赤ちゃんと言えば「おしゃぶり」なんてイメージの方も多いかもしれません。赤ちゃんが生まれておしゃぶりをくわえている様子にほっこりする方も多いでしょう。だけど、このおしゃぶりっていつまで使っていいの?やめるタイミングは?ママやパパの気になるおしゃぶりの卒業タイミングについてみていきていと思います。


この記事の目次


おしゃぶりとは


おしゃぶりとは、赤ちゃんの入眠時やおでかけ時のぐずりに使うお助けアイテムですよね。

産まれてきた赤ちゃんは口でものをくわえることで、形状をとらえるなど、さまざまな情報を学んでいきます。


そのため、おしゃぶりや指しゃぶりなどは赤ちゃんにとってはごく自然なこと


おしゃぶりをしゃぶらない子も

だからと言って必ずしも赤ちゃんがおしゃぶりをくわえるかというと、そうではありません。おしゃぶりをしゃぶらない子もいます。そのためおしゃぶりはしてもいいし、しなくてもいいのです。

 

おしゃぶりはいつまで?卒乳時期の1歳前後から


母乳・ミルクにかかわらず、哺乳の時期の赤ちゃんにとっておしゃぶりは衛生面を気をつけていれば特に大きな問題はないと考えられています。


しかし、離乳食がはじまり、歯が生え、哺乳からものを噛むことへと変わってくるとおしゃぶりは不安な時にしたり、イヤな気持ちになったときにしたりと精神安定のための「おしゃぶり」となってきます。


そのため、卒乳のタイミングとあわせておしゃぶりも卒業がいいのかもしれません。


卒乳・断乳のタイミングは1歳前後が多数

卒乳や断乳のタイミングも離乳食の進み具合をみてにはなりますが、1歳前後のタイミングでされる場合が多いようです。そのためおしゃぶりの卒業も1歳前後がいいでしょう。


またそのタイミングで自然とおしゃぶりが不要になることも多いようです。


 

精神安定のおしゃぶりは無理に取り上げない


しかし、卒乳が終わってもまだおしゃぶりをしゃぶっていたい!と要求する子もいるでしょう。その場合はおしゃぶりがその子の精神安定をはかっている可能性があります。


精神安定のためにおしゃぶりをしゃぶる子から、無理やりおしゃぶりをとりあげてしまったり叱りつけるのはNGです。


反動で他のものに執着をしてしまう可能性があります。本人が不要、と思うタイミングまで見守ることも大切です。


おしゃぶりを使い続けることのデメリット



見守る一方で、やはり長期間おしゃぶりを使うことにはデメリットがあります。


長時間の使用は0歳でもさけておきたい

これは年齢や月例問わずですが、1日の長時間使用はさけましょう。哺乳期ですと、母乳やミルクの機会を減らしてしまうことになるかもしれません。衛生面的にも心配です。


1歳以降は発語の機会の減少につながる可能性

1歳以降になると言葉が出始めます。しかしおしゃぶりをしゃぶっていると、お話ができない状態ですので発語の機会減少による言葉の遅れにつながる可能性があります。


歯が生えてくると歯並びへの影響も

また、乳歯がはえ揃ってきてからもおしゃぶりをし続けていると、歯並びの悪さへつながる懸念もあります。


短期間での卒業も!おしゃぶり卒業のコツ

デメリットもあるおしゃぶり。自然としなくなることもあるようですが、入園のタイミングなど出来ればこちらから卒業を促したい、という思いもあるでしょう。


ここでは、ママたちが実践したおしゃぶり卒業のコツをご紹介します。


バイバイのごあいさつ

「おしゃぶりさん、今日までありがとうバイバイ」と言って子供と一緒にゴミ箱へ。あいさつしたおかげかすんなり不要になりました。


おしゃぶりに対してお別れの挨拶をすることで、けじめをつける方法ですね。


紛失しちゃった

「おしゃぶり、どっかに落っことしたみたい」と言って紛失を装いそのまま卒業へ…。最初は思い出したかのようにせがんでいたけど、「落としてなくなったんだよ」と伝えているうちに理解したのか、おしゃぶりを求めなくなりました。」


なくなったことで諦めさせる方法です。おしゃぶりがないならしゃぶりようがありません。


はさみでチョキチョキ

おしゃぶりできないようにはさみでカット。


おしゃぶりの部分をはさみでカットすることで、おしゃぶりの卒業を促す方法。子供が自分自身でカットすると(もちろん、大人のサポート必須です)すんなりやめることが多いんだとか。


たくさん運動する

「ひとりでしっかり歩けるようになってきたので、日中たくさん運動させる!そうするとおしゃぶりをくわえる間もなく寝てくれる!!」


入眠時におしゃぶりを使用している場合は、たくさん身体を動かすことでおしゃぶりなしで寝つけるようになるようです。


まわりの協力

おしゃぶり卒業はママだけでなくまわりの協力が必要です。パパにもおしゃぶりを卒業することを伝え、休日の運動はパパにお願いする、おしゃぶりを卒業したことをパパに認めてもらうなどといった働きかけをしてもらいましょう。


他にも「おしゃぶりまださせてあげてもいいんじゃない?」という声や「おしゃぶりもうとった方がいいんじゃない?」という声もあるかもしれません。


この辺りも、子供本人がいる前で話すのは控えてもらうのが無難です。


おしゃぶり卒業に役立つグッズはコレ


(出典:Amazon


おしゃぶり卒業に役立つグッズもあります。コツとうまく掛け合わせて使ってみるのもいいかもしれません。


デンティスター

おしゃぶりはしゃぶるものですが、歯が生えてきたら「デンティスター」という噛むトレーニングができるおしゃぶりへスライドするのも◎。

デンティスターを使うことで口が閉じ、鼻呼吸を促します。また正しいかみ合わせに整える効果もあるそうです。

 

ぬいぐるみや毛布など代わりのもの

おしゃぶり以外で入眠できるようになるアイテムとしてよく挙げられるのが「ぬいぐるみ」。

ぬいぐるみを抱っこしながら寝ることで、子供が受けるおしゃぶりとの別れのダメージを軽減できるかもしれません。


おしゃぶりが卒業できなくても焦りすぎないで


発語と歯並びについては、1歳前後でおしゃぶりをやめなければ必ずそうなる、ということではありません。特に言葉については個人差も非常に大きいため、おしゃぶりだけが原因になるとういことは考えられにくいでしょう。

 

そのため、「デメリットがあるから早く辞めさせなくては!」とママやパパが躍起になって、やめさせる必要はないのではないかと思います。

 

サッと辞められる子もいれば、精神安定のためのおしゃぶりになっている子、なんとなくもう少しおしゃぶりをしゃぶっていたい子などさまざまです。


卒乳など何かをやめさせることも、トイトレなど新しいことを覚えるのもママも根気がいります。

また、子供によってすんなりできるものと苦労するものも違います。


そのため、根気がいるものはママ側の余裕が全くない時にすると、ママのイライラが増すだけになりかねません。


焦らず見守ることは意外と難しいものですが、3歳くらいまでは我が子の個性と見守っていてもいいと思います。


いつかはおしゃぶりも外れる!その子のタイミングに合わせてあげることが大切


 当たり前ですが大人になっておしゃぶりをしゃぶっている人はいません。成長する過程でいつか必ず、卒業できる時が来ます。


ただし、不安なようなら一度小児科や保健師さんなどに相談してみましょう。特に4歳を過ぎてもまだおしゃぶりが手離せないようなら、相談することをおすすめします。


(Photo by:写真AC