたくない気持ちになります。


うつ病、適応障害など

うつ病や適応障害の場合も、家事がしたくなくなるようです。


元々家事が好きではない

 子供ができる前、結婚する前から、元々家事が好きではないタイプは苦手意識があるため、家事をすることより避ける傾向にあります。


「家事したくない」の気持ちから家事がストレスに


筆者は、「家事をしたくないなぁ」と思うことが多いタイプです。


理由としては


・元々のライフスタイルに「毎日家事をする」ことが組み込まれていない
・自分ひとりならする必要性があまりなかった
・仕事が最優先・プライベートは遊びが最優先
・「家」は休むところという気持ちが強い
・「給与」や「学力が身につく」など行動に対価がないと行動を起こしにくい


という独身時代の背景があるからです。


しかし、育児中はそういうわけにもいきません。

毎日、ご飯の用意や掃除洗濯をする必要がありますし、最優先は子供や家族になることが多いでしょう。そしてなにより、家は休む場ではなくなるのです。


そのため、なかなか気分が乗らず「家事したくないなぁ」という気持ちと「家事ができていない自分」がいることに後ろめたさを感じてしまい、少しずつ「家事がストレス」の状態になっていきました。


「家事ストレス」それは心と体のSOS


家事がストレスになってくると、もはや気持ちの問題だけではありません。家事と関わることで心身ともに調子を崩すこともありえます。また家事ストレスが理由ではなく、心身どちらかの調子を崩したときも家事がストレスに感じることもあるでしょう。


人によってそのストレスの度合いは様々ですが、多くの家事ができない状態の場合は、おそらく体と心が休ませて、というサインなのではないでしょうか。


ワンオペ育児で家事も育児も回らず家事放棄

私は子供が3歳と1歳の頃、ワンオペ育児で知らないうちに疲れきってしまい家事ストレスの状態に。そうなると、家にいること自体がストレスになってしまい、ある日限界で涙がボロボロこぼれてきました。


その瞬間、着の身着のままで子供を抱えて新幹線に飛び乗り実家に帰省しました。


実家で他の大人がいる状態での育児と家事で平静を取り戻す

自分ひとりで家事(と育児)をしなければならない、という状況から一時的に避難することで、落ち着いて物事がみれるようになりました。


冷静になってくると、家事ストレスの原因は、元々のライフスタイルからの変化に伴う点と、「やらなければいけない」と思っている家事の多さでした。


家事をやめてみる!「やらない家事」のススメ


子供が小さいうちだけ、と割り切って「やらない家事」を増やしてみると「家事がしんどい」と思うことが減ってきました。

ここでは家事をやめて「やらない家事」を増やす方法やコツを紹介します。


1.物を捨てる

 家事を大きくわけると「掃除」「洗濯」「料理」の3つがあると思います。他にも多岐にわたるため、この3つに入らないこまごまとした家事も多いのですが、これら3つの家事を大変にさせている理由として「ものが多い」ケースがあります。


掃除/ものが多いから片付かない、片付かないから掃除が進まない。


洗濯/衣類が多いから、衣替えが大変。自分の洋服以外も管理する(仕分ける)必要があるため、1人当たりの枚数が多いとかなり労力がいる


料理/食器が多いと収納と片付けが大変。食材も買いだめすぎると期限切れで廃棄してしまうことも。


家庭内にあるありとあらゆるものを管理するのも家事の範囲かと思いますので、管理するものはできるだけ減らした方が負担も減ります。


物を捨てるだけで、家事をしたくない、という気持ちが払しょくできる人もいらっしゃるかもしれませんね。


断捨離という言葉が流行ったときもありましたが、家事をしたくないときこそ断捨離、おすすめです。


2.第三者に頼む(家事代行)

日本ではなかなか根付きにくい文化背景があるのかもしれませんが、餅は餅屋、家事は家事代行に頼むことでしたくない家事をしなくてすみます。


育児は保育士や幼稚園教諭などのプロにも協力してもらっているのですから、家事もプロに協力してもらうことは自然なことではないでしょうか。


こういう風に人の手を借りるのもひとつの手ですね。


3.「家事をしないとダメ」の概念を捨てる

 「専業主婦だから」「赤ちゃんのいる家庭だから」など家事をしないとダメ、という観念を捨てることも家事をしたくない気持ちにストップをかけられるかもしれません。


「家事をしないとダメ」という強迫観念にも似た思いが、家事ができていない自分を責めてしまうため、後ろめたさからドンドン悪循環に陥ってしまいます。


今やっている家事は本当にしなければならないのか、と俯瞰的に見ることも大切。意外とメタボ家事になっていることもありますよ。


4.「今日する家事」より「今日しなくていい家事」を考える

3と少し似ているのですが、今日しなければと思っている家事は、実は明日でもいいものもあります。

明日もしなくてもいいかもしれません。


「しんどい時や休みたい時に無理にするとボロボロになってしまうから、今日しなければならないことではなく、今日しなくていいことを考えて実践してみて。」


「しなくていいことを見つけて実践できたということ=変化できた自分、なので後ろめたさはない!できた自分をほめてあげるくらいの気持ちで!」


これは私が友人(保育士で二児のママ)にもらった助言です。

 

この考え方は目からうろこでした。


5.小さい子供がいるうちは家事はあきらめる

 洗濯物を洗って取り込んで畳んでタンスに入れる。子育て中はこの作業が乾いた洗濯物が畳めない日が続いても大丈夫。


畳みたい気持ちをぐっとこらえて、自分の心と体のバランスを取ることを優先してみてください。こらえるのも大変かもしれませんが、あれもこれもやろうとすると、することが多すぎて「家事をしたくない」気持ちがどんどん増すため、家事をしたくない気持ちへと繋がってしまいます。


子供が一通り身の回りのことが出来る年長さんくらいになってくると、スムーズにたためるようになってくるかもしれません。


今は、育児と家事の両立をするべく、いくつかの家事をあきらめることも受け入れてみてください。


家事も少しずつできるようになればいい!やらない家事を増やすことが出来たママを褒めよう!


やらないと後ろめたさを感じることは、誰しもに起こりうること。「やらない家事」ができることは育児と家事の両立の第一歩。タスクが減る分、ママの心が軽くなれば、自分を含めた家族の健康にも繋がりうるかもしれません。毎日の育児も家事も仕事も大変な時です。少しでも体を休めて、笑顔の自分で居れたなら、やはりそれは「できた」証拠ではないでしょうか。


子供が大きくなってママ自身も少しずつ家事に取り組んでいけば、家事も自分の思った通りにできる日がやってくるはずですよ。


 (Photo by:写真AC