産後から細切れ睡眠で寝不足のママ。今日も育児お疲れ様です。
生後3ヶ月。
『いつになったらまとまって寝てくれるのだろう?』
『うちの子、睡眠時間が短くない?』
などもやもやしてくる時期かもしれません。
実は赤ちゃんはまだうまく寝ることができません。
それは赤ちゃんの脳がまだ未熟なため。
そのため「眠たいのに寝れなくていやだ~」と泣いちゃうことも。
親としては『眠たいなら寝てくれ』と思うかもしれませんが、まだまだ寝るのが上手にできないのです。
上手になるためにはねんねのトレーニングが大事。
質の良い眠りは子どもの発達には欠かせないので、「泣く=あやさなければならない」ではなく、しっかりと様子を見ていきましょう。
この記事の目次
- 生後3ヶ月の睡眠時間は14~15時間!月齢で睡眠時間は変化
- 眠たいのに寝れない赤ちゃんは「眠たくて泣く」
- 0歳からねんねトレーニングをするべき理由3つ
- 泣いても様子見!安眠ねんトレ5つのポイント
- 睡眠は練習をすることで寝れるようになる!
生後3ヶ月の睡眠時間は14~15時間!月齢で睡眠時間は変化
生後3ヶ月の赤ちゃんは夜の就寝時や日中の昼寝合わせて、1日に14~15時間必要と言われています。
まずはお子さんが1日当たりどれくらい寝ているかを確認してください。
月齢別赤ちゃんの必要睡眠時間
生後3ヶ月のころは1日に14~15時間の睡眠が必要ですが、0歳の1年で少しずつ睡眠時間は短くなっていきます。
新生児期 ・1日の睡眠時間は 16~20 時間 ・昼夜の区別はまだ身についていない ・1~2 時間の覚醒と 1~4時間の睡眠の繰り返し ・レム睡眠(脳は活動していてるが身体は寝ている)が50% |
乳児期 (生後3ヶ月) ・1日の 睡眠時間は 14~15 時間 ・昼夜の区別を少しずつ学習 ・3~4 時間連続して睡眠をとれるようになる ・レム睡眠が減少していき、生後1ヶ月半ごろから入眠がノンレム睡眠(脳の眠り)から始まる |
乳児期 (生後6ヶ月) ・1日の睡眠時間は 13~14 時間 ・昼夜の区別がはっきりしてくる ・6~8 時間連続して睡眠をとるようになる ・2~4時間の昼寝を1~2回する 生後9ヶ月ごろから睡眠の7~8割は夜にとるようになる |
乳幼児期 (1~3 歳) ・1日の睡眠時間は 11~12 時間 ・1.5~3.5 時間の昼寝を1回する ・レム睡眠がさらに減少していくきます. |
幼児期 (3~6 歳) ・1日の睡眠時間は 10~11 時間 ・昼寝が減り、5歳ごろからとらなくなる ・ノンレム睡眠とレム睡眠の繰り返しが大人とほぼ同じサイクルになる ・レム睡眠の割合が20%前後にまで減少 |
眠たいのに寝れない赤ちゃんは「眠たくて泣く」
月齢、年齢によって必要睡眠時間の違いがあります。
比べて「うちの子、こんなに寝ていない」と焦るママもいらっしゃるでしょう。
むしろママが寝不足で「寝てくれ」と思っている、なんてことも多いかもしれません。
私は「早く夜にたくさん寝てくれ」と切実に思っていました。
寝るのにも経験が必要
私たち大人は朝起きて夜寝る、という生活リズムができています。
しかし、産まれたばかりの赤ちゃんにはそのリズムはありません。
そのため0歳のうちから少しずつ昼夜の区別をつけていき、生活リズムや睡眠リズムを整えていくのです。
脳も未熟!泣き声は「寝れない~!」の声かも
赤ちゃんがいきなり自分で立って歩いたり、お箸を使ってご飯を食べたりしないですよね。
これは、身体能力の発達がまだ進んでいないから。
身体だけでなく、脳も同じでまだまだ未熟な状態です。
そのため、自分の欲求をうまく処理できません。
眠りたい、という睡眠欲が満たされないと、その不快感から泣いてしまいます。
この状態のことを「寝ぐずり」と言います。
寝ぐずりでは
眠たい→眠れないから泣く→泣くから眠れない
という負のループに陥ってしまうのです。
0歳からねんねトレーニングをするべき理由3つ
赤ちゃんはまだまだ未熟。であれば、成長してしっかりと寝れるようになればいいのです。
そのためにはねんねトレーニング(ねんトレ)が欠かせません。
睡眠の質が低い・睡眠不足が発達に影響
日本の子どもは年々睡眠時間が減少しており、子どもの4人に1人は何らかの睡眠障害を抱えているとも言われています。
睡眠の問題を抱えたまま成長をしていくと、心身の発達への影響や、将来の生活習慣病のリスクを高めるといった影響があることもわかってきました。
そのため、幼少期から質の高い睡眠がとれるようにトレーニングをすることが重要です。
欧米ではねんトレが主流
実際に欧米では子どもに質の高い睡眠をとらせるべく、0歳からスリープトレーニング(ねんトレ)を行うご家庭が主流。
何故なら子どもの成長にとって質の高い睡眠が重要であることを知っているからです。
ママ友の会話ではもちろんのこと、赤ちゃんとママのための睡眠コンサルタントなんていう睡眠のプロも存在するほど広く認知されています。
子どもの良質な睡眠=ママにとっても良質な睡眠
子どもが寝るのがうまくなる、質の高い睡眠がとれる、ということはママの睡眠の質も改善されます。
子どもがしっかり寝てくれることで、ママの睡眠時間も確保できるようになるからです。
そのため、欧米のねんトレは子どもだけでなくママも良質な睡眠がとれるように考えられているそうです。
泣いても様子見!安眠ねんトレ5つのポイント
ねんトレには色々な方法があります。特にねんトレが主流の欧米では多くの専門家がその方法を提案しています。
ここではさまざまな方法のなかでも「眠たいのに寝れなくて泣いちゃう」タイプの赤ちゃんにフォーカス。母子が安眠になるねんトレポイントをまとめました。
睡眠時間を可視化する
まずは睡眠時間がどれくらいなのか、ママ自身が把握しないことにははじまりません。
授乳ノートなどのアプリで睡眠時間を計測してみましょう。
赤ちゃんの睡眠合計や、睡眠リズムがわかってくるとトレーニングするポイントがみえてきます。
例えば
・睡眠時間が日中の方が多い
→だから夜寝ないのかも
・睡眠時間全体が短い
→眠たくて眠れない悪循環かも
・まとめて寝る時間が新生児から変わらない
→空腹になって起きるのかも
など、計測結果から原因を推測できるのです。
泣いてもまずは様子見
泣いたら、声をかけたり、抱っこしたり、電気をつけたりしていませんか?
それ、もしかすると「寝ぐずり」かもしれません。
授乳やオムツの状況を考えて「食事」「排泄」に不快感がないタイミングなら「寝たいのに寝れない」という不快感を泣いて表現しているだけです。
まずは赤ちゃんを観察してみましょう。
また夜泣きは寝言の場合もあります。
こちらも授乳の時間でないようなら様子を見てみましょう。
先輩ママの実践ポイント・夕方は黄昏泣きだったので、抱っこしてお外に気分転換。 ・夜間授乳後、オムツもチェックした後の泣きは「眠いのに寝れない泣き」なので、抱っこせずホワイトノイズで安眠をいざなう |
睡眠環境を整える
睡眠環境が悪いと大人でも睡眠の質が悪くなります。
例えば枕。
旅先で枕が代わると寝れない、なんてのは普段の睡眠環境がベストな状態のため、宿の寝具では熟睡感が低くなります。
赤ちゃんも同じ。
・寝る前の電気の明るさ
・にぎやかな環境
・布団が重い
・重ね着しすぎて暑い
などに注意して、睡眠環境を整えてあげましょう。
先輩ママの実践ポイント・夜寝る前の照明は薄暗くする ・お風呂に入って1時間半後に就寝 ・赤ちゃん用の軽くて通気性の良い寝具 ・基本は薄着 |
子どもの睡眠時間に合わせる
大人の生活リズムに合わせていませんか?
眠たいのに寝れなくて泣いちゃう赤ちゃんの場合、睡眠不足になりやすいため、赤ちゃんが寝ているのに起こしてしまうと、悪循環から抜け出しにくくなります。
たくさん寝るようなら寝させてあげてください。ただし、しっかり様子は見てあげて。
特に寝返りが始まるとSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクもありますので、寝ている姿勢や顔色などをチェックしましょう。
先輩ママの実践ポイント・朝お寝坊さんはそのまま。無理に起こさない ・昼寝も子どもが寝たいタイミングから起きたいタイミングまで ・こちらの都合に合わせて寝かしつけたり起こしたりをできるだけしない |
日の光を浴びる
日光を浴びることで睡眠と覚醒のリズムが整うと言われています。
昼夜の区別がつき始める生後3ヶ月ごろからはしっかりと朝日を浴びるようにしましょう。
先輩ママの実践ポイント・日中はできるだけお外にお散歩に行く ・雨の日は部屋の照明をできるだけ明るくする |
睡眠は練習をすることで寝れるようになる!
寝ない子に「どうすればいいの?」と悩んでしまい、ずっと抱っこでママもボロボロ、なんていう状態はママにとっても赤ちゃんにとっても負担な状態です。
月齢に必要な睡眠時間より短い場合は負担はより一層大きいことでしょう。
子どもの睡眠リズムを知る
赤ちゃんは「眠たくて泣く」こともある
赤ちゃんの脳は未熟だから「睡眠」について学ぶ期間が必要
寝るためのトレーニングをつむ
睡眠に練習なんて、と私たち大人は思いがちですが赤ちゃんにとっては寝るのもまだまだトレーニングが必要です。
そしてどんなことでもそうですが、トレーニングをしないと上達しません。
また間違ったトレーニングだと効果が期待できず、ママの徒労に終わってしまうこともあります。
0歳の早期教育の必要性が説かれる時代ですが、寝不足では学びの効率も下がってしまうでしょう。
教育やしつけも大切です。しかしまずはママも赤ちゃんもしっかりと睡眠をとれるようになることがそれ以上に大切だと思っていますので、ねんトレを少しずつチャレンジしてみてくださいね。
※睡眠に関して不安なことは、小児科や保健師など専門家にも相談可能ですので、気になることは健診の際に相談しましょう。