赤ちゃんの寝返りはいつ頃?と気になる人も多いはず。
赤ちゃんの寝返りは生後4~6ヶ月の頃が目安です。
そう聞くと「うちの子はまだ寝返りしていない」と焦るママもいらっします。
しかし、焦りは禁物!
寝返りがのんびり以外に発達や成長に問題がなければ、それはお子さんの個性です。
本人の自発的な寝返りがしたいという気持ちがなければ、自力で寝返りをすることはできません。
ママは自発性を促すトレーニングでサポートしてあげてくださいね。
寝返りし始めの時期に気をつけたいこともまとめました。
この記事の目次
- 寝返りは4~6ヶ月頃が目安だが個人差が大きい
- 首がすわってからできる寝返りトレーニング
- それでも寝返りしない…実は床の柔らかさが原因かも!
- 寝返りができたら気をつけたい3つのこと
- 赤ちゃんの大きな変化を観察・サポートしながら、自力での寝返りを促そう
寝返りは4~6ヶ月頃が目安だが個人差が大きい
赤ちゃんが自分で寝返りをしようとするのは4~6ヶ月頃です。
首がすわるようになってくると、仰向けで自分の手と手を触れあったり、足と足を触れ合ったりします。
そうしていると手が足をつかめるようになり、つかんだ足を口にくわえたりするようになってきます。
少しずつ手足を動かし、身体を動かすことで筋肉を発達させて身体を鍛えていくことで自発的な寝返りができるようになります。
個人差が大きいため3ヶ月で出来る子も
目安は4~6ヶ月頃ですが、個人差が大きいため、生後3ヶ月で寝返りをする子もいます。
7~10ヶ月ごろにようやく始める子もいる
逆にのんびりな個性のタイプもいて生後7ヶ月以降に寝返りを始める子もいます。
【体験談】個性の差を実感!わが子たちの比較
筆者の子どもは第一子はマイペース。第二子は成長が早いタイプです。
第一子…生後4ヶ月で成功。
しかしその後全くやる気を失い、自発的に寝返りをし出したのは生後6ヶ月。
第二子…生後4ヶ月と6日で寝返り。
以降急速に移動するようになり、生後6ヶ月でタカハイをはじめる。
個性の差もありますが、下の子は上の子が大好きでなんでもいっしょがいいタイプだったため早くに動き出したいという意欲が感じ取れる赤ちゃんでした。
上の子は、私と二人で過ごす時間も多く、おっとりマイペースだったので好きなタイミングにチャレンジしていた印象です。
歩き出しも下の子の方が早く、生後10ヶ月で1歩を踏み出したのに対し、上の子が歩き出したのは1歳3ヶ月でした。
気になることは乳児健診や小児科で相談
目安はあくまで目安。他の成長や発達と合わせて判断しますので、目安よりも早くとも遅くとも個性の範疇であることが多いでしょう。
気になるようであれば、乳児健診やかかりつけの小児科で相談してみてください。
地域の保健師さんも相談に乗って下さいますよ。
首がすわってからできる寝返りトレーニング
寝返りは赤ちゃんが自発的に自力で行うことが欠かせません。
ママはその子どもの自発性を促すサポートをしてあげましょう。
ここではそのトレーニング方法をご紹介します。
トレーニング①腹ばいで遊ぶ
首がすわったら期限や体調のいいときに腹ばい姿勢に姿勢にしてあげましょう。
腹ばいの目線は仰向きの時とは違った目線になるので、その刺激が子どもの寝返り欲を刺激します。
とはいえ、首がすわり始めた2~3ヶ月の時期はまだ上肢がしっかりしていません。
長時間そのままの姿勢にならないよう気をつけてください。
また、床面やクッションで口や鼻がふさがってしまうと窒息の危険があります。
腹ばいで遊ぶ時はお子さんのそばを離れず、しっかりと様子をみてあげて。
トレーニング時のチェックポイント
✅頭が上がるか
✅おもちゃの動きを追視するか
トレーニング②下肢サポートで寝返り
意外と多いのが身体は横向きになるのに足がついてこず、寝返れない!というタイプの赤ちゃん。
もう一息、とママが背中押してあげるのもいいですが、寝返りのコツをつかむために下肢サポートをしてあげてみてください。
手順は以下の通り。
①回転するときに上にくる方の足をお腹につけるように曲げる
②腰から回るようにサポートする
参考:「0歳~6歳 子どもの発達と保育の本 第2版 」(学研プラス・2018年2月6日発売)
それでも寝返りしない…実は床の柔らかさが原因かも!
寝返りは個性があるため、生後3~10ヶ月と個人差があります。
とはいえ、目安の時期が過ぎてくると、まだかな、と焦ってしまうのも親心。
本人の個性や性格もありますが、もしかすると環境が原因で寝返りをしていない可能性があります。
それは「床の柔らかさ」です。
産まれた時は布団の上に寝かせていた赤ちゃん。
固いところで寝かすのはかわいそう、とふかふかのカーペットや布団の上で過ごしていませんか?
寝返りするにはしっかりと力を入れて踏ん張ることができる固い床が必要です。
固い床、というとフローリングをイメージされるかもしれませんが、畳や厚みのないカーペットの上という意味です。
そして、十分な寝返りスペースを確保しておきましょう。
寝返りができたら気をつけたい3つのこと
寝返りができるようになったら気をつけたいことが3つあります。
寝返りをはじめる前に出来る対策をとっておきましょう。
①床にものを置いておかない
寝返りができるようになると次は寝返り返り(寝返りで腹ばいになった後、再び仰向けに寝返ること)ができるようになってきます。
そうなると、くるくると周りながら横移動ができるようになるのです。
赤ちゃんは移動しない、と思い込んで床にものが置いてあると思わぬケガや誤飲に繋がります。
赤ちゃんの寝返りエリアには床にものを置かないようにしましょう。
ベビーサークルなどで仕切るのもオススメ。
②段差に気をつける
寝返りができるということは段差があればそのまま段差から落ちることもあるということです。
特にベビーベッドの柵のあげ忘れは要注意。
大人のベッドで一緒に寝ているという人も要注意です。
筆者はこのヒヤリハットの経験者。
お風呂上がりに大人のベットの上に子どもを寝かせてから着替えをしていたのですが、少し目を離したすきにベットの端ぎりぎりに…!
さすがに肝を冷やし、それ以降はベッドで寝かせての着替えは止めました。
③窒息・うつぶせ寝に注意
寝返りができ始めの時は長時間腹ばいになるのが難しくすぐにこうべを垂れてしまいます。
その先にクッションがあったり、やわらかい床の場合、鼻や口をふさいで窒息することがあります。
また寝返りでぐるぐる動けるようになると、うつぶせ寝をすることも。
うつぶせ寝が乳幼児突然死症候群(SIDS)を引き起こすものではありません。しかし
うつぶせに寝かせたときの方が、あおむけ寝の場合に比べてSIDSの発症率が高いため、うつぶせで寝ているようなら仰向けに戻してあげましょう。
参考:「乳幼児突然死症候群(SIDS)について(2019年12月12日)」(千葉県庁)
赤ちゃんの大きな変化を観察・サポートしながら、自力での寝返りを促そう
寝返りの時期の目安は4~6ヶ月ですが、赤ちゃんの意欲が欠かせません。
そのため寝返り時期は個人差が大きいもの。
個性も人それぞれです。例えば
仰向けに寝ていて、いつもママが遊んでくれるから、私も僕も早くママと同じ目線になりたい、と思うタイプの赤ちゃんもいれば、仰向けのままママとずっと遊んでいたい、と思うタイプの赤ちゃんだっているのです。
発育に問題がなければ、子どものやる気が出るまで様子をみましょう。
とはいえ、やる気になるためのきっかけ作りは必要です。
腹ばいで遊んだり、下肢サポートで寝返りの楽しさやコツがわかってくると、寝返り欲が湧いてくるはず。
また寝返りをし始める時は事故も多くなります。
床にものを置かない・段差に気をつける・窒息に注意をして赤ちゃんの成長を支えてあげてくださいね。