花粉症の時期が近づくと、鼻がムズムズしてくる人も多いでしょう。しかし、妊婦は花粉症の薬は飲んでいいのか、気になるところ。今回は花粉症歴20年以上の筆者の妊娠中の花粉症対策を紹介します。
この記事の目次
花粉症とは?花粉に気をつけたい時期
花粉症とは特定の草花の花粉がアレルゲンとなり、目の痒みや鼻水、くしゃみの症状を引き起こすものです。
3月や4月には花粉情報がテレビでも放送されるくらいですので、この時期に花粉症になる人が多いのでしょう。
それは花粉症になりやすい「花粉」がこの時期に飛散しているからです。
【花粉別】花粉に気をつけたい時期
スギ花粉
2月~4月頃
※ピークは3月頃
ヒノキ花粉
4月~5月頃
※ピークは4月頃
イネ科花粉
6月~8月頃(ススキは8月~10月頃)
ブタクサ花粉
8月~10月頃
ヨモギ花粉
8月~10月頃
なお、地域によって飛散時期は異なりますので、上記は目安の時期になります。
また、スギ花粉やヒノキ花粉と違ってイネ科植物やブタクサなどの花粉は、その植物がはえている周辺でのみしか飛散しません。
そのため、スギ花粉やヒノキ花粉以外の花粉がアレルゲンの場合は、まずはそれらがはえているところに近づかないことがもっとも有効な花粉症対策になるでしょう。
妊婦は花粉症の薬については産婦人科医に相談すべし
花粉症を持っている女性で、妊娠したときに気になるのが『妊娠中に花粉症の薬は飲めるのか』ということだと思います。
時期や薬によっては胎児に影響があるとされているものも多いため、花粉症の薬は飲んでいいのか不安になりますよね。
まずは産婦人科の先生に相談
まずは花粉症であること、そしてその間に服用している薬を先生に伝えましょう。
花粉症の時期に妊娠がわかった場合、妊娠初期ですので薬の影響がもっとも大きい時期と考えられています。しっかりと確認しておきましょう。
まだ花粉症の時期でない場合も、早めに聞いておくと、事前に花粉症対策がしやすくなりますよ。
妊娠中のアレルギー検査は不要
妊娠してから花粉症を発症する方もいらっしゃるかもしれません。どの花粉がアレルゲンなのか気になりますよね。
しかし、妊娠中はお腹の赤ちゃんに栄養を送るべく、血液が妊娠していないときとは状態が異なります。
そのため、アレルギー反応について正しく判断できない可能性があり、妊娠中にアレルギー検査をされるケースはないようです。
妊娠中にできる!花粉症対策10つ
それでは妊娠中に出来る花粉症対策を紹介していきます。
医師と相談して薬を服用
先述の通りです。まずは花粉症であることを産院で相談しましょう。
マスクを着用する
花粉をとりいれないことが大切です。
鼻までしっかりとマスクで覆いましょう。
花粉症用の眼鏡をかける
花粉が入りにくい眼鏡があります。こちらをかけると、目に花粉が入るのを軽減してくれます。
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静電気をおこさない
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頭を下敷きでこすって、下敷きをゆっくり持ち上げると、髪が下敷きについて逆立つ、なんてことを小さいうちにやったことはありませんか?
静電気によって髪の毛が下敷きに付着しているんですよね。
花粉も静電気に引き寄せられて、付着してしまいますので、静電気を起こさないようにしましょう。おでかけ前の静電気防止スプレーがおすすめです。
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花粉がつきにくい衣類を着る
服の素材によっては花粉が付着しにくいものがあります。
レザージャケットや革ジャン、ナイロンやポリエステルなどの化繊といったつるつるとした素材の衣類だと比較的、花粉の付着量が少なくなるでしょう。
家に入る前に花粉を落とす
外は花粉は舞っているもの。どれだけ対策をしても外出をすれば花粉にさらされる状況は免れません。しかし、家の中では出来るだけ花粉を排除したいですよね。
家に入る前にアウターや帽子を軽くはたいて、花粉を落としましょう。
洋服は室内干し・布団は布団掃除機などでケア
洗濯物をベランダに干してしまうと、外気にさらされ花粉がくっついてしまう原因に。室内干しをすることで衣類への花粉の付着を防ぐことができます。
布団は布団乾燥機や布団掃除機を使うのがおすすめ。
花粉症関係なく、妊娠後期の妊婦はお腹が大きくなり、布団をベランダに干すのも一苦労です。そして産後は赤ちゃんの布団のお手入れにも役立ちます。
我が家も妊娠中に1台購入し、今は冬場や梅雨時期に重宝していますよ!
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鼻うがいをする
帰宅後、手洗いうがいと一緒に鼻うがいをするのもおすすめです。
花粉症に効く食材をとる
これは、エビデンスのとれたものではなく民間療法なのですが、特定の食材を食べていると花粉症になりにくい、ということもあるようです。
筆者が聞いたことがあるのは「ヨーグルト」「れんこん」「じゃばら(和歌山県で獲れる柑橘類)」で、これらは実際に妊娠中にも積極的に摂取していました。
特にじゃばらは、柑橘類ですので、つわりの時にも口にしやすかったです。(じゃばらの飴をなめていました)
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同居家族にも協力してもらう
どれだけ自分が気をつけていたとしても、家族が花粉を持ち帰ってきては、家でもムズムズが止まらない…なんてことになりかねません。夫など、家族にも協力してもらうことも大切です。
【体験談】つわりの時の花粉症対策!
筆者はスギ花粉の花粉症持ち。そのため2月から3月にかけてが一番つらい時期です。中学生の頃は学年末テストとかぶるので、テスト中も机にボックスティッシュを置かせてもらい、フックにはスーパーの袋をかけて、鼻をかんだあとのティッシュを入れるゴミ袋にしていました。
しかし、それももうだいぶ昔の話。
大人になってからは花粉症の症状が出る前(1月頃)に病院にかかり、前もって薬を服用していたため、目が少しかゆいかな、朝起きた時にくしゃみがたくさん出る、くらいの軽微な症状でした。
ひとり目はつわりの真っ只中にこの時期がかぶり、2人目はつわりに入る前の妊娠初期でした。
ひとり目の時は自己判断で早々に処方薬を飲まなかった
ひとり目の時ははじめてのことでしたので、妊娠がわかるやいなや「とにかく薬はダメだ!」と薬の服用をやめました。
(もしかしたら、お医者さんは服用を続けていい、とおっしゃっていたかもしれないのですが、ちゃんと聞いていなかった)
つわりと花粉症の症状に苦しむ
眠りづわりがメインで比較的軽いつわりだったのですが、やはり食欲はなく、味覚も偏りがありました。
そんな中、鼻水と目のゴロゴロとした不快感…!
眠りづわりのせいもあって、仕事が休みの日は外出を控えて花粉症に耐えていました。
2人目は妊娠初期!点鼻薬だけ確認して使用
2人目の頃は妊娠初期でした。上の子の育児があるため、花粉症に困っている余裕はありません(笑)
ひとり目の時の経験を踏まえて、花粉症について事前に産婦人科の先生に相談。
私が耳鼻科で処方してもらっている点鼻薬はOK!とことでしたので、点鼻薬で対応しました。
上記でいろんな花粉対策を書きましたが、やはり毎年服用している、花粉症用の処方薬に勝るものはないな、と個人的には感じました。
目は洗浄液をカップに入れて目を洗う市販の目薬で対応し、「花粉のつかないスプレー」というような市販のスプレーをふってからのお出かけを徹底しました。
あとは鼻うがいやじゃばら飴をとりいれていました。
またひとり目とは違い、花粉症の症状が出る前に薬を飲んでいた時期があったため、比較的軽微だったのかもしれません。
妊婦だからこそ花粉症対策も万全に
花粉症、本当につらいですよね。妊娠中はより大変になることもあるかもしれません。そうすると、くしゃみのし過ぎで胎児に影響がないか心配、などの不安が出てくることもあります。
つわりの時などは、なかなか対策をとることすら難しいかもしれませんので、外出を控えるなどして花粉に備えてくださいね。
参照:厚生労働省「花粉症特集」