夏本番。気になるのは我が子のあせも。

ママやパパのなかには『あせもがかゆくてつらかった…』という幼少期の記憶をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。


あせも予防は「濡れタオル」で拭くのが効果的なのをご存じですか?


塗れたタオルで拭くことで汗だけでなく、汗の成分や汚れも一緒に拭ってくれるからあせもになりにくくなるんです。さらには身体の熱を下げ、必要以上に汗をかかせず、熱中症対策にもおすすめです。


濡れタオル以外のあせも対策や、厳選あせもケアアイテム、あせもを放置すべきではない理由など、あせもについてまとめました。


この記事の目次


赤ちゃんや子どものあせも対策「濡れタオル」が最適


夏はあせもが気になる季節。


あせもの対策はずばり「濡れタオル」で汗をこまめに拭くこと!


赤ちゃんや子どもは新代謝が活発なため、汗をかきやすいのであせもができやすくなります。

あせもになるとかゆくてかきむしってしまったり、痛みを感じたりすることも。

赤ちゃんがあせもで泣きぐずる姿や子どもがあせもでつらい思いをするのはママにとってもつらいことですよね。


子どもをあせもにさせないためには「濡れタオル」で拭くことが大切なのです。


日本気象協会も、あせもは乾いたタオルではなく、濡れタオルで拭くことを奨励しています。

参考記事:汗をかいた時ヒリヒリする痛み。もしかしたら汗かぶれかも(日本気象協会)


乾いたタオルではなく、濡れタオルがいい3つの理由

何故乾いたタオルでなく濡れタオルなのかというと


汗の成分を落とせる

雑菌やほこりをふきとる

熱中症対策


上記の3つが濡れタオルにすべき理由です。


乾いたタオルだと、水分だけを吸い取ってしまい、あせもの原因になる汗の成分(塩分や尿酸、アンモニアなど)や雑菌、ほこりが肌に残りやすくなります。


そもそも「汗をかく」のは、身体にこもっている熱をとるため。

汗をかいて肌の上で蒸発させることで、体内の熱を奪って体温を下げるのです。


しかし乾いたタオルで汗を拭くと、必要以上に肌の上の水分まで吸収してしまい、蒸発がうまくいきません。そうすると汗を流しても体温が下がらず、身体の中に熱がこもって熱中症になりやすくなります。


濡れタオルでのあせも対策は


・あせもの原因となる汗の成分などをふき取ることができる

・肌上の水分も残るためしっかりと熱を排出、体温を下げることで熱中症を予防

・体温を下げることで必要以上に汗をかきすぎない

 

という点に加えて


・手軽にできる

・こまめにできる


という作業面を考えても、最適なのです。


【拭くポイント】あせものできやすいところ


濡れタオルで特に拭いておきたいのは「あせものできやすいところ」。


・首まわり

・ひじの内側

・わき

・オムツの伸縮部分

・ひざの内側

・うなじ

・背中

・おしり


上記の部位は汗がたまりやすく蒸発しにくいので、あせもができやすいところです。


濡れタオルでこまめに拭くようにしましょう。

どこかわからない!という人は全身拭いてあげればOK!


また、オムツまわりはおむつ替えの時におしりふきで拭いてあげるといいですよ。


「押さえ拭き」で拭き取る

汗を拭きとるときは「押さえ拭き」です。


赤ちゃんや子どもの肌は繊細。ゴシゴシと擦るように拭いてしまうとその刺激で肌荒れになることがあります。

タオルを肌にやさしくあてて押さえ拭きで子どもをあせも&肌荒れから守りましょう。


出来るなら水浴びがベスト


可能なら、あせも対策で取り組みたいのが「水浴び」です。


濡れタオルでふき取るよりもより大きな効果があります。


そして水浴びで体力を使うことにより、お昼寝がスムーズであったり夜にしっかり寝てくれたり、とあせも対策が他の生活にもプラスになります。


また水に触れる遊びは赤ちゃんのうちから取り組みたい五感を使った遊び。

乳幼児期のうちはたくさんの自然物に触れて多くの物事を認識していきます。


水浴びでは


・暑い日に水に触れる心地よさ

・水温の変化

・パシャパシャという音

・カタチのない液体という不思議な感覚

・水面の反射がキラキラ美しい


など、目や耳、皮膚感覚などをフルに使いながら楽しむことができるでしょう。


家のお風呂やお庭、ベランダなどでも楽しめます。

対策さえすれば室内でも水浴びができますよ。

新生児や月齢の小さな赤ちゃんは沐浴で楽しみましょう。


 

保湿ケアも忘れずに


あせもの対策で忘れないでほしいのが「保湿」です。

保湿と言えば、冬の乾燥肌のイメージが強いかもしれません。


しかし、保湿もあせも対策には重要なのです。


あせもの原因は2つあります。


それは「汗」「乾燥肌」


汗が大量に出ることで汗腺をふさぎます。そのまま汗を洗い流さずに放置すると、行き場をなくした汗が、皮膚を刺激して炎症をおこす、これがあせもです。


特に肌が乾燥していると、肌のバリア機能が低下しており、外部からの刺激を受けやすい状態に。

そうなると汗の刺激反応が大きく出るため、あせもが起こりやすくなるのです。


夏場はエアコンや日焼けで肌が乾燥しやすくなります。

沐浴後や、お風呂あがり、水浴び後はしっかり保湿ケアをしてあげましょう。


あせもができた時の3つのケア


それでもあせもができてしまうことはあります。

あせもができてしまったらまだ軽い状態のうちにケアをしましょう。

ケアが早い方が治まるのも早いからです。


冷やす

あせもができるとかきむしりによって悪化することがあります。


肌へのチクチクするような刺激を鈍化させるため、保冷材や塗れタオルなどで冷やしてみてください。

冷たさがかゆみを抑えてくれます。


またかきむしり予防に爪を短く切っておくことも忘れずに。


保湿

あせもが出来ている状態の肌は、バリア機能が低下しているかもしれません。

バリア機能を保つには保湿が大事。


お風呂あがりやシャワーの後のキレイで清潔な肌の状態で、しっかりと保湿しましょう。


塗り薬

塗り薬でかゆみや炎症を抑えます。


あせもには処方薬・市販薬ともにありますが、あせもかどうか判断がつかない場合は、小児科などで一度見てもらってから塗り薬を塗るようにしましょう。


赤ちゃんや子どもに使える!おすすめの市販アイテム


あせも対策として使える市販品をご紹介。

私も使っているアイテムとあせもケアで狙っているものをピックアップしました。


あせもの保湿ケアには「あせもジェル」

あせもになる前の対策として「保湿」があります。

しかし、冬場に使うようなしっとりしたクリームタイプのものだと、夏場には不向き。


ユースキンのあせもジェルなら、クリームと違いジェルなので、さっぱりとした付け心地。

伸びもよく、肌もサラサラです。


コスパもいいので、私も汗をかいて肌に違和感を感じた時などは子どもと一緒に使っています。


ただし、気をつけてほしいのは「あせもになった時」。


引っ越しの荷物にあせもジェル含め保湿アイテムを梱包してしまい、数日保湿ケアを怠ったために4歳の子どもの首が赤く、かゆみを伴うあせもに。

慌てて荷物から取り出して、お風呂上りに塗ると「ひりひりする」とのこと。


軽くかきむしっていたため、傷ができていたようでその部分がひりひりしたようです。


あせもになってかき傷ができているときに使うのは避けた方が無難かもしれません。


ユースキンあせもジェル 140ml

¥468



あせものかゆみにかゆみどめ軟膏

赤ちゃんに使えるかゆみ止め軟膏。


あせもだけでなく、オムツかぶれや虫さされにも使えるので、すでに持っていらっしゃる方も多いかもしれませんね。


乳幼児がいるご家庭なら一家に一本あると何かと使えて安心です。


ポリベビー 30g

¥381



パウダークリームはサラサラ快適

軟膏を塗布すると暑さのせいか少ししっとりとした感じで、夏の広範囲あせもに不向きだなぁと感じました。


そのため、今後あせもが頻繁に起こるようなら、さらさらしたテクスチャーで使い心地のよさそうなパウダークリームのあせも用クリームにするつもりです。



あせもパウダークリーム 32g

価格: ¥714



あせも放置はNG!大人も注意したい「とびひ」


あせもなんてたいしたことない、自分が小さいときは何もしなかった、という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、あせもを甘く見てはいけません。


放置することで、「とびひ」になることもあります。


あせものケアをしないままでいると、痒さのあまりあせもをかきこわしてしまう恐れがあるのです。


かきこわした傷口から特定の細菌に感染してしまうことを「とびひ」と言います。

あせもの部分がとびひになると、水ぶくれがジュクジュクした状態になっていき、かゆみを伴います。


乳幼児はかゆみを我慢することはできません。

とびひをかいてしまい、そのかいた手で別の部位のあせもや傷口などを触るととびひが全身のあちこちに広がります。

お友達や兄弟姉妹にも移るので、タオルの共用はNG。


大人には移ることはあまりありません。しかし皮膚のバリア機能が低下している状態や、高齢者などは移ることもあるので注意が必要です。


また、あせもの他にも、虫さされや湿疹、転んでできた傷などでもかきこわしてしまい、感染してしまうケースもあります。


家族全員であせもケア!


あせもの対策は


・濡れタオルで拭く

・水遊びなどで汗を流す

・保湿ケア

・市販アイテムをうまく取り入れて季節に合ったケア


などを毎日続けること。

そうして夏を乗り切ることであせもにならない、もしくは軽いうちに抑えることができるのです。


大人もあせもにはならなくとも、バリア機能が低下して汗による刺激や湿疹が起こる場合があります。昨年までは起こらなくとも、今シーズンは起こるなんてことは往々にしてあるもの。


親が自分の身体のあせもケアをすることで、幼児期の子どもに自分の身体のメンテナンスの大切さを伝えることにも繋がりますよ。


赤ちゃんも子どもも大人も。家族全員であせもケアして夏を楽しく乗り切りましょう!