
「今日も子どもがご飯を食べてくれない…」「栄養バランス、これで大丈夫?」「離乳食作りに疲れ果てた…」
そんな風に毎日の食事作りに悩んでいるママは多いのではないでしょうか。実は、そんなママたちの心強い味方がInstagramで話題になっているんです。
保育園管理栄養士として10年の経験を持つ「なあさん」
Instagramで離乳食レシピを発信しているなあさん(naa_babygohan)。現在2歳になるお子さんを育てながら、保育園で管理栄養士として働く現役ママです。
「元々食べることや料理を作ることが好きで、中学生の頃から栄養士を目指していました」
保育園での10年間で、なあさんは給食作りはもちろん、保護者との面談、食育活動、クッキングなど幅広い経験を積んできました。特に離乳食期間中は毎月保護者と面談を行い、家庭と保育園の食事の形態を合わせる調整も担当。
「子どもたちから『美味しい』『ありがとう』って言われるのが本当に嬉しくて。食育を通じて苦手な野菜を克服してくれると、すごく嬉しいなって思います」
「離乳食って難しい」その悩み、実は月齢の情報に縛られすぎが原因かも
なあさんが保護者の方と関わる中で気づいたのは、多くのママが「離乳食は難しい」と感じているということ。
「本や情報サイトを見ると『何ヶ月になったらこの食材』という風に書かれていることが多くて、それに縛られちゃってるママが多い印象です」
でも、なあさんのアドバイスはとってもシンプル。
「目の前にいる赤ちゃんが答えなんです。その子が上手に食べれていたら大丈夫。月齢に縛られすぎないことが大切だと思います」
離乳食で本当に気をつけるべきは1歳未満の蜂蜜だけだとか。卵などのアレルギーの心配がある食材も、遅らせるメリットはないため、早い時期から少量ずつ慣らしていくことが大切だそう。
忙しいママの救世主!「火を使わない」簡単レシピの秘密

育休中に離乳食・幼児食アドバイザーの資格も取得したなあさん。現在はInstagramで保育園で人気のメニューを中心に、離乳食レシピを発信しています。
なあさんのレシピで特に注目なのが「簡単にできる」ことへのこだわり。
「レンジや炊飯器を活用することで、火を使う時間を減らしています。火を使うとそこから動けなくなっちゃうので、子どもが泣いた時に大変なんです」
ワンボタン押せばその場から離れられるレンジや炊飯器を使うことで、子どもから目を離せる時間を作る工夫。これは実際に子育てをしているママならではの発想ですよね。
しかも、ただ簡単なだけじゃありません。栄養士としての知識をプラスして、「この野菜にはこんな栄養があります」といった情報も一緒に発信。
「野菜とお肉が入っていれば大丈夫」というシンプルな考えでも、栄養士としての知識があるからこそ、自然とバランスの取れた食事を作ることができるんです。
「悩むママを減らしたい」想いから生まれた人気レシピ
そもそも、なあさんがInstagramでの発信を始めたきっかけは、周りの友達からの離乳食相談が増えたことでした。
「やっぱり離乳食に悩んでるママが多いんだなって思って。少しでも悩むママが減ったらいいなという想いで発信を始めました」
特に反響が大きいのは「保育園で人気のメニュー」。中でも小松菜のレシピは大人気で、「今まで全然食べなかったのに、このレシピで作ったらパクパク食べてくれるようになりました!」というコメントやメッセージが届くことも。
「調理方法をちょっと変えるだけで食べてくれるようになったと聞くと、本当に嬉しいです」
いつか必ず食べる時が来るから大丈夫!

SNSを見ていると、他の子はたくさん食べているのに自分の子は…と落ち込んでしまうママも多いもの。そんなママたちに、なあさんから温かいメッセージをいただきました。
「きっと今悩んでいると思うけれど、いつか必ず食べる時が来るので大丈夫です」
保育園で働いていると、小さい時は食べなかった子が成長するにつれてよく食べるようになる姿を何人も見てきたそう。
「大きくなって活動量が増えると、すごく食べるようになってくる子を私は何人も見てきています。まだまだ練習中なんです。食べ始めてまだ数ヶ月の初心者さんですから」
消化器官もまだ発達途中で、食べムラがあるのも当然のこと。赤ちゃんが元気に成長していて、体重も身長も伸びていれば大丈夫という、プロならではの安心感のあるアドバイスです。
離乳食作りに疲れてしまったとき、子どもが食べてくれなくて不安になったとき。そんな時は、なあさんのアカウントを覗いてみてください。
10年の経験と専門知識、そして同じママとしての想いが詰まったレシピと温かいメッセージに、きっと心が軽くなるはずです。
●教えてくれた専門家 なあさん(naa_babygohan)
保育園管理栄養士として10年の経験を持ち、離乳食・幼児食アドバイザー、ベビーマッサージ講師の資格も取得。2歳になる女の子を育てながら、現在も保育園で管理栄養士として勤務。自身の育児で離乳食に悩む友人たちからの相談が増えた経験から、「少しでも悩むママを減らしたい」という想いでInstagramでの発信を開始。火を使わないパパッとできる簡単レシピで多くのママから支持を得ている。