妊娠出産を経て、育児が始まったママ。
産後のぼろぼろの身体で、寝不足とたたかいながら授乳…。そして家事。
産後だけでなく、子どもが小さいうちは育児も家事も大忙し。
なのに。
隣にいる旦那が全く育児をしない。
泣いているのにあやさずゲームをしている。
お風呂も「いれたよ~」と湯上りの対応はいつもママ。
育児をしない旦那にモヤモヤが募る。
多くのママたちが感じているモヤモヤ。
じつはこれ、ちょっとしたテクニックで育児をする旦那に変化できるんです!
それは
旦那が育児(家事)で困ること
です。
人は困難に直面してはじめて変化します。
つまり、旦那は育児で困っていないので妻がどれだけ望んでも変化しません。
積極的に育児参加をしない男性の特徴や、結婚前からの環境など、男性の育児をしない理由を心理的に解説。
さらに、ママが抱く「母親像」にも原因がある!?
昭和のスタンダードだった家事育児にとらわれ過ぎて、夫に過剰に要求している可能性があるのです。
令和のママはしっかり休んで心と身体のバランスをとるママにアップデート!
困難に直面して旦那が変化しているうちにママはしっかり休息をとる。
そうすることで、家族にとってどんどん嬉しい変化が出てくるはずですよ。
この記事の目次
- 育児をしない旦那!夫を変化させるたった1つのテクニック
- 何故育児をしないのか?3つの男性のタイプ
- 夫の「育児しない旦那化」は出会う前から始まっていた
- ママの「こうあるべき」が原因?理想の母親像とのギャップで自分を責めていませんか
- 夫に任せて堂々と休もう!よく生きるためには休息が必要
育児をしない旦那!夫を変化させるたった1つのテクニック
育児をしない旦那にイライラ。愚痴もたまります。
筆者ももちろん、同じです。
産後は産後クライシスで離婚の二文字もよぎりましたし、実際に離婚に向けて話し合うこともしました。
結果としては、夫が変化し、家事育児も行うようになったので夫婦を継続する選択をとっています。
夫が変化した理由、それは変わらないと困る状況ができたからでした。
たったこれだけで夫は少しずつ変わっていったのです。
人は困難に遭遇して初めて変化する
何故なら、人は困難に遭遇してはじめて変化をする生き物だからです。
変化するということはストレス。
そのため、困っていない場合は変化をする必要がありません。
ママがパパに変化を求めるのは、ズバリママが困っているから。
妊娠出産という大きな変化でママの心と身体はストレスでいっぱい。
困っていることもたくさんある。
だから自分の中で、変化して対応しているものの、それでも困りごとが尽きない。
そのため、夫にも変化を求めるのです。
しかし困っていない夫は、なかなか変化しません。
夫を変化させるには、変わらないと困る状況が必要なのです。
我が家は「夫にすべて任せる」が解決の糸口に
ひとり目の産後もトラブルが多かった筆者。
ライフスタイルの変化も非常に大きいものでした。
夫に「○○してほしい」という要望を伝えても一向に、変化せず。
言われても忘れる、ということだったので、メールやホワイトボードに箇条書きして、タスクの可視化、事前に電話連絡、などこちらが夫が忘れずできるように工夫しても、夫は一向に家事育児に積極的に参入しません。
ふたり目が生まれ、ワンオペで手が回らなくなり絶望しきっていたころ、感染症の大流行もあり限界に。
もうどうにでもなれ、と休みの日に家出しました。
落ち着いて帰宅すると、夫ひとりでちゃんと家事育児をしていたのです。
もちろん、家事育児は完ぺきではありません。
明日になったらしてくれる妻がいる、というような抜けの多いやり方ではありました。
しかし、言っても言っても動かなかった夫が自分で考え、行動していたのです。
何故育児をしないのか?3つの男性のタイプ
何故夫が育児をしないのか、というのは3つのタイプに分類できます。
①他人事「俺の仕事じゃない」
まず、家事育児は自分のタスクだと認識していないタイプ。
自分のするべきことではないため、家事育児をしません。
②主体性の無さ「助けているのに」
家事育児は妻の仕事で、あくまでも自分はサポート、という認識。
言われたらやるけれど、言われるまではずっとスマホでゲームをしている、なんてタイプの人です。
言われても、すぐにやらないケースも目立ちます。
③意識不足「育児家事しているのに」
家事育児をしている、と思っているタイプ。
意識の低さから抜けが多く、育児も家事も及第点に及んでいないタイプです。
・ゴミは毎週捨てているけど、ゴミを集めてまとめない、
ゴミ箱に袋をセットしない、排水溝のゴミはとらない。
・お風呂にはいれるけど、お風呂上りの子どもの肌ケアをしない、
自分だけ先に着替えて子どもは濡れたまま放置。
・掃除機はかけるけど詰めが甘く、ほこりが隅にたまっている、
掃除機のゴミは絶対に捨てない。
・オムツは代えてくれるけど、ウンチは代えない。
オムツのゴミの処理はしない。
・子どもと遊びに出かけようとしてくれるけど、
おむつや着替え、飲み物などの準備はしない。
中途半端に家事育児参戦し、かえって手間がかかる、育児の楽しいところしかしたがらないタイプもいます。
大正、昭和、平成、令和…時代の流れとともに①の状態のパパは少なくなってはきています。
しかし、②や③の状態のパパはまだまだ多く、ママが困っている状況が続いてしまうことでモヤモヤがぬぐえず「もっと家事育児をしてほしい」に繋がっていくのです。
夫の「育児しない旦那化」は出会う前から始まっていた
そもそも、こういったタイプになるのはどうしてなのでしょうか。
これは夫がパパになる前に原因があります。
夫の「夫像」「父親像」を概念を作り上げてきた育った環境が、育児をしない旦那を作っていたのです。
夫の両親、親戚、友人、会社の同僚たちなどに「家事育児をしない旦那」が多ければ多いほど、「父親像」がそちらに引っ張られてしまい、育児をしない旦那になりやすくなるからです。
そういった周りの環境もですが、実は義務教育ですら30年ほど前までは男性に家庭科は不要だったのです。
昭和55年産まれ以前の男性は義務教育が「男女別」
昭和55年以前産まれの方たちの多くは、男性は技術・女性は家庭と別々の授業を受けていました。
技術科家庭科を男女共修するようになったのが中学校は1993年、高校は1994年からだからです。
つまり、義務教育の時点から男女の役割に分けた授業がされていた、ということになります。
そのため、授業を受けた世代はもちろん、その親たちも「男は仕事・女は家庭」の固定概念が強い傾向があるのです。
筆者の夫は「技術科は男子学生のみ、家庭科は女子学生のみ」で授業を受けていました。
私自身は、男女共修でした。
そのため、そのギャップを埋める作業にとても苦労したのを覚えています。
ママの「こうあるべき」が原因?理想の母親像とのギャップで自分を責めていませんか
旦那が育児をしないのは、結婚する前から始まっていましたが、それはママにも言えること。
実はママも自分の「こうあるべき」に苦しめられて、より困難な状況に陥っているケースもあります。
掃除洗濯、育児…「していない」自分を責めていませんか?
自分の母親は、美味しいご飯を作って小学校からの帰りを待ってくれていた、掃除も洗濯もキチンとしていた、畳んだ衣類がキレイに引き出しに入っていた…。
SNSをみれば、美味しそうな離乳食の写真、キレイに整頓されたインテリア。
ネットの記事を読めば「○○してはいけない育児」「育児は○○すべき」。
自分の幼少期の母親像や、SNSで簡単にのぞき見できる『同じ状況と思われる人たち』、子どものための最高の育児…。
これらに追い詰められているママ、意外と多いんです。
そしてその責めが、「夫がもっと育児や家事をしてくれたら」という感情に拍車をかけているケースも多くあります。
産後の育児は挫折の連続。
今までできたことが思うようにできない、というストレスはとても大きいもの。
そんな出来ない自分を責めてしまうママが多い気がします。
理想の母親像が現代ママを苦しめ、夫の姿にイライラするのかも
「母親は料理を作るべき。」
「母親はキレイな部屋を保つべき。」
「○○な育児を取り入れるべき。」
確かにできたら素敵な取り組みです。
しかし、全部が全部できないんです。
あなたは、
運動神経もよく、英語も話せて、絵も描けて、
プログラミングもできて、看護師の資格も持っていて、
理科の教員免許をもって、ヘアカットもうまく、
ダイビングもでき、ウェディングドレスが自作できる。
仕事であれば、こんなに多種多様なことできないよ、と理解できるはず。
なのにもかかわらず、産後1年位で家事育児はできる、と思ってしまう。
あなたは、
掃除ができて、洗濯ができて、インスタ栄えする料理を作り、
子どもへよい影響のある知育、足育、食育、などを取り入れ、
公園遊びなど野外活動にも力を入れ、
近所付き合いを円滑に行い、自分の身だしなみは常にキレイにし、
産後太りもなく、夫にやさしく労い、
仕事に復帰し以前と変わらず成果をあげる。
こんなこと全部、ママひとりの力ではできないんです。
そして、これらを「女性がすべき役割」と思い込んでいませんか?
掃除はロボット掃除機がすればいい。料理は宅配でもいいし、外食だって使っていい。産後に太るのも仕方ない(太りたくないけれど)。
家事育児は昭和のスタンダードからアップデートできないでいると、必要以上に自分を責めたり、夫に過剰に要求してしまうことがあります。
ママ自身も女性の役割に固執していないか、を見直すことも大切ですよ。
夫に任せて堂々と休もう!よく生きるためには休息が必要
昭和の「男は仕事、女は家庭」の価値観はまだまだ強く根付いています。
そこに苦しんでいるママだからこそ、思い切って価値観をアップデート。
ママを休んで夫に家事育児を任せることが当たり前にしちゃいましょう。
夫がパパとして、パートナーとして成長するには「困難」に直面することが必要です。
夫に家事育児を託して、困難に立ち向かってもらいましょう。
これからの子育て世代は男女共修で同じ授業を受けてきました。
総合的な学習の時間など、自分の人生を豊かにする、教育も受けてきています。
よく生きるには休息が欠かせません。
休暇をとってリフレッシュすることで、また家事育児にも前向きに取り組めるからです。
ママ自身が休むためはもちろんのこと、これから先に結婚出産をする女性がより母親として輝ける社会にしていくためにも、ママ自身が積極的に母親業のおやすみをとっていく。
こんな母親としての生き方がスタンダードになるように、今の私たちの意識改革をどんどん行っていきたいものですね。