冬野菜のひとつ「大根」。

大根は離乳食初期から使える野菜で、味にクセがなく離乳食に使いやすい食材です。


そのため、1歳前後から生で食べることも可能。

筆者の子どもは1歳半の頃には生大根の輪切りやスティックをよく食べていましたよ。


今回は離乳食で大根を使うときに気をつけたいポイントや基本の調理方法、そして1歳・2歳のお誕生日やお祝い事にぴったりな大根を使った赤ちゃん寿司のレシピもご紹介。


ぜひ参考にしてくださいね!


この記事の目次


大根は離乳食初期からOK!


大根は離乳食初期から使うことのできる食材です。

旬は12月~2月。

冬の離乳食では大活躍の大根です。


消化酵素が含まれている

ジアスター・グリコシダーゼなど、消化を助け腸の働きを整えてくれる酵素が含まれています。

胃腸がまだ未発達の赤ちゃんにやさしいお野菜です。

参考:「ステップ離乳食(アプリ)」(カラダノート)


クセがない

大根はクセのない食材ですので、どんな料理にも合いますよね。

クセがない食材は、離乳食期の赤ちゃんも受け入れやすいです。


水分量が多い

大根は94.6%が水分です。

離乳食期の赤ちゃんは、口腔機能(飲み込んだり、舌を動かしたり、咀嚼したりなど)を少しずつ備えていく時期。


水分の多いものの方が、口当たりもよく、また咀嚼しやすいので離乳食期の赤ちゃんが好みやすい傾向があります。


大根の葉っぱも初期からOK

なお、大根の葉っぱも離乳食初期からOKです。

新鮮なもので葉先の柔らかい部分を使いましょう。


筆者おすすめは大根葉っぱとじゃこの炒め物。少量のしょうゆで炒ります。

軟飯が食べられる頃にご飯と食べるとおいしいですよ。


生の大根はいつから食べられる?「1歳前後」

筆者の息子(1歳半のころ)生野菜が大好きでよくバリボリ食べていた。写真は「紅芯大根」。


生の大根はいつから食べられるのでしょうか?

一般社団法人母子栄養協会によると、生野菜は1歳前後からが望ましいです。

参照:「生野菜、いつから食べさせて良い?(最終更新 :2021/7/18)」(一般社団法人母子栄養協会)


生野菜は「衛生状態」「赤ちゃんの消化能力」「赤ちゃんの咀嚼能力」の3つの観点から離乳食後期ごろまでは控えるのが望ましいとされています。


「赤ちゃんの咀嚼能力」も、離乳食後期の「カミカミ期」の噛める目安は「バナナ位のかたさ」です。


一般的に生野菜はシャキシャキしていますので、どれだけ衛生管理をしていたとしても、1歳前後からのスタートがいいでしょう。


1歳半から生で大根を食べるのが大好きな筆者の子

1歳でも、生の大根は歯ごたえがあるから少し早いのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。

これも、正直なところ「個人差」です。

それは口腔機能の能力差に加え、お子さん自身の「好みの味・食感」も異なるからです。


筆者の2番目の子どもは生野菜がとっても大好き。


完了期が終了する1歳半から生野菜を解禁したところ、大根はよく食べていましたよ。

あまりにも生野菜ばかり食べるので、1歳半でこんなに生野菜を食べることってあるのかしら…?と不安になったほどです。


なお、我が子(2番目)の胃腸は屈強なのか、離乳食や幼児食でお腹を痛めたことは一度もありません。


上の子は生野菜はあまり好みではないようで、ボイルしたり蒸したりした野菜が好みのようです。


離乳食で大根を使うとき気をつけたい3つのポイント


離乳食に取り入れやすい大根ですが、気をつけてほしいポイントが3つあります。


①皮は厚めに切る

②発達に応じて形状、大きさ等を変化させる

③上の方を使う

①皮は厚めに切る

根菜の栄養は皮の部分にあると言われていますよね。

大根は皮の部分に近いほど繊維が多くかたいので離乳食には不向き。

厚めにカットしてください。


②発達に応じて形状、大きさ等を変化させる

大根に限ったことではありませんが、離乳食期は発達に応じて食材の調理方法を変化させます。


離乳食初期/なめらかにすりつぶす

離乳食中期/やわらかく茹で、細かく刻む

離乳食後期/5~8㎜角にカットする

参考:「ステップ離乳食(アプリ)」(カラダノート)


離乳食後期には、5~8㎜角のスティック状にしてやるとつかみ食べで食べることができますよ。


③上の方を使う

離乳食で使う大根は出来るだけ葉っぱ側、上半分を使うようにしましょう。


大根は葉っぱに近い部分が甘く、下にいくにつれ辛くなるからです。


時期別|大根の調理方法


それでは時期別に大根の調理方法を紹介します。

初期

①皮をむいた大根を2cm角程度にカット。
②鍋に①と水を加えて中火で加熱する。(10~15分)

③ザルにあげ、熱いうちに裏ごししてペースト状にする。


離乳食が進むにつれ「裏ごし」→「すり潰し」→「すりおろし」と形状を変化させていきましょう。

また鍋でゆでる以外にも、レンジで加熱もOK。


中期

①皮をむいた大根を3~5㎜角程度に粗みじん切り。
②鍋に①と水もしくはだし汁を加えて中火で加熱する。(10~15分)

③ザルにあげて水を切る。


少しずつ大根の大きさを残します。

なお、すりおろし大根は、とろみをつけたり、大根もち風おやきなどにも活用できますので、長く活用できます。


後期

①皮をむいた大根を5~8㎜角程度に粗みじん切り。
②鍋に①と水もしくはだし汁を加えて中火で加熱する。(10~15分)

③ザルにあげて水を切る。


完了期

①皮をむいた大根を10㎜角程度に粗みじん切り。
②鍋に①と水もしくはだし汁を加えて中火で加熱する。(10~15分)

③ザルにあげて水を切る。



大根を使ったとっておきの離乳食「野菜のお寿司」


大根の離乳食レシピはどの時期も豊富。

ぜひ料理サイトや離乳食レシピ本を参考に活用してみてください。


ここでは大根を使った離乳食で1歳のお祝いにぴったりな赤ちゃん寿司をご紹介します!


生の魚は離乳食で食べることができませんが、茹でた野菜を魚の代わりのネタとして見立てることで、色鮮やかで豪華なお祝い膳になりますよ。


筆者の息子。誕生日の赤ちゃん寿司。イカに見立てた「大根」のネタ部分だけをつかみ食べ。


1.酢とだしと砂糖を混ぜて寿司酢を作ります。
2.1.で作った寿司酢と軟飯をしゃもじできるように混ぜます。そのまま冷ましておきます。
 ※寿司酢の量は離乳食の進み具合で、適宜調節してください。
3.大根をネタに見立てて包丁でカットします。
4.だし汁で大根を湯がきます。
5.サランラップに一口サイズ分の酢飯をいれ、舟形に握ります。サランラップから取り出し、お皿にのせます。
2.その上に、大根をのせて完成。


参考:「赤ちゃん寿司は簡単!1歳の誕生日や野菜不足の子供におすすめ|離乳食」(ママびより)

他のお寿司の作り方はこちら↓をご参考ください!

「赤ちゃん寿司は簡単!1歳の誕生日や野菜不足の子供におすすめ|離乳食」(ママびより)


 

冬は大根が大活躍!親子で大根料理を楽しもう



大根は冬場に旬を迎える野菜。

1本を購入して、上部は離乳食、中間~下部は大人の食事の材料にすると家計にも優しいですね。



消化酵素が含まれており、クセがなく、水分量も多いので離乳食には最適の食材です。

そしておでんの具で1位2位をとるくらい、大人にも愛されている食材です。


加熱をすれば離乳食初期から、

生では1歳前後から食べることができます。


調理の際は、皮を厚めに切ることを忘れずに。


なお、大根はお米十数粒と一緒にもしくは、米のとぎ汁でゆでると苦味やえぐみがとれるので、離乳食に大根を取り入れる際に活用してみてくださいね。