赤ちゃんがなりやすい肌トラブルのひとつが「オムツかぶれ」。


オムツかぶれはワセリンを塗ることで肌をかぶれの原因から守ることができます。

しかし、ワセリンだけを塗っていればいい、というわけではなりません。


まずは原因を取り除くことが必要です。

3ステップで赤ちゃんのおしりを清潔に保ったうえでワセリンを塗るのがポイント。


それでもオムツかぶれになってしまったときはおうちケアで様子を見てください。


はじめての育児で不安がある、赤ちゃんの機嫌が悪い、下痢によるオムツかぶれの場合は小児科でみてもらいましょう。


筆者が愛用した市販のオムツかぶれ対策クリームの紹介や、下痢でオムツかぶれになった体験談もあるのでぜひ参考にしてくださいね。


この記事の目次


オムツかぶれ予防にワセリンでバリア

”オムツかぶれ予防にワセリンでバリアのイメージ図”


オムツかぶれは赤ちゃんによくあるオムツが原因で皮膚がかぶれるというもの。

かぶれる前に予防としてワセリンでバリアすることが大切です。


ワセリンを塗ることで、オムツかぶれの原因から肌を守りかぶれを防ぎます。


紙オムツ・布オムツどちらでもかぶれる

オムツかぶれは「紙オムツ」だからかぶれると思われがちですが、布オムツでもかぶれます。

どちらでも使い方次第でオムツかぶれが起こりやすくなるのです。


オムツ選びよりも「ワセリンを塗って肌を守る」ことの方がオムツかぶれ予防に繋がります。


ベビーワセリン




出典:Amazon


ワセリンはベビー用にチューブに入っているタイプが使いやすいです。


 

オムツかぶれの原因は「汚れ・刺激・蒸れ」


オムツかぶれになる原因は


①おしっこ・うんちの汚れ

②オムツやおしりふきの刺激

③オムツの蒸れ

の3つです。


原因①おしっこ・うんちの汚れ

おしっこはアンモニアを含んでいます。

アンモニアは時間がたつとアルカリ性になってしまい肌を刺激してしまうため、かぶれの原因になります。


またうんちには大腸菌が含まれているため、肌を刺激ししてしまう原因に。


九段下さくら形成外科・皮膚科によると下痢になると消化酵素(=アルカリ性)が混ざり、皮膚への刺激が増すため、うんちが緩くなった赤ちゃんは、オムツかぶれになりやすくなります。

参考:「おむつかぶれ(九段下さくら形成外科・皮膚科)」


原因②オムツやおしりふきの刺激

サイズの合わないオムツは擦れやすく、かぶれを引き起こす原因になります。


またおしりふきで強くこすりすぎる刺激やおしりふきの成分による刺激で接触性皮膚炎に繋がることも。


原因③オムツの蒸れ

オムツにこもる蒸れが原因になることもあります。


梅雨時期や夏場など、高温多湿な環境時は蒸れやすいので特に注意が必要です。


参考:「おむつかぶれ(九段下さくら形成外科・皮膚科)」


オムツかぶれ予防の3ステップ

”汚れのある状態でワセリンを塗るとオムツかぶれの予防効果が低くなるイメージ図”


ワセリンを塗っていれば大丈夫、というわけではありません。


ワセリンを塗る前にオムツかぶれ予防のために3つの手順を行ってください。


すでに蒸れている肌や汚れている状態の肌の上からワセリンバリアをしても、すでに肌側に原因があるため、予防の効果が低くなるからです。


予防の3ステップ

①蒸れないようにこまめにかえる

②汚れをきれいに拭き取る

③よく乾燥させて清潔を保つ

蒸れはオムツかぶれの原因。

通気性のいいオムツを選び、こまめにかえるようにしましょう。


うんちもおしっこもしっかりと汚れを落としてください。


なお、睡眠時にうんちをしたのに気づかず長時間放置なんてことも起こります。

筆者も第2子の時に経験があるので、育児あるあるかもしれませんね。


そういうときのうんちは拭き取るのは容易ではありません。


あらかた拭き取った後に桶やベビープールなどでおしりだけサッと水で洗ってあげるときれいになります。


そして大切なのが「乾燥」させることです。


オムツかぶれのおうちケア&小児科受診



それでも、オムツかぶれになってしまったとき。


下痢などの症状もなく、機嫌が悪い、かゆがっているようなしぐさをする、患部がただれている、などがない場合はおうちケアで様子見です。


おうちケア①予防の3ステップで出来ていない点がないか見直す

オムツを長時間はかせっぱなしだった、拭き残しがあったなど、3ステップが不十分だった場合があります。


見直してみて、足りない分をしっかりケアしましょう。


おうちケア②入浴・シャワー

清潔に保つには入浴やシャワーを浴びるのがベスト。

おしりだけ入浴・シャワーもOK!


夏場であれば、あせも対策にもなりますので、1日2回入浴もおすすめ。


おうちケア③市販薬で様子見

赤ちゃんの機嫌がよく、ママやパパからみても軽微な場合は市販のオムツかぶれ薬で様子をみましょう。


自分で判断できないときは迷わず小児科へ

「軽微な症状かわからない」というときは迷わず小児科を受診してください。


子育てははじめてのことだらけです。

まずは専門家にみてもらいましょう。


その経験は今後の育児に役立ちます!


こんなケアはNG!「ベビーパウダーをたくさん使う」

おうちケアでやりがちなのが、ベビーパウダーを大量に使うこと。


肌トラブルがある部分に使ってしまうと毛穴をふさいでしまい症状が悪化する可能性があります。


使用するとさらさらになり、すぐにかぶれもおさまりそうですが逆効果なこともありますので控えめに。

あせもとは違う

オムツのなかでできやすい肌荒れはオムツかぶれとあせもです。


オムツかぶれは汚れなどによる刺激が原因ですが、あせもは汗腺の出口が詰まることが原因。


九段下さくら形成外科・皮膚科によるとオムツかぶれは「おしりを拭くときに痛がる、泣く、機嫌が悪くなる。」ため、判断材料のひとつにしてください。

 

参考:「おむつかぶれ(九段下さくら形成外科・皮膚科)」


 

オムツかぶれのケア・予防におすすめの市販薬3選

ワセリンでもOKですが、オムツかぶれ予防やケアに使えるクリームは他にもあります。


ここでは筆者が愛用したクリームの他、人気の高い市販薬を3つ厳選して紹介します。


WELEDA(ヴェレダ) カレンドラ ベビーバーム 75mL


出典:Amazon


わが子のおしりはワセリンではなくこのカレンドラクリームで守っていました!


まず香りがとってもいい。

天然成分由来なので赤ちゃんの肌はもちろん、ママにも使えるのが嬉しいですね。


少しかためのテクスチャですが、するりと伸びて塗りやすく、塗った後もサラサラです。

寝返りするまでの排便後のオムツ替え時はかかさず塗っていました。


常時塗らなくなった後も肛門のまわりが少し赤いな、というときは塗っていましたよ。


子どもが成長してからも、おしりがヒリヒリする、なんてときは使っています。


Amazonの口コミでも高評価ばかりですので、ぜひお試しあれ!

(出産祝いにもおすすめですよ!)


 

【第3類医薬品】佐藤製薬ポリベビー 30g

出典:Amazon


オムツかぶれだけでなく、赤ちゃんの肌荒れ全般におすすめのポリベビー。


第3類の医薬品なので薬箱に常備しているご家庭も多いです。


あせもや湿疹などマルチに使えます。


 

アロベビー ベビークリーム 75g

出典:Amazon


こちらのクリームもオムツかぶれの強い味方!


ヴェレダはスイスのブランドですが、こちらは純国産のクリームです。


オーガニックシアバターの成分で赤ちゃんの肌をやさしく守ります。

99%以上が天然由来。

 

下痢のオムツかぶれは小児科で!【筆者の体験談】


筆者の子どももオムツかぶれの経験があります。

生後6ヶ月のころでした。


「下痢によるオムツかぶれ」です。


下痢のうんちはアルカリ性。

刺激になりやすくオムツかぶれを引き起こしやすいのですが、当時はそんなことを知らず、『ちょっと赤いなぁ、かぶれそう』くらいに思っていたのです。


小児科で診察してもらい「サトウザルベ」という塗り薬を処方されました。

『これで安心!』と思ったのですが、下痢がなかなかおさまらず。

何度も何度もうんちが出るため、出るたびに泣いてつらそうなわが子…。

 

夜中も何度も泣いて起きるため、ママである筆者もフラフラ…。

#8000に電話してケアの方法を教えてもらいました。


それがおうちケア②の入浴・シャワーだったんです。


「気分転換にもなるから」と言われ、深夜ですが湯船にわが子とつかること数分。


なんと本当に入浴でご機嫌になりました!!!


おしりの汚れは水でしっかり落とすことが大事なんだということを知った、親子にとってほろ苦い経験です。


■わが子のオムツかぶれ体験談マンガはこちらから

《妊娠育児あるある漫画⑳》育児でびっくり ― アレルギーじゃないのに離乳食トラブルが!(medicommi)

ひと手間のスキンケアが赤ちゃんの肌を守る


オムツかぶれはオムツ交換のタイミングのひと手間で予防できます。


かぶれ始めもしっかりケアをすればおうちケアでおさまるケースもたくさんあります。


原因となる汚れや蒸れなどの刺激を肌に与えないためにワセリンでしっかりバリア。

ワセリン以外の市販のオムツかぶれ予防クリームでもOK!


・オムツをこまめにかえる

・汚れをしっかり落とす

・乾燥させる

・ワセリンやクリームでバリア

オムツ替えのタイミングでしっかりとケアしておけば赤ちゃんのおしりは快適です。


余裕があれば入浴やシャワーもおすすめです。


とはいえ、はじめての育児は不安が大きいもの。


オムツかぶれかどうかわからないときや不安な時は小児科に受診してみてください。


下痢の際もオムツかぶれがひどくなりやすいので小児科で診てもらいましょう。