オクラはひげもあるし、種もあるから離乳食には不向き、と思っていませんか?
実は離乳食中期から使える食材。
ねばねばがとろみになってくれるから食べやすく、整腸作用があるので便秘気味の赤ちゃんにもおすすめです。
いろんな食材と和えやすく、ご飯・麺類と主食にも合うため離乳食だけでなく、大人の食事にも使いやすいですね。
下ごしらえと調理のコツさえつかんでおけば、この夏フル活用間違いなしです。
夏に旬を迎えるオクラを使った離乳食レシピもご紹介♪
この記事の目次
- オクラは離乳食中期から!とろみと整腸作用で夏におすすめの食材
- 下ごしらえの手順は3ステップ
- 調理のコツ「柔らく茹でる」「時期別の固さを目安にする」
- オクラが離乳食にぴったりな理由「食べやすい」
- 離乳食中期|オクラレシピ
- 離乳食後期|オクラレシピ
- オクラの栄養・旬など基本情報
- オクラは食べやすいから離乳食にぴったり!夏を食事で楽しもう
オクラは離乳食中期から!とろみと整腸作用で夏におすすめの食材
オクラは離乳食中期から食べることができる食材です。
離乳食初期に与えることができない理由は、ペースト状に調理しにくい野菜だからです。
そのため、離乳食に取り入れるのはモグモグ食べられる動作のできる生後8ヶ月ごろから。
とろみと整腸作用が離乳食にオススメ
とろみがある食材なので、離乳食期の赤ちゃんには食べやすい食材です。
さらに整腸作用があるので便秘気味の赤ちゃんも取り入れたいですね。
特にオクラが旬の夏は水分不足で便秘になりやすい時期。
筆者の娘も0歳の時、便秘になり発熱した苦い経験があります。
旬の食材を取り入れることは食育にも繋がりますので、離乳食にも旬の食材を取り入れてみてください。
下ごしらえの手順は3ステップ
離乳食でオクラを使うときには下ごしらえが必須。
下の3ステップで下ごしらえしましょう。
①ガクを面取りするように削り取る
②こすり洗いでうぶ毛をとる
③縦にカットして種を取り出す
種は離乳食中期~後期は取り除いてあげてください。
1歳以降の離乳食完了期は種を残したままでもOKです。
調理のコツ「柔らく茹でる」「時期別の固さを目安にする」
下ごしらえが終わればオクラを調理していきます。
コツ①柔らくなるまで茹でる
大人の料理ではオクラはサッとゆでることが多いですが、離乳食では赤ちゃんが食べることのできるやわらかさになるようにしっかりと茹でましょう。
コツ②時期別の目安の固さを参考にする
離乳食の時期に合わせて基本の調理方法を変えます。
離乳食中期
舌でつぶせる固さ・絹ごし豆腐が目安。
最初のうちは茹でた後にすりつぶして与えます。
他の食材の進み具合やお子さんのモグモグの出来具合によっては
すりつぶさず細かく刻んだ状態からのスタートでもOK。
離乳食後期
歯ぐきでつぶせるバナナくらいの固さが目安です。
薄くスライスして与えます。
離乳食完了期
種はそのままでもOK。しかしまだ子どものからの消化機能は成長中です。
しっかり茹でて、スライスしましょう。
オクラが離乳食にぴったりな理由「食べやすい」
オクラは離乳食で使いやすい食材です。
筆者も夏の安い時期に多用していました。
離乳食にぴったりな理由それは「食べやすい」から。
その食べやすさのポイントは3つあります。
ねばりがとろみになって食べやすい
離乳食を始めたころにポタージュ状やペースト状にするのは、咀嚼ができない赤ちゃんが嚥下しやすくするため。
水のようにさらさらとした液体だと母乳やミルクと同じなので「離乳」になりません。
とろみをつけることでゆっくりとした動きになり、のどへ運ぶのも液体よりもゆっくりになります。
離乳食中期・後期となるにつれ少しずつ歯ぐきでモグモグして噛めるようになってきますが、とろみがないと食べづらくのどに詰まりやすくなるためオクラのねばりがとろみになって食べやすくなるのです。
白身魚のほぐしたものなどぱさぱさしやすい食材と和えるといいですね。
淡泊な味わいで食べやすい
オクラの味は淡泊。
そのため、どんな食材とも合わせやすく、食べやすい食材です。
和えやすくて食べやすい
どんな食材とも合わせやすいということは和えやすいということ。
いろんなものを食べてほしい、栄養を摂ってほしいからこそ、気軽にプラスしやすいオクラを夏の離乳食に入れてみてください。
離乳食中期|オクラレシピ
ここからは夏にぴったりなオクラレシピをご紹介します。
オクラとしらすのだし煮
オクラとしらすとだしの和を感じるレシピです。
しらすでたんぱく質が摂れるので栄養抜群。
オクラのとろみがしらすの口当たりを滑らかにしてくれますよ。
離乳食中期のはじめのうちは食材をしっかりと細かく刻みましょう。
しらすとオクラの和え物はおとなの小鉢にもなりますので、同じ食材を楽しむことが可能です。
おくら納豆がゆ
少しずつ慣れてきたら、おかゆの上に乗せてアレンジも。
納豆とオクラは相性がいいねばねばダック。
おかゆと一緒にするりと食べれてしまうので、暑い夏の食事もスムーズになります。
トマトとオクラの豆腐サラダ
オクラと夏の野菜の「トマト」を使った色鮮やかなレシピです。
色味は子どもの脳を刺激し、食欲に繋がります。
夏野菜を堪能できるのでまさに旬の離乳食です。
サラダ、とありますが離乳食ですのですべての食材に火を通して下さいね。
離乳食後期|オクラレシピ
続いては後期におすすめのレシピです。
納豆おくらそうめん
そうめんと言えば「夏」!
離乳食では離乳食初期から使える食材ですね。
しかし、そうめんだけでは栄養面が不安…。
野菜やたんぱく質と和えて、栄養たっぷりのそうめんにしましょう。
中期でも出てきましたが納豆とオクラのコラボは大人も美味しくいただける最強の組み合わせです。
ナスとオクラと豚肉のだし煮
夏野菜のナスと和えたレシピです。
豚肉でたんぱく質とビタミンEが摂れるのでバランスのいいおかずになりますね。
ナスは皮をむいてくださいね。
オクラの栄養・旬など基本情報
オクラの旬は夏・鹿児島産が多い
オクラの旬は6~8月。
6月ごろから出回り、9月までは比較的安く手に入ります。
国内では4割が鹿児島産です。
参考:「旬の食材百科 オクラ」
オクラの栄養
オクラのネバネバにはガラクタン・アラバンという不溶性食物繊維とペクチンという水溶性の食物繊維が含まれています。
さらにレタス3倍分のβカロチンが含まれているんです。
βカロチンは体内でビタミンAに代わり、髪の毛・視力・皮膚や粘膜の健康維持の働きがあります。
カルシウムも含まれているので、成長中の赤ちゃんにはしっかりとっておきたい栄養が豊富で嬉しいですね。
参考:「旬の食材百科 オクラ」
ちなみに和食に使われることが多いオクラですが、実は原産地はアフリカ。
英語名も「Okra」=オクラと言いますよ!
オクラは食べやすいから離乳食にぴったり!夏を食事で楽しもう
オクラはねばねばがとろみになってくれるから食べやすく、整腸作用があるので便秘気味の赤ちゃんにもおすすめです。
さらにβカロチンやカルシウムなど栄養も豊富。
下処理に手間がかかりますが、冷凍保存が可能!
あらかじめオクラだけで調理しておいて小分けで保存すれば、他の食事に和えるだけで栄養と色どりがプラスできます。
夏は大人も子どももものど越しのいい食事がいいもの。
きっと赤ちゃんだって同じはず。
夏に旬の野菜オクラを使って、夏を味わってくださいね!